yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

2014年BRM927北遠200kmライド

6月26日(土)に2014年にAJ静岡で開催されたBRM927北遠200kmのコースを走ってきました。私が最初に走ったブルベです。当時はブルベの要領がよく分からず、ペース配分、補給は行き当たりばったりで、さらに途中パンクして、修理中にクイックのボルトを無くして1時間近く探して何とか見つけて11時間34分で完走しました。それから7年が経過し、今やブルベを80回出走し、完走78回、DNF2回、7年連続SRと経験を積み重ねてきた出発点のコースです。

コースは袋井親水公園→天竜→熊→浦川水窪→門桁→春野→森町→袋井親水公園と走る、201.9km、総獲得標高3,196mの山岳コースです。北条峠、山住峠、新宮池と厳しい登りのあるコースだった為、当時のAJ静岡のHPで坂が多いコースと注記が付けられたコースでした。

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このコースを自転車仲間のF井さん、そして今年SRを初めて達成されたF森さん、S野さんの4人で走ります。有志のライドですが、まったくブルベと同じ要領で7時スタートで走ります。

↓スタート地点の袋井親水公園は7時前の早朝の為、人はまったくいませんでした。

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山岳コースなので今回はメンテナンスから戻ってきたRoubaixで走ります。暑さを心配してダブルボトルにしようか迷いましたが、軽さを重視してシングルボトルで走ることにしました。暑さ対策の意味でステンレスの保冷ボトルです。7時定刻にスタートします。前半は勝手をしったコースなので平均30km/h以上のペースでやや飛ばし気味に走ります。2014年当時は有人チェックポイントだった51.7km地点の道の駅くんま水車の里には2時間程で到着しました。ドリンク補給の小休止をして、4.5km先の最初の登りのピークの大地野隧道を目指します。F井さんは登りが苦手なので殿でマイペースで登り、女性ながらS野さんは私の後ろを千切れずに、F森さんは少し遅れて登ります。大地野隧道には私とS野さんは同着し、後続のF森さん、F井さんを待ちます。

↓大地野隧道(標高601m) 補強工事は終了し、車両の走行規制はなくなりました。

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自転車のグループライドの場合、走力のある人が先着して長く休憩できるのに対して、最後尾の人は苦労して追いついて、少ない休憩で走り出さなければいけないので大変です。今回はF井さんが終始、休憩少な目で大変そうでした。大地野隧道ピークからK9とK1の合流点までの約11kmはロングダウンヒルのご褒美区間です。どうもこの区間では恒例の大型ダンプの走行が土曜日もなくなったのか、この日も走行はなく、気持ち良く下れました。K1に出ると浦川を目指します。K1は要所要所でアップダウンがあります。新原田橋を渡り、北条峠へ向かうK290へ左折する前にユーコープ佐久間店に立ち寄り、補給、休憩をとります。少し落ち着いたところで北条峠の登坂に挑みます。北条峠は登坂距離6.4km、平均勾配7.1%、最高勾配は14%弱の箇所もある厳しい登りです。一定ペースで時折、ダンシングでいなしながら登ります。ここでもS野さんは私の後ろをぴったりついてきます。ダンシングは苦手ということで、ほぼシッティングだけなのでびくりです。女性でSRを達成する人は猛者が多いですが、S野さんもかなりの猛者でした。この日は暑さは厳しくなかったですが、湿度が高く、汗びっしょりになりました。以前峠のピークに古民家の蕎麦屋さんが営業していましたが、今は休業し、ひっそりしています。ここで後続のF森さん、F井さんを待ちます。F森さんはピークで休んでいる私たちに気付かずに勢いよく下っていってしまいました。さらに待っているとF井さんが無事到着しました。

↓北条峠ピーク 「ほうじ」と読みます。激坂系の厳しい峠です。

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3人で揃って下ります。ここから先は集落があり、生活道路なのでたまに対向車が来る時があり、勾配とカーブが厳しい区間がいくつかあり、慎重に下ります。下り切ってしばらく走ると水窪です。96.6km地点のスーパーやまみちがPC1になっていて、2014年は多くの参加者がここで弁当を買って昼食をとっていました。今回はここでの弁当昼食ではなく、少し折返して戻って、昔国盗りというお店があったところで昼食をとります。

