yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

サイクルボール伊豆いちリベンジ

BRM919中部1000kmから1週間経過した9/26(土)にサイクルボールの伊豆いちを、御殿場に一泊して翌日27(日)にサイクルボールの富士いちを走ってきました。伊豆いちは9/5(土)に既に走っていましたが、アプリ「ツールド」の使い方が良く分からず走ったのでチェックポイントでチェックインミスをしてアプリ上記録が残っていないこと、ゴール受付の時間内で1日で走り切りつもりが走り切れなかったので、富士いちを走るついでにリベンジすることにしました。今回1日で走り切る為に万全を期して道の駅伊豆のへそを4時前にスタートすることにしました。浜松から道の駅伊豆までは150km程ですが、軽自動車なので高速を使って2時間程掛かる為、3時間程寝てから自宅を1時半に出発しました。高速道路の要所要所で雨が降っていてどうも予報とは違って天気はあまり良くないようです。3時半少し前に道の駅に到着し、急いで準備をして、スマホのアプリ「ツールド」を起動させて、スタートボタンを押してスタートします。

伊豆いちのコースは以下のコースで、熱海、伊東は走らないですが、それ以外はきっちり伊豆半島の外周を走るコースで、総距離220km、獲得標高3200mのサイクルボールの7つのコースでは最長で、最大獲得標高の一番完走が大変なコースです。

↓RideWithGpsはトンネル等の標高補正がないので獲得標高は4671mと過大です。

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雨が降った直後か路面は濡れています。なんとなく小雨気味な天気です。伊豆いちでは最初にコース最高峰の標高517mの伊豆高原を登ります。前回は伊豆高原まで車の交通量がありましたが、深夜に近い早朝なので車の交通量はなく、日の出前の暗い夜道を最初のチェックポイントの伊豆急伊豆高原駅を目指して走ります。天気はぱっとしないですが、気温的には暑くもなく、寒くもなく走り易い感じです。31.6km地点の伊豆高原駅には始発電車前に到着しました。前回はいきなりここでアプリのチェクインミスをしたので今回は確実にチェックインします。

↓3時40分にスタートし、伊豆高原駅には5時半頃に到着しました。まだ始発前です。

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チェックインを済ませると次のチェックポイント52.6km地点の稲取漁港直売所こらっしぇを目指します。R135から山側にはずれたアップダウンのある市道を20km走ります。前回は快晴で海がきれいに見えましたが、この日は小雨がちの曇天で眺望がききませんでした。前回走っていますが、サイクルボールは車の交通量が多い区間を回避するルートのせいか、時折ここ通るのという細い道を通る時があり、ちょいちょい軽いオーバーランをしました。こらっしぇにも順調に到着し、アプリでチェックインします。アプリがこけた時に備えて写真もしっかりとります。早朝なのでまだ直売所はオープンしていませんでした。

↓第2チェックポイント/稲取こらっしぇ 6時半過ぎの到着。

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第3チェックポイントは60.7km地点の河津桜観光交流会館です。8km程しかないので20分程で到着しました。アプリ「ツールド」で画面表示させながら、ナビをさせて走るとあっという間にスマホがバッテリー切れになる為、チェックインする時だけ、アプリの上に表示される赤い自転車マークの所をタッチして計測を再開させて、チェックインし、写真をとったら、ツールドの画面はスリープさせてすぐに画面を暗くするようにしています。そのせいか写真の距離表示と時間表示がどうも変です。

↓第3チェックポイント 河津町観光協会

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観光協会の隣にあるファミマで補給して次のチェックポイントの下田の道の駅を目指します。この区間はアップダウン、車の交通量、トンネルの3重苦区間で私が一番嫌いな区間です。おまけに今回この区間で途中で一瞬、小雨以上に雨が降ってきました。幸い長くは降らなかったので助かりましたが、それでも防水性の全くないランニングシューズの中はしっかり濡れてしまいました。前回は伊豆急ホテル前の砂浜は海水浴客で賑わっていましたが、9月下旬なので人は全くいませんでした。第4チェックポイントの道の駅開国下田みなとにも順調に到着です。

↓第4チェックポイント/道の駅開国下田みなと ここで75.5km。

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チェックインを済ませて早々に出発します。今回はチェックポイント以外では写真は撮らず、とにかくゴール受付のMERIDA-XBASEの営業時間17時までにゴールすることを優先しました。第5チェックポイントも道の駅です。下田を過ぎるといつも通り少し交通量が少なくなりました。国道もR135からR136に変わります。11km走り第5チェックポイントの道の駅に到着しました。トイレとコーラ補給だけして先を急ぎます。

↓第5チェックポイント/道の駅下賀茂温泉湯の花 86.6km地点

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第6チェックポイントは石廊崎オーシャンパークです。11km程走りますが、この区間の海岸線の風景が伊豆半島の突端まできたことを感じさせる風景で好きです。石廊崎オーシャンパークまでは少し登ります。前回は酷暑に悩まされましたが、今回はちょうどいい気温で同じ坂でもかなり楽に登れました。伊豆オーシャンパークに着いて喉が渇いていたので自転車に乗ったまま、自販機の方にいこうとすると、オーシャンパークの年配の男性スタッフに呼び止められ、入口のサイクルラックに停めるよう強く言われました。言い方が少し気に障ったので、チェックインと写真だけとって、すぐに立ち去りました。私の方が悪いのかもしれませんが、言い方はあるように思います。私の思い込みかもしれませんが、最近、尊敬できない老人が増えているように思います。

↓第6チェックポイント/石廊崎オーシャンパーク 98.5km地点です。

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石廊崎オーシャンパークを過ぎると松崎までの約35kmは自販機するない区間です。おまけに波勝崎までの厳しい登りがあります。前回は酷暑の中、この登りでかなり苦しめられました。今回は暑くないので、ドリンクもあまり消費することなく、意外にあっさりパスできました。気温の影響の大きさを実感です。

第7チェックポイントの道の駅花の三聖苑には11時半に到着しました。あとゴールまで82kmです。今のペースで行ければ17時前にゴールできそうです。

↓第7チェックポイント/道の駅三聖苑 なんとか補給空白区間を乗り切りました。

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第8チェックポイントは8.6km先の加山雄三ミュージアムです。12時頃到着し、自販機でドリンク補給し、チェックイン、写真を撮って小休止でスタートします。

↓チェックポイント8/加山雄三ミュージアム 146.6km地点

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第9ポイントは166.4km地点の土肥金山です。この区間もR136のアップダウン、トンネル連続区間で私が嫌いな区間です。暑さに悩まされないので快調なペースで走ります。土肥金山にも程よいペースで到着できました。

↓第9チェックポイント/土肥金山 166.6km地点 ゴールまであと54km。

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土肥金山を過ぎると最後の4つの登りが待ち構えます。チェックポイント10は2つの登りを超えた戸田の道の駅です。この登りでも程よい気温が味方します。一定ペースで淡々と登ってパスします。道の駅くるら戸田には2時に到着しました。

↓第10チェックポイント/道の駅くるら戸田 183.8km地点 残り37kmになりました。

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ゴールまであと2つ登りを越えます。戸田を出てすぐに一つ目の登りが始まり、パスすると一旦下り、最後の登りを登ります。井田のトンネルが見えてきて、登りは終了です。あとは下り基調の県道を20km程走ると最後のチェックポイントNUMAZUサイクルステーションです。この20kmが距離以上になぜか長く感じる区間です。伊豆三津シーパラダイスを通過すると3km程でサイクルステーションに到着です。ちょうど伊豆サイクリングのキャンペーン期間でボランティアスタッフの方が何人か待機していました。

↓最後のチェックポイント/NUMAZUサイクルステーション ゴールまで後5kmです。

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この日は天気が良くないせいかここを訪れる人は少ないとのことでした。いよいよゴールまで残り5kmちょっとでスパートします。ちょうど16時に道の駅伊豆のへそに到着しました。

↓MERIDA-XBASEはこの奥の植物園を抜けた先にあります。そこそこ歩きます。

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↓前回は14時間半かかりましたが、今回は12時間ちょっとで完走できました。

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前回対応してくれた女性スタッフの方がいました。1日で走り切ろうとする人は皆、真夜中の3時、4時にスタートするとのことでした。前回から展示車がMERIDAの最新モデルに置き換わっていました。

↓XBASEにはMERIDAの最新ロードバイクが一同に展示されています。

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アプリの完走記録を提示して、無事完走カードをGETできました。今回は天気は微妙でしたが、気温には恵まれました。おかげで最後までペースを崩すことなく、休憩も適度な頻度で走り切れました。1週間前の1000kmのダメージも左手の薬指と小指の痺れだけで、走りには全く影響しませんでした。前回夕食をとった伊豆長岡のラーメン屋さんで夕食を食べて、御殿場のホテルに向かいます。ホテルでゆっくり休んで明日は富士いちを走ります。

20BRM919中部1000km後編

20日16:30前に568km地点の新潟/浦佐のホテルに到着し、夕食、翌日の準備を済ませ19時頃就寝し、目が覚めたのは0:30でした。5時間半しっかり睡眠がとれました。当初の予定では17km/h計算で最後の関門の871.1km地点のPC4には1時前に到着することを想定して4時半に再スタートする予定でした。思いのほか早く眼が覚めたので再出発の準備をして、前日買ったパンとバナナと野菜ジュースで軽く朝食をとってからも、少しのんびりして予定よりも1時間早い3:30に再スタートしました。浦佐を出発してしばらくすると小雨気味になり、道路は完全にウェット状態になりました。合羽を着るほどではないと思い、ウィンドブレーカーだけ着て走ります。今回もビンディングシューズは履かずに、軽量なランニングシューズで走っています。メッシュ地の為、しばらく走るとシューズの中が湿ってきました。シューズが湿ったまま走り続けるのは憂鬱ですが、対策はなく、我慢して走り続けます。越後湯沢に到着すると、いよいよ後半の登りのスタートです。越後湯沢の大型リゾートホテルNASPAの豪華さに感心しながら登りを開始します。幸い越後湯沢を過ぎると小雨は止みました。

