yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

19BRM622静岡600km岡谷その2

熟睡はできませんでしたが、予定通り2時に目を覚まして、着替えてバナナを2本食べて、ハイドレーションパックに自販機で購入した水を補給して、ライトとナビの電池を交換して2時半に宿を出ました。幸い雨は降っておらず、まずは富士見高原の登りをパスします。少ないホテルの滞在時間でしたが、何とか睡魔には襲われずに行けそうな感触です。富士見高原をパスすると下り基調で一気に甲府まで飛ばせるだけ飛ばします。いつもなら同じように宿泊した人を見かけますが、今回は殆ど見かけません。途中数名の参加者を見かけましたが、一様に疲労感が出ていたので、仮眠だけで力走している参加者のようです。PC4のコンビニには5時17分に到着しました。63kmの距離を3時間弱で走破したのでまずまずです。とりあえず御坂峠の長い登りに備えてしっかり朝食を摂ります。塩分が欲しかったので朝から重いとは思いましたが、カップヌードルのビッグサイズとおにぎり2個を食べ、整腸剤替わりにピルクルを飲みました。

↓PC4近くの甲斐善光寺。私が大好きな信玄ゆかりのお寺です。

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私が到着した前後に何名かの参加者が到着しましたが、2名の方はここで断念するとのことでした。30分弱程休憩して、今回のブルベの第二の難所御坂峠に挑みます。石和から新御坂トンネル手前の約10km超のR137区間は交通量が多く、直登型の7~8%の坂が続く厳しい区間でした。一気に登るのは大変なので途中自販機のある所で休憩しパスします。旧道のK708に入ると車の通行はなくなり、勾配も5%前後にゆるみ、静かな林間の道を6km弱登ります。夜走るとかなり寂しい区間ですが、昼間の走行なので静かな雰囲気を楽しみながら走れました。オカルトスポットの旧御坂トンネルも昼間は普通のトンネルです。トンネルを抜けると天気が良ければ眼下に河口湖を臨みながら富士山が見える絶景ですが、雲が多く、富士山は見えませんでした。太宰治を始め多くの文人が滞在した天下茶屋を写真に収めて河口湖に向けて慎重に下ります。

↓御坂隧道はネットでは心霊スポットとして有名ですが、舗装がきれいな隧道です。

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↓生憎の曇天で御坂隧道から富士山は見えませんでした。

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↓御坂隧道の河口湖側にある天下茶屋。多くの文人が滞在した茶屋です。

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河口湖まで降りた所でT中さんがコンビニに入るのを見かけました。一瞬立ち寄って声を掛けようかと思いましたが、止まらずに先を急ぐことにしました。河口湖、富士吉田、山中湖は観光地なので交通量が多く、要注意区間です。山中湖に近づくにつれて雨が気になり始めました。車からの水撥ねも気になったので合羽を着ます。合羽を着ているとT中さんが通過していきました。あまりペースがあがらない感じです。

↓山中湖周辺は小雨が降っていました。

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合羽を着終えてT中さんを追いかけます。一緒に籠坂峠を越えるつもりでしたが、なぜか籠坂峠の登りで雨は止み、合羽がサウナスーツ状態になったので止む無く止まって合羽を脱ぎます。またT中さんとは離れることになりましたが、籠坂峠をパスし、下りを慎重に下って、下り切ってからペースを上げると追いつくことができました。T中さんは睡魔に苦しんでいるようでペースが上がらないとのことでした。しばらく一緒に走りましたが、途中でT中さんが着いてこれなくなり、ボッチ走になりました。

↓今回のブルベで最後の大きな登りの籠坂峠。山中湖から峠までの舗装は最悪でした。

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籠坂峠から三島のPC5までの45kmは下り基調なので車に気を付けながら飛ばします。PC5のコンビニには11時56分に到着しました。ちょうどいい時間なのでここで昼食を取ります。到着直後に一人元気よく到着した参加者がいたので、顔を見ると、顔なじみのS村さんでした。S村さんは甲府に宿泊し、しっかり5時間ホテルに滞在してきたとのことでした。400km以下のブルベだとS村さんは休憩が少なく、安定した早いペースで走られるので私よりゴールに先着するのが常ですが、600kmはしっかり休んで走るとのことで、ここから先は私と一緒にゴールを目指すことになりました。S村さんは女性ですがブルベ出走は30回を超えて、まだ一度もDNFがない猛者です。心強い同行者が加わりました。しばらくすると睡魔に苦しめられていたT中さんもPC5に到着しました。T中さんに声をかけてS村さんと相良のPC4を目指して出発します。道中おしゃべりをしながら無理のないペースで走ります。途中清水のコンビニで休憩しました。久能海岸も向かい風ではなかったのでペースを維持して走れました。途中2名の参加者の方も合流して4人でゴールを目指します。ゴールまでにいつ雨が降りだしてもおかしくないのでとにかく先を急ぎます。最後のPC6には17時32分に到着しました。ゴールまでは残り25km弱です。牧之原台地の登りがあるので1時間以上かかりそうですが、雨が心配なので4人でとにかく先を急ぎます。おかげで19時少し前にゴールし、雨には降られずに済みました。宿泊して37時間切れたのでまずまずでした。S村さんはじめ、途中合流した2名の方に感謝です。正式なリザルトはAJ静岡のHPに後日アップされますが、30名出走し、17名完走と完走率からするとサバイバルブルベになりました。1番着は23日の13時台にゴールしたAJ静岡スタッフでした。


これでブルベの連戦はいったん落ち着き今後は7月に300km×1、8月に400km×1、9月に400km×1、10月に200km×1、300km×1を走る予定ですが、10月は200km、300kmではなく、またAJ岡山主催の1000kmに挑戦しようか迷っています。体力をキープするためにしっかりブルベ連戦中控えていた自転車通勤をしようと思います。今回のブルベでもいろいろな方と知り合うことができました。またどこかのブルベで再会することを楽しみにしています。

