yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

20BRM926箱根伊豆400km試走

9月5日(土)にAJ静岡の最初の再開ブルベになるBRM926箱根伊豆400kmのスタッフ試走を走ってきました。4月に予定されていた箱根富士のコースを静岡県内を走るコースに変更しています。ルートは島田→焼津→清水→富士宮→裾野→箱根峠→天城峠西伊豆→沼津→清水→焼津→島田と走ります。

↓3時半起床し、4時半に自宅を出発し、スタッフ1名を拾って、6時前に島田到着です。

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↓R469の須山・十里木高原、箱根峠、天城峠西伊豆の坂が難所です。

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BRM926箱根伊豆400kmはAudaxJapanが提唱したN2BRMの基準で開催されます。スタートは26日の前後1週間の19日、10月3日の3日程から参加者が選択し、スタート/ゴール受付もスタッフ無しの無人で行われます。さらにコンビニPCを止めて全て写真チェックPCで行います。イメージ的には自己完結して走るSR600のような運営です。試走は私を含めて4名のスタッフが走りました。台風10号がどう影響するか不安です。

当日と同じく6時に島田川越広場をスタートします。今回はチェーンを交換したばかりの調子を確認したくてSLATEで走ります。9月19日のAR中部1000kmを睨んで、新装備のEdge530、バッテリーパック、CATEYEのGVOLT70のライトの使い勝手も確認します。

私はQシートをステムに取付けていますが、ダンシングの際、足にあたり邪魔なので、今回走行中に見えることに拘らず、サイズをかなり小さくして取付けました。その確認も行います。

 

最初の写真チェックポイントは富士宮浅間大社近くにある世界遺産センターの赤い鳥居です。78.2km地点で途中大崩れで少し登りますが、基本は市街地の平坦基調区間です。スタートして4人揃って快調なペースで走りますが、8時過ぎると暑さが厳しくなり、私の2つの保冷ボトルの水があっさりなくなり、止む無く興津手前のコンビニでボトル補給の為だけに止まります。給水するとすぐに再スタートしましたが、途中で炭酸ジュースが飲みたくなり自販機ストップもしました。早い時間に朝食を食べたので空腹感を覚えて富士宮手前でコンビニストップし、おにぎりを3個でしっかりカロリー補給をしました。ここで先着していた2名のスタッフも休憩していました。私の後ろを走っていたスタッフも追いつき、全員が再び揃いました。最後に到着したスタッフは自分のペースで走るので先行するよういわれたので3名で走ります。富士宮に入るK76の坂で2名のスタッフのペースでは早すぎると思い、私もソロライドで走ることにします。暑さのせいか大鳥居前の交差点表示を見落として、浅間大社本社の鳥居まで行過ぎてしまいました。1km弱のロスで済みましたが、凡ミスでした。大鳥居はいくつかあるので注意が必要です。10時半前の到着でCLOSE目安の11時12分に対して40分弱のマージンです。暑さのせいで何回か休憩したので順当なペースです。

↓写真チェック①は静岡県富士山世界遺産センターの大鳥居です。

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富士宮浅間大社の湧玉池の透き通った湧水に思わず水浴びをしたくなりました。この富士宮浅間大社から富士サファリパークまでは約20kmにもおよび長い登りです。日影がまったくない区間でK180からR469に右折する山宮北の交差点にあるファミリーマートを最後にまったく、自販機すらない補給空白区間です。とりあえずボトル1本にはしっかり水があったので、ファミマは行き過ぎましたが、後で振り返ればボトル2本をしっかり補給しなかったことは大きなミスでした。R469は激坂ではないですが、景色に変化はなく、単調な直線的な登りです。大型車の交通も多く、最悪だったのは灼熱の暑さでした。頼みのボトル1本はピークまで5kmを残して空っぽになりました。しばらく走ると製材所の入口に奇跡的に自販機があり、立ち寄ってボトル2本にお茶と水を補給し、サイダーを飲んでしっかり給水しました。

↓砂漠にオアシスの自販機でした。人気商品は売り切れていましたが助かりました。

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↓自販機でのボトル補給はコスパが悪いですが止むを得ません。