↓越後湯沢の通り。小雨がぱらつき路面が濡れています。早朝なので誰もいません。

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↓越後湯沢のホテルニューオタニーNESPA。威風堂々とした佇まいです。

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↓越後湯沢から三国峠までいくつかの峠を越えました。写真は火打峠。標高983m

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上杉謙信が関東出兵の際に超えた三国峠までの長い登りです。多分気温は14度前後だったと思いますが、登りのおかげで走っている限りは寒さを感じません。苗場ではお約束の苗場プリンスホテルの写真を撮りましたが、8月16日から12月下旬まで休業とのことで、ひっそりしています。苗場でコンビニを期待しましたが、コンビニはなく、仕方なく自販機でホットコーヒーで一息ついて三国峠を目指します。

↓苗場のシンボル/苗場プリンスホテル。8月中~12月末まで一時休業していました。

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淡々と登っていると三国峠ピークのトンネルが見えてきました。昨年AD近畿の300kmブルベでは群馬側から登坂しましたが、今回は新潟からの登坂でした。激坂ではないですが、越後湯沢からの長い登りには思いのほか時間がかかりました。トンネルの写真を撮っていると、唯一の女性参加者のMさんが追い付いてきました。Mさんは越後湯沢に宿をとり、私と同じようにしっかり休んで再出発したとのことで、元気そうです。

三国峠新潟側ピーク。標高1076m。上杉謙信もここを超えて関東出兵しました。

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長い登りのあとはご褒美区間の長い下りです。越後湯沢ではまだ薄暗かったですが、三国峠ではすっかり明るくなり、早朝で車の交通量も少なく、気持ちよく下ることができました。かなり早い朝食だったので、下り切ったところにあった最初のコンビニでサンドイッチで補給しました。時間は朝の8時過ぎです。サンドイッチを食べているとしばらくしてMさんが勢いよく下って通過していきました。

↓ローソン群馬赤谷湖畔店。三国峠からここまでの下りは最高でした。

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次のチェックポイントはチェックポイントで740.7km地点の軽井沢のコンビニです。通過チェックなので関門時間はありません。途中真田家が気付いた岩櫃城岩櫃山が右手に見え、戦国ファンの私は思わず止まって写真を撮りました。

↓真田家ファンの私には岩櫃山の遠望は感慨深いものがあります。

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軽井沢に向かうR18に出ると、交通量が非常に多くなり、車を注意しての走行になりました。軽井沢の前には碓氷峠が待ち構えます。2年前のAJ宇都宮の600kmブルベで走ったことがあるので、峠の記憶が残っていて助かりました。R18の旧道に入り、2km程走るとめがね橋が見えてきました。4連休なのでいつも以上に観光客が多いようでめがね橋近くの駐車場は満車で、空きを待つ車列ができていました。とりあえずめがね橋も写真だけとって先を急ぎます。

↓R18に出てすぐのコンビニで小休止

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碓氷峠のシンボル、めがね橋。多くの観光客で賑わっていました。

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碓井峠は木陰の中、緩斜面のつづら折りの登りです。後ろから車に気を付けながら、一定テンポで登って行きます。登り切って軽井沢に入ると、車の大渋滞が始まりました。時折歩道に逃げながら車の大渋滞の脇を辛抱強くパスして行きます。軽井沢の中心のお店が並ぶエリアはコロナ禍とは思えないほどの人出でした。

碓氷峠のピーク。標高は960mあります。この先が大渋滞区間でした。

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通過チェックポイントのコンビニに到着したのは15:08でした。関門時間はないですが、あれば、12:20だったので1時間半強のオーバーです。飲み物とゼリーの朝バナナで軽く補給して、今回の1000kmでは最強の麦草峠を目指します。

↓通過チェックのセブンイレブン西軽井沢店。軽井沢渋滞にはげんなりでした。

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嵐の前の静けさで麦草峠までは下り基調で快走できました。765km地点からR141に入ると麦草峠への登りの序章が始まります。R141は交通量が非常に多く、登り基調で、いくつかスノーシェイドもあり、私が苦手な区間です。773.9km地点でR141を右折してK480に入り、松原湖に向かいます。右折してすぐに激坂がはじまりびっくりしました。2km程登って松原湖に到着し、ここからはじまる麦草峠への本格的な登りを前に自販機補給で小休止します。

松原湖近くの交差点を右折し麦草峠へ。18kmの苦行の始まりです。

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この時点で17:30頃で、麦草峠への登りが日没後の暗闇の中になることが確定しました。ここから頂上までは約18km、標高2127mを目指します。松原湖を過ぎても激坂は2km程続き、以降も10%弱の坂が続きます。日没後の為、幸い車の通行は少ないですが、暗闇の中、一人坂と格闘し続けるのは大変でした。心が折れないように標高が100m上がる毎に小休止して、2時間超かけて何とか走破しました。ピーク周辺の気温は7度しかなく、ウィンドブレーカーだけでは寒さをしのげないので、止む無くモンベルの合羽を着て、下ります。

麦草峠のピーク。標高2120mは半端なく、気温7.2度しかありませんでした。

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登りも大変でしたが、冬のような気温の中の長い下りも最悪でした。しかも舗装が悪い箇所が多く、慎重に下る必要がありました。この時、宿をのんびり出発したことを後悔しました。0:30には目が覚めていたので、1:30には出発できていたはずです。そうすれば何とか明るいうちに麦草峠を越えられたので失敗でした。下り切って茅野市街に入って寒さにたまらずにすき家に立ちより、がっつり牛丼補給して体制を立て直しました。

日没の麦草峠越えで思いのほか時間を取られてしまったので、すき家をでてからは、一生懸命走りました。杖突峠もそれなりに勾配があり、距離もあるのでゆっくり登りたかったですが、最後の871.1km地点のPC4のコンビニの関門時間にぎりぎりなので、力を振り絞って登り切ります。杖突峠も標高1247mあり、肌寒い感じです。それでも下りも前傾姿勢を取って極力減速しないように飛ばしに飛ばして走りました。往路走った広域農道、K15に入りしばらく走るとMさんに追いつきました。時間がぎりぎりなことをMさんに伝えて、Mさんも私の後をついてきます。手前にPC4と同じセブンイレブンがあり、無駄に立ち寄って少しロスしましたが、何とか制限時間の21日23:43の2分前にレシートをゲットすることができて間一髪でした。Mさんも間一髪セーフです。PC4には先着していた参加者が3名いました。その3名の中に途中一緒に走ったTさんと和さんがいました。久しぶりの再会で励まされました。和さんもTさんも宿をとらずにここまで走ってきているので顔に疲労感は色濃く出ています。PC4ではおにぎり2個と速攻元気ゼリー、ドリンク補給をします。

↓最後のPC4セブンイレブン駒ヶ根インター店。関門2分前の21日23:41の到着でした。

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しばし歓談してから和さん、Mさん、私の3人で一緒に走ります。幸い、往路は登り基調だったK15は帰路は下り基調で、私を先頭に3人力を振り絞って快調なペースで走ります。飯田のR153まで40km程ありますが、予想よりも早い時間で到着できました。寒原峠、治部坂峠を今度は往路とは逆に飯田側から登坂します。長い登坂になるので、往路昼食をとったローソンで最後の補給を行います。時間は22日の2:35です。カップヌードルとどら焼きで補給しましたが、結果から考えるとここで予備補給食を購入すべきでした。深夜のR153は交通量は殆どなく、3人で談笑しながら最後の超級峠を越えます。何とか道の駅平谷に到着し、24時間空いている休憩所で休みます。ゴールまで十分に時間はあるので和さんはぎりぎりまで寝てから行くとのことで、Mさんが30分程仮眠して、私は急ぐ必要もないので、Mさんが仮眠から起きるまで待って、ゴールまで一緒に走ることにしました。平谷をすぎるとR418を上矢作まで下り、R257に出て、しばらく走ってK33の大馬渡峠を越えます。途中押し歩きしているTさんに追いつき、声をかけて、先を急ぎます。大馬渡峠を越えてもアップダウンは続き、特に裏雨沢の登りは思いのほか手強く、空腹感を強く感じ始めたので、Mさんに止まってもらって自販機でジュースで糖分補給して何とかしのぎます。雨沢峠ピークの白鳥神社に到着した時、長かった1000kmブルベがほぼ終わったことを実感しました。軽快にR363を下り、ゴールの道の駅瀬戸しなのには8:58分に到着しました。72時間58分の長い旅でした。Mさんも無事完走しました。すでに8人程度ゴールしているようで、一番の人は私よりも15時間早い58時間でゴールされたようです。三船さんではなく、一般の方が一番着でした。

今回の1000kmは28名が出走し、6割の17名が完走し、11名がDNFでした。総獲得標高は13000m程でしたが、登りは前半と後半に集中し、特に後半の登り、中でも麦草峠がかなりの難所でした。個人的には2回目のパンクと宿に無駄に長く滞在してしまったことが反省点です。400kmすぎてからの8時間マージンをそのまま宿の時間に充当するのが定石のようです。今回11時間の宿滞在はのんびりし過ぎました。 

スタートとPC3でしか会わなかったikarugaさん、パンク修理を見守ってくれて、途中一緒に走ったTさん、たびたび一緒に走り、一緒にゴールしたMさん、PC4から平谷まで一緒に走った和さんには感謝です。道中大いに励まされました。そしてコロナ禍の中、開催してくれたAR中部のスタッフの皆さんにも本当に感謝です。今回、少し小雨には遭いましたが、ほぼ天気が良かったことにも感謝です。

