yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

2019春王滝

6月9日(日)にSDA王滝に参加してきました。2015年秋王滝から100kmに参加し、2017年の冬王滝以外は完走しています。昨年の春王滝では念願の7時間切りも達成できました。唯一のDNFの2017年冬王滝は事務局が日没前後のゴールを回避するために関門時間を厳しく設定していた為、14分足らずに関門で足切りになりました。完走率14%の伝説の王滝です。

今回の王滝は昨年の7月の西日本豪雨の際に村道が崩落し、その復旧次第では開催が危ぶまれましたが、例年の1か月遅れで開催されました。ただ残念なのはレギュラーの春王滝コースではなく、一部林道崩落の為、コースが変更になっていることです。完走後にガーミンのデータを見ると距離は88kmで総獲得標高約3100mとなっていました。
一部舗装路を走る区間がありましたが、それでも厳しい王滝らしいコースでした。

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いつもと同じように前日に会場の王滝村松原スポーツ公園に到着して、駐車場で車中泊します。駐車場の外縁のスペースが広くとれる場所を確保するため、8日(土)は9時に自宅を出発しました。浜松からだと王滝村までは約200kmです。高速道路を使うと遠回りな上に、時間が30分程度しか違わないので下道で向かいます。R257~R153~R256~R19と山間部の国道をつないで、約4時間ちょっとで到着です。
さすがに受付が開始されたばかりの13時なので駐車場はまだまばらです。

↓今回は駐車場の西側に駐車しました。明日のスタート時はここはほぼ満車です。

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とにかくまずは受付を済ませます。受付では車体とヘルメットに取り付けるゼッケンと参加賞のTシャツを受け取ります。8回目の参加なので王滝Tシャツが8枚になりました。受付で偶然中部、名古屋のブルベでよく見かける女性のMさんを見かけました。42kmは走ったことがあるが、100kmは初挑戦とのことで、ブルベでMさんの走力はよく知っているので、登りは心配ないので、下りをとにかく気を付けて完走してくださいと声をかけました。

 ↓今回もいろいろな自転車関係のメーカ出店、軽食屋さんの出店がありました。

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今回も名古屋にある喫茶店のBUCYOCOFFEさんが出店されていたので、早速豚丼を注文して昼食を取りました。リーズナブルな価格でボーリューム満点のメニューを用意してくれているので、助かります。他にご飯ものはどて丼がありましたが、夕方の速い時間にどちらも完売していました。

↓出店されていると、食事の心配はなく本当に助かります。

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昼食を済ませると、明日のレースの準備と車中泊の準備をします。今回は登り重視で昨年冬に購入したスペシャライズドの29erアルミハードテイル、チゼルを投入します。アルミなのにペダルがない状態でおそらく11kgは切っています。重量物は極力車体にサドルバッグ、ツールBOXに分散して収納し、1.5Lのハイドレーションを背負います。走行中のデーターを確認したいので、ガーミンEDGE820Jも装着します。MTBでは振動で落下したり、転倒の際に紛失する危険があるので今まで装着しませんでしたが、意を決して今回は装着しました。走り出してから気づきましたが、落下防止のストラップを忘れていたので、レース中下りではドキドキでした。

↓登り重視で、軽量アルミハードテイルのチゼル投入です。王滝は29erが最適です。

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一通り準備が済むとコース説明まで時間があるので、王滝村サイクリングに出かけました。ショックだったのは王滝村観光協会の前にある王滝食堂が3月末で営業を終了していたことでした。いつもここでいのぶた丼やいのぶたステーキを食べるのが恒例でした。観光協会には大瀬選手の世界シリーズ戦の優勝幟が出ていました。大瀬選手は王滝村地域お越し協力隊員としても活動されています。

↓王滝食堂の閉店はショックでした。王滝名物が一つなくなりました。

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↓この登りで大瀬選手のトレラン世界戦の優勝を知りました。

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 御嶽山参拝のスタート地点にある御嶽神社を目指します。SDA王滝に出場する際は時間が取れればいつも安全祈願で参拝します。長い石段を登った先に拝殿があり、その近くには霊水を汲める場所もあります。厳かな雰囲気のある神社で参拝すると気持ちが落ち着きます。そのご利益のおかげか危険なレースですが、今まで大きな転倒はなく怪我無く完走しています。

↓恒例の安全祈願のための御嶽神社詣でです。

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↓拝殿まで結構な石段を登ります。

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御嶽神社拝殿。この近くのご霊水を飲むとパワーをもらえた気がします。

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御嶽神社に参拝した後、まだ時間に余裕があるので、牧尾ダムまで足をのばしてみます。雨が少ないせいか湖の水はかなり少ないようです。ちょっとのサイクリングのつもりが牧尾ダムを行過ぎて三岳まで行ってしまい。結局30km程度のサイクリングになり軽く汗をかきました。

渇水気味のおんたけ湖。

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↓牧尾ダムの貯水率はかなり低いのでは。。。湖面側にも水はそれほどありません。

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↓今回の王滝では終始雲が多く、御嶽山はかすかにしか見えませんでした。