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しっかり給水して再スタートしましたが、早朝に朝食をとり、水分をとりまくっていたので、少し腹具合が悪くなり、急遽自転車をガードレールに立てかけて山中で用を足しました。過去のブルベでも2回程やらかしているので、私の装備にはトイレットペーパーを小さく切り分けたものは必須です。今回もこのトイレットペーパーのおかげで、乗り切れました。すっきりして再スタートします。長い登りも富士山こどもの国の看板を見るとあと少しです。写真を撮り、あと少し登ります。ピークは100km地点で富士サファリパークの少し手前です。標高は約890m程あります。猛暑ですが標高のおかげで5℃程低いので、しのげる暑さです。

↓富士山こどもの国。天気が良ければ富士山がきれいに見えます。

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ドリンク切れや、緊急用足しと苦労しましたが、何とか最初の長い登りをパスできました。長い登りの次はご褒美の長い下りです。走り易い下りでスピードが出がちですが、コーナーが連続するので注意は必要です。気持ちよく裾野まで下ると次に待ち構えるのが箱根峠です。長い登りなので、登りに入る前にコンビニで昼食とドリンク補給を行います。おにぎりばかりでは味気ないので、牛丼にしたら失敗でした。猛暑のせいで食欲旺盛ではなく、無理やり食べきった感じです。ボトルの氷が溶け切っていたので、氷も補給します。コンビニで販売している氷は、自宅で作った氷と違い、密度の高い氷なので丸1日溶けません。自宅の氷だと半日程度です。箱根峠への登りは市道旧東海道区間とR1で登ります。市道区間が雰囲気はありますが、勾配が少し厳しい感じです。R1区間は勾配は厳しくないですが、車の交通量が多いため、要所要所で歩道を走り登ります。箱根峠は10km程の登りで標高は865mで140.7km地点です。とにかく暑いので無理に一気に登らずに適度に休憩しながら登ります。何とか登り切りましたが、15時38分到着で目安の関門時間15時20分を20分程過ぎていました。日影の少ない長い坂を猛暑の中登ることの厳しさを実感しました。本番は2週間後なので私たちが試走した時よりは暑さはやわらいでいると思います。

↓箱根峠もこの猛暑の中では厳しい登りになりました。

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箱根峠で写真を撮るとK20で十国峠方向へ下ります。ここまでまった雨の心配がありませんでしたが、十国峠を下る頃から時折、小粒の雨がパラつきます。空を見上げると不気味な黒い雲が十国峠周辺を覆い始めているので急いで下ります。K20は快走路ですが、途中からK11に入ると道幅が狭くなり、コーナーが連続し、舗装も怪しい感じになりました。スピードを殺してとにかく慎重に下ります。下り来ると伊豆区間に入ります。先週サイクルボールで伊豆一をしたばかりなので、また先週見た風景を見ながら走ります。修善寺駅近くを通りK349に入り、コンビニストップでおにぎりで軽い夕食を取りました。日没まじかで周囲が暗くなりはじめた中、天城峠を目指します。R414に入り南下しますが、車がこないと漆黒の闇です。天城峠も10km以上の登りです。途中中間地点の道の駅でドリンク休憩し、残り半分の5km程を登ります。RWGだと標高826mありますが、GARMINの実走行データだと約600m強でした。どうこう高度プロフィールで線のように細くなっている坂があり、いつもどんな勾配の坂なのか疑問に思っていましたが、どうもこれがRWGの欠点のようで、トンネルにピークがあると、山頂の標高を拾ってしまうことが高度プロフィールに現れているようです。実際天城峠ように線のようにとがった形状で示される坂は皆トンネルピークの地点でした。標高800m超と思って登っていたので600mで済んだので何となく得した気分になりました。

天城トンネルを抜け、一気に下ります。昼間なら絶景の河津のループ橋も周囲は漆黒の闇で車に注意しながら、独特の形状の下りを楽しみます。今回のルートは河津町までは下らず、R414を走り続けて、K15を経て西伊豆松崎町に出ます。この区間のR414は林道のような国道で漆黒の闇です。時折地元の車が通るだけの人寂しい区間です。K15に入り219.9km地点に最後の写真PCの箕作郵便局に到着です。ここには20時20分頃到着しました。関門時間が20時40分なので箱根峠からは30分程度遅れを挽回しました。

