yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

2022BRM611名古屋300km富山村

6月11日(土)にRC名古屋主催のBRM611名古屋300km富山村を走ってきました。300km開催100周年を記念して全国の主催団体が同時に開催する記念ブルベです。私がスタッフをしているAJ静岡は開催申請を忘れてしまい、開催しない2団体の一つになってしまいました。
コースは柳川瀬公園を発着点として奥三河豊根村富山を往復します。走ったことのある道なので、勝手を知っているので少し気楽です。厳しい登りはちょうど中間地点にある霧石トンネルの往復が唯一といっていいコースです。

↓走行距離 303.2km 獲得標高 3048m 出走36名/完走33名(91.7%)

浜松の自宅を4時に出発して5時過ぎに柳川瀬公園に到着しました。天気予報では確実に雨が降る予報だったので記念ブルベにしては参加者が少ない感じです。実際55名のエントリーに対して約7割の36名が出走しました。

今回の相棒は今は雨ブルベ専用車になっているCROSSRIPです。重いのが難点ですが前後フェンダー、リアキャリア、スタンドは使い勝手としては抜群です。いつも通り顔なじみの参加者と談笑し、ブリーフィングで説明を聞いて、車検を受けて、定刻の6時少し前にスタートします。

↓今にも雨が降りだしそうな天気です。最高齢ランドヌールのO上さんも出走します。

↓36名の出走なので、いつもと比べると落ち着いた感じです。

いつもの北野町の交差点に向かい、そこからすぐに左折して矢作川沿いに出て南下します。岡崎市街を抜け、西尾で進路を東に転じます。33.6km地点の高架の右側の階段を通る所があまりイメージできていなかったので、先行する参加者が何人かいて、追随できたおかけで迷わずにパスできました。

蒲郡に入って程なくPC1のセブンイレブンに7時39分に到着しました。約1時間半弱のマージン確保で順調です。ここではボトルにルイボスティーを補充し、缶コーヒーとエクレアで軽くエネルギー補給します。塩分とミネラル補給の為に塩分チャージのタブレットも購入しました。

PC1-711蒲郡三谷北通1丁目店 40.1km 7:39着(9:00〆)

市街地区間なので参加者の差はあまりつかずに続々とPC1に到着します。雨はいつ降りだしてもおかしくない空模様ですが、なんとか持ちこたえています。PC1から西方の交差点までの右手にラグーナテンボスの建物を見ながらのR23の5km程の区間が交通量が多く、絶えず後ろから接近する車を注意しての走行で疲れました。豊川に入り、K5に入ると走り慣れたおなじみのR362、K69を走り、新城に向けて走ります。途中でT内さん、和さん、熊さんの快速トレインに追い付かれ、私も乗っかります。かなり快調なペースで通過チェックのファミリーマートに10時8分に到着しました。通過チェックなのでクローズ時間はありませんが、2時間強のマージンを確保しました。昼食には早いですが、この先、あまり補給ポイントはないので、スティックパン6本を缶コーヒで流し込んでそこそこのエネルギー補給をします。あと予備補給食として草大福と豆大福を購入しました。

通1-FM新城名号店 94.2km 10:07着(参12:16〆)

ここからは単独で走るつもりでしたが、和さんのトレインになんとか追随できたので、ついていけるところまでついていくことにします。AR中部の300kmと重なる区間に入ると、何人かの参加者とすれ違うようになりました。トンネルを抜けて東栄町に入ってすぐ左手にある中華料理屋「金利来」に昼食で立ち寄りました。初めて入るお店ですが、金額が手ごろでボリュームのある中華料理メニューで、先ほどパンを食べたばかりでしたが、この先のことも考えてボリューム満点な定食を頼みました。我々が入店した後にAR中部の参加者も何人か入ってきました。頼んだ定食がきましたが、あまりにものボリュームに後悔しました。残すのはもったいないのでかなり無理して完食しました。タイミングがあえばこのお店はブルベ時に食事ポイントとしては最適なお店だと思います。

↓メニューが多彩で安価でボリューム満点の美味しい中華料理店でした。

↓ラーメンに肉野菜炒め、ライスはかなり食べ過ぎで反省です。

お店を出るとR151を北上します、途中通り過ぎた中設楽のファミリーマートにはAR中部の参加者が多く休憩していました。この中設楽から約9km程が獲得標高390m程の登りになります。少しペースを落としてT内さん、和さん、熊さんと4人で走ります。新大和金トンネルを過ぎてしばらく走るとR151から右折してK428に入ります。ここから先は今年の中部400kmで走った区間で大入川、みどり湖に沿って走る、車の往来が殆どない快走路区間です。山深い湖畔の景色を楽しみながら走ります。

↓新豊根ダムのダム湖 みどり湖 湖畔沿いの道は山深い快走路です。

みどり湖を抜けると霧石トンネルまで約9km、獲得標高380mの登りです。豊根側からの登坂は激坂ではないので淡々と一定ペースで登ります。登り切ってトンネルを抜けると折返し地点の有人チェックポイントへは8kmのダウンヒルです。

↓豊根側の霧石トンネル入口 豊根側は激坂はなく登り易い登りです。

中部400の際には大型ダンプの往来が多く、注意が必要でしたが、この日は大型ダンプの通行はなく、助かりました。ただ急こう配のカーブが連続するので注意が必要です。下っている途中で何名か先行している参加者とすれ違いました。4月にFlecheを一緒に走ったY本さんも好調なようで途中ですれ違いました。有人チェックのとみやま来富館には14時頃到着しました。マージンは2時間です。ここでRC名古屋のスタッフの方が、お店に頼んで普段は置いてない氷で冷やされたコーラ、補給食、おにぎりを用意してくれていたので助かりました。コーラとおにぎりを買って、休憩所でしっかり休憩することができました。

PC2-とみやま来富館 151.5km 14:00着(16:08〆) 有人チェック

スタッフのK井さんにブルベカードをチェックしてもらい再スタートします。再スタート直後に今回のコースの最難所の富山側からの霧石トンネルの登り返しです。登坂距離7.2km、獲得標高575m、平均勾配8.2%の激坂です。往路同様復路もダンプカーの往来はなくプレッシャーを受けることはなかったので助かりました。要所要所で勾配が15%前後になる坂をダンシングを多用しながら登ります。55分程かけてなんとか足つきなく制覇しました。霧石トンネルに辿り着くころには汗びっしょりでした。

↓富山側からの霧石トンネルへの登り口。いきなり10%勾配の標識が登場します。

最難所を無事パスしたことで気持ちがかなり楽になりました。後心配なのはここまで奇跡的に持ちこたえていた天気がどこで崩れるかです。往路来た道を4人で揃って走ります。下り基調なので快調なペースです。PC、通過チェックは往路と同じコンビニです。まず新城の通過チェックのコンビニには16時56分に到着しました。参考マージンは3時間です。ここでついに雨が降ってきました。スマホで雨雲レーダーを確認するとここから先はずっと雨のようです。とりあえずボトルに麦茶を補給し、飛梅1200kmで私の定番になったスコールで喉を潤し、コッペパンとサラダチキンで軽くエネルギー補給します。クールダウンでガリガリ君も頂きました。

通2-FM新城名号店 208.8k 16:56着(参19:56〆) ついに雨が降ってきました。

十分に補給を済ませ、仕方なく合羽を着こみます。どこか適当な飲食店で夕食をとることをささやかなモチベーションに再スタートします。新城で作手に向かう道との交差点でAR中部の300kmに参加しているO川さんに偶然出会い、声を掛け合いました。AR中部勢はまだこの先いくつか大きな登りが控えています。RC名古屋組はここから先は厳しい登りはなく、市街地を交通事故に注意して走るのみです。偶然の出会いでしたが、少し元気をもらいました。この後予報通り雨は本降りとなり、ひどくなってきました。雨が降る中、特に交通量が多い豊川市街を走るのはかなりの苦行でした。時折幅寄せしてくる心無い車に何台か遭い、腹を立てることが度々ありました。T内さんが往路で目星をつけていた、筋違橋の交差点近くのお洒落なネパール料理屋「ポカラ」さんに立ち寄り夕食を取ります。合羽を脱ぐのが大変でしたが、お店に迷惑をかけないように身支度を整えて入店します。お値段が2000円近かったこともあり、ドリンク、デザートが付いた本格的なカレーディナーになりました。ナンが大きくて結構なボリュームで満腹になりました。

↓ネパール料理「PoKHARA」 お洒落なお店でした。

↓ナンのボリュームが凄く、満腹になりました。本格的なカレーで美味でした。

雨は止む気配はなく、再び合羽を着こんで雨の夜の市街地走行に戻ります。往路でも少し怖かった蒲郡のR23は帰路も交通量は多く、おまけに雨が降っているので、より慎重に走りました。ポカラさんから10km程走り、PC3のコンビニに20時48分に到着しました。マージンは3時間弱です。ここからゴールまでは残り40.3kmです。このペースなら23時前には余裕で到着できそうな感じです。しっかり夕食を取ったので、ここではボトルの補充と、ホットコーヒーで一息つく程度の休憩にとどめて再スタートしました。

PC3-711蒲郡三谷北通1丁目店 262.9k着 20:48着(23:32〆) 雨は降り続きます。

10km程走って蒲郡から吉良町に入る登りを登り切ったところで、後方からタイヤがバーストしたような破裂音が聞こえてきました。熊さんの自転車のようで街灯の下で確認するとパンクではなく、フロントホイールのスポークが1本折れたことが判明しました。熊さんは何とかするので先に行ってくれと言いましたが、ここまで一緒に走ってきて、残りまだ30km程あるので、とりあえず応急措置だけして、スピードを20km/h以上出さないようにして走り出します。熊さんの様子を見ながら4人揃ってゴールを目指します。なんとかだましだまし走って23時30分に無事4人揃ってゴールしました。17時間30分で完走しました。

↓深夜のゴール受付。スタッフの方にはただただ感謝です。

↓300kmの百周年の記念メダルを無事GETしました。来年は400kmが記念ブルベです。

しっかりお店で昼食、夕食を取り、残り85kmで雨に降られ、最後に熊さんのフロントホイールのスポーク折れがありましたが、最後減速するまではいいペースで走っていたので、そのマージンが大きく効きました。私にとっては2014年秋からブルベをはじめてちょうど100回目のブルベでいい記念になりました。早朝から深夜まで運営してくれたRC名古屋のスタッフの方達には感謝です。そして途中から一緒に走ったT内さん、和さん、熊さんはじめ声をかけあった参加者の方にも感謝です。

とりあえず5/21の名古屋600kmから続いた600km×3本、300km×1本の4連戦は無事全完走で乗り切ることができました。7/2の中部600kmもこの勢いで完走といきたかったですが、自分の油断からそうならなかったことはまた改めてブログにアップしたいと思います。

2022BRM604静岡600km高崎

6月4日(土)にAJ静岡主催のBRM604高崎600kmを走ってきました。今回もスタッフ試走できなかったので当日走ります。名前の通り、群馬県高崎まで行って帰ってくるコースで、AJ静岡では初群馬進出になります。走行距離610km、獲得標高6595mの山岳コースです。信州峠(標高1468m)、軽井沢(標高1006m)、十石峠(標高1356m)、野辺山(標高1377m)と大きな登りが4つあります。今回の相棒は登り重視でRoubaixにしました。5日(日)の天気が怪しいので合羽をサドルバッグに括り付け、夜間の寒さ対策で保温下着上下と使い捨てカイロを準備しました。ルート上に適当な宿がなかった為、野宿作戦です。

↓雨の心配があるので、止む無く合羽をサドルバッグに括り付けています。

5時前に島田の川越広場に到着し、受付の設営を手伝ってから、出走の準備をします。前の週のクラシック600kmは51名のエントリーで40名が出走し、高崎600kmは42名のエントリーで28名の出走です。雨予報とクラシック600kmよりもコースが厳しいことが影響しているようです。ブリーフィングでは十石峠の手前の350~360kmの神流町辺りに仮眠に最適なバス停、休憩所があるとの説明がありました。野宿作戦なので貴重な情報です。遠路遠征の和さんといつもの顔なじみの参加者と談笑しながらスタートを待ちます。車検を終えて6時半少し前にスタートします。

↓前の週のクラシック600kmより参加者が14名少なく、ひっそりしています。

↓今回は駐車場から階段を上がってK342からのスタートでした。

旧東海道の川越遺跡を通り抜け、島田市街を抜け、K381に出て東に向います。藤枝の大手の交差点で右折し、焼津に向かいます。K416に入り、大崩れの登りをパスし、下って石部の海上道路に差し掛かりますが、曇天の為、正面に富士山を拝むことはできませんでした。

↓大崩れのピーク 焼津市静岡市の市境

↓石部の海上道路から富士山はまったく拝めませんでした。

走り慣れた道なので快調です。久能のいちご海岸通りも風の影響は少なくいいペースで走れました。途中健脚の参加者に追い抜かれ、平坦が得意なF井さんが追随していきますが、私はマイペースで走ります。F井さんが健脚の人に先頭交代を要求されたようで、しばらく曳いている珍しい様子を見て、思わず苦笑しました。

↓いちご海岸通り この日は風がなく走りやすかったです。

↓オレンジの蛍光ベストがF井さん。先週の600kmの疲れもなく好調なようです。

清水市街を抜け、興津からR52に入ります。新清水ICまでの約11kmは平均勾配2.2%、獲得標高249mの緩い登りです。一定ペースでパスしてピークを過ぎた所で右折してK75に入ります。