今年は10月にRC名古屋の400km、AJ静岡の600km、AR中部の300kmを走ります。有終の美を飾れるようにしっかり準備し、走っていきたいと思います。

20BRM919中部1000km前編

9月19日(土)に開催されたAR中部主催のBRM919中部1000kmを走ってきました。1000kmブルベは長いので2回に分けてブログをアップしたいと思います。

今年ブルベは4月上旬から8月末まで開催が自粛され、9月より運営方式を新方式のN2BRM方式にして再開されました。個人的には9月5日(土)にAJ静岡のBRM926箱根伊豆400kmのスタッフ試走をしていて、再開2回目のブルベがBRM919中部1000kmになりました。4月に開催が予定されていたAJ岡山主催のBRM425春輝1200kmが2021年に延期となった為、今年最長距離のブルベです。

開催1週間前にQシートが公開され、RideWithGPSでルートを引いてみると、2018年に中止されたコースから一部ルートが変更され、総獲得標高が少し少なくなっていました。

山頂の標高を補正しないで拾ってしまうRWGでは出た目で17000mの獲得標高でしたが、過去の経験値から見て恐らく14000m前後が実際の獲得標高ではないかと予想しました。

ルートは愛知県、岐阜県、長野県、新潟県群馬県の5県をまたぐルートで、道の駅瀬戸しなのを出発し、平谷、飯田、塩尻、松本、長野、上越、越後湯沢、軽井沢、麦草峠、高遠、駒ケ根、飯田、平谷、瀬戸しなのルートです。ルート図は以下のようになります。前半と後半に大きな登りがあり、特に後半の標高2100mを超える麦草峠が最大の難所になります。

↓320kmまで登りが続いた後、300km弱の平坦となり、三国峠から後半の峠の連打に。

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三国峠の後、碓氷峠麦草峠杖突峠、治部坂峠と超級峠の連打。

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コースには制限時間のない通過チェックが2か所、制限時間のあるPCが4か所あります。

  通1/セブンイレブン 宮田新田店(132.1km)

 PC1/セブンイレブン 豊科光店(206.9km/関門19日21:48

 PC2/セブンイレブン 上越吉川杜氏の郷店(349.5km/関門20日7:20

 PC3/セブンイレブン 新潟信濃町店(454.3km/関門20日14:16

 通2/セブンイレブン西軽井沢店(740.7km)

 PC4/セブンイレブン駒ヶ根インター店(871.1km/関門21日23:43

 ゴール/道の駅瀬戸しなの(1001.9km/関門22日11:00

1000kmブルベの制限時間は前半600kmが15km/h、後半400kmは11.4km/hで計算されます。後半400kmは通常のブルベと比べて8時間のマージンがあります。

走行パターンは
①ホテルには一切宿泊しないで、仮眠だけで走りきる。
②300km前後2泊する。
③600km前後で1泊する。   の3パターンです。

パターン①は初めて走った2017年のAD近畿主催の四国1000kmで実行しましたが、2日目以降、睡眠不足による疲労が激しく、危うくDNFしかけました。パターン②は常に時間に追われ、宿泊が短時間になる為、上手くいく場合と行かなかった場合の差が多きくなる傾向があります。今回はパターン③を選択しました。ちょうどコース上の568km地点の新潟の浦佐でホテルを予約できました。とにかくそこまでは遮二無二走って、マージンを稼げるだけ稼ぎ、ホテルでゆったり8時間以上休憩する作戦です。

スタート時間は19日(土)8時の為、浜松の自宅を5時半に出発し、7時少し前に道の駅瀬戸しなのに到着しました。まずは誓約書と駐車料金1000円をスタッフの方に渡してブルベカードをもらい受付を済ませます。N2BRM方式のブルベの為、スタート前の車検、ブリーフィングはありません。徐々に参加者が集まり始めます。ブルベ後のAudaxJapanのHPにアップされたリザルトを見ると43名エントリーがあり、当日出走したのは28名だったようです。受付のエントリーリストを見ると、中部、名古屋のブルベで顔なじみの猛者の名前が連なっていました。今回三船雅彦さんもエントリーされていて、どのような異次元の走りをされるのか楽しみです。スタート前にikarugaさん、和さん、Tさん、女性で唯一参加のMさんと談笑します。8時になり定刻でスタートとなりました。

↓スタート前の変更・注意点の補足説明風景。参加者は猛者ばかりです。

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Ikarugaさんが勢いよく飛び出し、私はそれにはついていかずにひたすらマイペース走ります。雨沢峠の途中で、和さんが三船さんを牽く形で走る快速トレインにあっさりパスされました。

↓雨沢峠過ぎてのおなじみの狛犬。とりあえず写真を撮りました。

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雨沢峠の後、K33の大馬渡峠、R418の長い平谷までの登りが続きますが、何回も走った道なので、無理することなくマイペース走行を続けます。平谷に着く手前で福寿の水汲み場でボトルに給水し、平谷の道の駅でトイレとジュース補給の小休止を取ります。

↓大馬渡峠ピークの石仏。草に埋もれています。往路、復路共にここを通過します。

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平谷の5km程手前にある福寿の清水。美味しい天然水です。

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↓道の駅平谷。ライダーは多数見かけました。自転車乗りはブルベ参加者のみです。

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平谷の後最初の標高1000m超の峠、治部坂峠を越えます。峠への道中、工事による片側交互通行の規制があり、登りの途中で足止めされるので参りました。峠のピークでお約束の写真を撮って、寒原峠の登り返しもパスして一気に下ります。

↓治部坂峠の平谷側のトンネル入り口のおなじみの写真。

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下り途中にも片側交互通行区間があり参りました。下りきった先の最初に右手に見えるローソンで止まって、昼食を取りました。おにぎりや弁当がなかったので、仕方なくパスタでしのぎました。

 ↓最初の通過チェックまでここからまだ少し距離があるので、ここで昼食。

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最初の132.1kmの通過チェックポイントのコンビニには15時少し前に到着しました。関門が設定されていれば16:48が関門なので、1時間半以上のマージンで順調です。軽く補給をして206.9km地点のPC1を目指します。K15、広域農道、R153のブルベではおなじみの道を通って塩尻を目指します。

PC1は8月に600km走った時に立ち寄ったコンビニでした。

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↓PC2のコンビニからは南アルプスが遠望できました。

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この区間は大きな登りはないですが、小さなアップダウンの繰り返しで、獲得標高が1000m位ある区間です。意外に交通量もあり、私はあまり好きではない区間ですが、この日は南アルプス中央アルプスの山並みが遠望され、多少気を紛らわすことができました。

塩尻からは昨年台風でDNFしたAJ岡山の高山1000kmとコースがかぶります。天気が良ければ左手に中央アルプスがきれいに見えるルートですが、残念ながらその区間では曇天で中央アルプスは全く見えませんでした。

↓K63/アルプス展望しののめの道。アルプス見えず、そばの花がきれいでした。f:id:yamakeirns:20200930194712j:plain

松本市内に入ると市街地の為、車の交通量が一気に増えました。少し寄り道すれば松本城を見ることができますが、寄り道する気になれず、大人しくルート通り走ります。ちょうど松本市街を抜けた辺りで日没となり、ナイトライドとなりました。206.9km地点のPC1には18:40に到着しました。関門が21:48なので約3時間のマージン確保です。夕食でおにぎり3個と味噌汁、プリンを購入しましたが、ほぼMさんが同着し、コンビニの隣にラーメン屋があったのでMさんとラーメン屋で夕食をとることにしました。コンビニで買った味噌汁を店内で飲んでいた為、お店の人に怒られてしまいましたが、Mさんと今後のルートについて情報交換し、美味しいラーメンを食べて、いい休憩になりました。

↓PC1のコンビニの隣はラーメン屋さんでした。ここで夕食をとりました。

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↓さっぱりした野菜たっぷりのタンメンをいただきました。

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↓PC1はコンビニ飯で済ます人、隣のラーメン屋でゆっくりする人様々です。

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PC1を過ぎるとあと4つ登りをパスすれば前半の登り区間は終了です。途中、道路脇の空き地を4~5頭の親子イノシシが走っている場面に出くわし、道路に出てこないことを祈りましたが、幸いそのまま山中に消えてくれて助かりました。最初の2つの登りはそれ程でもなかったですが、聖湖への登りは、勾配も厳しく、距離が長くて参りました。長野市に入った所で道路工事により車両通行止めの区間があり、私は地元の車について行って普通にパスしましたが、Mさんはそうはいかなかったようで、ここで千切れてしまいました。ルートは善光寺のすぐ脇を走るルートですが、夜だったので立ち寄る気が起きなかったので、あっさりスルーして前半最後の登り区間となる野尻湖を目指します。

善光寺近くのコンビニで小休止。この後、まだ野尻湖の長い登りが控えています。

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 この野尻湖の登り区間がなかなかあなどれず、交通量がほとんどない真っ暗な登りを延々登る区間でした。なんとなくうっすらと湖が見え始めて登りが終了したことを知り、安堵しました。R18に出ると待ちに待った下り区間です。深夜なので交通量は少なく、快調に下ります。ただ雪国特有の舗装の荒れが酷く、手に伝わってくる振動が半端なく参りました。

349.5km地点のPC2には3:21に到着しました。関門は20日7:20なので4時間のマージン確保です。ここでTさん、和さんと再会しました。Tさんも、和さんも宿はとっていないとのことで、ここでしばらく休んでからPC3を目指すとのことでした。私は運よく眠気に襲われることなく、調子が良かったので、そこそこの小休止で出発します。

