yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

2021RM424春輝1200km④

24日(土)4時半に岡山県早島をスタートしてから3日目の26日(月)の朝、三次のホテルを8時過ぎにスタートします。右の五十肩による痛み、両手のひらの打撲による痛み、前日の寒さをしのぐ為の自転車を押しての無駄なランニングによる右股関節痛と何となく解消しきれていない睡魔と最悪の体調でのスタートです。とりあえず、通過チェック⑨のセブンイレブン三次マツダテストコース前店に立ち寄ります。朝食はホテルで済ませたので補給食のみ購入して先を急ぎます。

↓通過チェック⑨セブンイレブン三次マツダテストコース前店 707.3km地点

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ここの目安の関門時間が5時57分で、レシートの時間は9時過ぎなので、ついに3時間の借金となりました。ただ600km~1000kmは時速11km/hで関門時間は計算されるので、普通に走れれば十分に挽回可能です。ここから尾道の渡船場までは約82kmあります。三次を出発してすぐに登りが始まり、アップダウンが連続しました。途中初日途中一緒に走った女性に平地で追い抜かれました。登りで追いつきますが、五十肩の調子と首の根違いのせいで時々立ち止まってマッサージしながら走ります。尾道まであと少しの所で睡魔に勝てず、安全を考えて人気のない山中の日当たりの良い野原で1時間程仮眠しました。仮眠したらとりあえず睡魔は解消できて少し元気が回復しましたが、体のそこかしこの痛みは和らいでいないのでペースは上がらず牛歩の歩みです。それでも尾道まで到着し、渡船に乗る前にコンビニで昼食を取りました。私がコンビニ弁当を食べていると外国人の方が2名到着しました。かなり疲れている様子です。励ましの言葉をかけて先にスタートすると、変速タイミングが悪かったのかチェーン落ちしました。外国人の人に大丈夫かと言われましたが、落ち着いてチェーンを掛け直して再スタートしました。尾道の渡船場に着くといよいよしまなみ海道ということでテンションが上がってきました。平日だったせいか渡船場には観光客は誰もいなくて、普段利用している住民の方だけでした。要領がよく分からずとりあえず船乗り込み、船が対岸の向島に向けて出発すると職員の方が料金を徴収しにきました。自転車の渡し賃は110円とかなりリーズナブルです。観光船ではなく、日常の足としての船であることを実感しました。船から見る尾道の風景は映画の風景のようでした。

↓渡船は地元の人には橋のような存在です。特に自転車の固定はありません。

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↓渡船から見る尾道の風景は映画のような風景でした。

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さて今回の1200kmで一番楽しみにしていたしまなみ海道です。予定よりもかなり遅れているので、どうもしまなみ海道を走り切る前に日没になりそうですが、体調不良でも気持ちの面では上がってきました。穏やかな瀬戸内海の景色を楽しみながら、写真を撮りながら走ります。

尾道対岸の向島からしまなみ海道スタートです。

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↓島々をつなぐ橋が他にはない景色でした。

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しまなみ海道はよく整備されたサイクリングロードで案内がしっかりされていて、車の交通量も少なく全域快走路でした。各橋にアクセスする登りも緩やかな勾配で私にはそれほど気にならずに登ることができました。原付と並走する区間が気になりましたが、幸いこの日は少なく、怖い思いはほとんどしませんでした。平日で時間も夕方に近かったせいか、サイクリストもほとんどいなくてかなり満喫できました。ただ時間に余裕がなかったので駆け抜けただけに終わったのが残念でした。特に村上水軍ゆかりの因島、大島は史跡探訪したかったですが、叶いませんでした。通過チェック⑩の亀老山展望台は854.2km地点の大島にあります。入口に着いた頃には完全に日没後で夜でした。展望台までは3km弱の激坂で参りました。有人チェックとのことでしたが、時間が遅かったのでスタッフの人は引き揚げていると思いましたが、なんと私の到着を夜の風が強く寒い中一人待ってくれていました。20時47分の到着でした。スタッフの方と話すと私が最終走者のようでした。私より後ろの方は皆、完走を断念したようです。クッキーを貰って、時間は十分なのであきらめずに完走してくださいと励まされ元気をもらいました。明るい内に到着していえば眺望がすばらしい場所だと思いますが、私が到着した時間では今治市の夜景が遠くに見えるだけでした。登りよりも下りが大変でした。勾配があり夜間なのでかなりスピードを殺して慎重に下りました。このころになると途中で松山を折り返した参加者の方数名と行き交いました。しまなみ海道を走り終え、最後の宿泊地の松山を目指します。今治から松山までは意外に距離があり、50km弱ありました。交通量が多く、舗装があまり良くない道でナイトライドなので、ひたすら単調な苦行のようなライドで走り切るのに疲れました。何とか宿には深夜1時に到着しました。200kmの道程を走破するのに14時間もかかりました。当初の予定では夕方17時に余裕を持ってチェックインする予定でしたが、何と8時間遅れです。それでもぎりぎり完走を目指せば朝5時にスタートすればまだ時間に余裕はあります。明日もこの体調だとかなり厳しい状況ですが、とりあえず、シャワーを浴びて最低限の準備だけして床に着きました。いよいよ明日が最終日です。(⑤に続く)