19BRM427岡山1000km中国山地 その3
3日目の29日(月)朝は3時半に起きました。体にどれだけ疲労が蓄積しているか心配でしたが、大丈夫なようです。しっかり5時間以上睡眠を取ることができました。前日ホテルに入る前に購入したパンとバナナとヨーグルト飲料で朝食を済ませ、準備を始めます。予報では今日は朝から雨なので、雨装備で準備します。思いのほか準備に手間取り出発が5時になりました。とりあえずまだ雨は降っていないようです。益田から帝釈峡までの592~867kmの約285kmの区間は獲得標高4584kmの一番登りの厳しい区間です。
三瓶山、おろちループ、帝釈峡の3か所が大きな登り区間ですが、実は益田市から走り出してすぐの石見西部広域農道が曲者でした。この農道の一部は昨年の全日本選手権のコースになった区間でアップダウンの多い区間です。朝の目覚め一発の登りにしては厳しい登りでした。途中1名の参加者にパスされ、1名の参加者に追い着きました。
どうも時間的には最後尾グループのようです。出発が30分遅れたことであまり余裕がなくなりました。ただ無理はできないので一定ペースで走ります。浜田に入る前の道の駅で一息入れて、日本海の写真を撮ります。日本海が見えるのはこの浜田市に入る直前のみです。
写真の通りいつ降りだしてもおかしくない天気でPC4のクローズ時間に余裕がないのでとにかく頑張って走りました。その甲斐あってPC4のコンビニにはCLOSE14分前の10時28分に到着できました。ぎりぎりセーフです。PC4は690km地点で1000kmでは600kmを超えるとCLOSE時間の計算は平均10kmhで計算されるので、時間的にはこのPC4をクリアしたことでかなり楽になります。PC4でパンとヨーグルトでしっかり補給しました。このコンビニもローソンポプラでした。
今回事務局発行のオリジナルのQシートに宿の立ち寄り距離を加算した自分だけのQシートを使用しましたが、これが失敗でした。オリジナルのQシートはいじらずに頭の中で宿のロス距離を加算するべきでした。おかげで他の参加者との距離の情報交換で混乱することになりました。
↓PC4のローソンポプラ川本因原店 ここで690km旅程の7割終了しました。
PC4から15kmほど進むと29日の最初の難所三瓶山が登場します。標高600m程の山です。景色が素晴らしい山でピークでドッグカフェの写真を撮ってくるように指示がでています。交通量も少なく、舗装されたばかりの道を景色を楽しみながら登ることができました。
↓三瓶山の道路の左右に草原が広がる快走路。
↓天気があまりよくないので三瓶山にうっすら靄がかかっています。
↓Qシートで写真チェックの指示があった三瓶山のDOGCAFEの看板
DOGCAFEを13時35分に通過したので一瞬CAFEに立ち寄ってハンバーガーを食べようと思いましたが、天気が怪しいので立ち寄らずに先を急ぐことにしました。
このCAFEの看板を過ぎてしばらくして風が暴風と呼んでいいくらいに吹き始めました。しばらくすると予報通り雨も降ってきました。途中750km位のところにあった道の駅掛合の里で遅い昼食を取りました。今回のブルベで初めてコンビニ以外での食事です。特に特別なご当地グルメではなかったですが美味しくいただきました。
最後のクローズ時間の設定があるPC5のコンビニまでは後50km程で一気に走りたかったですが、雨と寒さとトイレで途中789km地点の道の駅おろちの里に立ち寄りました。きれいな出来たばかりの道の駅で仮眠ができそうな休憩所もあります。先着していた参加者の方と歓談していると、道の駅の利用調査のアンケートに協力して欲しいと若者が寄ってきました。利用させてもらった手前アンケートに協力して粗品としてカイロをもらいました。ここからPC5までは残り10km程で19時13分に到着しました。ここではじめて目標時間から約2時間のビハインドになりました。ただクローズ時間には1時間半以上マージンがありました。PC5には何名か先着あるいは私のすぐ後に到着しました。皆最後のクローズ時間の設定があるPCをクリアできたので一様に安心の表情です。あまり空腹ではなかったですが、この先補給できる場所がないとのことで、コンビニ弁当でしっかり補給をしました。この頃になると天気は完全などしゃぶりの雨です。
↓PC5で800kmですが、天気は最悪な土砂降りです。
PC5の後にはおろちループ、帝釈峡の大きな登り区間が待ち構えています。おろちループに向けて登坂を開始すると雨だけでなく風も加わってきました。暴風雨といってもいいような天気です。天気は最悪でしたが体調は良く、登りは快調に登ることができ、先発していた参加者に追いつくことができました。ただ下りは夜間でしかも雨でさらに寒さが加わるという状況でかなり慎重に下る必要があり苦戦しました。下りでタイムを稼げなかったことが結果的にはゴール時間が遅くなることに影響しました。867kmの写真チェックの神石郵便局には日付が変わって30日の0時21分に到着しました。
合羽にフードを装着しなかったので首筋から雨が侵入して合羽の中もびしょ濡れになり体温を大きく奪われました。思わず我慢できずに、神石郵便局を出発してしばらく走って出てきたトンネルの中で前日ホテルで着替えた初日に着ていたジャージに着替えて、合羽のフードもしっかり装着して、靴下もはきなおしてビニール袋で覆って乾いた状態にしたら、少し寒さが和らぎました。とにかく停滞していても寒いだけなので、体を温めるためには走り続けることにしました。残りは約130km弱ですが悪天候のせいでゴールを遠く感じる状態です。せめてもの救いは体力的には問題ない状態なので気持ちだけ折れないように走り続けるだけです。
最終章に続く