yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

2022BRM514中部400km下呂

5月14日(土)にAR中部主催のBRM514中部400km下呂を走ってきました。AJ福岡のRM430飛梅1200kmの5月4日のゴールから9日間空けてのブルベ再開です。手と足の指の一部に痺れが残っていますが、それ以外はダメージはなく体調は良好です。8時スタートなので浜松を5時半に出発し、7時頃道の駅瀬戸しなのに到着しました。自転車を車から降ろし、受付を済ませます。雨がなかなか止みません。今回走り出しは雨であることは予想していたので前後フェンダー装着の重量車CROSSRIPで走ります。

参加者の方が続々と集まってきます。後日AJのHPにアップされたリザルトを見るとエントリー89名中出走は64名で出走率は71.9%でした。いつもの顔なじみの参加者と歓談し、スタートを待ちます。簡単なブリーフィングの後、8時定刻にスタートです。

AR中部は一斉スタートなので混雑を避けるため、いち早くスタートし、飛ばし気味に走って大集団から離れて走ります。CROSSRIPはシクロクロス車に前後固定のフェンダーを装着し、リアにスタンド、キャリアを装備しているので、恐らく装備重量は15kgを超えます。普通のロードバイクのように走ると疲れてしまうので、無理のないテンポ走で淡々と走ります。

今回のコースはゴール後のログを確認すると獲得標高が5494mあり、AR中部らしい山岳コースでした。瀬戸→上矢作ダム→設楽→東栄→富山→下條→南木曾→下呂→関→多治見→瀬戸と走ります。最初から最後までアップダウンの連続で気が抜けないコースです。

今回も走力の合うNさんと一緒に走ります。戸越峠を越え、矢作川沿いを走り、奥矢作湖に入ったあたりからおなかの調子が悪く、Nさんに先に行ってもらって、山の中で急遽用を足す羽目になりました。どうも前日の食事の取り方が良くなかったようです。過去にもあったので、トイレットペーパーをいくつか小分けにして持っているのでそれが役にたちました。以後ペースを抑えて走ります。58.8km地点のPC1セブンイレブン豊田市稲武店には10時40分に到着しました。コーラとエクレアで軽く補給し、ボトルに麦茶を補充します。なんとかここで先行してもらったNさんに追いつきました。

PC1セブンイレブン豊田市稲武店 写真はAJ静岡のブルベで顔なじみのTさんです。

ここから先のR257、473はブルベで走り慣れた道でどこにどの程度のアップダウンがあるかは熟知しているので気楽です。本降りではないですが、雨はなかなか止みません。R257とR151をつなぐR473は快走路です。

↓設楽から東栄に抜けるR473の快走路。新緑がきれいです。

トンネルまで登り基調ですが、トンネルから先はR151まで下り基調です。新緑が眩しい山あいの道を快調に下り、95.3km地点のPC2ファミリーマート北設楽東栄町店に12時27分に到着しました。マージン2時間確保で順調です。ここでコンビニ弁当を買って、コンビニに併設する無料休憩所で昼食を取ります。

↓PC2ファミリーマート北設楽東栄町店 95.3km地点 ブルベでお馴染みのPCです。

ここからR151を豊根まで北上します。新大和金トンネルを抜け、右折してK428に入ります。ここから先は走ったことがない道です。みどり湖沿いの道は右手にダム湖を見ながらの眺めの良い快走路でした。車も少なく山深い景色を満喫しながら走ります。

↓みどり湖 新豊根ダムによるダム湖です。

みどり湖を抜けると霧石トンネルに向けての登坂距離9km、獲得標高356mの登りが始めます。激坂ではないですが、登坂距離が9kmと長いので、登り切るのに時間がかかりました。霧石トンネルの入口が見えて長い登りは終了しました。

↓霧石トンネル K426 129km地点

下り始めてすぐに大型ダンプカーと何台もすれ違い始めました。K426は道幅がせまく、急こう配の曲がり角も多いので油断なりません。しかもダンプはスピードを緩めることなく突っ込んでくるので、危険回避の為、かなり減速を強いられての下りで疲れました。よくよく考えると昨年静岡のブルベでは逆方向から登った道であることを思い出しました。その時は後ろからダンプに追い立てられて、苦い思いをしました。冷や冷やながら何とか下り切って、この秘境区間では貴重な自販機とトイレがあるとみやま来富館で小休止しました。