↓R52の富士見峠のピーク R52は以前に比べて大型車の通行が減った気がします。

内房橋で富士川を渡り、交通量の少ない左岸を北上します。ここからR300にぶつかるまでの30kmはブルベでは定番のルートです。何カ所かアップダウンがありますが、走りやすい道です。コンビニが南部に1か所しかないのが難点ですが、身延線の駅舎やバス停などの仮眠できる場所があります。前の週のクラシック600kmではこの区間で仮眠した人も何人かいたようです。

↓正面に見えるのが日蓮宗本山の久遠寺がある身延山

南部町に入り86.8km地点のPC1デイリーヤマザキ南部内船店に10時13分に到着しました。2時間のマージン確保で順調です。ここで予備補給食にミニ大福を2袋購入し、缶コーヒーとミニクロワッサンで軽く補給し、暑くなってきたのでアイスクリームを食べます。休憩していると顔なじみのF森さんとS野さんが到着しました。今回はF森さんと一緒に走ることを約束していたので、ここから一緒に走ります。

↓PC1ディリーヤマザキ南部内船店 86.8km地点 10時13分着(関門12時18分)

F森さん、S野さんの準備が整うのを待って再スタートします。飛ばし過ぎないよう30km/h前後のスピードで巡航します。身延を過ぎ、R300にぶつかって左折し、富士川を渡り、右岸に移ってR52を北上します、鰍沢でR52を離れ市道に入ります。121.9km地点の青柳5丁目の交差点で左折しなければいけないのを見過ごしてR42をそのまま直進してしまうミスコースをしましたが、すぐに気づいて少しのロスで復帰できたので助かりました。ちょうどお昼時でここまで順調なペースで走ってきたので、NOAH'S ARKという洋食屋さんで昼食を取ります。ペペロンチーノセットを注文して美味しいパスタでしっかり空腹を満たすことができました。

↓洋食屋 NOAH'S ARK 122.5km地点 12時23分

↓落ち着いた店内で、美味しいパスタを頂き、しばし休息できました。

再び走り出します。北杜市のR20まで市道、K12を北上します。先週のクラシック600では復路で下り基調で走った道を逆走するので緩い登り基調です。F森さんもS野さんもブルベ連戦なので疲労があるのかペースがあがりません。特にF森さんは登り区間では遅れがちです。後ろの様子を見ながらペースを加減して走ります。円野郵便局前の交差点を左折し、R20に入り、3km程走って右折し、K612、611に入ります。昼食から暑い中33km程走ってきたのでコンビニで休憩しました。ボトルにルイボスティーを補充し、熱中症防止の為、ポカリスウェットを飲み、ガリガリ君でクールダウンします。ここからしばらく走ると、今回のコースの最高標高の信州峠の長い登りが始まります。

↓ローソン山梨須玉町店 155km地点 14時20分

一息ついて、信州峠に向けて走り出します。K601、23、610と走ります。左手に八ヶ岳連峰の山々がきれいに見えました。

↓K23から見た八ヶ岳連峰。天気が良かったのでくっきり見えました。

信州峠の登りの入りは勾配は厳しくなく、このままピークまでこの勾配なら助かると思いながら進みます。淡々と登っていくと、右手に湖が見えてきました。みずがき湖です。写真を撮りさらに進むと、左手の道路脇に静岡のスタッフが休憩所を設置してくれていました。冷たいコーラで喉を潤し、バナナを1本食べて、熱中症防止のタブレットを何個かもらいます。この休憩所は参加者にとってはオアシスでありがたい限りです。
ほどなくS野さんも到着しました。F森さんはかなり遅れているようです。

↓みずがき湖 168.6km地点 15時33分

↓スタッフ5人で待機してくれていました。ただただ感謝です。

一息ついて、ピークまでの残り9km弱を走ります。スタッフの話だとこの先も勾配は厳しくないとのことでしたが、進むにつれて勾配は10%前後になり、様相が変わってきました。シッティングだけでは厳しいので、時折ダンシングも交えながら、激坂と格闘します。何とかピークに到達し、無事登り切りました。後でSTRAVAのセグメントデータを見返すと前半は平均勾配4%以下で最後の3kmは平均8.9%の激坂だったようです。

↓信州峠 標高1468m 177.4km地点 16時30分 休憩所から1時間かかりました。

激坂との闘いを終え、一気に通過チェックまで下ります。高原野菜の畑が広がる、信州の高原らしい風景を満喫しながら下ります。下り切ってK68にぶつかった右手に通過チェックポイントのナナーズ川上店がありました。186.1km地点で16時53分に到着しました。PCならマージンは2時間なので、順調です。ナナーズ川上店はスーパーマーケットです。地元の方達で賑わっていて、レジに行列ができていました。暑くてのどが渇いていたので、ファンタと缶コーヒを飲んで、さらにソフトクリームでクールダウンし、コッペパンで小腹を満たしました。お店の外のベンチには先着した参加者が何名か休んでいました。皆、信州峠の後半の激坂は想定していなかったのでかなり脚を削られたようでした。ほどなくS野さんも到着し、F森さんもしばらくして無事到着しました。順調なペースなのでここでしっかり休憩します。

↓通過チェック ナナーズ川上店 186.1km 16時53分(参考〆18時54分)

↓スーパーなのでコンビニと違い、値段が安くてお得でした。

ナナーズ川上店を再スタートして4km程走ると3kmちょっとの登り返しがあり、明日復路でも通ることになるR141に出ると下り基調になり快調なペースで走ることができました。この辺りは2年前の中部1000kmで走った見覚えのある区間です。松原湖から麦草峠まで長い厳しい登りを登ったことを思い出しました。230km辺りまで下り基調でした。その後、軽井沢への登りが始まります。日没となりナイトライドです。5km程の登りで激坂ではないですが、ナイトライドの登りは先が見えないので長く感じます。何とかパスして軽井沢へ向かうR18に出ました。ここで私がミスをします。スタッフ試走用に用意されていたQシートではセブンイレブンがPC2でした。しかし23時以降営業していないことが判明して当日はローソンに変更されていました。ちょうどPCのローソンの手前にセブンイレブンがあり、店名も軽井沢仮宿だったので、そこをPC2と思ってなぜ右側にあるコンビニをわざわざPCにしたのか疑問に思いながら、道路を横断して立ち寄り、しかもそこでコンビニ弁当で夕食にしました。しばらくすると後続の参加者が我々のセブンイレブンを通り過ぎて行きます。これはおかしいと思ってQシートを見返すと、ローソン軽井沢仮宿店がPCであることが分かり、慌てて、そちらに向かいます。夜でQシートが見えなくなっているとはいえ私の思い込みの単純なミスでした。

↓PC2と間違えて入店したセブンイレブン軽井沢仮宿店 20時14分

↓PC2ローソン軽井沢仮宿店 247.2km地点 20時37分着(関門22時58分)

PC2では缶コーヒだけ買ってレシートをもらい、早々に再スタートします。昼間なら混雑するR18の軽井沢の市街地区間ですが、夜なので交通量が減っていて助かりました。観光地ですが、どこにも寄らずただ通過します。碓氷峠旧道を下ります。車の往来は全くなく助かりました。コーナーが連続する下りなので慎重に下ります。途中、碓氷第三橋梁(通称めがね橋)でF森さんとS野さんが写真を撮るために立ち止まったのに気付かず、私だけノンストップで下ってしまいました。コーナーが終わった辺りで、立ち止まってF森さんとS野さんを待ちます。しばらくすると光が見えて、また3人で揃って走ります。富岡市に入ると2週間前に名古屋600で走った同じ道を走ります。F森さん、S野さんが富岡製糸場に立ち寄りたいとのことでしたので、ルートから数百m外れるだけなので立ち寄ります。当然見学時間は終了しているので、正門の写真だけ撮ります。守衛の方にブルベですかと声を掛けられ、頑張って下さいと励まされました。何名か参加者が立ち寄って同じように写真を撮っているようでした。

富岡製糸場 288km地点 22時41分

PC3までは残り30km程です。登りはなく、平坦なのでそこそこのペースを維持して走れました。311km地点に道のオアシス神川という休憩施設がありました。何人かの参加者がその休憩所で休んでいるようでした。F森さん、S野さんはPC3から7km程離れた場所にあるホテルを予約していたので、私たちは通り過ぎてPC3を目指します。5km程走って316.6km地点のPC3ファミリーマート児玉店に0時に到着しました。F井さんが先着していました。スティックパンと缶コーヒーで手っ取り早く補給します。

↓PC3ファミリーマート児玉店 316.6km地点 0時着(関門3時38分)

F森さんとS野さんとはここで別れます。なんとか0時半前には宿に入れそうなのでまずまずです。4時位まではホテルに滞在できると思います。私はブリーフィングで説明のあった、350km辺りの神流町にあるバス停、休憩所を目指して一人走り出します。330km地点までは登り基調です。R462は進めば進む程どんどん山深くなり、かなり寂しい道です。おまけに登り基調なのでペースがあがりません。PC3で0時だったので、そろそろ睡魔ではないですが、多少眠気も感じてきました。途中ドアのない3方向囲われたバス亭がありひょっとして誰かいるかもと様子を窺うとなんと先発したF井さんが寝ているようでした。347km地点に道の駅万葉の里があり、そこを過ぎてしばらく走ると、スタッフがブリーフィングで言っていたドアがあり、完全に囲われた仮眠には最適そうなバス停、休憩所がぽつぽつと出てきました。ただ様子を窺うと先客がいます。見慣れた白いピナレロロードバイクが入っている停留所がありました。どうも和さんがそこで仮眠しているようです。私はさらに走り続けると、ちょうどよい休憩所が右手にありました。355km地点で深夜2時位だったと思います。幸い誰もいなかったので、ここで仮眠します。若干冷えるので、保温下着を着て、ベンチの上にあった座布団を拝借して枕にして寝ます。虫の襲撃もなく、快適な仮眠所でした。ボディーシートでしっかり汗を拭えれば、もっと快適に寝れたので、ボディーシートを用意しなかったことを後悔しました。。とりあえず、関門時間のあるPCはここから120km先で14時6分が関門でしたので、6時位まで滞在してもよかったですが、仮眠場所でそんなに長くいてもしょうがないので、夜が明ける4時半にスタートすることにしてスマホの目覚ましをセットして仮眠しました。

↓朝起きてみるとバス停ではなく休憩所でした。

↓完全に囲われた小屋で、訪れる人もなく、最高の仮眠所になりました。

2時間しっかり眠れたというより横になってまどろんだ感じで、多少睡魔が解消された程度です。とりあえず補給食の大福で簡単な朝食を済ませて、4時半過ぎに再スタートしました。6km程走ると道の駅上野があり、トイレとジュース補給の為、立寄ります。
T中さんが先着して休憩していました。T中さんはかなり快適なバスの待合室で仮眠してきたとのことでした。きれいな道の駅でここでも仮眠休憩できそうな感じです。自販機でジュースを購入して一息つきます。

↓道の駅上野 361.5km地点 5時29分

↓2018年にリニューアルされたようできれいな道の駅でした。

T中さんは膝を痛めているようで、痛み止めを飲みながら走っています。この先は難所の十石峠の為、多分追いつかれるから先発しますといって、再スタートしていきました。私も少し遅れて再スタートします。神流川には要所要所でキャンパーや釣り人がいました。上野村から十石峠までのセグメント情報を見ると登坂距離20.74km、獲得標高813m、平均勾配3.9%です。標高は1351mです。本格的な登りになる後半8kmは平均勾配7.5%の厳しい登りです。厳しい登りが始まる前に先行していたT中さんに追いつき一緒に登ります。R299は酷道と呼ばれる程の道なので舗装は荒れていて、要所要所で道幅も狭くなります。早朝なので車の往来はなく、助かりました。厳しい登りですが、T中さんとおしゃべりしながら、休むダンシングも駆使しながら登ります。20.74kmを1時間48分かけてなんとか走破しました。ピークで写真を撮って下ります。

十石峠ピーク 標高1351m 7時26分着 ピーク手前8kmが厳しい登りでした。

佐久穂までの17kmはご褒美のダウンヒル区間です。対向車とコーナー、舗装状態に注意を払いながら慎重に下ります。あっという間に佐久穂に出てK2を8km程走ってR141に出ます。ここから野辺山への登り開始です。2.4km程登って413.4km地点の通過チェックセブンイレブン小海豊里店に8時44分に到着しました。PCなら1時間15分程のマージンです。ここでラーメン、おにぎりで朝食にし、眠気防止の為、レッドブルを飲み、しっかり補給します。今回のブルベでは要所要所でF町さんに会います。F町さんは今年大幅に減量されて、走力がかなり上がっているようです。T中さんは膝が痛むようでここで別れて、一人で野辺山を目指します。

↓通過チェック/セブンイレブン小海豊里店 413.4km地点 8時44分着

野辺山には過去に何回もブルベでR141で佐久穂側から登っているので、勾配の感じは把握しています。登坂距離は11km、獲得標高307m、平均勾配2.7%で緩斜面を長く登ります。勾配は厳しくないですが、R141が車の交通量が多く、絶えず車を気にしながらの登坂が疲れます。一定テンポで淡々と登り、野辺山を無事パスしました。鉄道最高地点の石碑で写真を撮り、自販機でジュースを購入して一息つきます。

