yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

19BRM518名古屋600km丘と海

5月18日(土)にRC名古屋主催のBRM518名古屋600km丘と海に参加してきました。コースは豊田~瀬戸~美濃加茂~高山~美濃加茂~瀬戸~豊田~浜名湖伊良湖~豊田の600km、獲得標高約4500mです。獲得標高が600kmでは少ないので登りが苦手な人でも完走しやすいコースと言われています。また途中スタート地点の近くを通るので、自分の車に戻って仮眠することもできます。今回も2日間晴天で天候に恵まれました。

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スタート時間は5:00です。参加者は40名程でしょうか。準備に手間取ってブリーフィングを聞き損ねました。伊良湖岬で初経験のクイズポイントがあるのでそこだけスタッフの方に確認しました。今回も顔なじみの方が多く参加していました。スタート前にそれぞれの方と歓談するのも楽しみの一つです。今回は登りが少ないコースなので相棒はSLATEです。

↓RC名古屋のブルベは東名豊田JCT近くの柳川瀬公園内の駐車場です。

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定刻通り5時にスタートしました。最初の豊田市街が早朝にも関わらず信号峠でペースが上がりません。瀬戸市に入ると登りが登場し、そこで走力に応じて参加者がばらけはじめました。先は長いのでとばし過ぎずマイペースで走ります。幸い先週の超山岳コースの中部400kmのダメージはなく調子はいい感じです。最初のPC1は下呂を過ぎた辺りの101km地点のコンビニです。トイレと水分補給の関係で今回も50~60km間隔で休憩します。PC1の途中に道の駅があったのでトイレと水分補給をします。立派な休憩所のある道の駅ですが、20時に閉館になるので仮眠所として利用できず残念です。

↓PC1の途中に立ち寄った道の駅。この後の大歩危小歩危のような景観は絶景でした。

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今回のコースは大きな登りは標高782mの宮峠のみです。登りは大変ですが、下りで休憩できるので、私は山岳コースの方が好きです。今回は平坦区間ばかりなので、力を抜ける区間が少なく、逆につらいコースでした。最初のPC1には9時半頃に到着しました。平均時速20kmhのペースで快調です。PC1以降は宮峠までゆるやかな登りです。晴天で気温が高かったので90.8km先のPC2まではドリンクが持たず、途中でまたもトイレと水分補給で小休止です。

↓PC1とPC2の中間地点にあった公衆便所で小休止です。昼間は夏日の気温です。

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宮峠はそれほど厳しい登りではなく、苦しむことなくパスできました。宮峠をくだってしばらく走るとPC2です。途中1番の人と行き違いまし私とは1時間程度開きがあるようです。185.6km地点の高山のPC2のコンビニには14時少し前に到着しました。まだこの段階でも平均時速20kmh以上のペースをキープして快調です。余裕のある人は高山市街で高山ラーメンを食べに行った人もいますが、私はコンビニ弁当で昼食です。

↓宮峠。往路も復路も通ります。来週の静岡のブルベでも通る峠です。

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↓高山の市街地から少し離れた位置にあったPC2のコンビニ。

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次のPC3は美濃白川にあるコンビニで90km以上離れています。ほぼ来た道をそのまま帰るルートです。PC2からPC3も一気に走りきることはできず途中にあった道の駅で小休止しました。

↓PC2からPC3の間でまたも道の駅で小休止。外国人旅行者を数多く見かけました。

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PC2からPC3の平坦区間が意外にパスするのに苦労しました。PC3手前10kmでハンガーノックになりかけたので、おもわず自販機でコーラ補給です。よく見ないでボタンを押したのでゼロコーラを買ってしまいました。糖分補給できたか分かりませんが、リフレッシュはできたので、気を取り直してPC3まで一走りします。PC3にはほぼ日没と同時の19時前に到着しました。まだ平均20kmhのペースをキープできています。ここでしっかり夕食を取って、夜間走行の準備をして65km先の豊田のPC4を目指します。国道区間が多いので交通量が多く注意が必要です。PC3からPC4も一気駆けはしないで、行きに立ち寄った道の駅のベンチで15分程度仮眠したり、瀬戸に入る前のコンビニで小休止しました。最近コンビニで休んでいるとブルベの参加者ですかと声をかけられることがよくあります。ここでも若者に声を掛けられて励まされました。この後、瀬戸のR248の登り区間で一人の参加者に追い抜かされましたが、途中で追いついてPC4まで一緒に走りました。用意周到な方でルート途中に車を駐車してきたので、車の中で仮眠するとのことです。私もルートがスタート地点に近いので睡魔の状況で8kmロスしてもスタート地点に戻って仮眠するか悩みましたが、思いのほか睡魔がひどくないのでスタート地点には立ち寄らないことにしました。参加者の半分程度の人は仮眠の為、立ち寄って自分の車で仮眠したようです。

PC4には0時過ぎに到着です。ついに平均時速20kmhペースは崩れました。軽く補給して行けるところまで行く覚悟で出発します。

↓PC4は深夜0時過ぎの到着です。残念ですが先着の他の参加者はいませんでした。

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行けるところまで行くつもりでしたが、さすがに400km近く走ってきたので、途中適当な仮眠できそうな場所を探しながら走行しましたが、探したときに限っていい場所はみつからず、とりあえず、本坂峠を越えて天竜浜名湖鉄道の駅舎ベンチで仮眠を取ろうと決心しました。微妙な睡魔を抱えてのペースは上がらず、途中豊川のコンビニで小休止し、ブラックコーヒーで睡魔を緩和して天竜浜名湖鉄道の佐久米駅には4時半頃到着です。1時間程度仮眠するつもりでしたが、蚊の襲撃もあって20分程度で切り上げてPC5を目指します。PC5までは10km足らずです。PC5には5時過ぎに到着しました。後から知りましたが3番着だったようです。