19BRM622静岡600km岡谷その1

AJ静岡主催のBRM622静岡600km岡谷に参加者として参加しました。コースは2015年に袋井を発着点に開催された600kmを島田発着に変更したコースです。島田~足助~飯田~岡谷~甲府~御坂~沼津~清水~相良~島田で獲得標高は約6500m弱です。コースプロフィールを見れば一目瞭然ですが、足助から治部坂峠までの約60kmの登り、石和から御坂峠までの約20kmのロングヒルクライム攻略がポイントになります。

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今回は600kmで参加者が少ないので私も含めてAJ静岡のスタッフが3名出走します。いつものように3時に起床して、途中出走するスタッフ1名をピックアップして島田川越広場に向かいます。川越広場に到着すると出走がためらわれる位の強雨でした。エントリーは50名近くあったようですが、雨が確実な天候なので出走は30名です。幸い雨はスタート30分前には止みました。合羽を着たり脱いだりと準備に追われました。和さんを見かけたので雑談します。旧御坂トンネルは心霊スポットなので、夜間通過する場合は注意して下さいと余計な助言をしました。

↓5時半のブリーフィングでは雨は止みました。悪天候のせいかDNSが目立ちます。

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今回は雨予報の為、相棒は前後にフェンダーを取り付けられるTREKのDOMANEAL3です。普段はローラー台に設置されています。コンポがSORAで約11万円のアルミロードですが、ディスクブレーキでない分軽く、カーボンディスクロードのROUBAIXより少し重い程度です。シートポストがアルミの為、TOPEAKのダイナパックDXを取り付けました。積載容量が9.7Lあるので、荷物をかなり入れられます。ただダイナパックは重量が720gあります。それでも以前雨の日限定で使用していた自転車通勤の相棒のリアキャリア、フェンダーを装備したTREKのCROSSLIPよりは2kg以上軽い感じです。唯一の不安はSORAのリムブレーキの効きです。

ほぼ定刻にスタートしました。最初のPC1は131km地点の足助のコンビニです。道はよく知っているので、快調なペースで走ります。途中24歳の600km初挑戦の参加者と一緒になり、雑談しながら走ります。最初の大きな登りのR420の段戸山もそれほど苦しまずにパスできました。単独走ではなく、他の参加者と一緒に走ると気持ち的に楽に坂が登れる気がします。PC1には11時58分に到着です。過去の経験値より平均18.3kmhで時間想定していたので想定よりも1時間早く、クローズに対しても3時間弱のマージンを確保できました。足助から治部坂峠までの約60kmはほぼ登りなので、PC1でしっかり食事を取ります。

↓足助のPC1のコンビニ。この後、今回最長の登り区間になるのでしっかり補給です。

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PC1からしばらく走るとK33、366に入ります。R153まで8km弱の区間ですが、途中10%を超える勾配がいくつかあり、パスするのに苦労しました。R153に出てからも登りが続きます。激坂はないですが、とにかく果てしなく続く登り区間です。
車がすぐ脇を抜いていく私の大嫌いな伊勢神トンネルも登場します。

↓この日は伊勢神トンネルを通過した時は大型車の通行はなく、助かりました。

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途中根羽手前の月瀬の大杉の公衆便所に立ち寄り、雨に備えて装着していたコンタクトレンズを外し、眼鏡に替えました。どうも私の眼には長時間のコンタクトレンズは合わないようでひどく充血して目が疲れてしまいます。おなじみの道の駅平谷では自販機でコーラ補給をして治部坂峠を攻略します。峠手前で片側交互通行の規制があり、車に追い立てられながらの登りには参りました。治部坂峠は今年のブルベでは平谷側から3回、飯田側から1回、計4回登っています。

↓今年3回目の平谷側からの治部坂峠。足助からの60km弱の登りは厳しい苦行です。

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治部坂峠、寒原峠とパスすると、飯田まで豪快なダウンヒルです。幸い完全なドライ路面だったので、スリップの心配はないですが、SORAの心もとないブレーキ性能では急制動に自信が持てないのでいつも以上に慎重に下ります。
下り切って左手にコメリを目印に左折して市道に入りますが、ここからPC2までの10km強の区間が登り基調のアップダウンでかなり長く感じました。PC2には17時29分に到着です。スタッフが通過チェックの為、待機してくれていました。他のスタッフ2名は私よりも早い時間に順調に通過したとのことでした。目標時間にはマイナス20分、クローズに約3時間のマージンでほぼ見込み通りです。ここで夕食を済ませます。次のPC3は74km先の岡谷にあるコンビニです。コンビニ弁当を食べていると、足助の激坂で離れたM間さんが追いついてきました。M間さんは一時、突然の胃腸不良でDNFを強いられることがたびたびありましたが、原因がNa不足と分かって意識して補給されるようになって、堅実な走りが戻ってきました。多分私と脚質が近いので、同じにブルベに出ていると一緒に走ったり、PCで再会することが多いです。
一刻も早くPC3通過後13km地点の茅野の宿に着きたいので、M間さんを待たずに先に出発します。相変わらずアップダウンの続く区間でなかなかスピードが乗りません。おまけに途中から本降りの雨になりました。たまらずコンビニ滑り込み軒先で合羽を着こみます。3km位走ると雨は止み、路面もドライになりました。合羽を着たまま走ると蒸れるので仕方なく、着たばかりですが脱ぎます。幸い大収容量のダイナパックのおかけで脱いだ合羽を余裕で収納できて助かりました。収容量に関しては、重さの問題はあるにしても大は小を兼ねます。

PC3の岡谷に行く途中で辰野市あたりで歩行者や車の通行量が急に増えました。ほたる祭りの看板が出ていました。東日本エリアでは蛍の生息数が有数のエリアのようで、先週から明日23日までが開催期間です。とにかく交通量が多く、追い抜かれる時に後ろに気を張りながら、不意に現れる歩行者に注意しながらの通行で疲れました。

PC3には22時05分に到着です。目標は21時50分だったので若干のビハインドです。補給の必要はないので飲み物だけ補給して13km先の宿を目指します。宿はルートから2kmほど外れた場所にあり、宿泊費が4500円です。あわよくば22時頃の宿到着という希望を持っていましたが、やはり現実的な予想の23時少し前に到着しました。