↓野辺山 標高1357m 431km地点 10時43分

ここからR141を一気に下ります。道幅が広くコーナーも少ないので快調です。薬師堂橋東詰の交差点を右折し、K611に入ります。中央道の高架をくぐってすぐのY字路で間違って左に進んでしまい、ミスコースしました。すぐに気づいたので最小限のロスで済みましたが、過去にも間違えたことのある場所で少し反省です。R20に出て円野郵便局前の交差点を右折し、K12に入ります。ここから先も下り基調で1週間前のクラシック600kmでは快調に走れましたが、この日は強い向かい風でペースが上らず、苦戦しました。何とか474.2km地点のPC4セブンイレブン韮崎旭町店には12時39分に到着し、1時間半弱のマージンを確保しました。ここでおにぎり2個とラーメン、サラダチキンバーで昼食をとり、ガリガリ君で体を冷やし、しっかりジュース補給し、ボトルに麦茶を補充します。

PC4セブンイレブン韮崎旭町店 474.2km地点 12時39分着(関門:14時06分)

ここでT中さんに再会したので一緒に走ります。PC4を出発しても、強い向かい風に苦しめられます。R52に出てからも風は収まらず、たまらず道路脇の自販機で小休止します。小休止しているとF井さんが調子よく通り過ぎて行きました。再スタートして何とかF井さんに追いつこうとペースを上げます。上沢の交差点で左折し、R52を外れると向かい風は収まってきました。何とかF井さんに追いつき、身延の手前の登りで追い抜きます。その後も眠気を飛ばすために、飛ばし気味に走ります。JR身延線内船駅でトイレとジュース補給で小休止します。追い抜いた、F井さんもここで追いついて来て、ここからはペースを落としてT中さん、F井さんの3人で走ります。ゴールまでは残り80km程になりました。

↓JR身延線内船駅 520km地点 駅外にトイレがあるので、よく小休止で利用します。

富士川沿いにK10、389を走り、新内房橋を渡り、K75に入って、新東名の新清水ICの富士見峠の登りをパスし、興津までR52を下ります。最後の558.7km地点のPC5ローソン清水興津中町店には17時42分に到着しました。マージンは2時間です。ゴールまではまだ51km程あるので、コンビニ弁当で夕食を取ります。遅れてやってきた参加者が一人PC5に立ち寄らずに行こうとしていたので、大声で呼び止めました。

PC5ローソン清水興津中町店 558.7km地点 17時42分着(関門:19時46分)

ここからはF町さんも加わり4名でゴールを目指します。清水に入り、駒越東を過ぎてR150のいちご海岸通りに入ると、幸い強い向かい風ではなく、許容できる風だったので助かりました。最後の登りとなる大崩れも無理なくパスして、焼津市街を抜け、K381を西進し、御仮屋の交差点で左折してK34に入ると残り3km程です。川越遺跡の往時の雰囲気のある街並みを抜け、20時56分に無事ゴールしました。38時間26分での完走です。PC3で別れたF森さん、S野さんもクローズ2分前でしたが無事完走し、何よりでした。最終的に結果は28名出走し、24名完走で4名がDNFでした。クラシック600、高崎600を2週続けて完走したのは、私を含め最後に一緒にゴールしたT中さん、F井さん、F町さんの4名だけでした。今回は、走ったことがない区間も多く、登りのメリハリがはっきりしていて、ちょうど仮眠したい場所にバス停、休憩所、道の駅があり、雨に降られなかったので、600kmを満喫できました。

まだRM423飛梅1200km、BRM611名古屋300km、BRM702中部600kmとブログへのアップが遅れていますが、今後少しずつアップしていきますので宜しくお願いします。

 

 

2022BRM528静岡600km諏訪

5月28日(土)にAJ静岡主催のBRM528静岡600km諏訪を走ってきました。ブルベ連戦でスタッフ試走できなかった為、当日出走になりました。AJ静岡ではこのコースをBRM528クラッシク600kmと呼んでいます。かつてコースとして利用された区間を多く含む構成の為です。コースは島田→森町→天竜東栄→新野→平谷→治部坂→飯田→伊那→辰野→岡谷→韮崎→南アルプス→身延→興津→焼津→舞阪→舘山寺→都田→浜北→森町→島田と走り、走行距離601.8km、獲得標高5533mのコースです。前半150kmに登りが集中していますが、後半は平坦基調で完走しやすいコースです。

今回の相棒は久し振りにグラベルロードのSLATEにしました。650B×42Cのタイヤとサスペンション機構のLeftyフォーク、リヤのSAVEシート、チェーンステイにより路面からの振動が大幅に吸収され、見た目ほどに重量はないので、ロードバイクに近い巡航が可能です。

受付業務を手伝おうと早く自宅を出発し、5時頃島田川越広場に到着しましたが、すでに受付準備は終了していて、手伝うことはありませんでした。他の参加者の方と同じくブルベカードに必要事項を記入し、準備します。6時と6時半がスタート時刻で、私は6時半スタートで走ります。いつものようにスタッフと知り合いの参加者と談笑してスタートを待ちます。ブリーフィングで注意事項を確認し、車検を受けて6時半少し前にスタートします。

↓スタート直後の混雑緩和の為、敢えてスタッフ一人で車検を行っています。

調子を確認する為、ゆっくり走り出します。今回350km地点の南アルプス市に宿を予約したので、滞在時間を稼ぐため、そこまでは頑張って休憩少な目で走る必要があります。K81に入り、倉真の登りをパスします。体調は悪くないようなので、ここからペースを上げて走ります。倉真の下りは相変わらず舗装が悪く、路面が濡れている箇所も多いので落車に注意して慎重に下ります。下り切ってからK40までの8kmはTT区間です。快調に飛ばします。

↓K81の分岐から市道を1km弱走ると標高330mのピークです。

K40に出てからも走りやすい区間は続き、快調です。ちょうど森町の名物のとうもろこしの直売が始まったばかりの時期で、直売所にはOPEN前から多くの人が行列を作っていました。

↓森町のK40沿いにはとうもろこしの直売所が点在します。甘々娘が有名です。

K40を天竜目指して走り、天竜二俣でR152に入って2km程走ると44.7km地点のPC1ファミリーマート天竜山東店です。8時17分に到着し、マージンを1時間半程確保できました。麦茶をボトルに補給し、コーヒーとシュークリームで軽く補給します。6時にスタートした知り合い何人かに追いつくことができました。

↓PC1ファミリーマート天竜山東店 44.7km地点 8時17分着(関門9時45分)

PC1からはR152を北上します。前日雨が降ったので天竜川は茶色く濁っています。今回天気予報では28日も29日も雨の予報がない為、気が楽です。合羽は用意せずに、夜の寒さ対策の為、保温下着とカイロを念の為準備しました。合羽がないだけで荷物をかなり少なくできるので助かります。

↓トンネル脇の左の道を行くと月まで3kmの有名な道路看板があります。

↓秋葉ダム 放水していないので穏やかな流れです。

本来は対岸の県道の方が交通量がなく、トンネルもない為、ルートにしたい所ですが、最近雨による土砂崩れで通行止めになることが多く、やむを得ずR152を北上するルートになっています。R152は起伏がないので、単調ですがスピードを出せる快走区間です。大井橋の交差点からR473に入り、佐久間を経由して東栄を目指します。多少のアップダウンがありますが、信号がないので快走できます。原田橋、錦橋を渡り、大千瀬川沿いを走ります。車の往来がほとんどないので、山深い景色を楽しみながら走ります。東栄に入り住宅街を抜け、R151に合流し、中設楽の交差点を左折してすぐに97.4km地点のPC2ファミリーマート北設楽東栄町店に10時46分に到着です。マージンは2時間超になりました。時間が早いですが、広い休憩所があるので、ここで昼食にします。

↓PC2ファミリーマート北設楽東栄町店 97.4km地点 10時46分着(関門12時58分)

↓この後新野峠まで長い登りになるので、コンビニ弁当で早めの昼食。

再び走り出します。新野峠まで約25kmの長い登り区間のスタートです。淡々と一定ペースで進みます。程なくPC2で休んでいた外国人のサイクリスト2名に追いつかれ抜かれました。短調な登り区間だったので、ほどよい距離を置いてついて行きます。一人は体が絞れていて、見るからに速そうです。もう一人はデイパックを背負っていて頑張ってついていっている感じでした。登りが厳しくなるとデイパックを背負っている方がスピードダウンしてしまうようで、その都度私が追い抜きます。外国人2人もこちらを意識しているようで負けじとまた追いついてきて、体が絞れている方が追い抜いていきます。何回かマッチレースをしていると、デイパックを背負っている人がどうも力尽きたようで大幅にペースダウンしてしまいました。止む無く体がしぼれている方も止まらざるをえず、私が追い抜いていく時、会釈されました。思いがけないヒルクライムレースのお陰で新野峠にはいいペースで到着できました。

↓新野峠 標高1050m 123.7km地点 13時4分

ここからK447を売木に向って下ります。R151が工事中で迂回路になっている為、車の往来がありましたが、下りのご褒美区間で気持ちよく下ります。下り切って平坦になり、のんびりとした集落の中を走り抜けます。道の駅南信州うるぎに到着し、平谷峠に備えて小休止します。知り合いのT岡さんが先着していました。家族からTELがかかってきて、急な用事で急遽引き返さざる得ないとのことで、何とも残念そうな様子でした。この道の駅はAR中部の3月開催の極寒、悪天候の200kmで過去に2回、ここで休憩して元気をもらった思い出深い道の駅です。

↓道の駅南信州うるぎ 129km地点 1時13分

トイレとジュース補給で休憩していると、新野峠の登りで追い抜いたF井さんが追いついてきました。下りをかなり飛ばして追いついてきたようです。休憩もしないで平谷峠に向っていきました。T岡さんに別れをつげて、私も平谷峠に向かいます。平谷峠は登坂距離5km、獲得標高308m、平均勾配6.1%の登りです。ピーク手前で勾配が10%以上の区間がある登りです。過去に何回か走っているので、一定ペースでダンシングも織り交ぜながら登ります。登り切った所に、スタッフが待機してくれていました。コーラとバナナをもらい一息つきます。F井さんは私に追いつかれまいと立ち寄らずに通過していったようです。

平谷峠でスタッフが写真を撮ってくれました。

平谷峠 標高1167m 134.8km地点 14時8分

平谷峠ピーク手前の補給所。厳しい登りの後で本当に助かります。

平谷峠を平谷側に下ります。勾配が厳しく、タイトヘアピンが連続し、時折車の往来もあるので注意が必要です。安全第一でしっかり減速して下ります。R153に出て道の駅を通過し、治部坂峠への登りが始まります。ここも何回も走っている峠なので一定ペースで走ります。工事が終了し、片側交通が解消されているのでかなり走りやすくなりました。前方にスノーシェイドが見えて治部坂峠は終了となりました。いつもと同じ場所で写真を撮り通過します。5km程走ると寒原峠の登り返しとなり、そこをパスして今回のコースの大きな登りの区間は終了となりました。途中F井さんに追いつけるかと思いましたが、相当頑張って走っているようで追いつけませんでした。

↓治部坂峠 標高1181m 146km地点 14時45分

寒原峠 標高1073m 152.4km地点 15時4分

阿智まで一気に下ります。今日は晴天で路面は濡れていないので快調に下ります。途中いくつかトンネルを抜けるので、そこは注意して下ります。下り切って少し登り切った先の左手にあったファミリーマート飯田山本店で小休止します。F井さんが先着して休憩していました。ボトルに麦茶を補給し、缶コーヒーとサラダチキンで軽く補給します。体を冷やすため、アイスクリームも食べて一息つきました。

ファミリーマート飯田山本店 168km地点 15時31分

ここからF井さんと一緒に走ります。ブルベでお馴染みのK15に入り北上開始です。K15は平坦ではなく、小さなアップダウンが断続的に続きます。ホテルに早く到着する為に、かなり飛ばして走ります。5%以上の登りになるとF井さんが失速して離れます。下りや信号で追いつきを繰り返しながら走ります。50km弱そのような状況で走り、213km地点のセブンイレブン伊那西春近店で休憩します。スティックパン6本を缶コーヒーで流し込み、ヨーグルトを食べて手っ取り早く補給します。F井さんはかなり無理して追走してきたようで疲労が激しく、ここから先は別れて走ることになりました。

セブンイレブン伊那西春近店 213km地点 17時53分

ここからは一人旅です。宿までは残り110km程、グロス20km/hペースだと深夜零時頃の到着になりそうです。K15を20km弱ほど走るとR153に合流し、伊北IC近くからK19、14で辰野を抜け岡谷を目指します。どうも辰野のから岡谷に抜けるK14は主要道路のようで車の交通量が多く、かなりプレッシャーを受けました。過去にも何回か走っていますが、個人的には嫌いな区間です。今回右のバーエンドにCATEYEのバックミラーを取付けました。走りながら後ろを振り返らないで、後方からの車の接近が分かるので、安心感がかなり増しました。もっと早くから導入すれば良かったと思いました。また舗装が良くない道路を走る際に、サドルによる打撲で、お尻のダメージが馬鹿にならないので、見た目は悪いですがパールイズミのサドルカバーも装着しました。これも効果は大きいようで、硬いサドルによる打撲でお尻が痛くなるのが、カバーのクッションのおかけでソフトな打撲になり、お尻の痛みをかなり軽減できました。249.5km地点のPC3セブンイレブン岡谷天竜町店には19時51分に到着しました。マージンは3時間20分程になりました。ここで夕食を取ります。宿までは70km程でここから先、富士見高原をパスすれば下り基調になるので0時前の到着が見えてきました。