天竜浜名湖鉄道の佐久米駅、ここで20分程度仮眠しました。

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↓時間的には最後の関門のPC5のコンビニ、ここから自宅まで10km強で行けます。

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19日(日)は朝は微妙な空模様です。時折弱い霧雨が降る瞬間がありました。この頃になるとクリートを外す左の膝に痛みを感じるようになりました。どうも市街地ルートが多くクリートをいつも以上に外したので、足をひねる動作の繰り返しで膝が痛くなったようです。ゴール後に他の参加者にも聞くとほぼすべての人が同じ痛みを訴えていました。この痛みのおかげでダンシングがやりにくくなりました。激痛ではなく鈍痛なので極力左膝に負荷がかからないように走ります。R42で伊良湖を目指す区間は珍しく追い風基調でいつもより楽にパスできました。途中豚コレラの予防の為に、道路に消毒液を散布している作業車がいて、自転車に消毒液がかからないように走るのに気を使いました。伊良湖には9時半過ぎに到着しました。当初ここはクイズPCでしたが、急遽古墳の説明看板の写真を撮ってくるフォトチェックに変りました。事前にHPで場所を確認していたので、迷いませんでしたが、古墳とは気づかない小さな古墳でした。
ここで私の少し後に到着した参加者の方と歓談しました。ゴール迄残りは85kmです。

↓今年ブルべで2回目の訪問になった伊良湖突端にある道の駅クリスタルポルト

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伊良湖岬は時化気味でした。

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↓写真チェックの鬼堕(おにおとし)古墳 6世紀後半の家族葬の小さな古墳でした。

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伊良湖から豊橋までの三河湾沿いの道路が今回のブルベで最大の難所になりました。40km程の区間が爆風の向かい風で全くペースが上がらず、おまけに左膝の痛みが増してきたので完全にダンシングが封印されました。ゴールまでの途中旧東海道区間御油の松並木では往時の雰囲気を味わうことができました。

御油の松並木。旧東海道の雰囲気が残っています。

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ゴール手前の岡崎市街は交通量が多く、気が抜けない区間でしたが、残りはあとわずかなので、途中歩道に回避したりしながら慎重に走ります。
なんとか16時前にゴールしました。33時間台で完走できたので、時間的には600kmのパーソナルベストです。私で5番着とのことでした。猛者の和さんはダムカードを取りに30km余計に走っているにも関わらず私がゴールして1時間もたたないうちにゴールしました。RC名古屋のスタッフの方と参加者の方としばらく歓談して帰路に着きました。RC名古屋のスタッフの方、道中歓談して交流した参加者の方に感謝です。登りが少なくてもやはり600kmは手強い距離です。今回600kmを完走したことで2019年のSRも達成できました。5年連続でSR達成です。今年はあと3回SRを達成して2年連続の4SR達成が最終目標です。来週は静岡の600km、その翌週は中部の600kmを走ります。体調を万全に整え、しっかり準備して完走したいと思います。

19BRM511中部400km南信州

5/11土にAR中部主催のBRM511中部400km南信州に参加しました。コースは瀬戸~平谷~伊那~辰野~伊那~飯田~南木曾~土岐~瀬戸で獲得標高がルートラボで7000m弱の超山岳ブルベです。(ゴール後ガーミンでは約6500mでした。)

3時半に自宅を出て、5時過ぎに道の駅瀬戸しなのに到着しました。受付をすますと、顔馴染みのSさんとIさんがいました。しばらく歓談していると5時半すぎにコース説明が始まりました。中部のコースは市道区間が多いのでナビなしでは完走が難しいと思います。コースの難易度が高い割には天気がいいせいか50名程度出走する感じです。

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スタートから中間地点の富士見パノラマまでは以下のようなコースです。

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この区間だけでも雨沢峠(508m)、大間渡峠(626m)、治部坂峠(1197m)、寒原峠(1085m)、飯田山本(656m)、杖突峠(1237m)、富士見パノラマ(999m)と登りがてんこ盛りです。ルートラボ上は獲得標高は3800mです。

超山岳コースは体調も含めて何が起こるかわからないので、あまりのんびりせずに走ります。平均時速18.5kmhで22時間前後での完走を目指します。4月末の岡山1000km以降は自転車に乗らなかったので、体調は万全です。70km弱先の平谷の道の駅まで5番手内で平均20kmh以上で走れました。道の駅でトイレと水分補給をして出発して1km程走ってボトルを飲もうとしたら、ボトルを道の駅に忘れてきたことに気づきました。仕方なく引き返します。往復で2kmのロスです。途中引き返す途中でRC名古屋代表のKさんとすれ違いなぜ逆走しているのか怪訝な顔をされました。ボトルは自販機の近くにありました。すぐに出発し治部坂峠への登りを再開すると前方にKさんが見えてきました。ただ追いつくことはできず、先は長いのでマイペースで走ります。

↓雨沢峠を登りおえてしばらく走ると登場するのが世界一の狛犬です。

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↓県道33の大間渡峠のピークには石仏があります。道中の無事を祈願しました。

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↓道の駅平谷 ここでボトルを忘れて2km/10分程度ロスしました。

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↓今年はこの時期でも山間部は花桃がきれいに咲いていました。