ここから甲府のPC4までは約60km強でクローズが6時16分なので逆算して2時半に宿を出発することにしました。宿には約3時間強の滞在です。ホテルの方は親切でロビー脇にスペースを作ってくれて、そこに自転車を置かせてくれました。部屋の設備も十分でした。これからブルベで仮眠の常宿として使えそうです。とりあえずさっとシャワーで汗を流して23時15分に床に着きました。2時に起きるので約2時間45分の睡眠です。
さっぱりした後、空調が効いた部屋でベッドでの睡眠は最高です。疲労回復は望めないですが、精神的リフレッシュの効果は絶大です。
この宿泊で2日目に全く睡魔が来ないことを祈るのみです。 ~その2に続く~

2019春王滝

6月9日(日)にSDA王滝に参加してきました。2015年秋王滝から100kmに参加し、2017年の冬王滝以外は完走しています。昨年の春王滝では念願の7時間切りも達成できました。唯一のDNFの2017年冬王滝は事務局が日没前後のゴールを回避するために関門時間を厳しく設定していた為、14分足らずに関門で足切りになりました。完走率14%の伝説の王滝です。

今回の王滝は昨年の7月の西日本豪雨の際に村道が崩落し、その復旧次第では開催が危ぶまれましたが、例年の1か月遅れで開催されました。ただ残念なのはレギュラーの春王滝コースではなく、一部林道崩落の為、コースが変更になっていることです。完走後にガーミンのデータを見ると距離は88kmで総獲得標高約3100mとなっていました。
一部舗装路を走る区間がありましたが、それでも厳しい王滝らしいコースでした。

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いつもと同じように前日に会場の王滝村松原スポーツ公園に到着して、駐車場で車中泊します。駐車場の外縁のスペースが広くとれる場所を確保するため、8日(土)は9時に自宅を出発しました。浜松からだと王滝村までは約200kmです。高速道路を使うと遠回りな上に、時間が30分程度しか違わないので下道で向かいます。R257~R153~R256~R19と山間部の国道をつないで、約4時間ちょっとで到着です。
さすがに受付が開始されたばかりの13時なので駐車場はまだまばらです。

↓今回は駐車場の西側に駐車しました。明日のスタート時はここはほぼ満車です。

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とにかくまずは受付を済ませます。受付では車体とヘルメットに取り付けるゼッケンと参加賞のTシャツを受け取ります。8回目の参加なので王滝Tシャツが8枚になりました。受付で偶然中部、名古屋のブルベでよく見かける女性のMさんを見かけました。42kmは走ったことがあるが、100kmは初挑戦とのことで、ブルベでMさんの走力はよく知っているので、登りは心配ないので、下りをとにかく気を付けて完走してくださいと声をかけました。

 ↓今回もいろいろな自転車関係のメーカ出店、軽食屋さんの出店がありました。

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今回も名古屋にある喫茶店のBUCYOCOFFEさんが出店されていたので、早速豚丼を注文して昼食を取りました。リーズナブルな価格でボーリューム満点のメニューを用意してくれているので、助かります。他にご飯ものはどて丼がありましたが、夕方の速い時間にどちらも完売していました。

↓出店されていると、食事の心配はなく本当に助かります。

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昼食を済ませると、明日のレースの準備と車中泊の準備をします。今回は登り重視で昨年冬に購入したスペシャライズドの29erアルミハードテイル、チゼルを投入します。アルミなのにペダルがない状態でおそらく11kgは切っています。重量物は極力車体にサドルバッグ、ツールBOXに分散して収納し、1.5Lのハイドレーションを背負います。走行中のデーターを確認したいので、ガーミンEDGE820Jも装着します。MTBでは振動で落下したり、転倒の際に紛失する危険があるので今まで装着しませんでしたが、意を決して今回は装着しました。走り出してから気づきましたが、落下防止のストラップを忘れていたので、レース中下りではドキドキでした。

↓登り重視で、軽量アルミハードテイルのチゼル投入です。王滝は29erが最適です。

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一通り準備が済むとコース説明まで時間があるので、王滝村サイクリングに出かけました。ショックだったのは王滝村観光協会の前にある王滝食堂が3月末で営業を終了していたことでした。いつもここでいのぶた丼やいのぶたステーキを食べるのが恒例でした。観光協会には大瀬選手の世界シリーズ戦の優勝幟が出ていました。大瀬選手は王滝村地域お越し協力隊員としても活動されています。

↓王滝食堂の閉店はショックでした。王滝名物が一つなくなりました。

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↓この登りで大瀬選手のトレラン世界戦の優勝を知りました。

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 御嶽山参拝のスタート地点にある御嶽神社を目指します。SDA王滝に出場する際は時間が取れればいつも安全祈願で参拝します。長い石段を登った先に拝殿があり、その近くには霊水を汲める場所もあります。厳かな雰囲気のある神社で参拝すると気持ちが落ち着きます。そのご利益のおかげか危険なレースですが、今まで大きな転倒はなく怪我無く完走しています。

↓恒例の安全祈願のための御嶽神社詣でです。

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↓拝殿まで結構な石段を登ります。

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御嶽神社拝殿。この近くのご霊水を飲むとパワーをもらえた気がします。

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御嶽神社に参拝した後、まだ時間に余裕があるので、牧尾ダムまで足をのばしてみます。雨が少ないせいか湖の水はかなり少ないようです。ちょっとのサイクリングのつもりが牧尾ダムを行過ぎて三岳まで行ってしまい。結局30km程度のサイクリングになり軽く汗をかきました。

渇水気味のおんたけ湖。

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↓牧尾ダムの貯水率はかなり低いのでは。。。湖面側にも水はそれほどありません。

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↓今回の王滝では終始雲が多く、御嶽山はかすかにしか見えませんでした。

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会場に戻るとちょうど協賛メーカーのPR時間が終わってコース説明が始まる所でした。20km、42kmとコース説明が終わりいよいよ100kmです。今年は鈴ヶ瀬の林道が一部崩落しているとのことで第2関門の先からコース変更になっているようです。説明では最初の第1関門までの登りが最大の難所でそれ以降は大きな登りはないとのことでしたが、コースプロフィールを見る限りは第1関門以降も登りは連続し、特に最後の第3関門以降の登りは第1関門までの登りと変わらない位登るようになっていたのでおかしいなと思いましたが、完走した後の実感として、いつもと同じように最初から最後まで油断できないコースでした。

