yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

2021BRM529静岡600km

5月22日(土)、23日(日)でBRM529静岡600kmを走ってきました。コロナ化で静岡県の近隣地域で蔓延防止、緊急事態宣言が出される中、静岡にもいつ出されてもおかしくないので予定よりも1週間前倒して走ることにしました。例年よりも早く梅雨入りし天気が心配でしたが、22日(土)の早朝が少し雨が残る予報で、23日(日)は晴天ということで少し安心しました。

コースはコロナ禍を避けて静岡県内を600km走るコースです。前半200kmと後半200kmに登りがあり、真ん中の200kmは平坦です。このコースで最大の難所は伊豆の真城峠、戸田峠です。

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スタート時間は6時と7時ですが、私は朝少しでものんびりしたかったので7時スタートで走ります。5時半に自宅を出て、6時半前に島田の川越広場に到着しましたが、雨はまだ降っていました。スタート時間前に雨があがり、何とか合羽を着ないで済みました。N2BRM方式なのでスタート受付はなく、スタート地点の時計の写真を撮ってスタートします。スタート地点にはAJ静岡スタッフのY本さんが待機していました。ブルベ仲間のT中さんも7時スタートでした。昨日の雨がひどくルート上の通行止めが心配されたので、AJ静岡代表のK平さんが車で危険な個所を早朝からチェックして、スタッフのラインに逐次状況を報告されていました。スタート時点ではまだ通行止め情報はありませんでした。

↓スタート直前に雨はあがりましたが路面はべちゃべちゃです。

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今回はほとんど走ったことがあるルートなので、道に迷うことなく快調に走ります。AJ静岡のHPにはコースを3分割したGPXデータを提供してくれていますが、私は自分でQシートを元に一つにまとめてRideWithGpsでルートを引き、それに基づき走りましたが、知っているルートが殆どということでオートルート機能で大雑把にルートを引いたら要所要所で微妙に正規のルートから外れることになりました。幸い大きくオーバーランもショットカットすることなく走れましたが、今後は大人しく主催者提供データで走ろうと思いました。

最初の登りはR362、K263の登りです。勾配は厳しくないですが10km程で標高600m弱まで登ります。K263の下りは前日の雨のせいで路面は濡れていて、木の枝が散乱していました。スリップとパンクに注意して、しっかり減速して下ります。

↓41.4km地点のR362とK263の分岐。ついR362を直進しがちで注意が必要です。

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↓K263のピークは45.1km地点、標高573mの原山地区。

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K263を下り切って再びR362合流し、天竜川沿いを東進し、68.7km地点の交差点を右折すると最初のPC1「春のふれあい公園」です。9時45分に到着しました。到着するとAJ静岡スタッフのY田さんが待機していてこの先のK286が土砂崩れで通行止めになっているので、R362をそのまま走り、R152に出るように指示がありました。ルート的には大きく15km程迂回することになります。時間的に45分くらいのロスになりそうだったので、今回ホテルを予約して走っているので気が気ではありませんが止むをえません。

↓PC1 春のふれあい公園 68.8km地点 早くも2時間弱のマージンで快調です。

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R362をそのまま走ることになったので、峯小屋トンネルの登りを登ることになりました。勝手知った登りなので難なくパスして先を急ぎます。R152出て北進し、雲名橋で本来のルートのK285に戻りました。K285は微妙にアップダウンがありますが、R152と違って車の往来は殆どなく快走路です。途中秋葉ダムが前日の雨の影響か大放水していました。K285からR152の合流点の公衆トイレに立ち寄ると、途中追い抜いた参加者の方が先着していました。K285はアップダウンがありますが、R152をそのまま走ってくるとアップダウンはないので、その差のようです。今回は想定外の通行止めだったので、ルート外のR152をそのまま走ってもOKでした。R152をそのまま走った参加者の方が多かったようです。PC2にあと少しというところで6時スタートしたO川さんとF井さんとすれ違いました。PC2で休憩を短くすれば、奥山の風越峠より前で捕捉できそうです。PC2の「水窪協働センター」には12時10分に到着しました。マージンは30分広がって2時間半になりました。