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何とか治部坂峠、寒原峠の最初の標高1000m超の峠をパスして103.8km地点にある最初のPCの通過チェックのコンビニに11時11分に到着しました。早いですがここで昼食を取ります。予定より30分早く到着です。次のPCまで約50km弱で大きな登りはないですが、ちいさなアップダウンが断続するペースが上がらない区間です。この日は天候に恵まれた為、伊那市に入ると中央アルプス南アルプスの山並みがきれいに見えました。

↓治部坂峠 中部、名古屋、静岡のブルベでは本当に走る機会の多い峠です。

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↓治部坂峠の後、2km弱登る寒原峠。ここからダイナミックなダウンヒルです。

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↓最初の通過チェックのコンビニ。超山岳コースの為、相棒は軽量なRoubaixです。

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伊那市に入ると左手に見える中央アルプスの山並みが疲れを癒してくれました。

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151km地点にあるPC1の高遠のコンビニには13時47分に到着しました。CLOSE時間には2時間程のマージンです。ここでも水分、バナナ3本、ヨーグルトと少し補給します。天気がいいので昼間の気温はガーミンの表示だと25度前後あって暑さを感じます。この後標高1237mの杖突峠が待ち構えます。なぜかいつもブルベの時に100~150km辺りで乳酸がたまってペースが失速します。杖突峠は激坂はないですが、高遠側からだと15kmを超える長い登りです。今回も失速区間ではペースがあがらず、杖突峠のピークで休憩しました。

杖突峠は高遠側からだとこの看板が見えればピークです。

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杖突峠にある軽食屋。トイレ、水分補給、気分転換で立ち寄りました

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杖突峠展望台からの諏訪湖遠望。天気がいいので周囲が見渡せました。

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杖突峠の次は20km先にある富士見パノラマを目指します。私はMTBにも乗るので一度行ってみたいと思っていた場所ですが、まさかブルベで立ち寄ることになるとは思いませんでした。富士見パノラマは写真チェックポイントです。今回のコース設定者のAR中部スタッフのMさんが待機します。富士見パノラマは冬はスキー場なので、R20の入口から結構な坂を2kmも登る場所にありました。16時30分に到着しました。ここに来る途中に一番手の人とすれ違います。1時間程度差がついているようです。
待機していたMさんに我々を待っている間にMTBで何本か下ったか質問すると、登山と1本下ったとのことでした。なぜここが写真チェックのPCになっているか納得です。

↓富士見パノラマでもまだ2時間程度マージンを確保できました。

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↓富士見パノラマまでの想定外の激坂にアルパカに恨みごとを言う参加者続出でした。

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富士見パノラマでSさんにキャッチアップされました。Sさんは休憩時間がミニマムで私にはマネできない走りです。富士見パノラマからはしばらく長い下りですが、寒冷地によくある荒れた舗装でパンクを気にしながらの走りになりました。

富士見パノラマからゴールまでの212kmは以下のコースです。

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この区間にも有賀峠(1064m)、飯田峠(1266m)、大平峠(1349m)、馬籠峠(788m)と引き続き登りがてんこ盛りです。獲得標高はルートラボで3141mあります。最初の登りの有賀峠が最悪でした。ほぼ10%前後の勾配が切れ目なく続く激坂峠です。今回数ある峠の中で有賀峠が破壊力No1でした。登坂途中で車から小さな子供の声で頑張れ!とエールをもらいました。なんとか気持ちを強く持って、カーボンの軽量な車体とコンパクトクランク+リア34Tギアの機材に助けられながら走破しました。

茅野市側からだと有賀峠は激坂峠です。明るいうちに走破できました。

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PC2の227.9km地点の箕輪のコンビニには18時38分に到着しました。ここでRC名古屋代表のKさんに再会しました。この先しっかり食事がとれる保証はないので、ここで夕食をとります。今回のブルベが初400kmという参加者と歓談しましたが、自分はまだまだだと言っていたので、Kさんと二人でこの時間でここに到着していれば十分早いと苦笑しました。CLOSEに対してのマージンは2時間半です。夕食をしっかりとって出発します。

↓227.9km地点のPC2で日没を迎えました。ナイトランの開始です。

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次のPC3までは60km弱あります。しばらく大きな登りのない平和な区間です。ただ交通量は多く、車を気にしながらの走行です。道中いい感じの外食店が複数あり、夕食をコンビニ食で済ませてしまったことを少し後悔しました。30km程走ってトイレでコンビニに立寄っていると、後続の4名程のまとまって走っている参加者に追い抜かれました。再出発をすると追い抜いていった参加者に追いつくべくペースを上げます。乳酸がいったん抜けて復活です。快調に飛ばして途中の登り区間で追いつくことができました。しばらくして後ろを振り返ると私に追随してくる参加者はいませんでした。284.3km地点の飯田のPC3のコンビニには21時45分に到着しました。このコンビニの後、大平街道の飯田峠、大平峠を越えることになるので、サンドウィッチで補給しましたが、後から考えるともう少ししっかり補給すべきでした。

1266mの飯田峠、1349mの大平峠は20kmを超える長い登坂でしたが幸い5~7%程度の緩い勾配で想定よりも苦しまずに登ることができました。また他に参加者が数名前後して走っていたこともいい励みになりました。今年は夜間の寒さに苦しめられるブルベが多いですが、飯田峠、大平峠も5度以下の気温で寒さに苦しめられました。ただ今回は上着だけ保温シャツを用意してきたので、足の寒さだけで済みました。

何とか飯田峠、大平峠をパスすると馬籠峠です。馬籠峠は登坂距離は10kmは超えないですが勾配は要所で10%前後あり、私は苦手な峠です。今回も途中何回か休憩し、ハンガーノックになりかけたので、自販機でコーラ補給してしのぎました。