↓PC2では物陰で仮眠を取る参加者が何名かいました。

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PC3までは海沿いの平坦区間を走ります。柏崎の手前で4時半頃でしたが、AR中部のスタッフのTさんに追い抜かれました。これから柏崎の宿にチェックインするとのことでかなり急いでいる様子でした。一人で淡々と走り続けて柏崎を過ぎて、周りが明るくなり始めた頃に前輪に違和感を感じたので、確認してみると悪夢のパンクでした。ちょうど公衆トイレがある駐車スペースのある所だったので、やれやれと思いながらパンク修理をしていると、PC2で別れたTさんが追い付いてきて止ってくれました。Tさんのご厚意でCO2ボンベを1本提供してくれて、30分程ロスして、Tさんと一緒にPC3を目指します。海産物で有名な寺泊を通過し、左手に日本海、遠くに佐渡を見ながら新潟を目指します。途中地元のサイクリストと行き違いました。平坦基調で景色がいいので地元サイクリストの定番コースのようです。私は脚質的にTTは好きではないので、この恐ろしく長いTT区間には登り以上に参りました。

上越を過ぎてから海沿いの道を新潟市に向けて北上しました。

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ペースは上がらず、時折ダンシングでお尻を浮かして気を紛らわしながら淡々と走り、新潟市の454.3km地点のPC3には20日9:20に到着しました。関門は20日14:16なのでマージンは5時間になりました。途中パンクロスがあってこの時間は極めて順調です。PC3で休んでいるとikarugaさんと昨年高山1000kmで平湯峠まで走ったKさんと再会しました。Ikarugaさんはパターン②の2泊作戦で昨日柏崎で3時間程ホテルで休んだとのことでした。Kさんは脚質が私と違って豪脚なので私がうんざりしたTT区間は楽しかったようです。

PC3のコンビニ。次は通過チェックの為、ここが前半の時間の最後の関門です。

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新潟市に来た証で信濃川の写真を撮りましたが微妙。。。

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朝食を食べてPC3を出発し、しばらくするとまた前輪に違和感を覚えました。またまたパンクです。どうも最初のパンクの修理の際にタイヤに刺さった異物をしっかり取り除いていなかったのが原因のようです。今度は時間をかけてタイヤをチェックすると小さな小石が刺さっているのを発見しました。ちょっとした手間を惜しんだばかりに再度パンクして予備チューブを使い切るというミスをしてしまいました。

また一人修理しているとTさんが止まってくれて、修理後Tさんと再び一緒に走ることになりました。私は20日は568km地点に宿を予約しているので120km弱走れば、宿で一息つくことができます。Tさんはその20km手前にあるネットカフェで休む予定だということです。途中信濃川に沿いに走る区間があり、交通量が多く、道路幅があまりないので、車に注意しながら走って疲れました。信濃川沿いの区間を過ぎてちょうどお昼頃だったので、Tさんと中華屋さんに入って昼食を取りました。コンビニ補給と異なり、飲食店で食事をとると時間は多少ロスしますが、ゆっくり休めて、美味しい食事ができるので、一瞬疲れをリセットできます。

↓Tさんと中華屋さんに入り、昼食。しっかり補給して、休憩できました。

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 ↓ブルベ中は汗で塩分を大量に失うのでラーメンは塩分補給に最適です。

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この後、米どころの新潟らしい田んぼの中を直線的に伸びる道を走り、宿を目指します。Tさんとは宿から20km手前でお互いのこれからの健闘とまたどこかで再会することを期して別れました。Tさんと別れてからの20kmがなかなか大変でした。一人になったことで微妙に眠気が襲ってきたり、舗装の悪い国道を走り続けなければならない単調と戦いながら、なんとか上越新幹線浦佐駅近くの宿に無事到着しました。予定よりも1時間早い16:30頃の到着でした。宿の方が自転車乗りに理解のある方で、部屋に自転車を持ち込むことを許してくれました。とりあえずチェックインして、近くのコンビニに夕食と朝食の買い出しをして、シャワーを浴びて夕食を済ませ、スマフォ、Edge530、G-volt70の充電をして、19時頃に床につきました。

上越新幹線浦佐駅。駅前にある田中角栄元首相の銅像を撮り損ねました。

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浦佐駅近くのホテルオカベ。スタッフの方が親切で快適なホテルでした。

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↓部屋に自転車を持ち込めていろいろ準備できて助かりました。

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目を覚ましてから後半戦が始まります。後半戦はまた回を改めて記載します。とりあえずここまではコースが厳しい割にはペース良く、パンク以外は極めて順調です。

サイクルボールハマイチライド

9月13日(日)にサイクルボールのハマイチコースを走ってきました。サイクルボールはツール・ド・ニッポンが企画・開催している7つのロングライドコースの走破で、静岡県のコースが3つ設定されているので、参加しやすいイベントです。

ハマイチコースは湖西を発着点に、白須賀に立ち寄り、その後浜名湖湖畔を走り、三ケ日で少しヒルクライムして戻ってくる、総距離115.7km、獲得標高約730mの平坦基調のコースです。

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13日は雨に降られそうな微妙な天気でしたが、決行しました。スタート地点の湖西まで浜北から30km以上ありますが、自走で向かいました。自宅を出てしばらく走り、浜名湖あたりまでくると雨が降ってきました。土砂降りではないですが、本降りの雨で、おかげでスタート地点に着く前にびしょ濡れになりました。11時半少し前にスタート地点の湖西のはまなこサイクルに到着し、スマホアプリのツール・ドを起動させて11時40分にスタートしました。ゴール受付はこの近くのNAKAHARAYAさんで18時で終了となるのであまりのんびり走れません。

↓スタート地点はJR鷲津駅前のはまなこさいくる。

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幸い雨は止みました。ハマイチコースはスタートして直後の白須賀と後半の引佐だけ少し登ります。白須賀の登りは標高100mもないのであっさりパスして最初のチェックポイントの道の駅潮見坂を目指します。道の駅近くでとんでもない小道がルートになっていて、おまけに朝の雨のせいで路面が泥だらけで参りました。

↓最初のチェックポイント道の駅潮見坂。予定通り30分程度で到着。

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最初に走った伊豆いちでアプリが上手く動作せずに、アプリにログを残せなかったので今回は完走することよりもアプリを使いこなすことが目的の一つです。スマフォが操作しやすいようスマフォホルダーを購入して装備しています。ツール・ドのアプリはGoogleMapのナビ機能を使ってナビしているようですが、これがわかりずらい上に、画面を表示させているとバッテリーの消費が激しくなんとも手に負えない感じです。どの位バッテリーが持つのか試したかったのでスマフォ画面を表示させたまま走ります。ルートは実際にはブルベで愛用しているetrex30xで確認しました。ツール・ドアプリは私の様にうまく稼働させられない人が多いので、写真を撮ることで仮にアプリがこけた場合でも写真で完走申請はできます。アプリ上で写真を撮るとSPOT名、日付、距離、所要時間が表示された写真が撮れます。この写真はicloudにも保存されます。潮見坂は多くの人で賑わっていました。トイレとドリンク補給だけして次のチェックポイントを目指します。

次のチェックポイントは17.6km先のよらっせYUTO亀崎です。ハマイチコースは土地勘のあるコースなので気が楽です。ハマイチコースは浜名湖をよく走る人間からするとなぜわざわざ走りにくい区間をコースにしているのか首をかしげたくなく箇所がいくつかあります。よらっせに向かう途中も浜名湖競艇場前をわざわざ通るのが?でした。
よらっせYUTO亀崎にも快調なペースで到着しました。今まで立ち寄ったことがない場所で新鮮な海産物や地場の農産物を販売しているお店でした。ここで助六寿司を買って遅い昼食を済ませます。

↓第2チェックポイント よらっせYUTO 所要時間が6時間弱の表示で意味不明?

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次のチェックポイントはここから20km離れた47.6km地点のみんなのカフェ村櫛店です。ここからしばらくは浜名湖湖畔を走るコースです。この日は天気が怪しいお陰で暑さはそれ程でもなく、風が吹くことが多い湖畔もほぼ無風で走り易く、快調なペースで走れました。ほどなくみんなのカフェ村櫛店に到着です。私は店の場所を知っていたので問題ないですが、土地勘のない人は村櫛の駐車場から海側に奥に入った場所にあるので多分迷うと思います。

↓第3チェックポイント みんなのカフェ村櫛店。 小さな湖畔のカフェです。

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アプリでチェックピントのチェックインと写真だけ撮り、先を急ぎます。次のチェックポイントは16.8km先の64.4km地点の奥浜名湖田園空間博物館です。個人的に良く走る区間なので楽勝です。舘山寺を過ぎるとルートはサイクリングコースで設定されているのを忘れて思い込みで通り過ぎてしまいました。サイクリングコースは大草山の脇の一瞬激坂を通りますが、あまり道が良くないので坂好きしか通らない道です。なぜわざわざここを通すか苦笑しながら戻ってコース通り走ります。ここから先は浜名湖サイクリングコースがルートになっています。第4チェックポイントの奥浜名湖田園空間博物館は仰々しい名前ですが、気賀の関所の西側駐車場です。今回このハマイチで初めて正式名称を知りました。ここで64.4km地点ですが、早くもスマフォバッテリーが限界で、止む無く画面をオフにし、モバイルバッテリーで充電しながら走ります。etrexでルートは分かるので今後はスマフォアプリは画面表示させずに起動だけさせて走ろうと思います。今年はじめてのイベントなのでしょうがないですが、バッテリー消費が激しく、動作が安定しないアプリを完走認定のツールにするのは、個人的には無理があるような気がします。

↓第4チェックポイント 奥浜名湖田園空間博物館 気関所跡の西側駐車場です。

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次の第5チェックポイントは東名高速浜名湖SAです。8.5km先です。浜名湖はちょうどハゼが釣れる季節で湖畔には多数の釣り人を見かけました。浜名湖SAまでも土地勘のあるコースなので快調なペースで走ってなんなく到着です。