↓PC2 水窪協働センター 115.2km地点

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当初はこの先のスーパーやまみちでお弁当を買ってしっかり昼食をとるつもりでしたが、O川さん、F井さんに追い付くため、手持ちの補給食で昼食を済ませて先を急ぐことにしました。出発してすぐに後ろから声を掛けられました。急ぐあまりにサドルバッグを開けたままスタートして、中の荷物をばらまいていました。荷物はすべて回収できたので大事に至りませんでしたが、初歩的なミスです。声をかけてくれた行きずりの方と他の参加者の方に感謝です。気持ちを落ち着かせて先を急ぎます。

水窪協働センターの向いで小休止。国盗りのお店がなくなっていました。

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雲名橋までは先ほどの折返しルートで何人かの参加者とすれ違いました。横山に到着すると私のトレーニングコースのK295の登りです。約10kmの登りで標高約500m弱まで登ります。走り慣れた道なので快調に飛ばします。途中でまず最初にF井さんを捕捉し、追い抜きました。ピークで一本杉隧道の写真を撮って通過チェックの道の駅くんま水車の里を目指します。

↓前半の2つ目の大きな登りのピーク一本杉隧道。勾配は厳しくない登りです。

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くんま水車の里に到着するとK平さんが待機されていて、O川さんも休憩していました。さらにM間さんにも追いつくことができました。ドリンク補給をして通過チェックの写真を撮り、残りの手持ちの補給食で補給します。

↓通過チェック くんま水車の里 164.5km地点 看板の写真を撮る必要があります。

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↓くんま水車の里には14時半前に到着。マージンは3時間半に拡大。

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くんま水車の里からO川さん、M間さん、F井さんと4人で走ります。渋川までは私の練習コースで走りに慣れているので気楽です。K47はいつもより木の枝は落ちている感じでしたが、思ったほどびしょびしょ区間はなく助かりました。K47は道が狭いので対向車に注意して下ります。車の交通量は基本ないですが、全く通らないわけではないので気を抜けません。この日も後ろから地元車両ではない名古屋ナンバーのあまり運転がうまいとはいえないSUV車が接近してきて、O川さんとM間さんはひやりとさせられたようです。渋川まで下り切って、K47をそのまま走り、奥山を目指します。途中でF井さんはついてこれなくなったようで、R257に出たところで待ちましたが、全く姿が見えないので、3人で走ることになりました。前半区間最後の登りK48の風越峠も標高270m程の登りなので、それほど苦戦することなくパスできました。

↓風越峠 前半の大きな登りはこの風越峠で終了です。

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風越峠を下り、浜名湖西岸を走ります。途中でオレンジロードに入り白須賀を目指します。PC3のセブンイレブン湖西スズキ工場前店には17時21分に到着しました。マージンは4時間19分に広がりました。ここまで昼食を手持ちの補給食で済ませて走ってきたので、途中ハンガーノック気味になりましたが、何とか到着できました。コンビニ弁当でしっかり補給します。今回は久し振りにSPDビンディングシューズで走っているのでふくらはぎがつりそうな感じになったので、ドリンクを水やお茶ではなく、ポカリスウェットに切り替えました。

PC3 セブンイレブン湖西スズキ工場前店 220.1km地点

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ここで今年ブルベ初挑戦のFさん、S野さんを見かけたので、声を掛けました。今回完走されればSR達成です。ゆっくり走るといっていた私と同じ7時スタートのT中さんも手堅く追いついてきました。F井さんもその後、到着しました。ここから先は東へ向かいます。5月8日に試走したK平さんは追い風に助けられたとのことでした。この日も予報的には西風予報で同じように追い風が期待できそうです。M間さんと二人で再スタートします。初めのうちは緩い追い風でしたが、天竜川を過ぎてR150を走る頃には、はっきりと体感できる追い風になりました。ペダルを普通に漕ぐだけで30km/h以上で巡航できます。通行止めによる15kmの迂回の挽回以上の追い風で神風でした。舞阪から御前崎まで追い風のおかげで、体力をセーブしてなおかつ大幅に時間短縮できました。PC4のセブンイレブン御前崎港店には20時59分に到着しました。ついにマージンは5時間44分になりました。焼津のホテルまではあと40km弱になりました。