342.7km地点にある最後のPC4には2時25分に到着しました参加者が数名いましたが、皆一様に寒い、寒いと言っていました。ここで最後の補給をして残り60kmを走ります。幸い今回睡魔の訪れはなく、なんとかゴールまで仮眠なしで行けそうです。ここでボトルへの補給用に購入したジャスミンティをなぜかボトルに入れずにコンビニに忘れてくるという失策をしました。今回は気づくのが遅くれ、引き返さずに走りました。

途中3名程参加者が追いついてきて一緒に走ります。市道区間で夜間の為、何回かミスコースしている中で残り40km地点で後輪がパンクしました。ペースが上がってきた中でのパンクで精神的にかなりがっくりでしたが、なんとか修理してゴールを目指します。幸いその後パンクはなく6時27分に無事ゴールしました。24時間27分です。超山岳コース、寒さ、パンクのトラブルがあった中で51連続完走できたことは幸いでした。

私でちょうど20人目くらいのゴールで半分位でした。最終的には超山岳ブルベにも関わらず、天気が良かったこともあって出走者の4分の3の人が完走しました。参加者の多くがコースの厳しさを知って参加してい猛者揃いだったようです。

来週5月18日はRC名古屋の600kmを走ります。今の所、天気が良くない予報ですが、しっかり準備して52回目の完走、2019年SR達成を目指したいと思います。

 

 

19BRM427岡山1000km中国山地 最終章

877km地点の通過チェック「神石郵便局」の次は917km地点の通過チェック「吹屋郵便局」です。最後の133kmは獲得標高1180mで、距離に対しては標準的な登坂です。吹屋郵便局までは428m、510m、510mの3つの登りがあります。

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トンネルの中で着替えを済ませてから再び走り出しましたが、雨は土砂降りから幾分弱くなりましたが、止むことはありません。予定では70時間切っての完走でしたが、この感じだと72時間前後になりそうで吹屋郵便局があるべんがらの古い町並みは少し明るくなってから通過できそうです。最初の2つの登りは大したことなかったですが、吹屋に向かう最後の登りはなかなかでした。路面が落ち葉で汚れていて、自転車のフレームに落ち葉がびっしりついてしまいました。苦労して登り切ると吹屋の古い街並みに到着しました。時間が早朝の5時過ぎだった為、当然人通りはなく静かです。
とりあえず吹屋郵便局の入口に自転車を立てかけて、写真を撮りました。街並みの写真も撮りました、まだ明るくなりきってないので写真では伝わらないですが、赤で統一された古い街並みは一見の価値があると思います。

↓昼間ならこの写真の撮り方はできないと思います。

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↓夜明け前なのでべんがらのきれいな街並みが写真では伝わらず残念。

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吹屋の街並みはかなり不便なところにあります。車だと心細くなるような道を通ってくる必要があります。登りも苦労しましたが、下りも細い、落ち葉のある濡れた道を下るため、細心の注意が必要でした。おまけにこの下りの途中で強烈な睡魔が襲ってきました。途中1km置きに止まって体操や背伸びをして睡魔を押さえました。なんとか吹屋の集落から下って道が広くなったあたりで自販機をみつけてブラックコーヒーを飲んで少し休憩すると睡魔が解消できました。

最後の通過チェックは965km地点にあるコンビニです。途中標高400mほどの登りがありますが今までの登りに比べれば大したことはありません。最後の通過チェックのコンビニには8時54分に到着しました。私が到着した前後に3名程度の参加者がいました。ここでサンドイッチとヨーグルト、クラムチャウダーで最後の朝食補給を行います。ようやく雨も止んできました。

最後の40kmは971km地点に標高268mの小さな登りがあるだけです。何事もなければ11時前後にゴールできそうです。ここまでの長い道のりを振返り、感慨に浸りながら走りました。


ゴールはスタートの早島町ゆるびの舎近くのコンビニです。11時14分に無事ゴールしました。72時間14分で完走です。50回目のブルベも無事完走できました。ブルベを始めてDNS、DNF0の無傷記録を更新できました。

ゴールのコンビニにはスタッフの山口さんが待機されていました。最後の買い物をしてレシートを取得して、ブルベカードとレシートを山口さんに提出しました。私はうっかり失念していたのですが、本当はブルベカードにレシートの時間を自分で記入する必要がありました。山口さんは嫌な顔せず、レシートの時間を転記してくれました。あと写真チェックの写真を確認してもらってゴール受付は終了です。1000kmの完走メダルは2年前のAD近畿の四国1000kmで取得済でしたが、やはり1000kmは自分にとってまだ特別なので今回もメダルを購入しました。

リザルト公表前ですが、20名中14名が完走されたようで私は6人目位のゴールでした。一番着の人は52時間で完走されたようです。走力はもちろんですが、睡魔をどうやりすごしているのか聞いてみたい気がします。

私がゴールした後、続けて3名の参加者がゴールしました。行く先々のチェックポイントで先着したり、後着したりしてよく見かけて、情報交換した方達です。皆、幾多の困難をくぐり抜けてのゴールなので晴れやかな顔をしています。

今回の岡山1000kmは例年よりも通行止めの関係で3000m程獲得標高が少ないとのことでしたが、天候は最悪で雨と寒さが完走の大きな障害になりました。
体のダメージは2年前と違って少なく、左手の中指、小指、足の両親指に痺れがありますが、これは長距離ブルベではしょうがないです。時間の経過で治癒すると思います。前回の1000kmで悩まされた股ずれは軽微で登りで無理をしなかったので膝に変な痛みもありません、やはり昨年4SRを達成して、今年も同じペースで走り込んでいる効果が絶大なようです。