↓第5チェックポイント 浜名湖SA

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写真は入口の味気ない写真で済ませてしまいましたが、浜名湖SAは浜名湖を一望できるビュースポットです。ドリンク補給だけして先を急ぎます。第6チェックポイントは14.4km先の87.3km地点の大明神山の集落です。サイクリングコースがルートになっています。浜名湖の湖面近くを走るので景色は満喫できますが、コース上至る所で貝殻の破片が打ち上げられていていつパンクしてもおかしくないような道で普段私はロードバイクで走らない道です。サイクリングコースの入口が分かりずらいのも難点だと思います。土地勘がないと大変だと思います。大明神山の集落もあっさり到着しました。ここはおしゃれなカフェがあるので時間があればのんびり休憩できるスポットです。

 ↓第6チェックポイント 大明神山の集落 R362沿いのおしゃれなカフェがあります。

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 次の第7チェックポイントは8.6先の95.9km地点のとやま農園です。今回のハマイチコースではこのとやま農園が?でした。とやま農園は何かあるわけでなく、わざわざ浜名湖から離れて本当にこの道であっているのかと思われる市道を5km程登って折返し地点にあるのがとやま農園です。走力がそれほどない参加者の人からは文句がでそうなチェックポイントでした。

第7チェックポイント とやま農園 ハマイチコースでは唯一といえる登り区間です。

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 第8チェックポイントがみんなのカフェ湖西店でとやま農園から13km、108.9km地点です。R301で浜名湖西岸を南下します。途中同じサイクルジャージを着た集団に追いつきました。しばらく大人しく後ろを走っていましたが、あまりペースが速くないので、抜き去って、しばらく走るとみんなのカフェ湖西店に到着しました。時間が遅いので営業は終了していて人は誰もいませんでした。追い抜いた集団もここでとまったのでどうも私と同じようにサイクルボールでハマイチを走っているようです。アプリのチェックインと写真だけ済ませて残り6kmのゴールを目指します。

↓最後の第8チェックポイント みんなのカフェ湖西店

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 最後の6kmも快調に飛ばして17時30分頃にゴール地点のNAKAHARAYAに到着しました。NAKAHARAYAではハマイチをしたサイクリストのゴール受付で賑わっていました。ゴールのFINISHのチェックインをアプリでしようとするとなぜかチェックインできません。しばらく格闘するも埒があかないので、仕方なく駄目元でNAKAHARAYAのスタッフの方に相談すると、写真を見せてくれれば完走カードは渡せますとのことで助かりました。ゴールでアプリが不調になることはよくあるようでスタッフの方は慣れていました。カードをもらった後、アプリに完走の記録が残らないので格闘していると、奇跡的にチェックインができて何とかログを残せました。

↓ゴールのNAKAHARAYA 親切なスタッフの方に助けられました。

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↓完走カード。ツールドフランス期間中限定のデザインカードです。

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 色々ありましたが、コースは平坦基調で120km弱なので6時間弱で完走できました。アプリには今回も苦労しましたが、何となく使い勝手がわかってきました。ブルベが再開され明日19日は中部1000kmの正念場です。天気もそれほど悪くないようなので、1年振りの1000kmブルベを満喫してきたいと思います。サイクルボールもブルベの谷間を使いながら7コース全走破を目指したいと思います。

20BRM926箱根伊豆400km試走

9月5日(土)にAJ静岡の最初の再開ブルベになるBRM926箱根伊豆400kmのスタッフ試走を走ってきました。4月に予定されていた箱根富士のコースを静岡県内を走るコースに変更しています。ルートは島田→焼津→清水→富士宮→裾野→箱根峠→天城峠西伊豆→沼津→清水→焼津→島田と走ります。

↓3時半起床し、4時半に自宅を出発し、スタッフ1名を拾って、6時前に島田到着です。

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↓R469の須山・十里木高原、箱根峠、天城峠西伊豆の坂が難所です。

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BRM926箱根伊豆400kmはAudaxJapanが提唱したN2BRMの基準で開催されます。スタートは26日の前後1週間の19日、10月3日の3日程から参加者が選択し、スタート/ゴール受付もスタッフ無しの無人で行われます。さらにコンビニPCを止めて全て写真チェックPCで行います。イメージ的には自己完結して走るSR600のような運営です。試走は私を含めて4名のスタッフが走りました。台風10号がどう影響するか不安です。

当日と同じく6時に島田川越広場をスタートします。今回はチェーンを交換したばかりの調子を確認したくてSLATEで走ります。9月19日のAR中部1000kmを睨んで、新装備のEdge530、バッテリーパック、CATEYEのGVOLT70のライトの使い勝手も確認します。

私はQシートをステムに取付けていますが、ダンシングの際、足にあたり邪魔なので、今回走行中に見えることに拘らず、サイズをかなり小さくして取付けました。その確認も行います。

 

最初の写真チェックポイントは富士宮浅間大社近くにある世界遺産センターの赤い鳥居です。78.2km地点で途中大崩れで少し登りますが、基本は市街地の平坦基調区間です。スタートして4人揃って快調なペースで走りますが、8時過ぎると暑さが厳しくなり、私の2つの保冷ボトルの水があっさりなくなり、止む無く興津手前のコンビニでボトル補給の為だけに止まります。給水するとすぐに再スタートしましたが、途中で炭酸ジュースが飲みたくなり自販機ストップもしました。早い時間に朝食を食べたので空腹感を覚えて富士宮手前でコンビニストップし、おにぎりを3個でしっかりカロリー補給をしました。ここで先着していた2名のスタッフも休憩していました。私の後ろを走っていたスタッフも追いつき、全員が再び揃いました。最後に到着したスタッフは自分のペースで走るので先行するよういわれたので3名で走ります。富士宮に入るK76の坂で2名のスタッフのペースでは早すぎると思い、私もソロライドで走ることにします。暑さのせいか大鳥居前の交差点表示を見落として、浅間大社本社の鳥居まで行過ぎてしまいました。1km弱のロスで済みましたが、凡ミスでした。大鳥居はいくつかあるので注意が必要です。10時半前の到着でCLOSE目安の11時12分に対して40分弱のマージンです。暑さのせいで何回か休憩したので順当なペースです。

↓写真チェック①は静岡県富士山世界遺産センターの大鳥居です。

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富士宮浅間大社の湧玉池の透き通った湧水に思わず水浴びをしたくなりました。この富士宮浅間大社から富士サファリパークまでは約20kmにもおよび長い登りです。日影がまったくない区間でK180からR469に右折する山宮北の交差点にあるファミリーマートを最後にまったく、自販機すらない補給空白区間です。とりあえずボトル1本にはしっかり水があったので、ファミマは行き過ぎましたが、後で振り返ればボトル2本をしっかり補給しなかったことは大きなミスでした。R469は激坂ではないですが、景色に変化はなく、単調な直線的な登りです。大型車の交通も多く、最悪だったのは灼熱の暑さでした。頼みのボトル1本はピークまで5kmを残して空っぽになりました。しばらく走ると製材所の入口に奇跡的に自販機があり、立ち寄ってボトル2本にお茶と水を補給し、サイダーを飲んでしっかり給水しました。

↓砂漠にオアシスの自販機でした。人気商品は売り切れていましたが助かりました。

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↓自販機でのボトル補給はコスパが悪いですが止むを得ません。

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しっかり給水して再スタートしましたが、早朝に朝食をとり、水分をとりまくっていたので、少し腹具合が悪くなり、急遽自転車をガードレールに立てかけて山中で用を足しました。過去のブルベでも2回程やらかしているので、私の装備にはトイレットペーパーを小さく切り分けたものは必須です。今回もこのトイレットペーパーのおかげで、乗り切れました。すっきりして再スタートします。長い登りも富士山こどもの国の看板を見るとあと少しです。写真を撮り、あと少し登ります。ピークは100km地点で富士サファリパークの少し手前です。標高は約890m程あります。猛暑ですが標高のおかげで5℃程低いので、しのげる暑さです。

↓富士山こどもの国。天気が良ければ富士山がきれいに見えます。

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ドリンク切れや、緊急用足しと苦労しましたが、何とか最初の長い登りをパスできました。長い登りの次はご褒美の長い下りです。走り易い下りでスピードが出がちですが、コーナーが連続するので注意は必要です。気持ちよく裾野まで下ると次に待ち構えるのが箱根峠です。長い登りなので、登りに入る前にコンビニで昼食とドリンク補給を行います。おにぎりばかりでは味気ないので、牛丼にしたら失敗でした。猛暑のせいで食欲旺盛ではなく、無理やり食べきった感じです。ボトルの氷が溶け切っていたので、氷も補給します。コンビニで販売している氷は、自宅で作った氷と違い、密度の高い氷なので丸1日溶けません。自宅の氷だと半日程度です。箱根峠への登りは市道旧東海道区間とR1で登ります。市道区間が雰囲気はありますが、勾配が少し厳しい感じです。R1区間は勾配は厳しくないですが、車の交通量が多いため、要所要所で歩道を走り登ります。箱根峠は10km程の登りで標高は865mで140.7km地点です。とにかく暑いので無理に一気に登らずに適度に休憩しながら登ります。何とか登り切りましたが、15時38分到着で目安の関門時間15時20分を20分程過ぎていました。日影の少ない長い坂を猛暑の中登ることの厳しさを実感しました。本番は2週間後なので私たちが試走した時よりは暑さはやわらいでいると思います。