↓PC3セブンイレブン岡谷天竜町店 249.5km地点 19時51分着(関門23時10分)

再び走り出します。夜なので湖畔を走っていますが、諏訪湖は全く見えません。ここから先も過去のブルベで何回か走った区間なので気楽です。夜になり寒さを心配しましたが、走っている限りは寒さは感じないので安心しました。途中先にPC3を出た参加者に追いつき、以降一緒に走ります。諏訪大社上社の前を走り抜けR20に入り、富士見を目指します。緩やかな登りが続き273km地点まできて富士見のピークに到着しました。標高が1000m近くあるので、さすがに寒いだろうと予想していましたが、それ程ではなく、用意した保温下着を着込む程ではなく、助かりました。ここから先は長い下り区間で一気にペースを上げます。GVOLT70だけでは下りは少し暗いのでRN1500も点灯して快調に下ります。この日は大型トラックの往来も少なく、プレッシャーなく下ることができました。途中、信州蔦木宿、はくしゅうの道の駅を通過しましたが、立ち寄らずに走ります。299.4km地点で円野郵便局前の交差点を右折し、県道に入ります。宿までは残り20km強となりました。ここからは多少のアップダウンがありますが、あと少しで宿なので、そのことをモチベーションに快調に飛ばします。南アルプス市に到着し、宿まで残り2km程にあるコンビニに止まって、朝食用におにぎりと味噌汁、ヨーグルトを買って宿に向かいます。宿のあさひセンチュリーホテルには23時過ぎに到着しました。予定よりも1時間半程早い到着で、ホテルの滞在時間を4時間半以上確保できて大満足です。部屋に自転車を持ち込んでもいいホテルで助かりました。とりあえず、シャワーを浴びてさっぱりして零時前にベッドに入って眠ることができました。

↓あさひセンチュリーホテル 323km地点 23時16分

このホテルはT中さん、F井さんも予約していました。T中さんは1時頃、F井さんは1時過ぎに到着したようです。ここからPC4までは140km程で関門が13時2分なのでグロス18km/h+1時間強で計算して余裕を見て4時頃に再スタートすることにしました。3時過ぎに起床して、前日コンビニで購入したおにぎり、味噌汁、ヨーグルトで朝食を食べて、自販機で水を購入してボトルに補給し、4時少し前に再スタートしました。3時間強の睡眠でしたが、ベッドでの睡眠は絶大で、眠気もなく、体調は万全です。サドルカバーのお陰で、お尻の痛みも少なく、ペダリングも快調です。南アルプス市を抜け、富士川町でR52に入り、富士川沿いを南下します。R300との合流点で左折し、富士川を渡っって対岸のK9を走ります。早朝の身延は人影はなく、ひっそりしています。

↓早朝の身延市街 348km地点 29日5時4分

ここから興津までも何回も走った区間で気楽です。途中アップダウンがいくつかありますが、長い登りではないので、無理なくパスします。身延線の駅舎やコインラインドリーで仮眠していたと思われる参加者を何名か見かけました。県道はK10に変わり、芝川の手前でK75の方へ橋を渡ります。しばらく走るとT中さんが道路脇で止まっていました。T中さんは3時半頃宿を再スタートしたとのことでした。ここからT中さんと走ります。K75からR52の新東名の新清水ICが富士見峠と呼ばれていて、3km程の登りです。淡々と一定ペースでパスして、R52を興津まで下ります。興津にすき家があったので、T中さんと立ち寄って、朝食を摂ります。おろし牛丼の大盛り、豚汁、お新香のセットでしっかり補給しました。

↓富士見峠 K75、R52の合流点 381.5km 6時44分

すき家52号清水興津店 393km地点 7時29分

PC4までは64kmです。市街地区間なので車に注意して走ります。興津市街、清水を抜け、R150のいちご海岸通りを走ります。幸いこの日は風はほぼ無風で走りやすく助かりました。10km程海沿いを走るので、向かい風だと厳しい区間ですが、追い風、無風だと快走区間です。

↓R150 いちご海岸通り この日はほぼ無風で快走できました。

いちご海岸通りを走り抜け、南安倍川橋を渡って、広野の交差点を左折し、K416に入ります。しばらく走ると大崩の海上道路からヒルクライム開始です。1.5km程の登りです。焼津市の道路看板が見えて、大崩れの登りは終了しました。

↓大崩れ海上道路 421km地点 9時2分

↓大崩れピーク 静岡市焼津市の市境 標高約100m

焼津まで一気に下ります。下り切った先の浜当目のファミリーマート焼津浜当目店で小休止します。9時ですが、すでに暑さを感じる気温ですぐにのどの渇きを覚えます。ボトルにルイボスティーを補給し、ファンタを一気飲みし、アイスクリームを食べて、体を冷やします。

ファミリーマート焼津浜当目店 426km地点 9時13分

再スタートし、焼津市街を抜け、焼津港、小川港を抜け、西を目指します。大井川の大平橋までくると複雑な気持ちになりました。ここからリバティーを15km程北上すると島田川越広場です。それでは460km弱なので、コースはここから弁天島までわざわざ遠回りして走ります。ゴール地点から遠ざかるので精神的にはなかなか厳しいコースです。気を取直して走ります。R150に出て8km程走ると457.9km地点のPC4ファミリーマート相良海岸店に10時56分に到着しました。マージンは2時間強です。ボトルはすっかり空で午後の紅茶を補給します。暑いのでここでもアイスクリームを食べました。小腹を満たすためサラダチキンも食べました。店の外にテーブルとベンチがあるコンビニでのんびり休憩できました。

↓PC4ファミリーマート相良海岸 457.9km地点 10時56分着(関門13時2分)

ここから次の舞阪のPC5までは62.1kmあります。なかなかの距離ですが、走り慣れた道なので気を取直して再スタートします。風がないのは幸いですが、暑さが一番の敵になってきました。62.1kmなら一気に走れない距離ではないですが、無理をする必要はないので、福田のコンビニで昼食を兼ねて休憩しました。T中さんとコンビニ弁当を食べながら休憩しているとO川さんが追いついてきました。そして600km初挑戦のY倉さんもやってきました。ここから先は4人で走ります。遠州大橋を渡り、さざんか通りに入るとペースをあげて走ります。快調なペースで走り、向かい風が吹くたまねぎ畑の道も走破し、520.0km地点のPC5ファミリーマート浜名湖弁天島店には14時51分に到着しました。2時間20分程のマージンです。先ほど昼食は済ませていたので、ここではジュースとガリガリ君の軽い補給で済ませます。ここまでくるといよいよゴールが近くなっていることを実感するようになりました。

↓PC5ファミリーマート浜名湖弁天島店 520km地点 14時51分着(関門17時10分)

浜名湖のシンボル 弁天島の赤鳥居

再スタートします。弁天島を抜け、中之島大橋、浜名湖大橋を渡って、浜名湖ガーデンパーク前を走り、舘山寺に向けて走ります。私のホームグランドといいてもいい道で、快走します。舘山寺を抜け、細江を抜けR362を東に向います。都田の登りをパスし、飛竜大橋を渡り、K40をしばらく走ると最後のPC6セブンイレブン磐田大当所に17時36分に到着しました。マージンは2時間40分程になりました。ゴールまで残りは35.2kmとなりました。ここでカップヌードルとおにぎりで軽い夕食にします。このコンビニにはイートインスペースがあって助かります。

↓PC6セブンイレブン磐田大当所 566.6km地点 17時36分着(関門20時18分)

最後の補給を済ませ、ゴールに向かって走り出します。往路走った道を帰るのみなのでミスコースする心配もなく気楽です。K40で新東名の森掛川ICを過ぎ原野谷中入口の交差点で左折しK269に入り、快走します。最後の倉真の登りは4人で励ましながらパスします。何とか登り切って後は一気に島田まで下ります。R473に出て、金谷扇町の交差点を左折してK381に入り、大井川橋を渡ると、ゴールの島田川越広場です。19時56分にゴールし、37時間26分で無事完走しました。Y倉さんも完走し、600km初完走、初SR達成となりました。

↓無事19時56分にゴールし、37時間26分で完走しました。

今回は天気に恵まれ、宿にも予想よりも早く到着出来て、まずまずの600kmになりました。後でHPにアップされたリザルトを確認すると40名が出走し、27名の完走でした。13名DNFだったのはコース難易度からすると、意外に完走率が低くてびっくりしましたが、初めて600kmに挑戦する人も多かったようで順当な結果なのかもしれません。
この後、着替えて、最後の完走者を見届けて、ゴール受付撤収を手伝って帰路につきました。GW明けから中部400km、名古屋600kmと連戦での完走となりましたが、体へのダメージはなく、すっかり体がブルベに順応しているようで好調を維持しています。当日出走を快く認めてくれたスタッフ仲間に感謝です。

 

2022BRM521名古屋600km富岡

5月21日(土)にRC名古屋主催のBRM521名古屋600km富岡を走ってきました。今年初めての600kmブルベになります。コースは柳川瀬公園を発着点に豊田→足助→根羽→治部坂→伊那→岡谷→長和→佐久→下仁田→富岡の折返しコースです。
治部坂峠、新和田隧道、内山隧道を往路、復路で登らなければいけない厳しいコースです。走った後のログを確認すると獲得標高は7728mでした。

最初の峠は早朝スタート峠です。5時スタートの為、2時半に起床し、3時に自宅を出発しました。4時過ぎに柳川瀬公園に到着し、まずは受付を済ませて、ブルベカードをもらい、自転車を車から降ろして準備します。今回は厳しい山岳コースなので道中雨が予想されましたが、軽量なROUBAIXにしました。夜間の寒さが予想されるので、保温アンダーウェアを上下とカイロを準備しました。合羽も持っていくのでいつもより荷物がかさばり、オルトリーブのサドルバッグには収まらず、別途ビニール袋に合羽を入れてサドルバッグにゴム紐で括り付けることにしました。

ブリーフィングの後、車検が始まり、定刻の5時少し前にスタートします。先週の中部400kmの重量車CROSSRIPと異なり、ROUBAIXは軽量で快調です。豊田市内を抜け足助に向かいます。天気は予報通り微妙でどこかで雨が降りだしてきそうな雰囲気です。

足助を抜けR153に出ると、北上開始です。最初の長い登りは伊勢神トンネルです。11kmで473m登ります。走り出して30kmちょっとなのでウォーミングアップにはちょうどいい登りです。7時頃だったのでトンネルでは大型車の通行はなく助かりました。

↓伊勢神トンネル 44km地点 旧道のトンネルは心霊スポットです。

伊瀬神トンネル以降もアップダウンが続きます。根羽のK10との交差点の多目的トイレでトイレ小休止し、途中自販機でドリンク補給し、根羽から平谷までの赤坂峠の登りを開始します。いつものように信玄塚で写真をとって淡々と登ります。

↓根羽の信玄塚 名前の通りここも信玄没地の候補地の一つです。 73.5km地点

いつもならネバーランドで休憩しますが、この日は調子がよかったので、立ち寄らずに先を急ぎます。ほどなく赤坂峠のピークとなり、平谷に向けて下ります。道の駅信州平谷も立ち寄りませんでした。ここから5km登ると治部坂峠のピークです。

↓森の駅ネバーランド 78km地点

↓赤坂峠のピーク。ここから平谷まで2km程下ります。

↓道の駅信州平谷 80.8km地点

治部坂峠はピークの手前2km程で長い間、片側交互通行の工事が続いていましたが、昨年秋に工事が終了し、走りやすくなりました。左手に気温表示が見えるとピークまであと少しです。前方に治部坂スノーシェルターが見えてきて長い登りが終了しました。

↓治部坂峠 85.9km地点 標高1187m

スノーシェルターを出るとついに雨が降ってきました。左手に合羽を着るのにちょうどいい小屋があったので、急いで避難して合羽を着込みます。

↓スノシェルターを出た直後の左手にあったこの小屋に助けられました。

晴れていれば阿智駒場までR153は豪快に下れますが、雨のせいでスリップを警戒しての冷や冷やダウンヒルになりました。時折凍結防止の為に縦溝が切ってある箇所が何カ所かあり本当に危険なダウンヒルでした。寒原峠で2km程登り返しを登り、10km程下ると104km地点のPC1ローソン阿智駒場店に10時11分に到着しました。2時間弱のマージン確保です。時間的に中途半端なのでカツサンドで軽い補給で済ませました。

↓PC1ローソン阿智駒場店 104.0km地点

AJ静岡だとR153は交通量が多いので、K15の方に回避しますが、RC名古屋はコースの分りやすさを重視しているのか、R153をひたすら北上します。飯田市を抜けた辺りで雨が止みました。すかさずコンビニに立ち寄って合羽を脱ぎます。気温は高くないですが、湿度が高いせいか、意外にボトルの水がなくなるのが早く、給水の為にたびたび小休止を強いられました。伊那に入ると道路沿いに飲食店が増えてきました。13時過ぎでお腹も空いてきたので、道路右側でしたがすき家153号伊那店で昼食にすることにしました。コンビニでの味気ない食事と違って、落ち着いて椅子に座って暖かい料理を食べられるのでかなりリフレッシュできます。すき家ならそれ程時間のロスにもなりません。