ゴール後ゆるびの舎に戻って片づけをして、ゆるびの舎のお風呂に入浴して休憩室で2時間程仮眠しました。28日のホテル以来で足を延ばしてゆっくり眠れました。睡魔がしっかり抜けたので、岡山で嫁さんに合流すべく移動します。

30日は岡山に1泊して、翌日、秀吉の水攻めで有名な備中高松城跡、現存12天守備中松山城倉敷美観地区を観光して帰路に着きました。前回四国の際は帰路の高速がかなりつらかったですが、今回は全く問題なく、自身の経験値、走力値がかなり上がっていることを実感しました。

GWに1000kmを開催していただいたAJ岡山のスタッフの方、道中お互いに励ましあいながら走った参加者の方には本当に感謝です。機会があれば中国山地1000kmレギュラーコースも走ってみたいと思います。

5月は11日に中部の400km、18日に名古屋の600km、25日に静岡の600km、6月は1日に中部の600km、9日にMTB王滝100km、22日に静岡600kmと走り込みます。準備、体調を万全にして臨みたいと思います。

備中高松城跡。豊臣、宇喜多、毛利勢の布陣地もしっかり残っていました。

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 ↓備中松山城は登城が大変な山城でした。これで現存12天守全制覇できました。

 

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↓現備中松山城主「さんじゅうろう」。お城より人気を集めていました。 

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倉敷美観地区。1日のんびり散策できそうな雰囲気のある観光地でした。

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19BRM427岡山1000km中国山地 その3

3日目の29日(月)朝は3時半に起きました。体にどれだけ疲労が蓄積しているか心配でしたが、大丈夫なようです。しっかり5時間以上睡眠を取ることができました。前日ホテルに入る前に購入したパンとバナナとヨーグルト飲料で朝食を済ませ、準備を始めます。予報では今日は朝から雨なので、雨装備で準備します。思いのほか準備に手間取り出発が5時になりました。とりあえずまだ雨は降っていないようです。益田から帝釈峡までの592~867kmの約285kmの区間は獲得標高4584kmの一番登りの厳しい区間です。

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三瓶山、おろちループ、帝釈峡の3か所が大きな登り区間ですが、実は益田市から走り出してすぐの石見西部広域農道が曲者でした。この農道の一部は昨年の全日本選手権のコースになった区間でアップダウンの多い区間です。朝の目覚め一発の登りにしては厳しい登りでした。途中1名の参加者にパスされ、1名の参加者に追い着きました。
どうも時間的には最後尾グループのようです。出発が30分遅れたことであまり余裕がなくなりました。ただ無理はできないので一定ペースで走ります。浜田に入る前の道の駅で一息入れて、日本海の写真を撮ります。日本海が見えるのはこの浜田市に入る直前のみです。

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写真の通りいつ降りだしてもおかしくない天気でPC4のクローズ時間に余裕がないのでとにかく頑張って走りました。その甲斐あってPC4のコンビニにはCLOSE14分前の10時28分に到着できました。ぎりぎりセーフです。PC4は690km地点で1000kmでは600kmを超えるとCLOSE時間の計算は平均10kmhで計算されるので、時間的にはこのPC4をクリアしたことでかなり楽になります。PC4でパンとヨーグルトでしっかり補給しました。このコンビニもローソンポプラでした。

今回事務局発行のオリジナルのQシートに宿の立ち寄り距離を加算した自分だけのQシートを使用しましたが、これが失敗でした。オリジナルのQシートはいじらずに頭の中で宿のロス距離を加算するべきでした。おかげで他の参加者との距離の情報交換で混乱することになりました。

↓PC4のローソンポプラ川本因原店 ここで690km旅程の7割終了しました。

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PC4から15kmほど進むと29日の最初の難所三瓶山が登場します。標高600m程の山です。景色が素晴らしい山でピークでドッグカフェの写真を撮ってくるように指示がでています。交通量も少なく、舗装されたばかりの道を景色を楽しみながら登ることができました。

↓三瓶山の道路の左右に草原が広がる快走路。

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↓天気があまりよくないので三瓶山にうっすら靄がかかっています。

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 ↓Qシートで写真チェックの指示があった三瓶山のDOGCAFEの看板

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DOGCAFEを13時35分に通過したので一瞬CAFEに立ち寄ってハンバーガーを食べようと思いましたが、天気が怪しいので立ち寄らずに先を急ぐことにしました。

このCAFEの看板を過ぎてしばらくして風が暴風と呼んでいいくらいに吹き始めました。しばらくすると予報通り雨も降ってきました。途中750km位のところにあった道の駅掛合の里で遅い昼食を取りました。今回のブルベで初めてコンビニ以外での食事です。特に特別なご当地グルメではなかったですが美味しくいただきました。

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最後のクローズ時間の設定があるPC5のコンビニまでは後50km程で一気に走りたかったですが、雨と寒さとトイレで途中789km地点の道の駅おろちの里に立ち寄りました。きれいな出来たばかりの道の駅で仮眠ができそうな休憩所もあります。先着していた参加者の方と歓談していると、道の駅の利用調査のアンケートに協力して欲しいと若者が寄ってきました。利用させてもらった手前アンケートに協力して粗品としてカイロをもらいました。ここからPC5までは残り10km程で19時13分に到着しました。ここではじめて目標時間から約2時間のビハインドになりました。ただクローズ時間には1時間半以上マージンがありました。PC5には何名か先着あるいは私のすぐ後に到着しました。皆最後のクローズ時間の設定があるPCをクリアできたので一様に安心の表情です。あまり空腹ではなかったですが、この先補給できる場所がないとのことで、コンビニ弁当でしっかり補給をしました。この頃になると天気は完全などしゃぶりの雨です。