↓恒例のコース説明。参加者増のせいか懇親パーティーがついになくなりました。

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王滝はいつもそうですが、夜遅くまで騒いでいる参加者は殆どいません。今年は私の両隣りは複数人で来ていた人たちだったので話す機会はなかったですが、比較的遅い時間まで話しこんでいた右隣の参加者たちも22時前にはお開きになっていました。
話し声がとぎれると本当に星がきれいな静寂の世界です。車中泊には暑くもなく、寒くもなくちょうどいい気温でした。

↓夕食もBUCYOCOFFEのきしめんで済ませました。2玉の大盛りです。

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車中泊の目的の一つはスタートを有利にするために前の方に自転車を置くことがありますが、今年は前日にすでに脇に並べている猛者がいました。さすがに前日は卑怯な気がするので私は3時に脇に置くことにしました。スタートの路面におけるのは4時半なので1時間半前です。3時の段階では脇に置いているMTBは少なく、かなり前に置けました。
スタート3時間前なのでパンとバナナで朝食を摂り、ハイドレーションパックに水を入れて、フラスコにパワージェルを入れて準備します。補給食にパワージェルを4袋×フラスコ3本の12袋用意しています。パワージェルに3200円も使っていますが、携帯性重視でコスパ度外視です。

4時半少し前に行くと、スタート地点は人で一杯でした。私は前から10番目あたりの好位置に置くことができました。これでスタート開始の6時少し前までは余裕があるので、少し寝直したり、着替したりして過ごします。いつもならMTB整列後、王滝名物のトイレ行列に並びますが、便意もないのに並ぶのは過去の経験で無意味なので、今年は止めました。

↓スタート場所の位置取りからレースが始まっています。10列目を確保しました。

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今回100kmには700名弱の参加者が出走したようです。MTBの車列の最後尾はいつもとおなじようにはるか先です。前年6位入賞者は名前を呼ばれて最前列に並べることができます。スタート10分前に恒例の御嶽神社の神主さんが安全祈願の祝詞を読み上げて出場者全員で御嶽山の方向を見て祈祷します。祈祷が終了するといよいよスタートです。スタートは先導車が4km先の林道入口まで誘導します。出場者同士、接触による落車を防ぐため声を掛け合って林道までパレードランをしますが、中には斜行ぎみに強引な追い抜きをかける不心得者がいて、登りが厳しくなって出場者が脚力に応じてまばらになるまでは結構不愉快な時間帯です。途中明らかに抜くのに無理な所で追い越しをかけて私の隣の人を転倒させて落車させ、私のハンドルにぶつかった選手がいたので、つい考えてから抜けとどなりつけてしまいました。

今回も過酷なレース中の写真は一枚もありません。軽量なチゼルのおかけで長い登りでは多くの選手を追い抜くことができましたが、フルサスのMTBではないので下りは慎重に下る必要があり、逆に同じ位抜かれました。
今年は年初からブルベでかなり走り込んでいるのでスタミナは全く問題ありませんでしたが、スピードが今一つレースでは足りませんでした。レース中ガーミンはマウントから外れることはなく、落車することもなく、1.5Lのハイドレーションパックも程よい感じでした。パワージェルのフラスコは3本用意しましたが、今回も2本でハンガーノックになることなく、1本手つかずで余ったので次からは2本にしようと思います。
コース的には関門1までの登りよりも最後の関門3を過ぎてからの登りが永遠に感じて登っても登っても頂上に到着しないで苦戦しました。最後の登りでも何人か抜きましたが、下りでほとんど抜き返されました。

結果的には7時間を5分切る6時間55分で完走しました。順位は215位で年代別では79位でした。落車なく、パンクもなく7時間切れたのでまずまずです。下りでリアサスのないハードテイルはかなり暴れて、最初の王滝はくたくたでしたが、今回は体にあまりダメージはない感じです。王滝は登りが登れても下りもそれなりに早く下らないとタイムが出ないので、秋はまたフルサス29erで挑戦しようと思います。120kmか100kmのどちらでエントリーするか迷っています。レギュラーコースで7時間は切っていないので、レギュラーコースで7時間切ってから120kmがいいのかもしれません。

今回の経験を活かしてまた秋王滝で頑張りたいと思います。
来週末は久し振りに休息日です。1週置いて6月22日(土)の静岡600kmをまた参加者として走ります。 

19BRM601中部600km高野山②

BRM601中部600km高野山2日目です。4時15分に起床し、素早く荷物をまとめてチェックアウトをして4時半にホテルを出発です。とりあえず1時間の睡眠で睡魔はとれたようです。ただSLATEのサドルはサドル幅が私の適性幅よりも広いので前乗りしがちで、お尻の粘膜が炎症気味で、乗り出しで痛みを感じるようになり、痛みが麻痺するとペダリングがしっかりできるような状態です。

↓まだ夜が明けきらぬ4時半にホテルを出発です。僅か1時間半弱の滞在でした。

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ちょうど奈良市役所の交差点でルートに戻った時に一人の参加者が先行し、もう一人が私の後ろから来ました。PC3の関門時間が気になるのでとにかく飛ばせるだけ飛ばします。途中何名かの参加者を追い抜き、想定どおり関門30分前に到着しました。ここでしっかり朝食を摂ります。他の参加者も前後して大勢到着していました。しっかり仮眠して元気な人と、余裕無く到着した人と様々です。

昨夜蔵王峠の下りを一緒に走った2名のOさんとYさんに再会しました。奈良健康ランドで2時間仮眠したとのことです。高野山の長い登りで一緒に登った600km初挑戦の参加者のAさんとも再会です。ここからPC4までは100km程ですが、大きな登りは無いので睡魔やトラブルがなければ余裕があるので関門時間ぎりぎりまで滞在しました。