すき家153号伊那店 160km地点 13時10分頃

↓牛丼、豚汁、お新香でしっかり昼食をとることができました。

ここから岡谷のPC2まで残り30km程です。平坦区間なので、信号には捕まりますが、快調なペースで走ることができました。178km地点でR153を右折しK14で辰野に向かいます。過去のブルベで夜間にK14を通り、ホタル祭りとぶつかってひどく渋滞していた中を走った記憶があります。K14は主要県道なのかこの日も交通量はそこそこありました。辰野を抜けると岡谷です。191.2km地点のPC2セブンイレブン岡谷市役所前店には15時8分に到着しました。マージンは2時間半とまずまずです。

↓PC2セブンイレブン岡谷市役所前店 191.2km地点

昼食をすき家でしっかりとったので、ここでは軽い補給だけで先を急ぎます。ここから5km程走ると後半の厳しい登りの和田峠への登りが始まります。その前に諏訪大社の下社前を通過したので写真を撮いました。R142が下諏訪で通行止めの為、迂回路の旧中山道を通ります。

諏訪大社下社 194km地点

再びR142に出てしばらく走ると右手に御柱の木落し坂が見えてきました。結構な急斜面で過去の御柱の坂落としで死者が出ているのも頷けました。

御柱木落し坂 197km地点

木落し坂を過ぎ往路の和田峠への登り開始です。往路の和田峠は登坂距離7.8km、獲得標高593mです。浜松だとちょうど秋葉山上社の登りを少し緩くした感じです。激坂ではないので、淡々と登ります。今回旧道の和田峠は通行止めの為、新和田トンネルを通て和田峠をパスします。旧道に行かなかったことで幾分登りは緩和された気がします。往路は登坂距離が10km未満なので、それ程苦戦することなく走破できました。

和田峠新和田トンネル 207.7km地点 標高1388m

新和田トンネルを抜けると、またもや雨が降ってきました。また道路脇の小屋に退避して合羽を着ます。17kmを長和町まで一気に下ります。国道なので時折大型車の通行があり、またもや雨の中の危険なダウンヒルとなりました。長和町まで下ると笠取峠の登りが始まります。登坂距離3.2km、獲得標高185mの登りです。峠のピークには左手に峠茶屋というお店がありました。

↓笠取峠 228.7km地点 標高906m

小雨が降る中の苦行は続きます。標高がそこそこあるので、気温も低く、気持ちが沈みます。立科を抜け、佐久手前の道の駅ほっとぱーく浅科で小休止します。雨が止んでくれればと願いますが、空を見上げると全く止む気配はありません。今回、夜中に和田峠を越える気がまったくしなかったので佐久にホテルを予約しました。ただ富岡から折り返してのチェックインでは最終チェックインの0時に間に合わない為、先にチェックインだけ済ますことにしました。ルートから1kmもはずれていないホテルなので助かりました。チェクインを済ませると、フロントの人がもう一人同じような方が少し前にチェクインして出発している旨教えてくれました。ここから折返し地点の富岡生糸場までは50km程あります。雨が止まない中、再スタートします。5km程走ると登りが始まりました。内山隧道への登りです。往路は登坂距離9.2km、獲得標高241mです。勾配が厳しくないのと、一刻も早くホテルに戻りたいという気持ちでそれ程苦も無く走破できました。ピークから富岡生糸場までの35kmは下り基調でご褒美区間でした。下仁田を過ぎ、富岡市に入る頃には雨があがりました。途中先行して折り返してくる参加者数名と行き交いました。分かりにくい住宅街の狭い道を通り抜けると富岡生糸場の正門に到着しました。21時33分でした。先客が一人いました。Twitter、Stravaでフォローしているはじめましてさんでした。はじめましてさんは私と同じホテルナカジマを予約しているとのことでまったくの奇遇でした。富岡生糸場の入口の写真を自転車と一緒に撮って、指定されたE-mailアドレスに写真を添付して送付します。あらかじめメールを下書き保存してきたので、楽でした。

↓富岡生糸場正門前 299.4km地点

↓昼間で余裕があれば見学したかったですが、今回は立ち寄っただけで残念でした。

ここであったのも縁なのではじめましてさんと一緒に走ります。ここから35kmは往路は下りでしたが、復路は登りになるので、途中でコンビニに立ち寄りしっかり補給します。はじめましてさんとはブルベ談義をして束の間の楽しい時間を過ごしました。雨が止んで合羽が鬱陶しいので脱いで走り出します。この頃になるとこれから富岡生糸場に向かう参加者とたびたび行き交うようになり、そのたびにエールを交わします。スタート時に大勢の参加者がいた気がしますが、しばらくすると行き交う参加者はいなくなりました。どうもこの時点でDNFをした人がかなりいる雰囲気でした。はじめましてさんが勾配の緩い区間を飛ばして先行していきます。私は自分のペースを守ってテンポ走に徹します。復路の内山隧道への登りは登坂距離12.7km、獲得標高675mの厳しい登りでした。途中で先行するはじめましてさんに追いつき、追い越します。ここからは一人旅です。暗闇の中、中々ピークにつかない登りに苦戦します。夜間なのに大型トラックの通行があり、あまり運転マナーが良くないようで、たびたび追い抜かれるたび不快な気持ちになりました。悪戦苦闘していると、ようやく前方に内山隧道の入口近くの片側交互通行区間に差し掛かり、登りが終了しました。

ちょうどこの内山隧道あたりからまた雨が降り始めました。面倒臭かったので合羽を着ないで走ることにしましたがこれが失敗でした。ここから下り基調とはいえ佐久までは17km程あり、ホテルに着くころには全身びしょ濡れでした。何とか1時にホテルに戻ってこれました。部屋に自転車を持ち込んでいいとのことで、大変助かりました。部屋に入り、とりあえず、シャワーを浴びて生気を取り戻し、濡れたウェアと靴、靴下が少しでも乾くように処置して1時半にベッドに入りました。岡谷のPCまでは60km程で関門が8時12分なので、4時に出発することにしました。2時間弱は寝る時間を確保できました。はじめましてさんは私の向かいの部屋だったようで、私の到着後10分遅れ位で無事到着しました。

↓ホテルナカジマのシングルルーム。素泊まり4500円でしっかり生気を取戻せました。

3時半に起床し、手持ちの補給食の大福饅頭2個で軽く補給して出発します。さすがに雨は止んでいるだろうと思ったら相変わらず小雨状態で、止むなく合羽を着て予定通り4時に宿を出発します。はじめましてさんは私よりも15分程早く出発したようでした。朝ご飯をどうしようか迷い、途中すき家に立ち寄ろうかと思いましたが、時間が心配なのでとりあえず走り続けることにしました。脚のダメージはないですが、お尻のサドルが当たる部分が痛くなってきているので、座る位置をずらしたり、ダンシングを多用してしのぎます。立科の道の駅の前を通ると、和さんとTさんを見かけました。そこで仮眠していたようです。他にも前方に他の参加者で走っている人を見かけました。皆、夜が明けるのを待って、再スタートしているようです。最初の登りは笠取峠です。復路は登坂距離2.3km、獲得標高153mでした。登坂距離が短いのでそれ程苦戦することなく走破できました。笠取峠を下り切ると、和田峠です。復路は登坂距離17km、獲得標高800mでEDGE530のクライムプロの表示を見て思わず力が抜けました。朝食をしっかりとらなかったことがここにきて裏目になりました。ペダリングに力が入らず。スローペースでのヒルクライムです。途中和さん、Tさんにあっさり追い抜かれました。ついていく元気はないので自分のペースを守ります。途中自販機があったのでジュースでカロリー確保も考えましたが、時間がもったいないのでスルーして淡々と登ります。387km地点まで来ると新和田トンネル道路の表示が見えてきました。普段は新和田トンネルはどうも有料道路のようです。旧道が通れないので今は暫定的に無料開放しているのかもしれません。なにげにここからトンネル入口までの3kmが勾配が厳しく苦戦しました。ようやくトンネルの入口にたどりつき17kmの長いヒルクライムは終了しました。走破するの1時間半要しました。岡谷のPCまでは下り基調で残り17kmです。

新和田トンネル(長和町側) 雨は止まず、17kmの長い登りで大苦戦でした。

トンネルを抜け、一気に下ります。登りの苦戦が嘘のように下りは快調に進みます。下諏訪までの10kmはわずか20分強で着きました。旧中山道を通り諏訪大社下社に出ます。諏訪大社に出る直前の数十mがとんでもない激坂でびっくりしました。和さんとTさんが諏訪大社の写真を撮っていました。PCまでの7kmを3人で走ります。信号が多いせいかたびたび停止するので思いのほか7kmを遠く感じましたが、408.1km地点のPC3セブンイレブン岡谷市役所前店に7時46分に到着しました。クローズの僅か30分弱前での到着でした。

↓PC3セブンイレブン岡谷市役所前店 408.1km地点

到着した時、今走っている参加者が全員勢ぞろいしたのか位いました。皆同じタイミングで再スタートして、明るくなってから和田峠を登る人が殆どだったようです。熊さんの姿が見えないので、間に合うか心配でしたが、さすが歴戦の猛者だけあって、しっかり間に合って到着しました。Nさんともここで再会しました。ハンガーノック気味でここまで走ってきたので、コンビニ弁当でしっかり朝食を取ります。マージンをほぼ失ったのでここからは挽回走に努めなければいけません。幸い90km弱先のPCまでは大きな登りがないので何とかなりそうです。ここから先はNさんと一緒に走ります。途中辰野で雨が完全に止んで、日差しが出てきたので、道路脇の休憩所で合羽を脱ぎ、うっとうしさから完全に開放されました。Nさんがここまで仮眠だけで走ってきて、疲労が激しいので、無理のないペースで一緒に走ります。途中適宜コンビニに立ち寄って休憩しながら走ります。東和町ロータリー前の坂、飯田山本IC周辺の坂に手を焼きながらも495.4km地点のPC4ローソン阿智駒場店に13時32分に到着しました。マージンは僅かに30分程です。途中休憩しながら走ってきているので、それで相殺されてしまい貯金を作ることができませんでした。この後、最後の難関治部坂峠が待ち構えているので、ここで昼食にしてしっかり補給します。

↓PC4ローソン阿智駒場店 495.4km地点 最後のPCも無事関門クリアしました。

覚悟を決めて最後の難所、治部坂峠のヒルクライムを開始します。無理しない様にゆっくり目で登ります。前方に熊さんが見えたので、何とか追いつきます。5km程登ったところにあるそば屋さんでNさんを待ちます。Nさんが追いついてきて、小休止して、再び登ります。しばらく走るとまた前方に熊さんが見えてきました。何とか熊さんに追いつこうと走っていると、和さんが軽快に登ってきてパスされました。その後熊さんに追いつき、まずは寒原峠のピークに到着しました。熊さん、そしてTさんも追いついてきました。ほどなくNさんも到着です。写真だけ撮って、先を急ぎます。

寒原峠 飯田側から登坂距離7.7km、獲得標高476mです。57分かけて走破しました。

3.8km程下って治部坂峠の登りです。登坂距離2.9km、獲得標高159mです。Tさんが勢いよく登り、熊さんが追随します。私はマイペースで登ります。17分程格闘して治部坂峠も無事登り切りました。

↓治部坂峠(阿智側) 前を走るのは熊さんです。

平谷に向けて5Km下ります。下って道の駅信州平谷に立ち寄ってトイレとジュース補給で休憩します。まだアップダウンはありますが治部坂峠を越えたことで大きな登りは終了となりました。ゴールまでは残り83kmです。平谷の交差点を右折し、R418を上矢作に向って走ります。R257に出るまで17km程ですが、下り基調で、山深い川沿いのコーナーが連続する道で、上矢作側から登る際には大変ですが、平谷側から下る際には快走路で私の好きな区間です。平谷の交差点から4km程進むと福寿の清水があって今回も立ち寄って顔を洗ったりしてリフレッシュしました。

↓R418の福寿の清水 美味しい天然水を汲むことができます。521km地点

対向車、後続車に注意しながら、快調に下ります。ご褒美区間で一瞬疲れが癒されます。R257に出てしばらく走り奥矢作湖沿いのK356に入ります。要所要所で微妙なアップダウンがあるので快走路とまではいかないですが、車の往来はほとんどないので、時折見えるダム湖の景観を楽しみながら走ります。17km程はしり、559.2km地点の通過チェックのファミリーマート小渡店に17時47分に到着しました。PCではないので関門はないですが、もしあったらマージンはまだこの時点では30分程でした。軽く補給を済ませて走ります。

↓通過チェック ファミリーマート小渡店 559.2km地点

矢作川沿いを豊田を目指して走ります。豊田市内で小さなアップダウンがありましたが、ゴールはもうすぐなので、頑張って走ります。600.5km地点のゴールPCのファミリーマート豊田上郷四通店には19時59分に到着し、38時間59分で完走しました。最後の40kmで30分だけ挽回できました。ゴールには和さん、Tさん、熊さんが先着していました。お互い顔を見合して、厳しいコースでしたが、完走できたことに一安心でした。

