yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

18BRM616近畿600km高岡

6/16土、17日でAD近畿主催のBRM616近畿600km高岡に参加してきました。富山県の高岡発着で飛騨、大野、加賀、能登をめぐる607km、獲得標高6000m弱のコースです。コースのハイライトはやはり能登一です。今回は三船さんも参加されていました。一人だけ30時間以内に帰ってくる予定の人で手を挙げられていました。
スタート地点は北陸新幹線新高岡駅南口です。今日早速アップされたリザルトを見ると35名出走です。
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今回のブルベではナビとしてガーミンのetrex30xを導入です。Edge820Jではいつも7時間程度しか持たず、モバイルバッテリーからの給電が必要ですが、etrex30xは乾電池式でカタログでは25時間とのことなので、820Jよりはバッテリー残量を気にせず使えそうです。余計なリルート機能もないのでシンプルです。ところが前回コースのナビを終了してからでないと新しいコースのナビができないとに気づくことができず初日は宝の持ち腐れでした。

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今回天気が心配でしたが、予報では16日の9時までは少雨の予報でそれ以降は晴天に恵まれそうで、実際天気予報通りでした。今回距離の長い登りはコース前半の岐阜のひるがの高原周辺です。
小鳥峠(1000m)、松ノ木峠(1,088m)、桧峠(983m)です。この中では最後の桧峠が勾配が厳しく大変でしたが、他の参加者とおしゃべりしながらパスできたので、精神的には楽にクリアできました。

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小鳥峠を過ぎた辺りで3月の名古屋の300kmの時と同じように腹具合が悪くなり、やむなく山中で用を足さざるえなかったのが誤算です。どうも当日朝冷たいものを飲みすぎているのが原因なので今後は自制したいと思います。とはいえペースは快調で休憩含めて平均20km/h以上で走れているので、334km地点の宿に思いのほか早くつけそうです。あまりに暑かったので道中PC以外で何回か水分補給しました。九頭竜の道の駅に精巧な恐竜の親子のロボットがありました、ある程度動いて鳴き声をあげるのではじめて見ると結構びっくりします。

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今回のルートでは石川県の山中温泉を通ります。愛媛県道後温泉のような雰囲気のある温泉街で広場にからくり時計や足湯がありました。何人かの参加者は足湯で一息入れていましたが、私はとにかく宿で休む時間を確保したかったので先を急ぎます。

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とにかく先を急いだので334km地点の石川県かほく市の宿には22時前の21時41分に到着です。ここはAD近畿のスタッフの方が20名分の宿泊を予約してくれた宿で、ブルベの途中で初めてお風呂に入り、着替えをして布団で眠ることができました。時間的にはここで4時間近く休憩してもOKな感じです。
いつもは途中で睡魔でどうしようもなくなってから適当な場所(バス停や公園のベンチ)で仮眠していたので、眠くない状態ではない仮眠はなかなか深く寝付けず、私にとっては仮眠より、リセットポイントになりました。タコ部屋だったのでいびきに弱い人は多分ねつけなかったと思います。私はいびきに関係なく単純に寝付けませんでした。深夜の2時に再スタートする人が2名程いて、私も寝付けないので1時間早く切り上げて出発しました。

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夜の能登は意外に寒く10度前後しかなく、明るくなるまでは寒さとの戦いでした。面倒くさがってウィンドブレーカーを切るタイミングが遅かったのが失敗です。さらにしっかり寝付けなかったことで単調な区間で断続的に睡魔が襲ってきます。ふらつくほどではなかったので、なんとか気を張ってしのぎます。宿から約50km強の志賀町のPCのコンビニまで空腹にも耐えながら、2時間程度のマージンで到着し、ここでおにぎり2個とみそ汁で朝食を取ります。次の輪島のPCのコンビニには2時間半ほどマージンを持って到着できました。ここまでで430km走ってきているので胃腸も疲れ気味でここではバナナとヨーグルトだけで補給です。コンビニであまり添加物の多いものばかり取ると、自然に体が受け付けなくなるので不思議です。
いつもながら何の特徴もないやっつけ写真にちかいですが、輪島のPC近くの街並みと輪島の遠景を無理にカメラに収めました。