↓箱根峠もこの猛暑の中では厳しい登りになりました。

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箱根峠で写真を撮るとK20で十国峠方向へ下ります。ここまでまった雨の心配がありませんでしたが、十国峠を下る頃から時折、小粒の雨がパラつきます。空を見上げると不気味な黒い雲が十国峠周辺を覆い始めているので急いで下ります。K20は快走路ですが、途中からK11に入ると道幅が狭くなり、コーナーが連続し、舗装も怪しい感じになりました。スピードを殺してとにかく慎重に下ります。下り来ると伊豆区間に入ります。先週サイクルボールで伊豆一をしたばかりなので、また先週見た風景を見ながら走ります。修善寺駅近くを通りK349に入り、コンビニストップでおにぎりで軽い夕食を取りました。日没まじかで周囲が暗くなりはじめた中、天城峠を目指します。R414に入り南下しますが、車がこないと漆黒の闇です。天城峠も10km以上の登りです。途中中間地点の道の駅でドリンク休憩し、残り半分の5km程を登ります。RWGだと標高826mありますが、GARMINの実走行データだと約600m強でした。どうこう高度プロフィールで線のように細くなっている坂があり、いつもどんな勾配の坂なのか疑問に思っていましたが、どうもこれがRWGの欠点のようで、トンネルにピークがあると、山頂の標高を拾ってしまうことが高度プロフィールに現れているようです。実際天城峠ように線のようにとがった形状で示される坂は皆トンネルピークの地点でした。標高800m超と思って登っていたので600mで済んだので何となく得した気分になりました。

天城トンネルを抜け、一気に下ります。昼間なら絶景の河津のループ橋も周囲は漆黒の闇で車に注意しながら、独特の形状の下りを楽しみます。今回のルートは河津町までは下らず、R414を走り続けて、K15を経て西伊豆松崎町に出ます。この区間のR414は林道のような国道で漆黒の闇です。時折地元の車が通るだけの人寂しい区間です。K15に入り219.9km地点に最後の写真PCの箕作郵便局に到着です。ここには20時20分頃到着しました。関門時間が20時40分なので箱根峠からは30分程度遅れを挽回しました。

↓最後の写真PC 箕作郵便局 すっかり日没後の到着になりました。

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写真をとって箕作郵便局を出発し、松崎町に入る前に標高335mの婆娑羅峠を越えます。本当に漆黒の闇の中を一人走るので、メンタルが試される区間でした。松崎町に出てコンビニ休憩し、土肥を目指しますが、ついにここで雷雨につかまりました。雷雨なので一時的なものだろうと、貴重品だけ濡れない様にしてバックパックにレインカバーをして、走り続けます。雷雨は一向に止まず、時折稲光がすると土砂降りになることがたびたびで、たまらずトンネルで短い雨宿りを繰り返しながら、スマフォで雨雲の状況を確認しながら進みますが、西伊豆だけ雷雲が長時間停滞する動きで雨宿りでやり過ごすことができません。今回夏だったので雨装備は用意しませんでした。寒さはあまり感じませんでしたが、長時間、土砂降りの雨に打たれながら夜間走るのは本当に苦行でした。西伊豆は土肥を過ぎてからK17に入り戸田までに2つ、戸田から大瀬崎までに2つ、計4つ標高150~300m弱の登りがあります。200km超走っての登りなのでなかなか走破が大変ですが、今回が土砂降り雷雨が重なり厳しさが5割増しになりました。最初の登りを2つパスして戸田にたどり着き、土砂降りにうんざりして、港にあるきれいな公衆便所脇の庇のあるベンチで雨宿りしました。スマフォの情報だと深夜3時過ぎまで西伊豆から雷雲は消えないので、早く沼津まで走ることが最善の策のようです。

覚悟を決めて戸田から西伊豆最後の2つの登りをアタックします。相変わらずの土砂降りは続き、結局沼津のコンビニまで雷雨との闘いでした。沼津のコンビニからゴールまでは後100kmあり、ゴール締切が9時で、コンビニには3時到着だったので、6時間で100kmを走破する必要があります。幸い登りは大崩れ海岸位しかなく平坦なので、ほぼノンストップで走り切る覚悟を決めて、おにぎり3個でしっかり補給して走ります。沼津を過ぎると土砂降りからは解放されました。台風の影響か、由比の辺りは海岸に打ち付ける波がいつもよりかなり高い感じです。4時を過ぎた辺りで少し睡魔を感じたので、自販機でモンスターエナジーを補給し、眠気を飛ばして走り続けます。由比あたりからは往路と同じルートなので、とにかくひたすら走ります。最後の登りの大崩れをパスして残り20km弱、焼津、藤枝、島田の市街地区間を走りますが、何でもない平坦区間ですが400km近く走ってきた状態では長く感じます。今回のコースは総距離407kmと7kmおまけがあり、意外にその7kmが遠く感じます。島田川越広場には制限時間30分前の8時30分にゴールしました。400kmで26時間30分は今まで走ってきた400kmブルベでは一番時間がかかったライドになりました。
一緒に乗り合わせてきたスタッフは私よりも3時間も先着して私の車の日陰で居眠りしながら気長に待ってくれていました。私より先着したスタッフ2名はほとんど雨には降られなかったようです。もう一人のスタッフは私以上に苦戦して箱根峠の前で完走を断念していました。

大苦戦の今年初めての400kmブルベでしたが、完走はできたので、後は600kmの完走のみと、今年のSR達成に王手となりました。9月19日はAR中部の1000kmです。台風と残暑が心配ですが、まだ日にちがあるので、しっかり準備して臨みたいと思います。

BRM926箱根伊豆400kmを走る皆さんは総獲得標高は4600mと標準的ですが、登り区間が凝縮されたブルベなので、飛ばせる区間は休憩少な目で貯金を作ることを心掛けて走って下さい。

↓ゴール直前の川越遺跡で思わずドリンク補給。暑さ、雷雨に苦しめられました。

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↓藤枝で名物の朝ラーを食べて人心地がつきました。

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サイクルボール伊豆いちライド

8月29日(土)にツールドニッポン主催のサイクルボールの伊豆いちコースを走ってきました。

サイクルボールは設定された7つのコースをスマートフォンの専用アプリを起動させて、指定されたチェックポイントを全て回り、完走ログを取得し、ゴール受付を行うと完走証としてサイクルボールと呼ばれるカードが発行されます。7つ全てのコースを完走し、取得した7つのカードの写真を事務局に送ると、スポンサー企業が提供する商品の獲得にエントリーできます。コースは北から「福イチ」「霞イチ」「富士イチ」「伊豆イチ」「浜イチ」「琵琶イチ」「淡イチ」の7コースです。すで淡イチ、琵琶イチ、浜イチの3つを完走しているT中さんに誘われて、伊豆イチを走ることになりました。伊豆イチは距離が220km、総獲得標高4400m(実際走行獲得標高は約3200m)で7コースの中で一番距離が長く、獲得標高が高いので、最難関コースと呼ばれています。ブルベの超山岳コースの200kmとほぼ同じスペックです。私の過去のブルベを走ってきた感覚だと完走には12時間程かかりそうです。あと猛暑の暑さがどれくらい影響するかが未知数です。

↓熱海、伊東は通らないですが伊豆半島の外周を1周するコースです。

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サイクルボールは走行時間に制限はないですが、ルールとして完走した日にゴール受付を行う必要があります。伊豆イチのゴール受付は道の駅伊豆のへそ内にあるMERIDAXBASEで営業は17:00で終了です。営業時間後はゴール地点にあるQRコードを読み取ってWEBで申請をその日中に行う必要があります。スタートもXBASEです。浜松からは約150km、高速を使って車で約2時間かかります。あまり睡眠時間を削るわけに行かないので、浜松を3時に出発し、現地に5時に到着し、準備出来次第スタートすることにしました。完走見込み時間が12時間なので、かなり頑張って走らないとXBASEの営業時間内完走は難しそうです。

予定通り浜松を3時に出発し、5時少し前にXBASEに到着しましたが、いろいろ準備をしていると、結局5時半スタートになりました。今回誘ってくれたT中さんと7月・8月に600kmを一緒に走ったF井さんの3名で走ります。登りが多いので、相棒はROUBAIXにしました。スマホでツールドのアプリを起動させSTARTボタンを押して5時半にXBASEをスタートします。

↓CB伊豆いちのスタート・ゴールは道の駅伊豆のへそ

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早朝なので涼しく、走り易い気温です。最初に標高517mの天城高原までの長い登りが登場します。激坂ではないので淡々と登ります。登りが得意ではないF井さんが遅れますが、大きな遅れにはならず、無事登り切りました。天城高原の閑静な住宅街をR135方向に下っていくと最初のチェックポイントの31.6km地点の伊豆高原駅です。早速アプリで伊豆高原駅のチェックインをします。念のため、写真も撮りました。

↓チェックポイント1/伊豆急伊豆高原駅 7時少し前に到着しました。

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伊豆高原駅の次は52.6km地点の稲取漁港のこらっしぇです。伊豆高原駅からは約20km程の距離があります。R135は交通量が多いので、迂回して山側の市道を走るルートでした。適度にアップダウンがあり、パスするのにそれなりに時間がかかりました。途中F井さんが走行中に段差でボトルを落とすトラブルがありましたが、幸い落車は回避でき、第2チェックポイントの稲取のこらっしぇにも順調に到着しました。アプリでチェックインの操作をしましたが、なぜか私だけ伊豆高原駅のチェックイン操作がうまくできていなかったようでチェックイン出来ておらず、戻るわけにもいかないので、仕方なくここからアプリの使用は断念してとりあえず写真だけとって先に進みます。

↓チェックポイント2/稲取こらっしぇ 8時頃到着。

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第3のチェックポイントは60.7km地点の河津桜観光会館でこらっしぇから約8km程走った所です。ここからは交通量の多いR135を走ります。早朝は涼しかったですが、7時を回ったころから日差しが厳しくなり、暑さとの闘いが始まりました。河津桜観光会館もほどよい時間で到着し、すぐ近くのファミリーマートでボトル2つにドリンク補給をします。今回も暑さ対策でサーモスの保冷ボトルのダブル仕様です。冷たいものを飲むと胃腸の調子が悪くなる人がいますが、私は全く問題ないので、氷の入った保冷ボトルの冷たい飲み物は体を内側から冷やせるので暑さ対策にかなり有効です。保冷ボトルは金属製なのでボトルゲージに直差しすると金属音が気になりますが、DAISOの行楽コーナーで売っている、ネオプレーン生地のペットボトルカバーを使用すると金属音は全くせず、保冷ボトルの傷つきも防げるので重宝しています。