↓ゴール ファミリーマート豊田上郷四通店 600.5km 19時59分着 38時間59分完走

ここからゴール受付の柳川瀬公園までは3km弱です。Nさんとのんびり受付に向かいます。公園の体育館の会議室に入り、ブルベカードとレシートをスタッフの方に渡して、無事完走となりました。結果は定かではないですが、一番着の人でも36時間弱で、DNFした人は多数いる感じです。最終的なリザルトはオダックスジャパンのHPで後日確認しようと思います。しばらくスタッフの方、居合わせた参加者の方と歓談し、写真撮影をして楽しい時間を過ごしました。

↓kitaさんのTwitterの写真を拝借しました。皆さんお疲れ様でした。

久し振りに時間を気にしながらぎりぎりのラインで走る厳しい600kmブルベになりました。いつもながらスタッフの皆さん、声をかけあった参加者の皆さんには感謝です。今回急遽佐久にホテルを取って正解でした。僅か2時間弱の仮眠でしたが、以降ひどい睡魔に悩まされることはありませんでした。

来週、再来週と静岡の600km、6月11日は名古屋の300kmを走ります。しっかり体調を整えて残り3連戦頑張りたいと思います。

2022BRM514中部400km下呂

5月14日(土)にAR中部主催のBRM514中部400km下呂を走ってきました。AJ福岡のRM430飛梅1200kmの5月4日のゴールから9日間空けてのブルベ再開です。手と足の指の一部に痺れが残っていますが、それ以外はダメージはなく体調は良好です。8時スタートなので浜松を5時半に出発し、7時頃道の駅瀬戸しなのに到着しました。自転車を車から降ろし、受付を済ませます。雨がなかなか止みません。今回走り出しは雨であることは予想していたので前後フェンダー装着の重量車CROSSRIPで走ります。

参加者の方が続々と集まってきます。後日AJのHPにアップされたリザルトを見るとエントリー89名中出走は64名で出走率は71.9%でした。いつもの顔なじみの参加者と歓談し、スタートを待ちます。簡単なブリーフィングの後、8時定刻にスタートです。

AR中部は一斉スタートなので混雑を避けるため、いち早くスタートし、飛ばし気味に走って大集団から離れて走ります。CROSSRIPはシクロクロス車に前後固定のフェンダーを装着し、リアにスタンド、キャリアを装備しているので、恐らく装備重量は15kgを超えます。普通のロードバイクのように走ると疲れてしまうので、無理のないテンポ走で淡々と走ります。

今回のコースはゴール後のログを確認すると獲得標高が5494mあり、AR中部らしい山岳コースでした。瀬戸→上矢作ダム→設楽→東栄→富山→下條→南木曾→下呂→関→多治見→瀬戸と走ります。最初から最後までアップダウンの連続で気が抜けないコースです。

今回も走力の合うNさんと一緒に走ります。戸越峠を越え、矢作川沿いを走り、奥矢作湖に入ったあたりからおなかの調子が悪く、Nさんに先に行ってもらって、山の中で急遽用を足す羽目になりました。どうも前日の食事の取り方が良くなかったようです。過去にもあったので、トイレットペーパーをいくつか小分けにして持っているのでそれが役にたちました。以後ペースを抑えて走ります。58.8km地点のPC1セブンイレブン豊田市稲武店には10時40分に到着しました。コーラとエクレアで軽く補給し、ボトルに麦茶を補充します。なんとかここで先行してもらったNさんに追いつきました。

PC1セブンイレブン豊田市稲武店 写真はAJ静岡のブルベで顔なじみのTさんです。

ここから先のR257、473はブルベで走り慣れた道でどこにどの程度のアップダウンがあるかは熟知しているので気楽です。本降りではないですが、雨はなかなか止みません。R257とR151をつなぐR473は快走路です。

↓設楽から東栄に抜けるR473の快走路。新緑がきれいです。

トンネルまで登り基調ですが、トンネルから先はR151まで下り基調です。新緑が眩しい山あいの道を快調に下り、95.3km地点のPC2ファミリーマート北設楽東栄町店に12時27分に到着しました。マージン2時間確保で順調です。ここでコンビニ弁当を買って、コンビニに併設する無料休憩所で昼食を取ります。

↓PC2ファミリーマート北設楽東栄町店 95.3km地点 ブルベでお馴染みのPCです。

ここからR151を豊根まで北上します。新大和金トンネルを抜け、右折してK428に入ります。ここから先は走ったことがない道です。みどり湖沿いの道は右手にダム湖を見ながらの眺めの良い快走路でした。車も少なく山深い景色を満喫しながら走ります。

↓みどり湖 新豊根ダムによるダム湖です。

みどり湖を抜けると霧石トンネルに向けての登坂距離9km、獲得標高356mの登りが始めます。激坂ではないですが、登坂距離が9kmと長いので、登り切るのに時間がかかりました。霧石トンネルの入口が見えて長い登りは終了しました。

↓霧石トンネル K426 129km地点

下り始めてすぐに大型ダンプカーと何台もすれ違い始めました。K426は道幅がせまく、急こう配の曲がり角も多いので油断なりません。しかもダンプはスピードを緩めることなく突っ込んでくるので、危険回避の為、かなり減速を強いられての下りで疲れました。よくよく考えると昨年静岡のブルベでは逆方向から登った道であることを思い出しました。その時は後ろからダンプに追い立てられて、苦い思いをしました。冷や冷やながら何とか下り切って、この秘境区間では貴重な自販機とトイレがあるとみやま来富館で小休止しました。

↓とみやま来富館 137km地点 何もないK426、K1では貴重な場所です。

来富館から2km程走るとフォトチェックの豊根村役場富山支所に到着しました。何もない場所なので写真だけ撮って先を急ぎます。

↓フォトチェック 豊根村役場富山支所 140km地点

富山支所から17km程天竜川沿いを北に走ると平岡の龍泉閣に到着しました。何となく小腹が空いてきたので、トイレとジュース補給、補給食を食べて一息つきます。温泉は営業していましたが、1Fのレストランは夕方の営業前でした。

平岡駅に併設する日帰り温泉施設龍泉閣 157km地点

↓龍泉閣から1km程進んで左手に平岡ダムがあります。

しばらく走るとK1からK244に左折します。166.8~169.5kmのR151に出るまでの3km弱の区間が獲得標高が200m強で平均勾配7%の厳しい登りで参りました。ダンシングを多用しながら何とか登り切ります。R151を7km程北上し、雲雀沢トンネルを抜けるとここを走ったことのあるランドヌールには有名な峰竜太の故郷看板が登場します。ちょうどアップダウンが連続した所でこの看板が登場するので、峰竜太さんの笑顔に複雑な気持ちを覚えます。

↓R151の下條村峰竜太さんの故郷看板 176km地点

看板を通過し4km程走り、R151を左折して市道に入ります。BRM423静岡400km馬籠のコースと重なります。ここからR153の駒場西までの約9kmの区間は半分の5kmが7~8%での登りがあり、何気に脚を削られる区間です。途中Nさんがハンガーノックになりかけたので、登り切った先の自販機でジュース補給します。PC4まではあと少しなので頑張って走ります。R153に出てR256への分岐を左に入り、昼神温泉の中心までくると192.2km地点のPC4ファミリーマート信州昼神店に19時01分に到着しました。ここでコンビニ弁当で夕食を取ります。和さん、熊さん、Tさんは先着していて隣の食堂でしっかり夕食をとっていました。

↓PC4ファミリーマート信州昼神店 192.0km地点  馬籠400kmと同じPCです。

このPCを出ると清内路峠の登りが始まります。清内路峠は登坂距離約10km、獲得標高475mの登りです。激坂ではないですが、とにかく長い登りなので、一定ペースで無理なく登る必要があります。馬籠400kmで4月に走っているので、イメージが残っているので淡々と走ります。1時間かけて登り、少し遅れたNさんを待ちます。標高が1100m程あるので、長い下りの寒さ対策の為、合羽を上下着込みます。保温下着も下だけPC4で着込んできました。

↓清内路トンネル(昼神側) 203km地点 標高約1100m 

ここから約15km、R19まで一気に下ります。合羽を上下着込んだおかげで寒さはしのげています。夜間の下りなので、昼間より減速気味に慎重に下ります。馬籠400kmから導入したOlightのRN1500のおかげで下りの安心感がかなり違います。ハイモードでは2時間しかもたないのでミドルモードで使っていますが、750ルーメンあるので十分な明るさです。あっという間にR19に出て、R19を2.5km程、中津川方面に走ります。木曽高速と呼ばれている国道で、この日も大型車の通行がそれなりにあり、自転車の脇を高速で抜けていく大型車にヒヤリとさせられます。心ある運転手の方はしっかり間隔を取って追い抜いてくれますが、中には悪意を感じる抜き方をする運転手も何人かいて、いつもながら悲しい気分になります。R19を右折し、恐怖の木曽高速から解放されると市道、R256、257を経由して下呂を目指します。途中、道の駅花街道付知で小休止して、睡魔対策でガムと飴を購入しました。

↓ローソン道の駅花街道付知店 240km地点 22時49分

PC5までは43km程あります。途中加子母と舞台峠の登りがあります。ここも昨年ロングライドで走ったことのある道なので登りの程度が分かっているので安心感があります。夜間走るので、先が見えないこともあり、遠く感じますが、激坂ではないのでここも淡々と走破します。舞台峠ピークの中華料理のお店が左に見えてきて登りは終了しました。ここから10kmは下りで、登りで失った時間を一気に挽回します。飛騨川まで下り、下呂温泉を通過し、さらに北上すると、強い北からの向かい風となりました。PCまではまだ約13km程ありましたが、なかなかペースがあがらず、苦戦しました。向かい風と格闘しながら何とか283.8km地点のPC5ローソン下呂上呂店に1時23分に到着しました。冷たい風をさけてコンビニ横の建物のかげでおにぎりで軽く補給します。すぐ近くにすき家があったのでそこで食事しても良かったのですが、落ち着いてしまうと睡魔に襲われる可能性があるので止めました。多くの参加者はすき家で食事したようです。

↓PC5ローソン下呂上呂店 283.8km地点

残りは120kmです。ここから折返しとなり南下することになったので、さっき苦しめられた向かい風が追い風に変わり助かりました。PC5を出ると後続の参加者の何名の方かとすれ違いました。K80からR257に入り、新日和田トンネルまでの約3kmの登りをパスします。しばらく走ると岩屋ダムの金山湖沿いの道に出ました。夜間なのでダム湖の景観は望むべくもなく、湖畔沿いを10km程走りましたが、小さなアップダウンがあり、単調で意外に苦しめられました。K85に入りしばらく走ると放生峠の登りが始まりました。1kmちょっとの登りですが、道が狭く、舗装は荒れ気味で、ピーク手前の勾配が厳しい峠でした。幸い夜間なので車の往来はなく助かりました。登りよりも下りが危険な感じでした。下呂辺りから気温が10℃以下で合羽で何とか寒さをしのげていますが、グローブは穴あきグローブしか持ってこなかったので、少し失敗しました。とにかく道がせまくタイトコーナー連続で舗装も悪いのでかなり減速して下りました。集落を抜け、自販機とトイレがあったので、一息つきます。私の方は睡魔にそれ程襲われていないですが、Nさんは少し睡魔にやられ気味でした。K85、63、58と道の駅平成の前を通過しPC6まで15km程になりました。走りやすい道ですが疲れているせいかなかなかペースがあがらず遠くに感じます。それでも何とか362.1km地点の最後のPC6セブンイレブン関市肥田瀬店に6時6分に到着しました。マージンは2時間程です。残りは40km程で、この先厳しい登りもないので、何かトラブルがなければ完走は確実となりました。カップヌードルとおにぎりで朝食を取ります。

↓PC6セブンイレブン関市肥田瀬店 362.1km地点

和さん、熊さん、Tさんたちとここで再会しました。今回夜間が10℃以下で仮眠には厳しい気温で、どの参加者も十分に仮眠をとれずに苦しめられている感じでした。最後の補給を終えてゴール目指して走ります。美濃加茂、可児を抜け多治見に入り、瀬戸に向かうR248を走ります。車の交通量が多いので、後ろを気にしながら走ります。最後の蛇洞峠を越えた時、あとは下って少し登るだけなのでパレード走行になりました。道の駅瀬戸しなのには8時56分に到着し、24時間56分で完走しました。

↓56名完走/64名出走(完走率87.5%) 厳しいコースだったのに高い完走率でした。

今回スタート直後の雨を予想してCROSSRIPで走りましたが、山岳コースには明らかに重いハンディでした。ほぼコースプロフィールが同じ馬籠400kmではTARMACで走って22時間26分で完走していて2時間半差があります。経験的にCROSSRIPではTARMACやROUBAIXに比べて200kmで1時間超遅い感じです。今後は雨とはいえ、山岳コースの場合はCROSSRIP投入は考えものだと再実感させられました。
開催・運営していただいたAR中部のスタッフの皆さん、道中声を掛け合った参加者の皆さんに感謝です。

これからBRM521名古屋600km富岡、BRM528静岡600km諏訪、BRM604静岡600km高崎、BRM611名古屋300km富山と連戦が続きます。1週間で疲れをとって連戦を乗り越えていきたいと思います。

2022BRM423静岡400km馬籠

GW連休前の4月23日(土)にAJ静岡のBRM423馬籠400kmを走ってきました。スタッフ試走ができなかったので、当日、参加者として走りました。私が2015年に初めて走った400kmのコースをベースに私が引き直したコースです。ハイライトは新野峠、清内路峠、馬籠峠で獲得標高が約5400mと山岳コースです。