↓373km地点の和束にあるコンビニPC3。私が到着した時多くの参加者がいました。

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OさんとYさんとは成り行きで一緒に走ることになりました。出発してほどなくしてAさんも追いついてきました。湯船の緩やかな登りを登り切ると長い下りの快走路です。ここから4人で自然にトレインを組んで飛ばしに飛ばします。PC3に先着し、先行していた多くの参加者を追い抜くことができました。

琵琶湖湖岸は補給箇所がないとのことなので湖岸道路に入る前のコンビニでドリンク補給します。OさんとYさんはブルベ経験豊富な猛者で、Aさんも600km初挑戦ながらまだ余裕がある感じで、かなりの走力の持ち主です。休憩が終了すると再度4人の高速トレインでPC4を目指します。しばらく走ると休憩中に追い抜かれた参加者を再び追い抜くことができました。

↓信号で止まった時に瀬田の唐橋の写真を撮りました。

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琵琶湖岸を走るのは初めてでしたが、開けた景観と走りやすい道路で快走できました。琵琶湖大橋で西岸に渡った所で、Yさんが睡魔で離脱しました。その後、Oさんがかなり長い距離を快調なペースで牽いてくれました。私もロードバイクなら躊躇なく牽くのですが、グラベルロードとロードバイクの中間のSLATEでは分が悪いので申し訳ないと思いながるつかせてもらいます。かなり時間に余裕ができたのでPC4の途中でもう一度コンビニ休憩をしました。Oさんは中部や名古屋のブルべでよく見かける方です。話を聞くと私のようにブルベを連戦しているとのことでした。睡魔で離脱していたYさんもこのコンビニでキャッチアップしました。しっかり休憩してPC4を目差します。 PC4の到着前に2つトンネルをパスしますが、1つ目のトンネルには入口手前の案内看板で歩行者、自転車はトンネル内は右側の歩道へと表示が出ていたので従ったらトンネル内の歩道が濡れていて、泥はねで自転車やサドルバッグ、ジャージがひどく汚れて、気持ちが少し下がりました。大した交通量ではなかったのでそのまま車道を行くべきだったと後悔しました。2つ目のトンネルは迷うことなく車道を走りました。

PC4には快速トレインのお陰で関門時間に2時間の余裕を持って到着できました。ここでしばらく走って外食にするか、コンビニで昼食を取るか4人で議論しましたが、この先外食できる店があるかどうかわからないので、コンビニで済ますことになりました。PC4からは北国街道経由で関ヶ原を目指します。

↓最後の関門481.9km地点の近江塩津のコンビニPC4。

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この北国街道区間に思わぬ伏兵がいました。強い向かい風です。向かい風がなければ30kmh以上で巡航できそうですが、25kmh巡航が精一杯です。この向かい風区間は私が先頭を牽きます。この向かい風区間でも先行者を何名かパスしました。サイクリストの性で前に走っている人がいると追いつこうとついペダルを踏み込んでしまいます。

この区間は賤ヶ岳、小谷城姉川関ヶ原と私の大好きな戦国時代ゆかりの地を通るので、私一人なら写真を撮りながらゆっくり走りますが、4名の高速トレインなので、脇目もふらずとにかく先を急ぎます。昼食がコンビニだったのでしきり直そうということでルート上の垂井のすき屋に立ち寄りました。今回のブルベで唯一の外食です。まぐろ漬け丼をしっかり食べました。ここで休んでいると、木之本でパン屋さんに立ち寄って離脱したYさんが追いついてきました。Yさんもかなりの猛者ですが、2日目は睡魔に悩まされているようで、かなり苦戦されているようです。

垂井から先は江南のサイクリングロードまでは、小刻みな信号峠が続く市街地区間です。さすがにここは飛ばせないので車に注意してペースを抑えて走ります。サイクリングロードに到着すると、解き放たれたようにハイペ―スで走ります。サイクリングロードが終わった後で、Yさんが復活し、強烈な牽きでペースを上げます。危うくちぎれそうになるハイペースでしたが、途中自販機とトイレのある所で休憩することになったので助かりました。

ここで糖分のない炭酸水を飲みましたが、これが失敗でした。サイクリングロードの激走で思いのほか糖分を使っっていたようで、犬山の途中でペースが上がらなくなり、快調に飛ばす、OさんとAさんについていけなくなりました、私とYさんで少しペースを抑え気味に追随します。春日井の登り前でハンガーノックのような感覚を覚えたので止まってもらって自販機で急遽コーラと缶コーヒーで糖分補給をしました。この糖分補給のおかげで、再び力が出るようになりました。最後ゴール地点の道の駅せと品野の微妙に長いのぼりをパスしてゴールしました。走っている時のペースは快速でしたが、ブルベ談義に花を咲かせて長めの休憩を多くとったので、39時間を少し切る時間でゴールしました。

今回途中で足の合う参加者の方と一緒に助け合いながら、休憩ではブルベ談義で盛り上がり、楽しいブルベとなりました。Oさん、Yさん、Aさんとはまだどこかのブルベで再会することが楽しみです。

総獲標高が5500mで600kmにしては少なかったので、少し甘く見ていましたが、高野山蔵王峠の登りの厳しさは想像以上でした。ホテルも1時間半程度しか滞在していないので、本来失敗でしたが、2日目はなぜか睡魔が来なかったので、1週間前の静岡の600kmでホテルで2時間半睡眠で睡魔に悩まされ続け失速したのが不思議です。宿泊は結果的には成功だったのかもしれません。

今回の完走で初めて中部のブルベでSRを達成できました。例年静岡のブルベと日程が重なることが多いので達成できていませんでした。今年はこの時点で3SR達成です。

来週はSDA王滝100kmを走ります。お尻の炎症を1週間で治して万全の準備で7時間切が達成できるように頑張ろうと思います。

中部のスタッフの皆さんには200、300、400、600kmとお世話になりました。いずれも中部らしい厳しいコースでしたが、天気に恵まれ楽しめました。来年また参加させていただきますので宜しくお願いします。