↓PC4 セブンイレブン御前崎港店 296.0km地点

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 M間さんは宿をとっていないでここで少しゆっくりするとのことなので、一人で再スタートします。御前崎で折返した際は一瞬向かい風になりましたが、再び東に向かって走り始めると追い風が背中を押してくれます。御前崎以降も快調なペースを維持して焼津のホテルには23時前に到着できました。当初1時半前後の到着予定だったので2時間半程早く到着できました。15kmの迂回がなければ22時半前に到着できたと思います。ホテルでは部屋に自転車は持ち込めませんでしたが、ホテルの方が気を使ってくれて、ホテル内の邪魔にならない所に置かせてもらいました。部屋に入り、さっとシャワーを浴びます。岡山1200kmではホテルの出発時間を見誤って時間内完走できなかったので、次のPCまでの距離が140km17km/hで移動時間を見積り、8時間強+2時間マージンの所要時間で4時に起床し、4時半に再スタートすることにして早々に床につきました。深い眠りではなかったですが、ベッドでの4時間半弱の睡眠は効果絶大でした。予定通り4時に起床し、4時半少し前にホテルを出発できました。ちょうど夜が明け始めた時間でした。唯一失敗したのは軽量化の為、スマフォの充電器を持ってこなかったことです。スマフォのバッテリー残量が50%以下でこれ以降節電モードや電源を落として走ることになりました。

↓330km地点の焼津のホテルに泊まりました。早く到着し、ゆっくりできました。

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ホテルを出てすぐのコンビニでおにぎりとみそ汁で朝食をとります。しばらく走ると大崩です。早朝なので車の往来はなく、のんびり走ることができました。ピークを過ぎて焼津市から静岡市に入ると正面に富士山が遠望できました。

↓大崩ピーク周辺より。日の出と富士山がきれいでした。

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早朝は車の交通量が少なく、空気も適度にひんやりしていて快適です。しかも相変わらず緩いですが追い風傾向です。いちご海岸通りの約10kmのTT区間も快調に走ることができました。由比の辺りにくると参加者数名に追い付き、追い抜きました。昼間なら交通量が多い富士市街も交通量が少なくいつもより走り易かったですが、信号峠が厳しく、たびたび停止を余儀なくされます。千本松原に入ると信号はなくなり、沼津まで快調に走ることができました。昨日の舞阪から、ここ沼津まで東進区間は本当に追い風に恵まれ、かなり楽に走ることができました。沼津市に入り、小腹が空いたので松屋に立ち寄り、牛焼肉W盛定食でがっつり補給します。この後、今回のブルベで一番厳しい登りが控えているので、十分な補給ができました。

↓ブルベの時しか朝からこのボリュームは食べられません。

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交通量が多く、途中路肩が狭くなるR414もそれほど車のプレッシャーを受けることなく走れましたが、口野放水路の手前のトンネルで1台のトラックに幅寄せされてかなり怖い思いをしました。残念ですがブルべ中どうしてもこういう心ない運転をするドライバーに必ず出くわします。気を取り直して先を急ぎます。10km程K17を走りK127に右折すると、今回の最難所、真城(マサギ)峠、戸田峠への登りの開始です。両峠の間に下りがあるので実質的な登り区間は11km程ですが、10%以上の勾配区間が延々続きます。昔静岡の400kmブルベで1度走ったことがありますが、その時は真城峠はパスできましたが、K18の戸田峠への登りは押し歩きした苦い記憶があります。今回は足つきなくパスすると決めたいたので、ペース配分に注意して登ります。Edge530のクライムプロのナビ機能のおかけで坂のコースプロフィールが一目瞭然で気持ち的にかなり助かりました。苦労はしましたが、真城峠も戸田峠も足つきなくパスできました。

↓人の記憶はいい加減で真城峠もとんでもない激坂峠でした。

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↓戸田側からK18で戸田峠を登るのは悪夢です。修善寺側にはない厳しさです。

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戸田峠は通過チェックなので峠の看板の写真を撮って、少し下ってだるま山高原レストハウスで小休止します。あいにく雲が多く、富士山は全く見えませんでした。修善寺側から登ってきたサイクリストのグループが休憩していました。戸田側からは多分ブルベ参加者だけだと思います。

