19BRM720近畿300km上越~当日~
さて当日です。20日(土)は3時半に起床し、いつもと同じように黒糖パンとバナナで朝食を済ませます。天気が気になるのでパソコンで確認すると昨夜より好転していました。外を見ると雨は降っていないようです。道中雨に降られる危険はまだありますが、運が良ければ逃げ切れるかもしれません。4時半少し前に宿を出発し、上越妙高駅を目指します。西口にある駐車場が格安で24時間300円で駐車できます。昨年来たときは東口の便が良い駐車場は24時間1100円が相場でしたが、700円に値下げされていました。
一通り準備を終えると集合場所の東口に向かいます。今回は東口にある上杉謙信の騎乗像をしっかり写真に収めることができました。
↓未舗装ですが西口にあるこの駐車場は格安です。
↓上越妙高駅東口の上杉謙信像。居城の春日山城跡まではここから10kmほどです。
時間通り5時10分から受付が始まり、30分すぎにブリーフィングです。今回は夏の厳しい山岳ブルベの為、エントリーはわずか18名でしたが、通常2割程あるキャンセルの事前連絡は1名のみで、17名の出走になりました。参加者は皆経験豊富な猛者揃いのようで走る気満々です。
コース概要は前日のブログに記載していますが、実際走ったガーミンのログは以下のようでした。獲得標高はルートラボでは約5200mでしたが、ログでは約4600mでした。
今回一番の難所ポイントになるのは70~100kmで登坂する標高1340mの菅平です。菅平あとのPCは通過チェックのみで関門時間はありません。菅平の登りでほぼ貯金を失い、下りで一気に取り戻して147km地点のPC2でどれだけマージンを復活させられるかがポイントになります。
定刻の6時を1分過ぎたところでスタートです。とにかく菅平でどれだけ時間を失うかわからないので無理がないペースで飛ばします。今回雨が降ることを想定して前後にフェンダーをつけたTREKのDomaneAL3で走ります。最初の登りは斑尾高原までの登りです。緩やかな登りなので景色を楽しみながら走ることができました。早朝の野尻湖には多くの釣り客がいました。曇っているおかげで暑さには苦しめられずに済みそうですが、いつ降りだしてもおかしくない曇天に最後まではらはらさせられました。
47.8km地点のPC1には8:26に到着しました。目標時間を平均速度18.3kmhの8:37で想定していたのでまずまずです。飲むヨーグルトとシュークリームで軽く補給して、ハイドレーションに氷を追加します。
↓猛者揃いの参加者なのでPC1では殆ど時間差がない感じでした。
PC1の後、小布施、須坂と雰囲気のある街並みを走り抜けると菅平の登りの苦行がスタートします。菅平は要所要所で8%以上の厳しい勾配が続き、登り切ったあとも2回程登り返しがあります。ギアはほぼインナーロー固定状態でした。DomaneALはコンパクトクランクにリア30Tで登り向きのギアですが、正直32T、34Tが欲しいくらいでした。菅平の最初の登りを登り切った直後に通過チェックのセブンイレブンがあります。おなじみの看板ではなく、茶色の看板だったので分かりづらかったですが、先着していた参加者がいたので助かりました。
↓通過チェックのセブンイレブン。渋い色使いで分かりづらいコンビニでした。
通過チェックではなく関門時間が設定されていれば11:48クローズです。なんとかその少し前の11:22に到着しました。ただ目標は10:45だったので想定以上に菅平の坂に苦しめられました。昼食にはまだ時間が早いので水の補充とおにぎり1個だけを食べてPC2を目指します。菅平は登り切ってからもしつこく2回登り返しがあって参りました。
↓菅平は至る所で高地栽培の畑が広がっていました。
↓菅平最後の登り返しの頂上。ここから群馬県に入ります。
最後の登り返しを終えるとPC2までは約40kmの下りのご褒美区間です。舗装もそれほど悪くない、道幅もそれなりにあるので飛ばしに飛ばします。途中ルート上で通行止め区間があり、自転車なら行けるかもと迂回路を走らず、通行止めのゲートまで無駄に行ってしまって引き返し2km程ロスしましたが、PC3には14:03に到着しました。目標が14:05だったので、挽回できました。クローズに対して約2時間弱のマージンになりました。ここでコンビニ弁当でしっかり昼食をとります。
↓菅平は標高のおかげで涼しかったですが、標高300mのPC2では暑さを感じました。
PC2からは大道峠(標高796m)、三国峠(標高1110m)が待ち構えます。大道峠が8%以上の坂が連続する厳しい峠でした。三国峠は標高が高く、距離がありますが、勾配が4~5%で登り易い坂でした。
大道峠、三国峠の連打を何とか乗り切ると最後の越後湯沢のPC3まではご褒美の下りです。途中苗場あたりで気になる程の雨が降ってきたので、合羽を着るか迷いましたが、とりあえずサイコンのEdge820Jがモバイルバッテリーと常時接続していて防水性がないのでサイコンにだけビニール袋でカバーして合羽は着ないで様子を見ることにしました。
↓夏の苗場は閑散としています。この辺りで天気が怪しくなってきました。
PC3の越後湯沢のコンビニには18:25に到着しました。目標時間は17:44だったので遅れています。喫食スペースがないコンビニでしたが、喫煙スペースのベンチに座ってコンビニ弁当で夕食を取ります。越後湯沢は温泉地でもあるせいかそこそこ観光客がいました。ここからゴールまでは残り86kmですが、まだ越えなければいけないまとまった登りが4つほどあります。
PC3の後の最初の登りは十二峠です。標高533mです。超えてきた峠に比べると標高は控えめですが、200km以上、4000m近く登ってきた足にはそれなりに堪えます。しかも途中傾斜の厳しいスノーシェードが視覚的に遠望できる箇所があり、精神的にびびりましたが、登ってみるとそれ程でもなく、登り切ることができました。残りの3つの登りも400m以下の登りだったのでなんなくパスできました。登りがすべて終わってから登場した儀明峠トンネルが凍結しないように立て溝の切ってある舗装で、おまけに濡れていて、下りでスピードが出ていたので一瞬溝にタイヤを取られ、滑りそうになってひやりとしました。油断大敵でした。
最後の20km近い平たん路の方が精神的に答えました。スピードは出ているのですが、あまり距離が伸びていかない感覚に襲われて長く感じられました。ゴールの上越妙高駅のアパホテル前には22:39に到着しました。目標は22:23だったのでほぼ想定通りでした。私が到着した時点で半分弱の方が戻ってきているような感じでした。(AD近畿のHPでアップされたリザルトを見ると17名出走し、9番着でした。私より前に完走した人たちはコンビニ滞在が短い人ばかりでした。速い人との差は走力はもちろん休憩時間の差が大きいようです。)ゴール後はAD近畿のスタッフの今野さんと歓談しました。来年も上越発着のBRMは予定しているとのことで、上杉謙信押しで甲府経由で小田原を往復する600kmのルートを考えているとのことでした。
8月の終わりに上越発着の400kmに参加します。昨年は戸隠神社の登りと下りで大苦戦したので今年はリベンジしたいと思っています。
参加者の皆さんお疲れ様でした。そして事前の準備から当日の運営までほぼ一人でやられている今野さんにはいつもながら頭が下がります。厳しいコースでしたが、走りがいのあるコースでした。