↓PC5で800kmですが、天気は最悪な土砂降りです。

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PC5の後にはおろちループ、帝釈峡の大きな登り区間が待ち構えています。おろちループに向けて登坂を開始すると雨だけでなく風も加わってきました。暴風雨といってもいいような天気です。天気は最悪でしたが体調は良く、登りは快調に登ることができ、先発していた参加者に追いつくことができました。ただ下りは夜間でしかも雨でさらに寒さが加わるという状況でかなり慎重に下る必要があり苦戦しました。下りでタイムを稼げなかったことが結果的にはゴール時間が遅くなることに影響しました。867kmの写真チェックの神石郵便局には日付が変わって30日の0時21分に到着しました。

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合羽にフードを装着しなかったので首筋から雨が侵入して合羽の中もびしょ濡れになり体温を大きく奪われました。思わず我慢できずに、神石郵便局を出発してしばらく走って出てきたトンネルの中で前日ホテルで着替えた初日に着ていたジャージに着替えて、合羽のフードもしっかり装着して、靴下もはきなおしてビニール袋で覆って乾いた状態にしたら、少し寒さが和らぎました。とにかく停滞していても寒いだけなので、体を温めるためには走り続けることにしました。残りは約130km弱ですが悪天候のせいでゴールを遠く感じる状態です。せめてもの救いは体力的には問題ない状態なので気持ちだけ折れないように走り続けるだけです。

最終章に続く

 

 

19BRM427岡山1000km中国山地 その2

327.9km地点の通過チェックのコンビニから益田市までのルートは以下のルートです。ちょうど区間の始めと終わりにまとまった登り区間があります。約260kmで獲得標高は3680mなので厳しい山岳区間です。

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通過チェックのコンビニから約10km程で最初の登り五輪峠です。そこをパスして次の三国山トンネルの最初の登りの難所を目指そうとしているとR183とK8の分岐の交差点にAJ岡山のスタッフの山口さんが待機されていて、当初のルートが一部通行止めの為、三国山トンネルには行けないのでそのままR183を進んで鍵掛峠を超えて欲しいとの指示がありました。早朝から我々参加者の為に待機いただき頭が下がります。当初ルートよりも峠が一つ少なくなったとのことでしたが、鍵掛峠は標高759mの激坂峠でパスするのに苦労しました。気持ち的にはあまり得した気分にはなれませんでした。

↓鍵掛(かっかけ)峠のピーク。10%以上の勾配が続いた厳しい峠でした。

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なんとか最初の登りの難所をパスして400km地点の庄原西城町のコンビニで休憩します。ここで飴とよもぎ大福、お菓子のひねり揚で補給します。時間的には28日の9時41分です。天気も回復したので、ここで合羽を脱ぎましたが、走り出して体を温めないと冷える気温です。

途中広島県三次市で久しぶりの市街地らしい区間になりました。Qシートだともし撤退するなら公共交通機関の便からしてこの440km地点が最初のチャンスということでした。もちろんこの時点では自転車のフレームに睡魔による集中切れで大きな傷はつけましたが、自身の体調はまったく問題ないので、撤退を考えることなくパスします。

約500km地点のPC3のコンビニには28日14時33分に到着しました。まだ目標時間に対して1時間40分のマージンがあります。関門時間に対しては5時間半のマージンで順調です。PC3はローソンポプラという静岡にはない形態のコンビニでした。ここでパスタ、野菜ジュース、漬物で昼食をしっかり取ります。

この後今日2番目の登りの難所です。標高が700m、800m超える登りです休憩しながら登っていると、広島からサイクリングにきていた2名の方に声を掛けられました。私の服装、装備を見て岡山1000kmの参加者ですかと質問されたので、そうですと答えるとかなり感激されました。ここまで500km以上走ってきたこと、あと70kmで益田の宿に到着できることを話すと、頑張って下さいと励まされました。ブルベは道中でいろいろな人に声を掛けられて、どこを走ってきてこれからどこに向かうのか話すと一様にびっくりされますが、その後、温かい励ましの言葉をもらうことが多いのでいい励みになります。この時の2名の方の励ましを受けて少し元気になりました。

さすがにいい加減登ってきたので、少し膝下あたりが痛くなってきたので、あまり重いギアでがしがしいく走りは控えて、軽めのギアで回転させて登るようにしました。今日宿到着前の大きな登りはすべてパスし、通過チェックの583.7km地点のコンビニに向かいます。すっかり日没の20時26分に到着しました。ここで目標時間に対しては1時間、関門時間に対しては5時間半のマージンです。ここで乳飲料カップヌードル、パンで夕食を済ませて残り10km弱の宿に向かいます。

益田市の宿には21時30分過ぎに到着しました。とりあえず風呂に入って22時過ぎには床に着きました。次のPC4はここから100km先です。3時半に起床し、朝食、準備を済ませて4時半に出発することにしました。5時間半の宿泊でしかないですが、仮眠と宿泊では睡魔の抜け方が全然違います。素泊まり6000円は割高かもしれませんが、ホテルは広い部屋で、自転車もホテル内に置かせてもらえたので、宿泊場所として大当たりでした。