5時から受付が開始となるので、その少し前に島田の川越広場に到着し、受付設営を手伝います。スタート時間は6時と6時半で私は6時半にスタートします。今回の相棒はTarmacSL7です。顔見知りの参加者と談笑しながら、スタートを待ちます。ブリーフィングで説明を受け、車検を受けて6時半にスタートします。

↓いつもは私がコース説明を担当しますが、今回は小松平さんが担当です。

↓他の参加者と同じく車検を受けて6時半にスタートします。

自分が引いたコースなのでコースは分かっているので気楽です。K81で倉真の登りを越え、快調に飛ばしてK40に出ます。44.7km地点のPC1ファミリーマート天竜山東店には8時15分に到着しました。1時間半のマージン確保です。缶コーヒーとエクレアで軽く補給します。

↓PC1ファミリーマート天竜山東店  AJ静岡ではお馴染みのコンビニです。

PC1を出発し、R152を北上します。平坦基調の快走区間です。天竜川沿いの景色を楽しみながら一定ペースで無理をしないで飛ばせるだけ飛ばして走ります。

↓道の駅天竜相津花桃の里近くにかかる夢のかけ橋

↓秋葉ダム。いつも一番着で走るIさんもこの日は休憩多めで走っていました。

大井橋の交差点を左折しR473に入ります。佐久間を抜け、原田橋を渡り、東栄を目指します。車の交通量が少ない、気持ちのいい山間部ルートです。多少のアップダウンはありますが、まだ登り区間は先で快調です。途中左手の川に煮え渕ポットホールという浸食地形のスポットがありました。

東栄温泉の前を通り程なく97.4km地点のPC2北設楽東栄町店に10時29分に到着しました。2時間半のマージン確保で約100kmを4時間で走破し、快調です。ここから登りが始まるのでおにぎり2個でしっかり補給し、予備補給食として大福を購入しました。

↓PC2ファミリーマート北設楽東栄町店。併設の無料休憩所でゆっくり休めます。

PC2を出ると、約27km先の新野峠までは長い登り区間となります。過去のブルベで走り慣れた区間なので体力を温存しながら一定ペースで登ります。この登りの途中で30分前にスタートしているF町さんに追いつきました。F町さんは体重があるので、いつも登りで苦労されていますが、今回はほっそりされた印象で、いつもよりも力強く登られている印象でした。あと少しで新野峠のピークという所で左の道路脇にスタッフの吉田さんが待機してくれていました。コーラを一杯、バナナを1本もらい一息つけました。

↓新野峠前にAJ静岡スタッフの待機と軽補給サービスは本当に感謝です。

何とか最初の新野峠を走破できました。峠の写真を撮影して阿南へ下ります。つい先日までR151の拡幅工事で通行止めでしたが、この日は通れるようになっていました。まだ拡幅工事は半ばのようで、また通行止めが予定されているようでした。拡幅された区間はかなり走りやすくなっていました。

↓新野峠ピーク 最初の大きな登りが一つ終了しました。

道の駅信州新野千石平を通過し、R151を下條村に向けて走ります。137km地点までは下りですが、そこから先は登りになります。天気に恵まれ、少し暑く、ボトルの水の減りが早く、途中自販機で給水を余儀なくされます。峰竜太の故郷看板を抜け下ると、R151を左折し、市道、K64に入ります。

ここからR153の駒場西の交差点までの約10kmは新ルートです。R151と違い車の交通量は少なく、道もきれいですが、7~8%前後の登りが連続し、意外に脚を削られました。想定している大きな登りよりも、想定外のこのような登りの方が、見通しがつかず、疲れます。R153に出て、昼神温泉の方に向かい走り続けると、164.3km地点のPC3ファミリーマート信州昼神店に14時34分に到着しました。3時間弱のマージンです。ここでコンビニ弁当で昼食にします。

↓PC3ファミリーマート信州昼神店

PC3を出発すると、清内路峠の登りが始まります。登坂距離約11km、獲得標高475mの登りです。勾配は厳しくないですが、とにかく長さを感じる登りです。通称はなもも街道と呼ばれているだけあって、道中道路脇に花桃の花がきれいに咲いていました。

キャンプ場の看板が左手に見えると残りは2km程です。程なく清内路トンネルの入口が見えてきました。トンネル入口で登りは終了です。

トンネルを抜けるとご褒美区間の長い下りです。ダイナミックな下りですが、要所要所でコーナーが厳しく、舗装が悪い箇所もあります。また片側交互通行が何カ所かありました。車の交通量もあるので、減速気味に注意して下ります。下り途中で馬籠峠に向かうK7に左折します。馬籠峠の登りは登坂距離4.7km、獲得標高302mで9%前後のつずら折りが続く勾配が厳しい登りです。ダンシングを織り交ぜながら淡々と登ります。なかなか終わらないつづら折りに苦労しましたが、なんとか登り切りました。ピークの峠と茶屋の写真を撮って下ります。

馬籠峠をしばらく下ると馬籠宿に差し掛かります。往時の雰囲気を残す風景を写真に収めます。夕方遅い時間だったので観光客はいませんでした。

馬籠宿を出発ししばらく走ると、一人の参加者に追いつかれました。顔なじみのM間さんです。ここからはM間さんと一緒に走ります。R19を横断し、木曽川を渡り、苗木の広域農道を走ります。ここがなにげにアップダウンが連続し、疲れました。R256に出て、K410に入り、しばらく走ると220.6km地点のPC4ファミリーマート中津川千旦林店に18時17分に到着しました。3時間のマージンをキープです。ここでコンビニ弁当で夕食にします。

↓PC4ファミリーマート中津川千旦林店

ここから先はナイトライドです。今回は坂を安全に下る為にOlight1500を新たに装備しました。今まではGVOLT70の2個使いでしたが、下りでは十分な明るさとはいえず、かなり減速していたので、今回のブルベでOlight1500の効果を検証します。ここから先は対して登りはないと思っていましたが、240.5km地点のR363に出るまで緩斜面の登りが連続し、夜間で先が見えないので、走破するのに疲れました。岩村を抜け、上矢作の登りを登り道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里で小休止しました。

↓道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里 トイレ前に明るいスペースがあり一息つけます。

道の駅を出ると下りです。早速ON1500の効果を検証します。1500ルーメンのハイモードでは2時間しか持たないので、750ルーメンのミドルモードで点灯します。GVOLT70とは比較にならない明るさで、下りの安心感が違います。いつもより早いスピードで下っても全く不安がなく、ON1500の導入は成功でした。名倉を抜け、設楽の坂を下り、290.9km地点のPC5ファミリーマート設楽町清崎店に22時23分に到着しました。3時間半強のマージン確保です。夜間になり気温が下がってきたので、体を温める為、カップヌードルを食べます。すぐ近くの道の駅したらのトイレのベンチが明るく、温かいのでそちらに移動して食べます。

↓PC5ファミリーマート設楽町清崎店

↓道の駅したら トイレ前のベンチでカップヌードを食べて一息つきました。

残りは110kmです。ここから先は登りは少なく、再びペースを上げられます。新城、引佐、都田、浜北と土地勘のある道を快調なペースで飛ばし、356km地点の最後のPC6セブンイレブン磐田大当所店には2時6分に到着しました。マージンは4時間強になりました。イートーインスペースでメンチカツパンと味噌汁、ホットコーヒーで最後の補給をします。

↓PC6セブンイレブン磐田大当所店 広いイートインスペースには助かりました。

残りは46kmです。袋井、愛野、掛川、菊川と過去のブルベで走り慣れた道を快調に走ります。最後の牧之原の登りも無理なく走破し、R473に出るとゴールまでは10km程です。4km程走り、右手に島田の夜景が見えると、後は下り切ればゴールです。慎重に下り切り大井川橋を渡り、島田川越広場には4時53分に到着しました。22時間23分で完走です。登りの多い大変なコースでしたが、信号ストップが少ないことと、後半登りが少ないことで、まずまずのタイムで完走できました。途中からM間さんと一緒に走ったことで睡魔に悩まされることが少なかったのも大きかったです。リザルトを見ると出走50名で完走46名で完走率92%でした。最後遅い時間にゴールした人が雨に降られたのは気の毒でしたが、基本的には天気に恵まれ、厳しいコースながらも多くの人が完走されたことにコース作成者として一安心しました。

来週はAJ福岡主催のRM430飛梅1200kmを走ります。昨年岡山の1200kmで時間配分ミスで時間内完走できなかったので、今回はその時の反省点を活かして確実に完走できるように慎重に走るつもりです。

FlecheKinki守山2022

4月16日(土)、17日(日)とFlecheKinki守山を走ってきました。Flecheは昨年初めて走り、今年は2回目です。メンバーは昨年と同じYさんがリーダーでOさん、Tさん、Fさんと私の5名です。16日(土)7時に桑名のコンビニをスタートし、犬山→美濃加茂→関→岐阜→海津→米原→長浜→敦賀→美浜→上中→近江今津→大津→近江八幡の362km,、獲得標高1900mのコースです。道中、関のパリブレスト洋菓子店でパリブレスト敦賀のヨーロッパ軒でパリ丼を食べることが目的の一つだったのでチーム名を「パリブレスト・パリ丼」としています。

前日の15日(金)に午後半休をもらって、Fさんと浜名湖SAで14時に待ち合わせて、私の車にFさんの自転車を積み替えて相乗りで桑名に向かいます。100kmちょっとの距離なので16時半ごろに桑名に到着します。ネットで1日400円の駐車場を予約できたので3日間駐車します。1.5km程歩いてホテルに向かいチェックインします。浜松から輪行したTさんも17時過ぎに到着し、3人でホテル近くのお店で夕食をとります。桑名は蛤が名産とのことで奮発して1個500円の焼き蛤を美味しくいただきました。

↓コロナ禍になってから2年近く居酒屋には行っていませんでした。

↓焼き蛤。1個500円もしましたが奮発しました。身の柔らかい蛤でした。

↓締めに蛤ラーメンをいただきました。さっぱりした味のラーメンでした。

翌日362km走るので夕食は2時間で切り上げて、ホテルに戻って明日の準備をして、22時前に早々に就寝します。4時に起床して、サイクリングウェアに着替え、駐車場に自転車を取りに行き、ホテルの朝食後にすぐに出発できるようにします。6時半から朝食でしたが10分程早めてもらい、急いで食べました。食事をしていると弥冨の自宅から自走してきたOさんがひょっこり現れました。

スーパーホテル名駅前に前泊しました。スタート地点まで1km程です。

6時40分頃ホテルを出発して、1km程先のスタート地点のコンビニに到着しました。別のホテルに前泊していたリーダーのYさんは既に到着していました。スタート時間の証明としてスタート時間ぴったりのレシートが必要なので7時少し前にレジに並びます。少しレジが混んでいたので、私だけセルフレジでやろうとしたらうまくいかず、また並びなおしてレシートをもらうと、7時1分で、1分遅れてしまいました。

↓スタート地点 ローソン桑名新矢田二丁目店 16日(土)7時スタートです。

Flecheはチームで走ります。いろいろルールがあります。チームは自転車3台~5台で編成する必要があり、3台以上完走しないと認定されません。24時間で360km以上走り、スタート後22時間から残りの2時間で25km以上走る必要があります。22時間地点と24時間地点は待ち時間なく到着するよう走る必要があります。コースのPC間は直線的に結ぶ必要があります。折返しルートの場合は往路と復路で別の道を走る必要があります。今回私のチームはリーダーのYさんが各PC間の平均速度、休憩時間、登りを極力抑える等、緻密に計画を立ててくれているので安心です。計画通り7時5分にスタートします。この日は天気予報で台風の影響で北西の強い風が吹くとの予報です。予報通りで北に向けて走り出すと、早々に向かい風との闘いになりました。長良川揖斐川木曽川の中州、川沿いを走るのでダイレクトに風の影響を受けます。それでも先頭でリーダーのYさんが力強く曳いてくれてほぼ計画通りに進みます。最初の20.1km地点のPC1ミニストップ鹿野店には7時58分に到着しました。

↓PC1ミニストップ鹿野店 20.1km地点 7時58分着 昨年の中部300のPCでした。

10分程休憩して再スタートします。北上が続くので向かい風との闘いは続きます。あまり疲労をためないように頑張ってペダルを踏みこむというよりは、一定テンポで走るようにします。15km/h以上で走れていれば時間の貯金はできるので、頑張り過ぎないよう走ります。20km程走り42.2km地点のPC2名鉄木曽川堤駅に9時6分に到着しました。計画通りです。ここでは証明に切符を購入します。

↓PC2名鉄木曽川堤駅 42.2km地点 9時6分

東海大橋のたもとにあった石碑 地元の偉人の顕彰碑のようです。

PC2を出ると進路が東に変わり、一時的に向かい風から解放されました。サイクリングロードを走るので車のプレッシャーもなく快走できました。犬山に入り、犬山城が見えてきました。5つの国宝現存天守閣の一つです。立止まって写真を撮ります。

犬山城のすぐ近くを通るルートでした。

犬山城のあたりで登りがでてきてYさんが勢いよく登って行きます。平坦ルートは走り易いですが、走りが単調になりがちです。たまに適度に登りが登場するといい刺激になります。73.5km地点のPC3のセブンイレブン美濃加茂中部台店には10時28分に到着しました。計画よりも10分程早い到着で順調です。