19BRM601中部600km高野山①

5月22日(土)にAR中部主催のBRM601中部600kmに参加してきました。コースは瀬戸~桑名~津~名張~宇陀~高野山~奈良~琵琶湖半周~関ケ原~大垣~犬山~瀬戸です。総獲得標高は約5500mです。600kmのブルベは山岳コースだと7000mを超えるので走り易いコースだと思い込んでいましたが、実際には平坦区間と登り区間の差が大きすぎて、登坂区間の勾配の厳しさ、長さに苦しめられました。今回甘く見ていたのでPC3手前の360km地点の奈良公園近くのホテルを予約しましたが、想定外の到着時間で完全に裏目に出て、またもや行程時間の自由度を失うことになりました。

 

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スタート時間が5時といつもよりも早いので前日の21時に自宅を出発して東海環状道のせと赤津PA車中泊しました。今の季節は涼しくて車中泊でも快適に眠れます。4時間半程眠って、パンとバナナで朝食を済ませ、スタート地点の道の駅せと品野に4時少し過ぎに到着しました。さすが中部だけあって600kmでも参加者は50名超えるほどの盛況でした。顔なじみの和さんをみかけたので声をかけて歓談します。600kmだけあって中部、名古屋、静岡でよく見かける猛者の方たちが数多く参加していました。いつものようにスタート時刻になると、混雑に巻き込まれないように先頭集団で走ります。

↓せと赤津PA車中泊。エンジンかけっぱなしトラックに安眠を邪魔されました。

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 ↓静岡の600kmと異なり中部の600kmは大盛況です。

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 ↓総獲得標高が少ないのでSLATEで走ります。ダブルツールボトルで積載力UPです。

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 まずは平坦区間は飛ばせるだけ飛ばそうと頑張って走ります。市街地区間の信号峠に苦しめられますが、それでも快調に飛ばし112.3kmの津のPC1のコンビニには10時少し前に到着して、関門時間に対して2時間半のマージンを獲得できました。
今回は暑さ対策でボトルは止めてハイドレーションパックを背負うことにしました。1つ空いたボトルゲージにはもう一つツールBOXを差して交換電池、交換バッテリー等をすぐ取り出せるようにしました。PC1で早速ハイドレーションパックに氷をつめて水を入れます。1.5Lの容量があるので、100km程度追加給水なく走れます。おまけに2時間程度は冷たい水が飲めて、背中もひんやりで22日の30度を超える時間帯には威力を発揮しました。トレイルランニング用のデイパックなのでショルダーベルトにポケットがついていて補給食をいれるのに重宝しました。これからブルベでは暑さに関係なく私の定番装備になりそうです。

↓道中国道を避けて伊勢湾脇の海岸道路を走る区間がありました。

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↓PC1の津のコンビニには10時少し前に到着です。20kmh以上のペースで順調です。

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最初の大きな登りは青山峠です。標高480m弱の峠で激坂ではないので普通にパスします。正午近くなると気温が夏日の気温になってきました。昼食も兼ねてコンビニに立ち寄り、ハイドレーションパックの水を替え、氷を入れて余った氷はコンビニで急遽購入したタオルにくるんで首に巻きました。昨年7月の酷暑の中完走した宇都宮600kmで効果のあった方法です。首筋を冷やすことでどんなに暑くてもかなり快適に走れます。ただ見た目が悪いのが難点です。

 

↓青山峠 標高473mで激坂はない穏やかな峠でした。

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↓200km手前の鹿路トンネル 標高572mですがここも穏やかでした。

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今回の最大の難所が235km過ぎから始まる約20kmの高野山への登りです。2部構成の登りで前座で9%前後の登りが続く標高400mの登りを登って200m下り、標高830mの高野山を目指します。前座も含めて勾配が9%以上の区間が多く、多くの参加者が苦しめられました。登坂途中で名古屋の600kmで途中一緒に走ったI井さんと600km初挑戦の人と一緒になり、歓談しながら登ります。一人で淡々と登るよりは、同行者がいると精神的にはかなり助かります。なんとか1時間以上かけて最大の難所をパスしました。255km地点の高野山金剛峯寺近くのPC2には7時23分に到着しました。この時間観光客は殆ど見かけず、周辺は厳粛な密教大本山の雰囲気が漂っていました。関門時間に対してマージンは2時間半です。ここで夕食を取ります。店の外にテーブルと、イスが数多くあるコンビニで他の参加者の方と歓談しながらゆっくりできました。

吉野川の景観。22日は夏日で暑かったですが、天気が良くて何よりでした。

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↓PC2近くの高野山の山門

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↓255km地点のPC2高野山からナイトランの開始です。

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PC2からは一気にダウンヒルです。道の舗装はきれいだったので昼間なら最高ですが、夜なので慎重に下ります。ウィンドブレーカーを着なかったので少し肌寒いですが何とか我慢できました。

PC2から30km程進むと第二の登りの難所蔵王峠です。標高は559mですが、たびたび9%以上の勾配が登場する峠で少し睡魔に襲われ始めたので途中押し歩きしました。途中で2名で走っている参加者の方に抜かれてから、奮起して自転車での登坂を再開し、ピークに到着しました。先着していた2名の方に峠の看板をライトで照らしてもらって、写真チェックの峠の看板の写真を撮りました。ここで22時半少し前です。宿まではまだ50km以上あります。順調にいって2時間半かかるとすると1時頃宿に到着見込みです。

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写真を撮った後、もう1名の参加者の方を加えて4名で蔵王峠を下ります。この下り区間が最悪でした。道が狭い上に、断続的に急こう配ドーナッツ舗装区間が登場し、おまけに路面が濡れていたり落ちていたりで、あまりにも危険な箇所は自転車から降りてパスしました。夜間にこんな危険な悪路を通すなんてとコース設定者に悪態をつきながらパスします。何とか無事にパスして2名の方はコンビニで、もう1名の方とは信号峠で分かれて宿までの孤独なボッチ走のはじまりです。途中サイクリングコースを通るルートでしたが、夜間でサイクリングコースがよく分からず、堤防道路を織り交ぜながらルートの確信が持てないのでペースを上げられずに苦戦していると、睡魔が襲ってきました。進むうちにいつ縁石にぶつかって自爆しかねない危険な状況になったので、人影がないことを確認して広い歩道の物陰で仮眠しました。疲れているとアスファルトの上で横になるだけで気持ちよく仮眠できます。20分程仮眠して睡魔を解消できたので宿を目指して再び走り始めます。360k地点の奈良公園近くの宿にはなんと3時少し前に到着しました。楽観的には0時前、順当に1時半の到着想定だったので、大きな見込み違いになりました。PC3はここから25km弱の和束にあるコンビニで関門が6時少し前なので、4時半には出発しないと余裕がない感じです。とりあえず急いでチェックインを済ませて、シャワーで軽く汗を流してベッドに入ります。わずか1時間程度の睡眠ですが、ベッドでの睡眠は快適でリフレッシュできました。先週の静岡600kmでは2時間半睡眠で翌日睡魔に苦しめられましたが、今回はその半分以下の睡眠でどうなのか心配です。明朝走り出してみないと分かりません。奇跡的に睡魔が来ないことを祈るのみです。