↓だるま山高原レストハウスは富士山の絶景ポイントですが、この日も見えません。

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とりあえず最難関峠をパスできたのでひと安心です。スピードに注意して下ります。天気がいいので道中オートバイのライダーを見かけました。私もオートバイに乗るので基本好意的ですが、ただ自転車に乗っている時にすぐ横を爆音をとどろかせて威圧的に抜かれると敵意を覚えます。もう少しジェントルに乗れないものかと思います。
下り切って伊豆を抜け、三島、裾野市街に入ると交通量が一気に増えて、特に三島大社周辺はいつものことですがパスするのにかなりストレスでした。車に気を付けて市街地を淡々と走りPC5ファミリーマート裾野御宿店には12時18分に到着しました。マージンは2時間半強です。ここでT中さん、O川さんと再会しました。F井さんは少し前に出発したとのことでした。F井さんに追い付くため、inゼリー3パックで手短に補給します。

↓PC5ファミリーマート裾野御宿店 478.7km地点(実走行493km)

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PC5を出てしばらく走ると最後の大きな登り十里木への登りが始まります。伊豆の峠と異なり勾配は厳しくないので淡々と登ります。十里木が標高900m弱で今回のブルベの最高標高地点です。K24からR469に入ると車の交通量が増えます。ピーク手前のつづら折りを登り切ると十里木に到着しました。ちょうどピーク付近にジュースの自販機があるので、小休止します。ほどなくO川さんと女性参加者が追いついてきました。

↓十里木のピーク付近。標高は900m弱あります。ここで大きな登りは終了です。

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ここから白糸の滝まで下り基調で一気に飛ばします。長い登りはつらいですが、登り切ればくだりのご褒美区間があるので報われます。多少のアップダウンはありましたが、それでも気持ちよく下ってPC6セブンイレブン富士宮上井出店に到着しました14時43分に到着しました。マージンは3時間弱です。ここでF井さんに追い付きました。調子が良さそうで元気そうです。野宿作戦で走ると聞いていましたが、清水でホテルに泊まったようでした。

↓PC6セブンイレブン上井出店 517.5km地点(実走行532km)

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PC6は繁盛店のせいか米物の食べるものが売り切れ状態でやむなく菓子パンで補給します。ここから先も富士山から離れていくルートなので下り基調は続きます。K75を気持ちよく下ります。途中で顔なじみのM浦さんに追い付き、以降一緒に走ります。談笑しながらの走行は一人で黙々と走るよりは疲れを忘れて走ることができます。R52に合流する前に富士見峠を登り、旧東海道経由で興津に到着し、往路きた道を走ります。最後のPC7ローソン清水清水開3丁目店には17時03分に到着しました。マージンは3時間半です。残りは42kmとなりました。

↓PC7ローソン清水清水開3丁目店 562.4km地点(実走行577km)

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軽い補給にしてM浦さんと一緒にゴールを目指します。帰路のいちご海岸通りは無風でした。向かい風ではないのでいいペースでパスできました。大崩を登り切り焼津市街に入り、残り20km弱です。K215、381はいつもより交通量が少なく、ほぼ無風状態だったのでここも快調にパスできました。島田市街に入り、川越遺跡を抜け、川越広場には19時26分に到着しました。所要36時間26分です。15km余計に走り、約5時間ホテルに滞在してこのタイムは追い風のおかげです。追い風が吹かなければ2時間位は時間が遅くなったと思います。

↓時間が分からないゴール写真。参加者の方は時間が分かるように撮ってください。

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岡山1200km以来のブルベになりましたが、その時の反省を生かして余裕をもってゴールできました。要所要所で顔見知りと談笑しながら走れて楽しいブルベとなりました。梅雨時期のブルベでしたが、2日間奇跡的に晴天に恵まれました。今年はこの600km完走を持ってSRを達成できました。ブルベをはじめて途絶えることなく7年連続達成です。今年は秋にRC名古屋の1000kmを是非走ってみたいと思っています。コロナ禍がとにかく早く終息することを願うばかりです。29日、6日に静岡600kmを走る人は頑張って下さい!