yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

新宮池~横山~熊ライド

11月23日(土)は久し振りにソロで山岳系の私にとって定番のルートを走ってきました。ルートは浜北~磐田~森町~新宮池~春野~横山~熊~浜北と走り、距離約130km強、獲得標高は約1700m強です。4.2km、平均勾配9%の新宮池、10km、平均勾配5%の横山から一本杉トンネルまでの2か所が登りのいいトレーニングになります。

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磐田まではいつもの通勤ルートを走ります。今日の相棒はCAAD12です。ブルベ装備は全くないので軽量です。かささぎ大橋から先の1km程度の磐田台地の坂も軽快に登れました。まずは25km先の新東名の遠州森町PAを目指します。逆回りだと結構な登りがありますが、磐田から走る場合はそれほどではなく、1時間程度で到着です。ちょうど昼時だったので混雑していますが、ここで昼食にします。下りのPAは飲食店が充実しています。豚ちゃん定食を注文しました。ここからの山岳区間に向けて十分な補給ができました。

↓新東名遠州森町PA下り。店内は多くの人で賑わっていました。

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↓ボリュームたっぷりのとんちゃん焼き定食。

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昼食の後は、PA近くを走っている快走路の森町スカイラインを走ります。適度なアップダウンがあり、舗装も良く、交通量も少ないのでここでトレーニング走行をしているサイクリストをよく見かけます。この日も途中何名かのサイクリストとすれ違いました。塩の道K58に出ると春野までの約15km弱は山間部を走ります。まだこの辺りの紅葉はこれからの雰囲気です。周智トンネル手前が少し登りますが、K58も交通量は少なく快走路です。いきなり新宮池の激坂には向かわず、通過して塩の駅熊の親子で休憩します。ここはお茶の入った生どら焼きが名物です。ブラックコーヒーと一緒に軽く補給です。

↓新宮池登り口近くの「くまの親子」お茶屋さんが経営している道の駅的な施設です。

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↓くまの親子名物の生どらやきは激坂登坂前のいい補給食です。

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軽く補給を終えて、新宮池を登坂します。4.2km、平均勾配9%はいつもながらの厳しさでCAAD12には52-36、11-28で乙女ギア仕様ではないので軽量とはいえ、要所要所でダンシングしながら23分程度で登ります。ここを20分以内で登り切るのがクライマーとしての実力値の目安ですが、私は未だに20分切りは達成できていません。

新宮池はいつもと同じように無人で静かなたたずまいです。標高が550m超にある池で、伝説のある池です。新宮神社に参拝して、クリートの位置を直して下ります。

↓新宮池は勾配が厳しいせいか、いつもサイクリストを見かけません。

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新宮池の登りはそうでもなかったですが、熊切側の下りは路面が濡れていて落ち葉、青苔だらけの道でスリップを警戒してかなりゆっくり下りました。濡れていなければ一気に下れる道ですが、予想していたとはいえ、これには激坂の登りよりも参りました。

↓新宮池下り。この状態で7~10%の斜度があるので最悪です。

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当初は自転車が汚れることを嫌って浜名湖方面を走ろうと思いましたが、平坦基調なので敢えて天竜の山岳路を走りましたが、山間部の県道で日陰の区間はほぼ上の写真のような状態で、おかげでCAAD12にはダウンチューブ裏にびっしり濡れ落ち葉がへばりついてしまいました。何とか熊切まで下り、R362に出たところにある商店でドリンク休憩をします。併設されていたガソリンスタンドが経営者が替わったのか再開していました。山深いところなので、この周辺の集落の人には貴重な施設だと思います。

↓熊切地区周辺の唯一補給できる貴重な商店。休業していたGSも再開していました。

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天竜川水系の風景は高知の四万十川と遜色ないと思います。

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ドリンク休憩を終えて、春野方面に走ります。途中でK285に入り、気田川沿いを秋葉方面に向けて走ります。K285は道幅が狭く対向車に注意する必要がありますが、ここも快走路です。特に夏は木陰が日差しを遮ってくれます。ただ今の季節は少し位感じになるのが残念です。いつものように10km程走った先にある吊り橋で天竜川の対岸に渡ります。

↓いつも板が抜けないか不安に思いながらパスする吊り橋。

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今日は11時少し前に家を出発したので、まだ16時前だったので、横山に向かうR152の途中にある露店の五平餅屋さんを目指します。なんとか閉店前に間に合い、ここで五平餅とコーラ補給です。肝心な五平餅の写真を撮り忘れましたが、しょうが効いた美味しい五平餅で、店主のご主人が気さくな方です。この時期は16時まで営業しているとのことでした。

↓五平餅以外にもしいたけ汁、おでん、やきとり等メニューが多彩になっていました。

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五平餅補給を終えると第二の登坂、横山~一本杉トンネルの10km、平均勾配5%の登りです。登坂距離はありますが、新宮池と異なり、激坂ではないので、山深い渓流沿いの風景を楽しみながら登坂します。所々で色鮮やかにもみじが紅葉していました。

↓山深い所は広葉樹の紅葉がきれいです。

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頂上の一本杉トンネルに着くころには日没を迎えました。あと2時間早く家を出ていれば明るいうちに帰宅できましたが、ここから先はブルベのナイトランの練習状態です。道の駅熊水車の里も閉店していて、オートバイのライダーが2人いただけでした。