↓最後の写真PC 箕作郵便局 すっかり日没後の到着になりました。

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写真をとって箕作郵便局を出発し、松崎町に入る前に標高335mの婆娑羅峠を越えます。本当に漆黒の闇の中を一人走るので、メンタルが試される区間でした。松崎町に出てコンビニ休憩し、土肥を目指しますが、ついにここで雷雨につかまりました。雷雨なので一時的なものだろうと、貴重品だけ濡れない様にしてバックパックにレインカバーをして、走り続けます。雷雨は一向に止まず、時折稲光がすると土砂降りになることがたびたびで、たまらずトンネルで短い雨宿りを繰り返しながら、スマフォで雨雲の状況を確認しながら進みますが、西伊豆だけ雷雲が長時間停滞する動きで雨宿りでやり過ごすことができません。今回夏だったので雨装備は用意しませんでした。寒さはあまり感じませんでしたが、長時間、土砂降りの雨に打たれながら夜間走るのは本当に苦行でした。西伊豆は土肥を過ぎてからK17に入り戸田までに2つ、戸田から大瀬崎までに2つ、計4つ標高150~300m弱の登りがあります。200km超走っての登りなのでなかなか走破が大変ですが、今回が土砂降り雷雨が重なり厳しさが5割増しになりました。最初の登りを2つパスして戸田にたどり着き、土砂降りにうんざりして、港にあるきれいな公衆便所脇の庇のあるベンチで雨宿りしました。スマフォの情報だと深夜3時過ぎまで西伊豆から雷雲は消えないので、早く沼津まで走ることが最善の策のようです。

覚悟を決めて戸田から西伊豆最後の2つの登りをアタックします。相変わらずの土砂降りは続き、結局沼津のコンビニまで雷雨との闘いでした。沼津のコンビニからゴールまでは後100kmあり、ゴール締切が9時で、コンビニには3時到着だったので、6時間で100kmを走破する必要があります。幸い登りは大崩れ海岸位しかなく平坦なので、ほぼノンストップで走り切る覚悟を決めて、おにぎり3個でしっかり補給して走ります。沼津を過ぎると土砂降りからは解放されました。台風の影響か、由比の辺りは海岸に打ち付ける波がいつもよりかなり高い感じです。4時を過ぎた辺りで少し睡魔を感じたので、自販機でモンスターエナジーを補給し、眠気を飛ばして走り続けます。由比あたりからは往路と同じルートなので、とにかくひたすら走ります。最後の登りの大崩れをパスして残り20km弱、焼津、藤枝、島田の市街地区間を走りますが、何でもない平坦区間ですが400km近く走ってきた状態では長く感じます。今回のコースは総距離407kmと7kmおまけがあり、意外にその7kmが遠く感じます。島田川越広場には制限時間30分前の8時30分にゴールしました。400kmで26時間30分は今まで走ってきた400kmブルベでは一番時間がかかったライドになりました。
一緒に乗り合わせてきたスタッフは私よりも3時間も先着して私の車の日陰で居眠りしながら気長に待ってくれていました。私より先着したスタッフ2名はほとんど雨には降られなかったようです。もう一人のスタッフは私以上に苦戦して箱根峠の前で完走を断念していました。

大苦戦の今年初めての400kmブルベでしたが、完走はできたので、後は600kmの完走のみと、今年のSR達成に王手となりました。9月19日はAR中部の1000kmです。台風と残暑が心配ですが、まだ日にちがあるので、しっかり準備して臨みたいと思います。

BRM926箱根伊豆400kmを走る皆さんは総獲得標高は4600mと標準的ですが、登り区間が凝縮されたブルベなので、飛ばせる区間は休憩少な目で貯金を作ることを心掛けて走って下さい。

↓ゴール直前の川越遺跡で思わずドリンク補給。暑さ、雷雨に苦しめられました。

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↓藤枝で名物の朝ラーを食べて人心地がつきました。

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