↓PC1スーパーやまみち 96.6km地点 関門に対して1時間マージンで到着しました。

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↓国盗りが星の駅碧(AOI)に変わって営業していました。

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↓屋外のベンチでテイクアウト弁当でしっかり昼食をとりました。

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昼食をとり終わりいよいよこのコースの最難所、山住峠への登りに向かいます。山住峠は登坂距離10.5km、平均勾配7.6%で標高が1070mです。10%前後の勾配がピークまで延々と続きます。車の往来が殆どないのが救いです。ピークまであと2km程でS野さんが遅れはじめました。ピーク手前1km程の所に湧水点がありました。ボトルにはまだ麦茶が残っていたのでスルーしてピークを目指します。結局1時間半強かかって登り切ることができました。ほどなくS野さんも到着し、F森さん、F井さんの到着を待ちます。

↓山住峠(標高1070m) この日は我々以外誰もいませんでした。

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しばらくしてF森さんが、そしてF井さんが到着しました。お二人とも湧水点でしっかり給水して、美味しい湧水だと絶賛していました。標高1000m超ですが気温は19℃ありました。汗冷えする気温ではなく助かりました。ここから門桁ダムまでは勾配のある下り7km区間で、道の舗装がよくない箇所、落石がある箇所が随所にあるので慎重にゆっくり下ります。門桁ダムを過ぎると気田川沿いを走りますが、秋には紅葉スポットになる明神峡と呼ばれる秘境感が漂う区間です。路面に砂利が散乱している箇所が多く、パンクに要注意です。ロードバイクよりがグラベルロード、マウンテンバイクでのんびり走りたい区間です。道幅が非常に狭いので、車では走りたくない場所ですが、たまに車の往来があるのでブラインドコーナーでは注意して走ります。最後700m程の対向車が来たらどうしようかと思われる狭い小石間隧道を抜けるとR362に出て秘境ルートは終了しました。次は新宮池を目指します。新宮池も登坂距離約4km、平均勾配8.5%の厳しい登りなのでその手前のくまの親子で休憩します。

↓新宮池登り口手前にあるくまの親子

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新宮池はよくトレーニングで走るので厳しい登りですが勝手を知っているので、勾配に合わせてペース配分しながら登ります。山住峠では少し遅れましたが、新宮池ではS野さんはしっかり私の後を追走してきます。無理せず一定ペースで登り25分30秒でパスしました。新宮池には我々以外には訪れる人はなく、標高500m地点に神秘的な湖面をたたえています。

↓新宮池ピーク 今日もサイクリストは見かけませんでした。

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新宮池を走破すると、まとまった大きな登りはなくなりますが、周智トンネルまでは断続的にアップダウンを繰り返します。2014年の際にはこの区間の山中で下りで勢いよく石を踏んでリム打ちパンクをして、慣れないパンク修理であせっているうちに、クイックのボルトを無くして、見つけ出すのに1時間程停滞するアクシデントに見舞われました。その時は後続の参加者の数名の方が、事情を聞いて一緒に探してくれて何とか見つかり、走り続けることできて助かりました。この日は私ではなくF井さんが何か鋭利なものを踏んだようでパンクに見舞われました。やはり油断できない区間でした。なんとか周智トンネルまで出てK58に出るともう残り27kmの区間には登りはなく、4人で揃ってそこそこのペースで走る切ることができました。最後1時間程はナイトライドとなり、袋井親水公園には20時過ぎに到着しました。休憩をしっかりとりながら走ったこともあり、13時間強のライドになりました。雨に降られることなく、大きなトラブルなく4人揃って走りきれて何よりでした。

ペースに速い、遅いはありますが、SR達成者の人とロングライドすると安心感があります。7月は24日にRC名古屋の600kmが、8月には1日に同じくRC名古屋の200kmが控えています。夏ブルベは暑さとの闘いなので、これから雨間をぬって実走して体を暑さに慣らしていきたいと思います。