明日は雨の中の走行が予想されるので完走に向けての正念場になりそうです。ここまではとにかく計画通り順調です。

その3に続く。

19BRM427岡山1000km中国山地 その1

GW休暇を利用してAJ岡山主催のBRM427岡山1000km中国山地に参加してきました。1000kmは完走に70時間前後かかるので、会社を2~3日休まないと参加できないです。今回は26日(金)だけ有休を取って参加です。GW休暇に嫁さんを一人放置するわけにもいかないので、一緒に岡山まで行き、私が走っている間は、嫁さんには一人旅をお願いしました。浜松から倉敷までは約450kmで26日は余裕を持ってホテルに到着できました。ホテルからスタート地点のゆるびの舎までは13km程度で11時スタートなのでしっかり睡眠・朝食をとって臨むことができました。

今回のコース名前の通り中国山地を縦横に走破します。岡山県兵庫県鳥取県島根県広島県山口県以外の中国地方の県はすべて通るルートです。標高が1000mを超える山の通過はありませんが、総獲得標高は14000m弱で、補給箇所が限られるなかなかの難コースです。

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ゆるびの舎に9時半頃に到着し、準備を始めると徐々に参加者が集まってきました。10時少し前から受付が始まりました。受付でブルベカードとささやかなおやつを頂きました。

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名簿を見るとエントリーは24名でした。最終的に受付を済ませたのは20名です。この人数だとほぼボッチ走になることは確定的です。参加者20名はいずれも見た目では健脚揃いでブルベ経験豊富な猛者のようです。今回はとにかく登坂が多いのでROUBAIXが相棒です。合羽や着替えがあるので止む無くバックパックを背負います。

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10時30分からブリーフィングが始まりました。山間部は無補給区間が多いこと、夜間、早朝の寒さが厳しいこと、不意の動物の飛び出しにも注意されました。今回私の装備は軽装な秋装備です。低温は10度程度の想定でしたが、結果的には終始寒さに悩まされることになり、服装は冬装備が必要でした。

ほぼ11時定刻でスタートします。私はちょうど600km手前の島根県益田市駅前に宿を取ったので、初日の27日は徹夜で仮眠をつなで走り切り、28日21時前後に宿に到着することを目指して無理のないペースで走ります。予報では27日、28日は雨は降らない予報で、29日が雨予報でしたが、どうも27日スタート時点からこれから向かう山の方は怪しい雰囲気です。おまけに向かい風が厳しく、ペースがなかなかあげられない感じです。

スタートから鳥取県南部町の通過チェックまでの327kmは獲得標高が3721mです。
標準的な300kmのコースと自分に言い聞かせて走ります。

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 1000kmは2年前にAD近畿主催の四国1000kmを走ったことがありますが、その際ひどい股ずれとお尻の痛み、手の平の打撲?に悩まされたので、今回はその対策として下り区間はペダル荷重でサドルからお尻を浮かし、ハンドルの握り方を頻繁に変えて、同じところに圧迫や振動がかからないように注意しました。結果この走り方の効果は絶大で、ゴールまでそしてゴール後のダメージもかなり軽減することができました。

128.2km地点の兵庫県千種町のPC1には16:40に到着しました。目標は18:31着だったのでかなり順調です。朝ご飯をしっかり食べたことで、昼食を軽く済ませられて事が大きかったようです。ただ誤算だったのはここから想定外の雨が降り始めたことです。ここから28日の朝までほぼ雨になりました、また季節外れ?の寒さに悩まされることになりました。


26日はしっかり眠ったはずでしたが、22時ごろに睡魔に襲われ始めました。そしてちょうど戸倉のスキー場を超えたあたりで、アクシデントが起きました。とつぜんガシャンと音がしてあわててブレーキをかけると、なんと鎖で通行止めになっているルートのわき道に突っ込んでしまいました。幸い落車せず、自転車も走行上は問題ありませんでしたが、ヘッドチューブに大きな傷がついてしまい、気持ちがかなり下がりました。ただまだ1000kmは始まったばかりだったので、怪我もなく、自転車も走行できるのは不幸中の幸いだったと気を取り直して走ります。改めて睡魔の怖さを実感しました。その後も長い下りでは気を張ってないと縁石に乗り上げそうになったことが何回かありました。晴天で寒くなければ適当に道端で仮眠できますが、雨と寒さのせいで適当な仮眠ができないことを恨みましたがしょうがありません。

↓明るくなってから確認するとヘッドチューブのクリア塗装が剥離していました。

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ちょうど200km地点で前方にお城が見えてきました。土地勘がないので鳥取城かと思いましたが、河原城というお城でした。少し空腹を感じたのでコンビニ立ち寄り、おにぎり2個とヨークピルクルの補給をします。最近はブルベ中に乳飲料、ヨーグルトをよく取るようになりました。胃腸の調子の維持に効果的なようです。このコンビニで20時39分です。200kmを9時間半で走っているのでまずまずのペースです。

↓ライトアップされた立派なお城でしたが私の拙い写真だと伝わらないですね。

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250km地点の三朝温泉のコンビニでも休憩します。コーヒーとシュークリームで軽く補給です。この時点で23時51分です。温泉街ですが、当然人影はなくひっそりしています。山の中も市街地もどちらも寒く、防寒着として合羽が手放せません。

288.3km地点の岡山県真庭市のPC2のコンビニには2:43に到着しました。ここで温かいカップラーメンを食べるつもりでしたが、なんとこのコンビニが30日をもって閉店ということで、店内にカップラーメン等の在庫はなく、デイリーで配送される弁当とパン、飲み物しかない状態でがっかりしました。とりあえずあるもので補給して出発します。

