yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

19BRM601中部600km高野山①

5月22日(土)にAR中部主催のBRM601中部600kmに参加してきました。コースは瀬戸~桑名~津~名張~宇陀~高野山~奈良~琵琶湖半周~関ケ原~大垣~犬山~瀬戸です。総獲得標高は約5500mです。600kmのブルベは山岳コースだと7000mを超えるので走り易いコースだと思い込んでいましたが、実際には平坦区間と登り区間の差が大きすぎて、登坂区間の勾配の厳しさ、長さに苦しめられました。今回甘く見ていたのでPC3手前の360km地点の奈良公園近くのホテルを予約しましたが、想定外の到着時間で完全に裏目に出て、またもや行程時間の自由度を失うことになりました。

 

f:id:yamakeirns:20190604200330p:plain

スタート時間が5時といつもよりも早いので前日の21時に自宅を出発して東海環状道のせと赤津PA車中泊しました。今の季節は涼しくて車中泊でも快適に眠れます。4時間半程眠って、パンとバナナで朝食を済ませ、スタート地点の道の駅せと品野に4時少し過ぎに到着しました。さすが中部だけあって600kmでも参加者は50名超えるほどの盛況でした。顔なじみの和さんをみかけたので声をかけて歓談します。600kmだけあって中部、名古屋、静岡でよく見かける猛者の方たちが数多く参加していました。いつものようにスタート時刻になると、混雑に巻き込まれないように先頭集団で走ります。

↓せと赤津PA車中泊。エンジンかけっぱなしトラックに安眠を邪魔されました。

f:id:yamakeirns:20190604202741j:plain

 ↓静岡の600kmと異なり中部の600kmは大盛況です。

f:id:yamakeirns:20190604202942j:plain

 ↓総獲得標高が少ないのでSLATEで走ります。ダブルツールボトルで積載力UPです。

f:id:yamakeirns:20190604203049j:plain

 まずは平坦区間は飛ばせるだけ飛ばそうと頑張って走ります。市街地区間の信号峠に苦しめられますが、それでも快調に飛ばし112.3kmの津のPC1のコンビニには10時少し前に到着して、関門時間に対して2時間半のマージンを獲得できました。
今回は暑さ対策でボトルは止めてハイドレーションパックを背負うことにしました。1つ空いたボトルゲージにはもう一つツールBOXを差して交換電池、交換バッテリー等をすぐ取り出せるようにしました。PC1で早速ハイドレーションパックに氷をつめて水を入れます。1.5Lの容量があるので、100km程度追加給水なく走れます。おまけに2時間程度は冷たい水が飲めて、背中もひんやりで22日の30度を超える時間帯には威力を発揮しました。トレイルランニング用のデイパックなのでショルダーベルトにポケットがついていて補給食をいれるのに重宝しました。これからブルベでは暑さに関係なく私の定番装備になりそうです。

↓道中国道を避けて伊勢湾脇の海岸道路を走る区間がありました。

f:id:yamakeirns:20190604204131j:plain

↓PC1の津のコンビニには10時少し前に到着です。20kmh以上のペースで順調です。

f:id:yamakeirns:20190604204334j:plain

最初の大きな登りは青山峠です。標高480m弱の峠で激坂ではないので普通にパスします。正午近くなると気温が夏日の気温になってきました。昼食も兼ねてコンビニに立ち寄り、ハイドレーションパックの水を替え、氷を入れて余った氷はコンビニで急遽購入したタオルにくるんで首に巻きました。昨年7月の酷暑の中完走した宇都宮600kmで効果のあった方法です。首筋を冷やすことでどんなに暑くてもかなり快適に走れます。ただ見た目が悪いのが難点です。

 