↓保安上心配ですが、深夜なのでホテルの入口近くに強引に駐輪しました。

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~②~に続きます。

19BRM525静岡600km高山②

前日ホテルにはほぼ想定通りの時間に到着し、1時半に眠りに着くことができましたが、今回はうとうと睡眠で深い睡眠をとることができず、4時半出発予定を30分切り上げてスタートすることにしました。前日非常食として購入したスナックパンで軽く朝食をとって自転車の所にいくとなんとMIKさんが出発しようとしていました。MIKさんも今回のルートから考えてこのホテル一択だったとのことです。MIKさんが先に出発しましたが、残念ながらこの後私は睡魔と暑さに苦しめられ、追いつくことはできませんでした。PC5はここから約100km先の中津川のコンビニです。ここから先は1000m級の峠ないですが、それでもまだ残り270kmで3000mの獲得標高はあります。最初に苦しめられたのは坂よりも早朝の寒さでした。10度以下でウィンドブレーカーが手放せません。最初の登りは先週も名古屋の600kmで登った宮峠です。勝手を知っているのでペース配分して順調にパスします。

↓日の出前後の宮峠。早朝の寒さが身に沁みます。

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ここから先のルートは宮峠も含めて先週走った名古屋の600kmと重なります。朝、スナックパンしか食べていないので下呂駅で小休止しました。コンビニを期待しましたがこの区間はなく、とりあえず眠気覚ましにブラックコーヒーを飲みます。

↓早朝の下呂駅、ブルベでなければどこか日帰り温泉で立ち寄りたい所です。

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いつも600kmになるとお尻がかなり痛くなりますが、今回はダメージがなく、下りでペダルを漕がずにお尻を浮かす走法がかなり有効にきいているようです。ただ手の平の痛みがひどく、たびたび手の置き場所を変えてしのぎます。徐々に気温が上がってきて走り易くなてきました。手の平の痛みもマイナス要素ですが、たびたび襲ってくる睡魔にペースがあがりません。ふらつくほど危険な状態ではないですが、ペースを上げる気がしません。ホテル作戦が上手くいった時は、睡魔に襲われることなく、かなりペースを上げて走れますが、今回は無理のようです。おまけに徐々に昨日同様に真夏日のような気温になってきました。宮峠は難なくパスしましたが、舞台峠には多少てこずりました。標高700m弱の峠ですが、さすがに400km近く走ってきての登りは難なくとはいかなくなってきました。

↓舞台峠。元気な時なら難なくパスできる峠ですが、少し苦戦しました。

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あと少しでPC5に到着でしたが、のどの渇きを我慢できず道の駅で小休止です。正直ボトルの中の生温かい水やお茶ではいくら飲んでものどの渇きが癒されません。今回体に悪いことは承知していますが、ペットボトルのコーラをかなり飲みました。普段は全く飲まないですが、ブルベの際には一瞬リフレッシュして元気がでるので多飲します。

↓PC5手前の道の駅、残念ながら食堂は開店前で、仕方なくコーラ補給でしのぎます。

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PC5には9時15分に到着です。クローズが10時48分なので1時間半程度のマージンです。ここで遅い朝食を取ります。今回唯一の女性参加者Mさんが私よりも先着していました。Mさんは名古屋、中部のブルベでよく見かけます。歓談するとバス亭で仮眠しながら走っているとのことで、いつものことながら猛者ぶりに感心します。この頃になると、食欲がないわけではないですが、胃腸にやさしいものしか受け付けなくなってきました。最後の関門時間のあるPC6はここから90km強先の新城のコンビニです。ここから暑さのせいでたびたび自販機小休止を繰り返し、途中仮眠できそうな場所があったら仮眠などして、ロス時間が多くなりました。茶臼山の麓にある道の駅で五平餅定食を食べることをモチベーションに走りましたが、なんと茶臼山高原の芝桜まつりの影響で道の駅は大混雑で、食堂で食事を取るとかなり時間がかかりそうなので、急遽昼食が売店で売っていたおはぎと鬼饅頭のスイーツになりました。


PC6には15時13分に到着しました。わずか90kmに6時間もかかる状態です。残りは70km程度なので普段のペースなら19時前にゴールできそうですが、今の感じだと完走は問題ないですが、20時台のゴールになりそうです。

↓最後のPC6。脚は全然残っているのに、睡眠不足と暑さでペースが上がりません。

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PC6からはQシート、ガーミンがなくても道は知っているので気楽ですが、なかなかペースが上がらず、たびたび小休止します。
結局島田川越広場に戻ってきたのは20時30分少し前でした。私の後ろには一人しかいないとのことで、ブービーゴールです。宿泊して時間をロスして本来それを挽回すべくペースを上げなければいけないのに睡眠不足でペースが上がらなかったことで大苦戦のブルベになりました。ただ試走と違いゴールでスタッフが出迎えてくれるのはありがたいかぎりです。途中で分かれたM間さんとMIKさんとゴール後に会話できなかったのは残念ですが、今回は今後のブルベに教訓になるブルベになりました。
今後は山岳コースの場合はホテルに泊まるのは止めて、上手く仮眠でつないで走り切りたいと思います。また30度以上の気温が予想される場合はハイドレーションパックの氷水作戦を躊躇なく選択したいと思います。