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輪島の朝市はルートから外れるので、精神的に余裕がなく断念しましたが、千枚田はルート上にあったので、しっかり写真に収めました。有名なビューポイントだけあってなかなかの絶景でした。稲の緑がきれいです。



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能登は標高のある登りはないですが、それでも輪島を過ぎたあとの標高222mの八太郎峠は400km以上走ってきた身には意外にこたえる峠でした。西伊豆ほどでないにしろ能登も海岸部を走ると断続的にアップダウンを繰り返します。ただ明るい昼間だったことと、西伊豆より海が近く、景色がいいので、景色でまぎれる部分があります。

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珠洲市の見附島はルートをほんの数百m外れるだけなので写真だけとりにいきました。横からみるとそうでもないですが、正面から見ると軍艦のように見るので軍艦島とも呼ばれています。能登の代表的な奇岩の景観です。

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ルート途中の穴水には昔の漁法で使われた「ボラ待ちやぐら」なるものが、再現されていました。一瞬人がいるように思いましたが、人形でした。「能登はやさしや波までも」とよく言われますが、このやぐらもなんとも受け身的な漁法でほっこりさせられます。

実はこの後の能登宇出津のPCから七尾のPCまでの64kmが睡魔と暑さと単調さの戦いでかなり苦戦しました。
今回もこれまで全然グルベをしていないので穴水が牡蛎の養殖で有名なのでルート上にお店があればと思いましたがこれだと思う店がなく、七尾の手前で割烹料理屋で昼食をとることにしました、1800円もする海鮮丼を注文しました。もちろん美味しかったですが、能登ならではの内容かといえば微妙で、伊豆や浜名湖でも食べられそうな海鮮丼でした。しっかり立ち寄りポイントを事前に調べないと駄目だと反省です。

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贅沢な昼食を取って一息ついたので少し元気になり、最後のPCである557km地点の七尾のコンビニを目指します。七尾のコンビニにはクローズ18:08に対して14:35の到着で3時間半強のマージンです。
残りは50kmですが、まだ500m以上獲得標高があるので少し気になりますが何とか完走が見えました。ここでアイスクリームでクールダウンし、ゴールを目指します。最後、氷見から高岡までが市街地で、ルートが錯綜していて、途中うっかりミスコースをしましたが、15分程度のロスで済みました。
何とかまだ明るい17:23に到着し、36時23分で完走できました。35名中9番着でした。三船さんと近畿のスタッフと思われる方が27時間18分と別格です。走りは別として睡魔をどう克服しているのか知りたい所です。私は自分の主義としてエナジードリンクとカフェインの強い睡眠回避ドリンクは飲まない主義です。体が悲鳴をあげているのにそれをごまかすのは後で体へのダメージが大きそうで怖いからです。

富山県高岡市は前田家2代目当主の前田利長が発展させた町なので高岡は父親の利家ではなく利長押しです。新高岡駅にも高岡の銅の冶金技術を活用した巨大な鯰尾形兜が飾られています。金沢の石川門近くの利家像は兜が金ぴかですが、堅実な2代目の利長はいぶし銀なのが渋く好感が持てます。

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今回は梅雨の中奇跡的に2日間ほぼ晴天に恵まれ、またルートも走り易い、景色の良いコースで最高でした。大学生の時に4年間金沢にいたので思い出深い土地をロードバイクで走ることが出来たのも感慨ひとしおです。有休を1日もらって、富山まで遠征し、前/中/後泊と3泊し、お金は結構かかりましたが、思い出深いブルベになりました。今回のブルベは昨年秋に走った四国1000kmと同じスタッフの方ですが、今回も一人で運営されていて頭が下がります。

次のブルベは7月3連休に行われる宇都宮600kmです。ダブルSRまでは今回の完走で達成したのでトリプル達成を目指します。野宿作戦でいくか、宿泊作戦でいくか直前まで悩もうと思います。