↓チェックポイント3/河津桜観光会館 8時40分に到着。

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↓最近猛暑回避の決め手がサーモスの保冷ボトルです。100均のカバーをしています。

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第4のチェックポイントは75.5km地点の道の駅開国下田みなとです。河津から下田までのR135はアップダウンが連続し、小さなトンネルがいくつもあり、交通量が非常に多く、おまけに日差しがダイレクトに当たる区間が多く、パスするのが大変でした。ただコロナ禍のせいで例年に比べると海水浴客が少なく、車の渋滞がまったくなかったので助かりました。苦労して道の駅に到着しましたが、ペース的には9時半すぎに到着し快調です。トイレとドリンク補給だけ済ませると早々に出発します。

↓チェックポイント4/道の駅開国下田みなと 交通量、暑さ、連続坂に苦戦。

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第5のチェックポイントは86.6km地点の道の駅下賀茂温泉湯の花です。下田をパスすると車の交通量が少し少なくなりました。下田の伊豆急ホテルがある白浜ビーチの海水浴場はOPENして賑わっていましたが、それ以外の伊豆のビーチは殆どが閉鎖されているようです。それでも伊豆は関東から手近な観光地なのでGoToトラベルキャンペーンの効果もあるのか、ライド中、関東ナンバーの車をよく見かけました。10時半頃到着し、長居はせずに早々に出発しました。

↓チェックポイント5/道の駅下賀茂温泉湯の花 暑さとの闘いが続きます。

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第6のチェックポイントは98.5km地点の石廊崎オーシャンパークです。石廊崎に向かう途中の海岸線の県道はジオパークにふさわしい、岩の奇観が随所で見られました。景色は最高でしたが、暑さが危険でした。日陰や、海からの涼しい風が吹く区間は問題ないですが、無風でアスファルト舗装からの照り返しが厳しい区間は灼熱地獄です。GARMINの気温が38度前後を常に表示し、その状態での登坂は最悪でした。なんとか灼熱地獄をパスしてオーシャンパークに到着しました。11時を少し回った時間で少し早いですが、休憩も兼ねてここで昼食をとることにしました。ここから松崎町までの約30kmは自販機しかない補給空白区間なので、しっかり補給する必要があるのでカレーライスを注文し、さらにデザートでソフトクリームを食べました。オーシャンパークから石廊崎灯台は歩いていけるので見に行きました。オートバイのツーリングで何度も訪れている伊豆ですが、石廊崎灯台をまじかで見たのは今回が初めてです。灯台を取り囲む海外線の独特な地形の奇観は絶景でした。オーシャンパークでは1時間弱の休憩をしたので、12時間での完走は怪しくなってきました。熱中症のリスクがかなり高いので、時間は気にせず、無理をしないで走ります。

↓チェックポイント6/石廊崎オーシャンパーク 2019年4月にOPENした施設です。

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石廊崎オーシャンパークはきれいな施設でゆっくり休めました。

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↓昼食にゴロンゴロンカレーを注文。具だくさんの美味しいカレーでした。

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石廊崎灯台

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石廊崎灯台からはジオパーク伊豆の絶景が広がっていました。

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石廊崎オーシャンパークを出発して、次のチェックポイントの松崎町の道の駅を目指しますが、この区間が今回のライドの最難所になりました。特に
波勝崎へ向かう区間は厳しい勾配で、終わりが見えないかと思われる坂が続き、おまけに灼熱地獄が追い打ちをかけます。自販機もほとんどない区間なのでゆっくり休憩する場所もありません。この区間でF井さんが大きく失速しました。あてにしていた坂のピークにある展望台の売店はコロナ休業していて休憩できず、結局猛暑の中30km以上走り続けて、松崎町に入ったところでようやくファミリーマートを見つけて、そこで休憩してF井さんを待つことにしました。コーラとアイスクリームで糖分を補給し、体を冷やします。伊豆のコンビニや観光施設はどこもマスク着用を促す掲示が入口でされていたので、暑いですがマナーだと思い、持参したマスクを着用しました。F井さんは30分程遅れて私たちが休憩しているコンビニを勢いよく通り過ぎそうだったので大声で呼び止めて何とか合流することができました。

第7のチェックポイントは138.0km地点の道の駅花の三聖苑です。そして第8のチェックポイントもそこから10kmも離れていない146.6km地点の加山雄三ミュージアムです。ここはアプリのチェックインと写真撮影を済ませて早々に再スタートします。第9のチェックポイントは166.4km地点の土肥金山です。交通量が多く、アップダウンが連続し、灼熱地獄のR136を忍耐強く北上します。途中F井さんが突然ペースを上げて走り出しましたが、ブルベ走法のテンポ走に徹している私とT中さんは追わないで、淡々と走ります。F井さんは土肥金山に先着して、私たちを待っていました。人それぞれに走り方があるので、何が正解かはないですが、ブルベのようなロングライドでは、体力の消耗を極力回避して、最後まで一定ペースで走ることが大事だと思います。

↓チェックポイント7/道の駅花の三聖苑 15時少し前に到着

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↓チェックポイント8/加山雄三ミュージアム 15時20分頃到着

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↓チェックポイント9/土肥金山 16時半頃到着。

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土肥金山を過ぎると最後の難所のK17の登りが登場します。戸田までに2つ、戸田を過ぎてから大瀬崎までに2つ、計4つの登りがあります。まずは戸田までの2つの登りを登ります。過去のブルベではよく夜間に走ることが多ったですが、今日は明るい時間帯にパスすることができました。激坂ではないので淡々とパスします。第10のチェックポイントは戸田峠に向かうK18にある183.8km地点の道の駅くるら戸田です。18時少し前に到着したので、道の駅の売店は閉店しようとしていました。ここから最後のチェックポイントまでは約30km、ゴールまでは35kmあります。大瀬崎まであと2つ登りがあることを考えるとゴール時間は20時前後が濃厚になってきました。戸田の道の駅には足湯があるので、のんびり休憩できますが、休憩はドリンク、トイレ休憩にとどめて、最後の登り2つに挑みます

↓チェックポイント10/道の駅くるら戸田 2015年4月OPENのきれいな道の駅です。

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最初の登りをパスして最後の登りが標高300mの登りと思って登っていると標高200m程度で終了しました。最後の登りのピークは井田トンネルが目印です。どうRideWithGpsの欠点のトンネルの標高ではなく、山頂の標高を拾っているのが原因のようです。うれしい誤算で最後の登りをパスして口野放水路目指します。小さなアップダウンがありますが、基本下り、平坦基調で快調なペースで走りますが、意外に10km以上の距離があり、感覚的になかなかつかない感じです。最後のチェックポイントNUMAZUサイクルステーションに日没後の暗闇の中到着し、写真だけ撮影して、残り5kmのゴールを目指します。

↓チェックポイント11/NUMAZUサイクルステーション

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スタート地点でもあった道の駅伊豆のへそには20時に到着しました。総距離220km、総獲得標高3200mのコースを灼熱の季節に走り、3人揃って無事にゴールすることができました。ルールを知らなかったので、明日出直してゴール受付することにして、とりあえず、伊豆長岡の宿に向かいました。

↓ゴール/MERIDAXBASE 結局休憩が多かったので完走に14時間半かかりました。

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宿に到着してゆったり温泉につかってようやく人心地をつけることができました。宿は素泊まりだったので、宿近くの中華屋さんで夕食と生ビールで祝杯をあげました。

翌日、MERIDAXBASEに出向いてゴール受付すると、ゴールした日に受付することが原則ということを知りました。F井さんがスタッフの方に食い下がっていると、責任者の方が同情してくれて、特別対応でF井さんに完走カードを支給してくれました。T中さんは別途WEBで完走認定を申請し、まったくアプリを使用していない私は、また涼しい時期に一人でリベンジすればいいと思い、申請は断念しました。WEB申請もゴール地点にあるQRコードを読み取って申請しないとできないようです。サイクルボールの仕組みをよく知らずに参加したので、認定に際していろいろ不都合がありました。とりあえず自宅近くにハマイチコースがあるので、それを走って仕組みをしっかり理解してリベンジしようと思います。

一泊して気心のしれた仲間とのロングライドで苦しいながらも3人で協力して完走して、宿では自転車談議に花をさかせて、楽しい、贅沢な時間を過ごすことができました。9月に入るといよいよブルベ再開です。AR中部のBRM919中部1000kmも現時点で何もアナウンスがないので、予定通り開催される見込みだと思っています。開催されれば、今年最大・最強のロングライドになるので、今まで培ってきたブルベ力がどこまで通用するか楽しみです。

14年BRM531アルプス600kmライド後編

日没が近づき暑さがやわらぐなか、ゆ~ぷる木崎湖を19時少し前に出発しました。追い風のおかげでK51はかなりいいペースで走ることができました。20km程走るとR19に入ります。主要国道の為、交通量が多く、降雪地特有の荒れた舗装状態でペースが落ちました。汗ばむのを嫌って素手で走ってきましたが、荒れた舗装による振動が手の平に与えるダメージは無視できなくなってきました。いつもは振動対策でパールイズミの穴あきのメガパッドグローブをしていますが、私は指の第二関節が太く穴あきグローブの脱着にかなり手間取るので今回は横着して持ってきていませんでした。600kmは長丁場なのでちょっとしたダメージが蓄積するので慢心を後悔しました。ないよりましなので今回持参したパッドの薄いフルフィンガーのグローブをして、ハンドルの持ち手をかえてしのぎますが、徐々に手の平が打撲傷のようになり、痛みが出てきました。