 

327.9km地点の鳥取県南部町の通過チェックのコンビニには5:20に到着しました。悪天候、アクシデントがあった中でも予定よりも1時間早く到着できました。ようやくここで旅程の3分の1が終了です。ペースは想定の平均速度18kmhを上回り快調です。夜が明けてきたことで睡魔がいったん落ち着いてきました。ここではブラックコーヒーとなめこ味噌汁、おにぎり1個を補給して出発します。

ここから宿をとった益田市までは約280km弱で獲得標高は3680mです。28日は雨の心配はない予報で、実際雨はあがったので宿に出来るだけ早く着くことをモチベーションに頑張ろうと思います。

その2に続く。

19BRM420伊豆400km運営

4月20日(土)にAJ静岡のBRM420伊豆400kmのスタッフ運営に行ってきました。天気は2週間前のスタッフ試走とほぼ同じ晴天です。 受付開始が5:00、スタートが6:00なので、4時前に起床し、発着点の島田川越広場に向かいます。

400kmになると募集人数は少なくなり、ブルベ経験者の比率が増えます。今回52名がエントリーし、40名の方が出走しました。内400km未経験者は10名程度でしょうか。
参加者にはおなじみの顔が多くいました。

いつものようにスタート30分前にブリーフィングを行います。コース説明は今回も私が行います。試走時に気になった点、ミスコースしやすい箇所等を説明しました。ブリーフィングは重要な伝達事項等もあるので、参加者の方は、注意して聞いておく必要があります。

ブリーフィーング終了後、5時50分から車検が行われ車検が終了した参加者から、随時スタートして行きます。スタート時刻のCLOSEは30分後で、この日は6時30分です。6時30分過ぎに受付を撤収し、スタッフ全員で焼津のパン屋さんに朝食に行きました。

朝食後、ブルベの進捗状況を確認する為、164km地点にある、西伊豆松崎町のPC2のコンビニに向かいます。伊豆縦貫道が修善寺から延伸されたので、西伊豆までのアクセスが随分楽になりました。PC2には平均25kmhで12時30分に到着想定なのでまだ最初の通過者来るまで余裕があります。コンビニ弁当では味気ないので、PC2近くの仁科漁港にある沖あがり食堂で昼食を済ませます。食堂の人気メニューはイカさま丼ですが、私は奮発して、2000円の活アジ定食を注文しました。生け簀にいるアジをその場で調理しているので、食べている間、刺身に添えられているアジがピク、ピク動いているのを見ながら食べるのは残酷でしたが、鮮度抜群で身が締まっていて絶賛でした。

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PC2には13時前に到着しました。その13時15分ごろに最初の通過者Kさんが到着します。Kさんは久し振りの参加ですが、AJ静岡のブルベでKさんより早く走ったのはあの三船さん位で、圧倒的な速さがあり、今回も余裕の1番着でした。

いろいろ話を聞くと、全般的に向かい風基調で、風は味方にはなっていないようです。標高900m近い仁科峠周辺は寒いとのことでした。

この後、CLOSEの17時少し前までにリタイアの連絡があった5名以外の方がほぼ全員通過していることを確認しましたが、1名だけ確認できません。

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その為、ルートを逆に進んで仁科峠、船原峠まで帰路確認すことになりましたが、道幅の狭いK59を仁科峠まで登るのは、対向車が来るたびに緊張が強いられます。車では二度と通りたくない道です。結局未確認の1名は確認できず、我々のチェックが漏れているとの見込みで、島田まで戻ることになりました。

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途中新東名の藤枝PAで夕食を取って、金谷スーパーで買い出しをして、21時過ぎにゴール受付のテント設営です。無風だったのでスタッフ5名でいつもより短時間で設営が完了しました。あとは完走者の到着を待つだけです。400kmの制限時間は27時間です。そのため、ゴールCLOSEは21日(日)の9時になります。スタッフの長い夜の始まりです。

今回ゴールではおにぎり、苺、葉しょうが、人参スープとかなり充実した軽食を用意しました。スタッフ全員、朝が早いので、交代で車で仮眠を取ります。私は4月27日にAJ岡山の中国山地1000kmに参加するので、敢えて徹夜してみました。
最初のゴールは0時30分前にやはりKさんでした。2番着の人に1時間15分以上の差をつけるいつも通りの圧倒的な速さです。その後はほぼ7時過ぎまではたまに完走者がゴールする感じで、半数以上の人は7時以降のゴールになりました。

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今回のコースは総獲得標高は4000mと山岳ブルベとは言えないですが、伊豆の200km区間に登りが集中しているので、伊豆区間で多くの参加者が苦労しました。また平坦区間も向かい風基調だったことも完走には大きなハードルになったようです。結局40名が出走し、32名が完走、8名がDNFとなりました。

PC2で確認できなかった人は結局仁科峠までたどり着けずにリタイアを決意したとのことで、21日朝にゴールに顔を出してくれたので確認が取れました。

今回も大きな事故はなく無事終えることができてスタッフ全員安堵です。翌朝発着場所の川越広場の近くのグランドでグランドゴルフの県大会が行われるようで、テントの撤収をCLOSE前にせざる得なかったのは想定外でした。

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9時半にはゴールを撤収して、スタッフ解散となりました。走っていないので体力的な疲労はないですが、徹夜したので、家に帰ると11時から17時までぐっすり眠りました。
今週末はAJ岡山の獲得標高13000m越えの中国山地1000kmに挑みます。コースは厳しい山岳コースですが、50回目のブルベとして今までの経験を活かしてしっかり完走したいと思います。