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会場に戻るとちょうど協賛メーカーのPR時間が終わってコース説明が始まる所でした。20km、42kmとコース説明が終わりいよいよ100kmです。今年は鈴ヶ瀬の林道が一部崩落しているとのことで第2関門の先からコース変更になっているようです。説明では最初の第1関門までの登りが最大の難所でそれ以降は大きな登りはないとのことでしたが、コースプロフィールを見る限りは第1関門以降も登りは連続し、特に最後の第3関門以降の登りは第1関門までの登りと変わらない位登るようになっていたのでおかしいなと思いましたが、完走した後の実感として、いつもと同じように最初から最後まで油断できないコースでした。

↓恒例のコース説明。参加者増のせいか懇親パーティーがついになくなりました。

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王滝はいつもそうですが、夜遅くまで騒いでいる参加者は殆どいません。今年は私の両隣りは複数人で来ていた人たちだったので話す機会はなかったですが、比較的遅い時間まで話しこんでいた右隣の参加者たちも22時前にはお開きになっていました。
話し声がとぎれると本当に星がきれいな静寂の世界です。車中泊には暑くもなく、寒くもなくちょうどいい気温でした。

↓夕食もBUCYOCOFFEのきしめんで済ませました。2玉の大盛りです。

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車中泊の目的の一つはスタートを有利にするために前の方に自転車を置くことがありますが、今年は前日にすでに脇に並べている猛者がいました。さすがに前日は卑怯な気がするので私は3時に脇に置くことにしました。スタートの路面におけるのは4時半なので1時間半前です。3時の段階では脇に置いているMTBは少なく、かなり前に置けました。
スタート3時間前なのでパンとバナナで朝食を摂り、ハイドレーションパックに水を入れて、フラスコにパワージェルを入れて準備します。補給食にパワージェルを4袋×フラスコ3本の12袋用意しています。パワージェルに3200円も使っていますが、携帯性重視でコスパ度外視です。

4時半少し前に行くと、スタート地点は人で一杯でした。私は前から10番目あたりの好位置に置くことができました。これでスタート開始の6時少し前までは余裕があるので、少し寝直したり、着替したりして過ごします。いつもならMTB整列後、王滝名物のトイレ行列に並びますが、便意もないのに並ぶのは過去の経験で無意味なので、今年は止めました。

↓スタート場所の位置取りからレースが始まっています。10列目を確保しました。

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今回100kmには700名弱の参加者が出走したようです。MTBの車列の最後尾はいつもとおなじようにはるか先です。前年6位入賞者は名前を呼ばれて最前列に並べることができます。スタート10分前に恒例の御嶽神社の神主さんが安全祈願の祝詞を読み上げて出場者全員で御嶽山の方向を見て祈祷します。祈祷が終了するといよいよスタートです。スタートは先導車が4km先の林道入口まで誘導します。出場者同士、接触による落車を防ぐため声を掛け合って林道までパレードランをしますが、中には斜行ぎみに強引な追い抜きをかける不心得者がいて、登りが厳しくなって出場者が脚力に応じてまばらになるまでは結構不愉快な時間帯です。途中明らかに抜くのに無理な所で追い越しをかけて私の隣の人を転倒させて落車させ、私のハンドルにぶつかった選手がいたので、つい考えてから抜けとどなりつけてしまいました。

今回も過酷なレース中の写真は一枚もありません。軽量なチゼルのおかけで長い登りでは多くの選手を追い抜くことができましたが、フルサスのMTBではないので下りは慎重に下る必要があり、逆に同じ位抜かれました。
今年は年初からブルベでかなり走り込んでいるのでスタミナは全く問題ありませんでしたが、スピードが今一つレースでは足りませんでした。レース中ガーミンはマウントから外れることはなく、落車することもなく、1.5Lのハイドレーションパックも程よい感じでした。パワージェルのフラスコは3本用意しましたが、今回も2本でハンガーノックになることなく、1本手つかずで余ったので次からは2本にしようと思います。
コース的には関門1までの登りよりも最後の関門3を過ぎてからの登りが永遠に感じて登っても登っても頂上に到着しないで苦戦しました。最後の登りでも何人か抜きましたが、下りでほとんど抜き返されました。

結果的には7時間を5分切る6時間55分で完走しました。順位は215位で年代別では79位でした。落車なく、パンクもなく7時間切れたのでまずまずです。下りでリアサスのないハードテイルはかなり暴れて、最初の王滝はくたくたでしたが、今回は体にあまりダメージはない感じです。王滝は登りが登れても下りもそれなりに早く下らないとタイムが出ないので、秋はまたフルサス29erで挑戦しようと思います。120kmか100kmのどちらでエントリーするか迷っています。レギュラーコースで7時間は切っていないので、レギュラーコースで7時間切ってから120kmがいいのかもしれません。

今回の経験を活かしてまた秋王滝で頑張りたいと思います。
来週末は久し振りに休息日です。1週置いて6月22日(土)の静岡600kmをまた参加者として走ります。