R19区間は27.1kmもあり、走破にかなり苦労しました。R20に合流する手前のコンビニで塩尻峠登坂に向けて休憩を取りました。遠くで稲光がしていて突然の雷雨を警戒しましたが、幸い私たちが走る区間は問題ありませんでした。

ファミリーマート塩尻緑ヶ丘南店。時間は11日の21時30分頃。

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 コンビニを出発してR20に入ると塩尻峠への登りが始まります。夜間で交通量が少ないとはいえ、時折猛スピードで大型トラックが走り去っていくので背後を気にしながら登坂します。ほどなくして道の駅小坂田公園に到着しました。時間は23時近く当然道の駅は営業していません。ちょうど仮眠するにはいい時間だったので、道の駅の建物の軒先で仮眠しました。この辺りも標高が700m以上あるので涼しく、虫の襲来もなく、1時間半程仮眠することができました。日付が変わり12日の深夜0時半過ぎに道の駅を出発しました。しばらく走ると標高1012mの塩尻峠のピークに到着しました。ピークから岡谷へ一気に下ります。

↓12日深夜1時半頃塩尻峠ピークに到着しました。

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今回は諏訪湖の方へは向かわずにK14を伊那、駒ケ根方面へ走ります。406km地点がPC5ファミリマート伊那中央第一店ですが、どうも閉店したようで見当たりません。しかたなく、近くのセブンイレブンで休憩します。残りが200km弱でまだ大きな登りが火山峠、天竜峡から阿南のR151の登り、新野峠あります。完全な日中走行になり暑さにより小刻みな休憩が必要な為、ゴールまではまだ12時間程度かかりそうです。

セブンイレブン伊那中央店。12日深夜3時。

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セブンイレブンをでてしばらく走ると火山峠です。標高853mの峠でそれ程登らないのでたいしたことはないと思っていましたが、意外にたいしたことがあり、苦労してパスし、下りに入ると睡魔が襲ってきました。まだコントロールできる睡魔ですが、私がややオーバーライン気味に下るのでF井さんが心配して、休憩を取ることを勧めるので、自販機のある所で休憩しました。ブラックコーヒーを飲み、さらに普段は手を出さないエナジー飲料を飲みましたが、一瞬の気休めで効果は長続きしません。本当にやばくなったら休むことにして走り続けます。

K18、K1は大きな登りはないですが、アップダウンが断続的に続き、なかなかの難路でした。周囲はすっかり明るくなり、遠くにアルプスの山並みがきれいに見えます。明るくなったおかけで睡魔は徐々になくなりました。F井さんは昨日の失速から完全に立ち直り、私以上に好調です。461km地点の天竜峡の交差点にあるコンビニで休憩しようと頑張って走りましたが、なんと閉店していました。がっかりしてもしょうがないので、最後の難所のR151の南下を開始します。下條村のおなじみの峰竜太の看板から厳しいアップダウンが始まります。しばらく走るとコンビニがあり、一息つくことができました。この頃になると暑さが追い打ちをかけてきました。

↓ファミリマート信州天竜峡店。12日7時20分頃。

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↓R151阿南の登りに備えてしっかり補給。サーモス保冷ボトルが大活躍。

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野峠までは、10kmの登りと5kmの登りの2部構成です。前半の10kmの登りが手ごわいですが、暑さもあるので、無理をせず、心拍数が140を超えないペースで淡々と登ります。F井さんは勢いよく下ってその勢いを活かして登りきる走法で一定ペース走の私とは全く違うので先行してもらいます。477.9km地点にPC7ファミリーマート信州阿南店があります。F井さんは通り過ぎてしまいましたが、私は立ち寄ってアイスクリームを購入し、しっっかり体を冷やしてから、F井さんを追いかけます。

↓PC6ファミリーマート信州阿南店。12日8時52分。

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↓R151阿南の登りのピーク地点。日差しが厳しくなってきました。

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無理をしないスローペース淡々走のおかげで時間はかかりましたが、それほど疲弊せずに前半10kmを登りきることができました。道の駅信州千石平に到着すると、F井さんが先着し、休んでいました。ここで昼食をとることにし、稲庭うどんセットを頂きました。道の駅にサイクリストはいませんでしたが、オートバイのライダーはたくさんいました。

↓道の駅信州千石平。

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しっかり休息と補給ができたので、最後の大きな登りの新野峠の後半5kmに挑みます。私は相変わらずの少しペースを抑えた淡々走で登り、F井さんが追随します。ピーク手前でF井さんがアタックをかけてきたので、一瞬先行を許し、頃合いを見計らってアタックし、何とかF井さんのアタックを潰しました。新野峠ピークで残りの距離は100kmです。

↓10日の往路は夜間通過で真っ暗だった新野峠。残りは100km。

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往路苦労して登った東栄からの長い登りを復路は一気に下ります。往路休憩した中設楽のファミマには快調なペースで到着し休憩します。往路では無料休憩所が開放されていましたが、お盆で人手が増える12日からは閉鎖されていて、やむなく休憩所の外のベンチで休憩、補給しました。時間は12日の12時26分です。この中設楽で523km地点で残りは80km弱です。ここから本格的な暑さとの闘いになりました。往路ではK9を走り元気よく登りましたが、復路はR151を南下し、R257を走るルートを選択しました。湯谷温泉を過ぎ、鳳来の手前までくるとR151が少し渋滞気味になりました。ちょうどコンビニがあったので、暑さにだいぶやられていたので、急遽駆け込み、休憩します。体温を超える雰囲気温度で危険な為、コンビニで氷を買い、タオルにくるんで首に巻いて走ることにしました。2018年の7月に開催されたAJ宇都宮の灼熱の600kmの際、この方法で酷暑の中、完走率30%のブルベを完走しました。酷暑の中では氷は30分程度しか持ちませんが、それでも熱中症防止にはかなり効果があります。F井さんも私の真似をして氷タオルで酷暑を乗り切ります。何とか道の駅三河三石まで走り切り、道の駅の日陰で休憩します。

↓道の駅三河三石。暑さにたまらず立ち寄り休憩しました。

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R257をそのまま走って金指でR362に出てR362を走るルートを考えましたが、車の交通量が多いので、途中でR257から外れ、K299を走り新東名の浜松SA脇を通ってR362に出る、私がよく走るルートを走ります。大きな登りはないですが、小刻みなアップダウンが多く、500km以上走ってきた体には意外にこたえます。我慢強く走って飛竜大橋手前のコンビニで最後の休憩を取ります。ここからゴールまでは20km程度で平坦基調な為、ほぼ完走が見えてきました。

↓最後の休憩ローソン浜北インター北店。12日16時6分。暑さのピークは過ぎました。

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残り20km、F井さんと力を合わせて走ります。幸い強烈な向かい風は吹かず、快調なペースで走り切り、12日17時30分にゴールしました。総距離607km、総獲得標高7431m、スタートから延べ50時間30分の超ロングライドとなりました。移動時間は29時間22分だったので約21時間は休憩、仮眠に時間を使ったことになります。いろいろありましたが、2人無事に走り切り、特にF井さんは感慨ひとしおでした。

↓12日17時30分。無事原野谷川親水公園に二人揃って帰ってこれました。

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今回もF井さんのブルベ時間での600km完走は未達に終わりました。課題としてはペースが極端に落ちる瞬間があること、休憩を取ると長くなること、また休憩から再スタート時に準備に手間取ってしまうこと、時間内に走り切る為の自身のペース配分の見極めがまだ十分できていない点が挙げられます。ペース配分の見極めは経験値を増やすしかないと思います。

今回私はこの600kmを走るに際して新兵器を2つ投入しました。一つはライトでキャットアイのGVOLT70、もう一つはEdge530です。

GVOLT70はブルベの為に開発されたようなライトで、ハンドル下付けで上部配光をカットし、電源は充電式ですが十分な明るさのミドルレンジのランタイムが9.5時間あり、1個で十分一晩持ちます。2個装備すれば鬼に金棒です。今までVOLT300×2個で予備バッテリーを4個用意していましたが、GVOLT70にすることで、予備バッテリーは不要で大幅な荷物削減になりました。

CATEYE/GVOLT70 ハンドル下取付で上部配光カット、長いランタイムが特徴です。

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Edge530はEdge820Jのバッテリー問題を完全解決すべく投入しました。今回高価なバッテリーパックも購入しました。本体だけでも300km以上走れる印象です。バッテリーパックをつけることで600kmは完全に余裕です。Edge820Jでは常にモバイルバッテリーに接続しこまめな給電と、雨の日は給電端子に水がかからないようにビニール袋で覆う2つの手間がありましたが、その手間から完全に開放されました。ただバッテリーパック大きく、レックマウントが買い替えになっったのはマイナス要素でした。

↓Edge530はEdge820Jから飛躍的にランタイム改善。バッテリーパックも秀逸です。

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Qシートを今回もステムに取り付けて絶えず見えるようにしましたが、ダンシングの際膝にあたり、集中できないので、今後はポケット等に入れて必要な時だけ確認するようにし、PCだけ書き出した小さなメモだけ常に見えるようにしようと思います。

今回暑さ回避の為、午後15時にスタートし、夜を2晩利用しての走行となりましたが、疑似的に1000kmブルベの練習になりました。宿をとらずに仮眠だけで走りましたが、仮眠だけで走ることの大変さを再認識しました。

9月よりブルベ再開をHPで告知する主催者団体が増えてきました。AJ静岡はまだ9月以降の開催を保留していますが、他団体の開催の動きは開催に向けて追い風になります。私的には400km、600kmが走れていないので、何とか走る機会を見出して2020年もSR達成を目指したいと思います。