今回完走したことで2SR達成です。来週の6月1日は中部の600kmを走るので、完走して3SRを達成したいと思います。最終的には昨年同様4SR達成を目指します。
久し振りに静岡ブルベを参加者として走って苦戦しましたが、道中顔なじみの参加者と交流を持てて楽しめました。今回当日の出走を認めてくれた他のスタッフに感謝です。

19BRM525静岡600km高山①

5月25日(土)にAJ静岡主催のBRM525静岡600kmに参加してきました。今回スタッフではなく参加者として参加です。今回のコースは島田~新野峠~権兵衛隧道~開田高原~高山~恵那~設楽~引佐~島田で獲得標高約7800mの山岳コースです。雨の心配はないですが、寒暖差が大きな障害になりそうです。

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厳しい山岳コースだけあって参加者は少なめの25名程です。いつもコース説明は私が行いますが今日は別のスタッフが行います。今回、ブログで交流のあるMIKさんが参加されるとあって会って直接話ができることを楽しみにしていました。また三船さんは参加されていませんが、アマチュアのランドヌールで日本で一番速いと言われている落合さんが参加されていました。眠くならなければ26時間前後でゴールすると話されていました。神がかりの速さです。600kmで30時間切るためには走る速さはもちろん、補給、仮眠ロスをほとんどしないことが求められます。
山岳コースなので相棒は軽量なROBAIXです。バックパックも背負いたくないので荷物をコンパクトにしてサドルバッグに押し込みました。

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最初のPC1は82.8km地点の新城のコンビニでルートは土地勘があるので気楽に走れます。走り出して直ぐに心拍バンドを付けてこなかったことに気づきました。心拍数は自分の調子を図るバロメーターなので痛いミスです。私はいつものようにセカンドグループ辺りで走ります。落合さんには掛川の山中であっさりパスされました。PC1には9時16分に到着し、マージンを2時間強確保できました。上々な滑り出しです。

次のPC2は184.3km地点の下伊那郡豊丘村にあるコンビニです。気温は天気予報通り夏日です。新野峠を登る前にボトルの水が空になったので途中の道の駅で小休止します。
この暑さならハイドレーションパックにたっぷりの氷を入れて常に冷えた水をとれるようにするべきでした。ボトルの水はすぐに生ぬるくなり、のどの渇きが癒されず、2日間通して頻繁に自販機補給をする羽目になりました。

↓新野峠の途中にある道の駅グリンポート宮嶋。何人かの参加者が立寄っていました。

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野峠を愛知県側から登るのはあまりないので新鮮でした。激坂はないですが長い登りです。標高が1000mを超えるのに全然涼しくありません。新野峠の次はR151の阿南~下條村の間の激坂アップダウン区間に入ります。下條村に入ると中部圏のランドヌールが良く知っている峰竜太さんの出身地看板が登場します。ここを通過するランドヌールは人知れず心の中でこの看板に悪態をつきます。

↓新野峠のピークには何も看板がありません。激坂ではないですが長い坂です。

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↓R151の激坂アップダウン区間にある看板。多くのランヌールの怨嗟の的です。

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PC2には15:13に到着しました。マージンは3時間に広がりました。まだ順調です。ここでMIKさんと、M間さんと合流しました。このPC2のあと今回のBRMの山岳核心部の一つ権兵衛隧道1179mが登場します。ここからM間さんと一緒に走ります。途中権兵衛隧道の入口で先行していたMIKさんとも合流して3人で難所に挑みます。権兵衛隧道は隧道入口までの登りの勾配がそこそこあり隧道内は緩やかな登りです。ただ4km以上の長さがある隧道なので精神的に厳しい区間でした。隧道を登り切ると244.3km地点のPC3の木曽町のコンビニまではダイナミックな下り区間でした。19:18に到着し、マージンは稼げず3時間弱のままです。ここから次の330km地点のPC4までは食べ物の補給はできない為、スナックパンを補給食としてジャージの背面ポケットに忍ばせます。ここから完全なナイトランです。PC3にはスタッフが待機していて通過状況を確認していました。話を聞くと半分位通過したそうで、夜間の冷え込みにそなえてウィンドブレーカーを切る人がほとんどということで、岡山1000kmと似たような状況だったのでわたしも寒さ対策にウィンドブレーカーを羽織ります。

↓PC2下伊那のコンビニ。すっかり真夏のブルベ状態でぐったりです。

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PC3からもMIKさん、M間さんの3人で開田高原長峰峠に挑みます。途中MIKさんが前日飲み会で睡眠が十分でなかった為、睡魔でペースが落ちて離れることがありましたが、開田高原を登り切った先の自販機のあるトイレで合流して一息いれて、長峰峠に挑みます。長峰峠に向かう途中でMIKさんが離れて、M間さんと2人で走ることになりました。長峰峠は頂き付近の2km程度で10%前後の勾配がきつい区間がありましたが何とかパスしました。頂上で私のE-TREKが電池切れになり、電池交換の為、小休止です。開田高原長峰峠は8度前後で走っていないと寒い気温です。長峰峠をパスすれば高山まで大きな登りはありません。長峰峠の下りは山間部の闇の中を下るので、動物の飛び出しと、道路の穴を気にしながらゆっくり下ります。

PC4の高山のコンビニには0時30分に到着しました。過去の経験値から獲得標高を考えて平均速度18kmh弱と読んでいたので予想通りの到着時間でした。私は高山に宿を予約していたので、ここでM間さんと別れて宿を目指します。宿には1時少し前に到着しました。片づけをそこそこにしてまずは風呂に入って、1時半に眠りにつきましたが、次の100km先のPC5のクローズ時間を考えて、6時間余裕を見て、4時半に出発することにしました。睡眠は2時間半程度確保できそうです。結果的に今回ここでホテルに泊まったことは完全な失敗でした。深く眠れずに、2日目に道中たびたび睡魔に襲われることになりペースダウンを強いられました。ホテルに泊まった場合、翌日睡魔が一度も来ないでペースをあげられる場合は成功ですが、そうでない場合は一時的な気分転換だけで、大きな時間ロスになるのでギャンブルです。悪戦苦闘の2日目は②に続きます。

↓僅か3時間の滞在でしたが快適でした。ルートからのロスもほぼなく最高でした。

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