↓青山峠 標高473mで激坂はない穏やかな峠でした。

f:id:yamakeirns:20190604205115j:plain

↓200km手前の鹿路トンネル 標高572mですがここも穏やかでした。

f:id:yamakeirns:20190604205244j:plain

今回の最大の難所が235km過ぎから始まる約20kmの高野山への登りです。2部構成の登りで前座で9%前後の登りが続く標高400mの登りを登って200m下り、標高830mの高野山を目指します。前座も含めて勾配が9%以上の区間が多く、多くの参加者が苦しめられました。登坂途中で名古屋の600kmで途中一緒に走ったI井さんと600km初挑戦の人と一緒になり、歓談しながら登ります。一人で淡々と登るよりは、同行者がいると精神的にはかなり助かります。なんとか1時間以上かけて最大の難所をパスしました。255km地点の高野山金剛峯寺近くのPC2には7時23分に到着しました。この時間観光客は殆ど見かけず、周辺は厳粛な密教大本山の雰囲気が漂っていました。関門時間に対してマージンは2時間半です。ここで夕食を取ります。店の外にテーブルと、イスが数多くあるコンビニで他の参加者の方と歓談しながらゆっくりできました。

吉野川の景観。22日は夏日で暑かったですが、天気が良くて何よりでした。

f:id:yamakeirns:20190604210654j:plain

↓PC2近くの高野山の山門

f:id:yamakeirns:20190604211019j:plain

↓255km地点のPC2高野山からナイトランの開始です。

f:id:yamakeirns:20190604211117j:plain

 

PC2からは一気にダウンヒルです。道の舗装はきれいだったので昼間なら最高ですが、夜なので慎重に下ります。ウィンドブレーカーを着なかったので少し肌寒いですが何とか我慢できました。

PC2から30km程進むと第二の登りの難所蔵王峠です。標高は559mですが、たびたび9%以上の勾配が登場する峠で少し睡魔に襲われ始めたので途中押し歩きしました。途中で2名で走っている参加者の方に抜かれてから、奮起して自転車での登坂を再開し、ピークに到着しました。先着していた2名の方に峠の看板をライトで照らしてもらって、写真チェックの峠の看板の写真を撮りました。ここで22時半少し前です。宿まではまだ50km以上あります。順調にいって2時間半かかるとすると1時頃宿に到着見込みです。

f:id:yamakeirns:20190604211935j:plain

写真を撮った後、もう1名の参加者の方を加えて4名で蔵王峠を下ります。この下り区間が最悪でした。道が狭い上に、断続的に急こう配ドーナッツ舗装区間が登場し、おまけに路面が濡れていたり落ちていたりで、あまりにも危険な箇所は自転車から降りてパスしました。夜間にこんな危険な悪路を通すなんてとコース設定者に悪態をつきながらパスします。何とか無事にパスして2名の方はコンビニで、もう1名の方とは信号峠で分かれて宿までの孤独なボッチ走のはじまりです。途中サイクリングコースを通るルートでしたが、夜間でサイクリングコースがよく分からず、堤防道路を織り交ぜながらルートの確信が持てないのでペースを上げられずに苦戦していると、睡魔が襲ってきました。進むうちにいつ縁石にぶつかって自爆しかねない危険な状況になったので、人影がないことを確認して広い歩道の物陰で仮眠しました。疲れているとアスファルトの上で横になるだけで気持ちよく仮眠できます。20分程仮眠して睡魔を解消できたので宿を目指して再び走り始めます。360k地点の奈良公園近くの宿にはなんと3時少し前に到着しました。楽観的には0時前、順当に1時半の到着想定だったので、大きな見込み違いになりました。PC3はここから25km弱の和束にあるコンビニで関門が6時少し前なので、4時半には出発しないと余裕がない感じです。とりあえず急いでチェックインを済ませて、シャワーで軽く汗を流してベッドに入ります。わずか1時間程度の睡眠ですが、ベッドでの睡眠は快適でリフレッシュできました。先週の静岡600kmでは2時間半睡眠で翌日睡魔に苦しめられましたが、今回はその半分以下の睡眠でどうなのか心配です。明朝走り出してみないと分かりません。奇跡的に睡魔が来ないことを祈るのみです。

↓保安上心配ですが、深夜なのでホテルの入口近くに強引に駐輪しました。

f:id:yamakeirns:20190604213731j:plain

~②~に続きます。