↓PC3セブンイレブン美濃加茂中部台店 73.5km 10時28分

次のPCがパリブレスト洋菓子店で14kmしか離れていないので、軽い補給だけして先を急ぎます。関市内に入ると交差点の関係が車が混雑していて、歩道に逃げて回避しながら進みます。ほどなく今回のチーム名にもなっているパリブレストを販売しているパリブレスト洋菓子店に到着しました。87.5km地点で11時21分の到着です。パリブレストは1981年のパリブレスト開催を祝してフランスで作られたお菓子です。お店により違いがあるようですが、ドーナッツ形のシュー生地を輪切りにし、クリームとイチゴ等を挟み込んで、自転車のホイールをイメージした形をしています。事前にYさんに時間がかかると言われていましたが、パリブレストが出てくるまでそこそこ待ちました。甘さを抑えた生クリームたっぷりの美味しいお菓子でした。

↓PC4パリブレスト洋菓子店 87.5km 11時21分

↓おいしそうな洋菓子が並んでいます。

パリブレストは4個しか注文できませんでした。

美味しいスイーツを食べて、4km先の昼食予定場所のはなまるうどんを目指します。走り出して後ろから破裂音が聞こえてきました。Oさんのリアタイヤがパンクしたようです。チーム走のFlecheの強みでOさんのパンク修理をメンバー全員で助け合って対応します。チューブが裂けていますが、タイヤ、ホイールには異常が見られず、とりあえずチューブ交換だけして、様子を見ながら走ることになりました。はなまるうどん岐阜関店には12時過ぎに到着しました。予定よりも20分遅れです。幸い店内はまだ空いていました。私は3玉の大盛の冷やし肉うどんでしっかり補給します。うどんなので調理時間が短く、すぐに食べることができたので滞在は短時間で済みました。

↓昼食場所 はなまるうどん岐阜関店 91.4km 12時8分

↓冷やし肉うどん大盛、とり天でしっかり補給します。

空腹が満たされて元気よく走り出します。走り出して4km程でまた後方から破裂音が聞こえてきました。Oさんがまたまたパンクです。どうもタイヤかホイールに問題があるようです。Oさんはチューブだけでなくタイヤの予備も持ってきているので、今度はタイヤも交換します。根本原因が分からない不安が拭えないですが、これで様子を見るしかありません。

↓Oさんに2回目のパンク大魔王が降臨。今度はタイヤまで交換します。

岐阜市内を長良川沿いを走りますが、車の交通量が多く、車道の幅があまりない区間もあり、時折安全の為、歩道に回避します。しばらく走ると左正面に岐阜城が見えてきたので、走りながら写真を撮ります。

↓正面の山の山頂の小さな建物が岐阜城です。

岐阜城を過ぎてしばらく走ると107.2km地点のPC5ミニストップ岐阜一日市場店に13時31分に到着しました。予定よりも30分弱の遅れとなりました。パンクが2回あった割には遅れはまだ許容範囲です。

↓PC5ミニストップ岐阜一日市場店 107.2km 13時31分

ここから海津に向けての20kmが西からの横風がひどく、時折吹く突風に思わず振られてバランスを崩すことがたびたびありました。また大型トラックがすぐ脇や対向してくると、通り抜けた瞬間、いつも以上に乱気流が発生し、かなり怖い思いをしました。そうこうしているうちにFさんが他の4人のペースについてこれなくなってきました。どうも長距離を走り込んでいないせいで、向かい風基調のライドに疲労が蓄積して失速しはじめたようです。Flecheはチームで揃って走らなければならないので、Fさんとの距離が開くと立ち止まったり、ペースを落とさざる得ないことが度々となりました。秀吉の一夜城で有名な墨俣城の近くを通った際、走りながら写真を撮ろうと思いましたが、強い横風の為、立ち止まって写真を撮るしかありませんでした。

時代考証無視の立派過ぎる秀吉の一夜城 墨俣城模擬天守

強力な横風にひやひやしながら忍耐強く走ります。128.8km地点のPC6ファミリーマート海津町平田町店には14時48分に到着しました。計画よりも30分遅れたままです。ここから80km先の福井の敦賀までは北西方向に進むの向かい風にかなり苦しめられそうです。その話を聞いて、この段階で失速気味のFさんの顔が曇りました。余裕がない感じが伝わってきました。

↓PC6ファミリーマート海津平田町店 128.8km 14時48分

PC6をスタートしてまた強風との闘い再開です。進行方向が北西方向なので向かい風です。20km/h前後しか出ません。早速Fさんが遅れ始めます。時折立ち止まって待ちますが、一向にペースは上がりません。関ヶ原の手前、146km地点の上石津辺りで、Fさんの遅れがチームが完走するための許容範囲を超えたと判断して4人で話し合って、Fさんにここから先一緒に走ることはチームの完走を考えると厳しいことを伝えました。FさんにはここでDNFしてもらって、単独で米原彦根辺りまで行ってもらい、そこで宿泊して、翌日ゴール地点の近江八幡のコンビニに7時に再会することを約束して別れました。ここまで一緒に走ってきたメンバーを見捨てることは後ろ髪を引かれる思いです。Fさんと別れて4人で私が先頭を曳いて少しでも遅れを挽回すべくペースを上げます。相変わらず風のせいで苦戦は続きますが、それでも20km/hのペースを最低限維持して走り、少しずつ遅れを挽回することができました。登りでもペースを落とさず無理のない範囲で力走します。関ヶ原の古戦場を抜け、不破の関を越え、米原に入り、172.2km地点のPC7セブンイレブン米原中多良店に17時36分に到着しました。予定よりも1時間弱の遅れです。グロス平均速度では計画が18.1km/hに対して16.3km/hのビハインドです。

↓PC7セブンイレブン米原中多良店 172.2km 17時36分

チーム名になっているパリ丼はここから50km先の敦賀のヨーロッパ軒で夕食で食べる予定でしたが、20時に閉店するのでどうも無理な感じです。敦賀でのパリ丼はあきらめて、20km程先の近江ちゃんぽんのお店で夕食にすることにしました。小休止で切り上げて再スタートします。琵琶湖岸に出た頃にはちょうど日没の直前で夕日がきれいでした。途中長浜城で写真を撮るため立ち止まりましたが、遅れを挽回するための力走は続きます。

↓琵琶湖には何とか日没前に到着できました。

↓日没直前の長浜城。今回はお城の写真をたくさん撮りました。

日が沈むナイトライドとなり気温が下がってきました。19時過ぎに192km地点のちゃんぽん亭総本家高月店に到着しました。パリ丼が食べれなくて残念でしたが、ちゃんぽんも美味しく、最高でした。汁まで飲み干してしっかり補給できました。

ちゃんぽん亭総本家高月店 192km 19時10分頃

↓豚肉たっぷりのボリューミーなちゃんぽんでした。元気をもらいました。

気温が10℃以下まで下がってきたので、ちゃんぽん亭のトイレで寒さ対策で下だけ持ってきた保温下着を着込みます。上はウィンドブレーカーでしのぎます。穴あきグローブしか持ってこなかったことを後悔しました。敦賀目指して再スタートします。賤ケ岳でトンネルを迂回して、少し登ってパスし、R8を北上します。敦賀手前に登りがあります。そこを登っているとFlecheのチームとすれ違いました。思わず手を振ってエールを送ります。他のチームも自分たちと同じく、奮闘している姿を見ると励まされます。登りを登り切り、敦賀に向けて下ります。気温は7℃で走っていないと寒さを感じます。前方に街の明かりが見えて、敦賀に到着しました。224.1km地点のPC8ローソン敦賀呉竹町店には21時16分に到着しました。

↓PC8ローソン敦賀呉竹町店 224.1km地点 21時16分

ここから1.8kmいったところに日帰り温泉「越のゆ」があります。当初計画の時間で出発しても1時間強休憩できそうです。予定通り越のゆに立ち寄ることにしました。PC8を出てほどなく越のゆに到着です。入館料は680円とリーズナブルでした。畳の休憩スペースもあり、オアシスのような施設でした。YさんとOさんは風呂には入らずにとにかく仮眠します。私は眠れそうにないので、風呂に入ってリフレッシュします。炭酸泉、ジェット風呂に癒されました。体も温まり最高でした。ここで持ってきた貼るカイロをアンダーウェアの両ももに貼ることにしました。保温下着の上を持ってこなかったのは少し失敗でした。

敦賀 越の湯 225.9km地点 21時20分

↓混雑していなかったので畳の休憩スペースでゆっくりできました。

この越のゆで休憩時間を短縮して当初の計画通りの時間に戻すことができました。関ヶ原からここまでの4人で力を合わせての約80kmの力走が報われました。計画通りの22時35分に再スタートします。敦賀から進行方向が南に変わるのでようやく北西の強風午後から解放されました。美浜、若狭と走ります。途中関峠でまた他のチームとすれ違いエールを交換しました。気温はさらに下がり、ついに4℃になりました。ほぼ冬です。260.3km地点のPC9ファミリーマート上中三宅店には0時17分に到着しました。PC9には別のチームが休憩していました。気温4℃で寒すぎるのでカップヌードルとホットコーヒーで温まります。穴あきグローブで厳しいと判断してここで軍手を買って2重グローブにすることにしました。

↓PC9ファミリーマート上中三宅店 260.3km 0時17分

多分、PC9周辺が一番寒かったと思います。お店の人にここはいつも寒いのか訊くと、3日前は14℃位あったとのことでした。寒さが堪える中、再スタートします。鯖街道近江今津目指して走ります。270km地点の登りを登り切れば、ゴールまではほぼ平坦基調です。時間が計画通りになったとはいえ、何が起こるかわからないので、ペースをゆるめることなく4人で力を合わせて走ります。琵琶湖の厳島白髭神社を通過し、303.3km地点のPC10のセブンイレブン近江舞子店には2時33分に到着しました。ついに計画から20分マージンを確保しました。

↓PC10 セブンイレブン近江舞子店 303.3km 2時33分

次のPCは22時間地点になるため、休憩を長めにとり、ペースを落として22時間少し前に着くように調整します。マージンを作ったので30kmを2時間以上かて走ればOKなのでかなり楽になりました。途中Oさんの要望でおごと温泉の怪しげな風俗エリアを走り抜けます。さすがに深夜なので店の明かりは消え、人影はありません。琵琶湖大橋より南の琵琶湖西岸の大津市街は、昼間は車の交通量が多く、サイクリングは危険という話を聞きますが、さすがに深夜に近い早朝なので車は少なく、快走できました。22時間ポイントの334km地点には5時少し前に到着しました。

22時間ポイント ファミリーマート大津におの浜三丁目店 334km地点 4時45分頃

5時ピッタリのレシートを貰うため、店員さんに事情を話して、5時少し前にレジに並んで4人無事に5時ピッタリの刻印のレシートを入手できました。ここからゴールまでは残り28.5kmです。2時間弱で走ればいいので、余程重大なトラブルに見舞われなければ完走が見えてきました。ゴールに向けて再スタートします。近江大橋を渡り、草津、守山、野洲と走ります。早くゴールに着き過ぎてはいけないのでペースを調整しながら走ります。前方に見覚えのある安土城跡がある山が遠望できました。近江八幡のゴールのコンビニまではあと少しです。感慨にふけりながら走ります。今回登りの少ないコースだったので、完走はそれ程難しくないと思っていましたが、台風の影響による強風、季節が逆戻りした夜の寒さにかなり苦しめられました。Fさんが脱落し、その後4人で力を合わせて力走して遅れを挽回し、何とかここまでこれたことを思うと感動です。右手にゴールのコンビニが見えて、ほっとしました。無事24時間の7時少し前にゴールのファミリーマート近江八幡鷹飼町店に到着しました。362.5kmの力走でした。ここでも店員さんに事情を話して7時ピッタリのレシートを貰いました。

↓ゴール地点 ファミリーマート近江八幡鷹飼町店 362.5km 7時少し前

ゴールしてしばらく待っていると関ヶ原の前で別れたFさんも到着しました。彦根のホテルに泊まり、25km走ってここに到着したとのことでした。一人だけ完走していないので微妙な顔をされていましたが、再会できて何よりでした。ゴール近くのすき家で朝食を食べて、ゴール受付のピエリ守山に向かいます。18km程走りますが、気持ち的にはゴールしたことで終わっていたので、意外にこの18kmが堪えました。ピエリ守山には多くのチームが集まっていました。私たちと同じく風に悩まされたチーム、逆に風を味方にして楽に走ったチーム様々ですが、皆、チームで完走できたことに充実した表情をしています。

↓ピエリ守山 ゴール受付地点

ブルベカードを記入し、レシートとメダル代を挟んでリーダーのYさんに渡して、Yさんが代表してゴール受付をします。ゴール受付後はピエリ守山内の温泉に入って一息つきます。その後10km走って守山駅に到着し、駅前のパン屋さんでピザとパスタでささやかな打ち上げをしました。昨年はFさんがDNSで、Yさんが道中落車し、大けがをしながら4人で完走し、今年はFさんが脱落する中、4人で挽回走して完走とドラマがありました。普段の個人走のブルベと違い、Flecheはチーム走ならではの難しさと面白さを実感しました。運営されたスタッフの皆さん、そして出走した参加者の皆さんお疲れ様でした。