↓とみやま来富館 137km地点 何もないK426、K1では貴重な場所です。

来富館から2km程走るとフォトチェックの豊根村役場富山支所に到着しました。何もない場所なので写真だけ撮って先を急ぎます。

↓フォトチェック 豊根村役場富山支所 140km地点

富山支所から17km程天竜川沿いを北に走ると平岡の龍泉閣に到着しました。何となく小腹が空いてきたので、トイレとジュース補給、補給食を食べて一息つきます。温泉は営業していましたが、1Fのレストランは夕方の営業前でした。

平岡駅に併設する日帰り温泉施設龍泉閣 157km地点

↓龍泉閣から1km程進んで左手に平岡ダムがあります。

しばらく走るとK1からK244に左折します。166.8~169.5kmのR151に出るまでの3km弱の区間が獲得標高が200m強で平均勾配7%の厳しい登りで参りました。ダンシングを多用しながら何とか登り切ります。R151を7km程北上し、雲雀沢トンネルを抜けるとここを走ったことのあるランドヌールには有名な峰竜太の故郷看板が登場します。ちょうどアップダウンが連続した所でこの看板が登場するので、峰竜太さんの笑顔に複雑な気持ちを覚えます。

↓R151の下條村峰竜太さんの故郷看板 176km地点

看板を通過し4km程走り、R151を左折して市道に入ります。BRM423静岡400km馬籠のコースと重なります。ここからR153の駒場西までの約9kmの区間は半分の5kmが7~8%での登りがあり、何気に脚を削られる区間です。途中Nさんがハンガーノックになりかけたので、登り切った先の自販機でジュース補給します。PC4まではあと少しなので頑張って走ります。R153に出てR256への分岐を左に入り、昼神温泉の中心までくると192.2km地点のPC4ファミリーマート信州昼神店に19時01分に到着しました。ここでコンビニ弁当で夕食を取ります。和さん、熊さん、Tさんは先着していて隣の食堂でしっかり夕食をとっていました。

↓PC4ファミリーマート信州昼神店 192.0km地点  馬籠400kmと同じPCです。

このPCを出ると清内路峠の登りが始まります。清内路峠は登坂距離約10km、獲得標高475mの登りです。激坂ではないですが、とにかく長い登りなので、一定ペースで無理なく登る必要があります。馬籠400kmで4月に走っているので、イメージが残っているので淡々と走ります。1時間かけて登り、少し遅れたNさんを待ちます。標高が1100m程あるので、長い下りの寒さ対策の為、合羽を上下着込みます。保温下着も下だけPC4で着込んできました。

↓清内路トンネル(昼神側) 203km地点 標高約1100m 

ここから約15km、R19まで一気に下ります。合羽を上下着込んだおかげで寒さはしのげています。夜間の下りなので、昼間より減速気味に慎重に下ります。馬籠400kmから導入したOlightのRN1500のおかげで下りの安心感がかなり違います。ハイモードでは2時間しかもたないのでミドルモードで使っていますが、750ルーメンあるので十分な明るさです。あっという間にR19に出て、R19を2.5km程、中津川方面に走ります。木曽高速と呼ばれている国道で、この日も大型車の通行がそれなりにあり、自転車の脇を高速で抜けていく大型車にヒヤリとさせられます。心ある運転手の方はしっかり間隔を取って追い抜いてくれますが、中には悪意を感じる抜き方をする運転手も何人かいて、いつもながら悲しい気分になります。R19を右折し、恐怖の木曽高速から解放されると市道、R256、257を経由して下呂を目指します。途中、道の駅花街道付知で小休止して、睡魔対策でガムと飴を購入しました。

↓ローソン道の駅花街道付知店 240km地点 22時49分

PC5までは43km程あります。途中加子母と舞台峠の登りがあります。ここも昨年ロングライドで走ったことのある道なので登りの程度が分かっているので安心感があります。夜間走るので、先が見えないこともあり、遠く感じますが、激坂ではないのでここも淡々と走破します。舞台峠ピークの中華料理のお店が左に見えてきて登りは終了しました。ここから10kmは下りで、登りで失った時間を一気に挽回します。飛騨川まで下り、下呂温泉を通過し、さらに北上すると、強い北からの向かい風となりました。PCまではまだ約13km程ありましたが、なかなかペースがあがらず、苦戦しました。向かい風と格闘しながら何とか283.8km地点のPC5ローソン下呂上呂店に1時23分に到着しました。冷たい風をさけてコンビニ横の建物のかげでおにぎりで軽く補給します。すぐ近くにすき家があったのでそこで食事しても良かったのですが、落ち着いてしまうと睡魔に襲われる可能性があるので止めました。多くの参加者はすき家で食事したようです。

↓PC5ローソン下呂上呂店 283.8km地点

残りは120kmです。ここから折返しとなり南下することになったので、さっき苦しめられた向かい風が追い風に変わり助かりました。PC5を出ると後続の参加者の何名の方かとすれ違いました。K80からR257に入り、新日和田トンネルまでの約3kmの登りをパスします。しばらく走ると岩屋ダムの金山湖沿いの道に出ました。夜間なのでダム湖の景観は望むべくもなく、湖畔沿いを10km程走りましたが、小さなアップダウンがあり、単調で意外に苦しめられました。K85に入りしばらく走ると放生峠の登りが始まりました。1kmちょっとの登りですが、道が狭く、舗装は荒れ気味で、ピーク手前の勾配が厳しい峠でした。幸い夜間なので車の往来はなく助かりました。登りよりも下りが危険な感じでした。下呂辺りから気温が10℃以下で合羽で何とか寒さをしのげていますが、グローブは穴あきグローブしか持ってこなかったので、少し失敗しました。とにかく道がせまくタイトコーナー連続で舗装も悪いのでかなり減速して下りました。集落を抜け、自販機とトイレがあったので、一息つきます。私の方は睡魔にそれ程襲われていないですが、Nさんは少し睡魔にやられ気味でした。K85、63、58と道の駅平成の前を通過しPC6まで15km程になりました。走りやすい道ですが疲れているせいかなかなかペースがあがらず遠くに感じます。それでも何とか362.1km地点の最後のPC6セブンイレブン関市肥田瀬店に6時6分に到着しました。マージンは2時間程です。残りは40km程で、この先厳しい登りもないので、何かトラブルがなければ完走は確実となりました。カップヌードルとおにぎりで朝食を取ります。

↓PC6セブンイレブン関市肥田瀬店 362.1km地点

和さん、熊さん、Tさんたちとここで再会しました。今回夜間が10℃以下で仮眠には厳しい気温で、どの参加者も十分に仮眠をとれずに苦しめられている感じでした。最後の補給を終えてゴール目指して走ります。美濃加茂、可児を抜け多治見に入り、瀬戸に向かうR248を走ります。車の交通量が多いので、後ろを気にしながら走ります。最後の蛇洞峠を越えた時、あとは下って少し登るだけなのでパレード走行になりました。道の駅瀬戸しなのには8時56分に到着し、24時間56分で完走しました。

↓56名完走/64名出走(完走率87.5%) 厳しいコースだったのに高い完走率でした。

今回スタート直後の雨を予想してCROSSRIPで走りましたが、山岳コースには明らかに重いハンディでした。ほぼコースプロフィールが同じ馬籠400kmではTARMACで走って22時間26分で完走していて2時間半差があります。経験的にCROSSRIPではTARMACやROUBAIXに比べて200kmで1時間超遅い感じです。今後は雨とはいえ、山岳コースの場合はCROSSRIP投入は考えものだと再実感させられました。
開催・運営していただいたAR中部のスタッフの皆さん、道中声を掛け合った参加者の皆さんに感謝です。

これからBRM521名古屋600km富岡、BRM528静岡600km諏訪、BRM604静岡600km高崎、BRM611名古屋300km富山と連戦が続きます。1週間で疲れをとって連戦を乗り越えていきたいと思います。