↓日没後に到着の一本杉トンネル。すっかりブルべ病で怖さを感じません。

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↓日没後のくんま水車の里。もちろんサイクリストは誰もいません。

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道の駅からは下り基調でK9を浜北まで下ります。浜北森林公園の手前で浜北三段坂を登り、新東名の浜松SAを目指します。18時過ぎに到着しました。今日は奥さんは不在なのでここで夕食を取ります。少しボーリュームがあるものを食べたかったので、普段は食べないカツカレー食べました。この後本来なら都田までまだ少し登って獲得標高が2000mになるまで走るのですが、どもCAAD12の変速の調子が悪いので、浜松SAから自宅に直行しました。

↓新東名浜松SA。いつも夕食で立ち寄ります。

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↓しっかり走ったので、しっかり夕食を取りました。

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前日の雨のせいで山間区間の道路が濡れているところが多かったので残念でしたが、しっかり135km走り込めました。今年の11月はブルベのシーズンオフなのに月間1500kmに走行距離が届きそうです。来週土曜日は自転車屋さんのサイクルイベントで伊良湖まで走るつもりです。

 

梅ヶ島紅葉ライド

11月16日(土)にバイシクルわたなべカネボウ通り店主催の梅ヶ島紅葉ライドに参加してきました。恒例のイベントでほぼ毎年参加しています。今回はブルベ仲間のT中さんと参加します。お店から梅ヶ島の黄金の湯までは往復で80kmなので100km以上走りたいので、AJ静岡のブルベの発着点の島田川越広場に車を停めてお店まで自走します。
往路は8時半の集合時間に間に合わせる為、6時にT中さんと待ち合わせて35km自走します。最短距離重視でルートを引いたので早朝とはいえ交通量の多い幹線道路だったので、失敗しました。

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ただ幹線道路を走るだけでは単なる移動になってしまうため、敢えてK416の大崩を通ります。海上道路では晴天の澄んだ秋空の中富士山がきれいに見えました。

↓早朝の大崩の海上道路。今回の相棒はPropelです。

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今回はブルベ装備が全くないエアロロードのPropelです。普段ブルベでは片面フラット、SPDペダルの為、久しぶりのSPD-SLペダルで漕ぎ出しで踏み外すことがたびたびありました。静岡市に入ると信号峠の連続で予定よりも少し時間がかかって到着しました。集合時間に30分程度余裕があったので、お店近くのドトールコーヒーで一息入れます。今回はブルベ装備を完全に外して普段ナビで使っているEtrexも装備していないのでEdge820J頼みですが、気温が低くなるこの時期、バッテリーの消耗が激しく、わずか2時間のライドでナビ機能を使用したとはいえ、50%以上の消費です。一息ついている間にモバイルバッテリーにつないで充電します。ナビを終了する際にここまでの35kmの走行ログを誤って消してしまいました。いつも通りブルベ装備のあるRoubaixで来ればよかったと後悔です。お店にはすでに参加者が集まっていました。約30名程度でしょうか。3つのグループに分かれて走行するとのことで、真ん中のグループで走ります。最初の休憩ポイントはお店から25km弱の真富士の里です。
走り始めは交通量の多い静岡市街の幹線道路を走るため、安全第1で25kmh前後で走ります。市街地を抜けて安倍街道K27に入ると、交通量は減り、安倍川沿いの山並みを見ながらのライドになります。最終Grが追いついてきたので、そこからそれに追随するように第2Grを離れて少しペースを上げて走りますが、最終Grの猛者集団には全く追いつけません。私の走り方はすっかりブルベに特化した持久力重視の走りであることを痛感です。

↓真富士の里。サイクリストは少なかったですが、車は一杯でした。

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真富士の里の次は10km程度いった先の自販機のある商店です。私は少し準備に手間取って遅れて出発すると第2Grはここまでのペースから急速にアップして追いつくことができず単独走になります。途中疲れ切って脱落したと思われたのか、スピードマンの参加者に後ろに追随するのでゆっくりペースでいいですよと言われましたが、決してヘロヘロになっているわけではないので、持ち前のブルベ走りの一定ペースで走っているとスピードが落ちないので、不思議がられましたが、私はブルベ中心でレース走だと速さがないかわりに、距離と坂はあまり気にならないと話すと納得されました。
途中で第2Grから脱落したT中さんに追いつきました。急激なペースアップでサイクリングではなく練習会状態ですとぼやいていました。ほどなく第2休憩ポイントに到着です。

↓第2休憩ポイント。山が深くなってきました。

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ここでコーラ補給をしようと自販機でコーラを買うと、ブルベでもよくやらかすがっかりあるあるのゼロカロリーコーラを買ってしまいました。コーラーを買うのは糖分を一気に補給する為なので、本当にがっかりです。あと10kmも走らないで目的地の黄金の湯に到着ですが、ここからはヒルクライムです。黄金の湯は梅ヶ島温泉から5km弱手前で標高は800m程度あります。途中にある展望スポットの赤水滝でお店の方で焼き芋を用意してくれているそうで頑張って登ります。何か所か道が狭く、後ろからくる車、前からくる対向車に注意しながらのヒルクライムです。Propelはフロントが53-39、リアが11-28のギアで、普段ブルベ車の30-32の乙女ギアがないので、いつも以上に丁寧なペダリングを意識しながらじっくり登ります。赤水滝の駐車場まで何とか登り切り、焼き芋をいただきました。ちょうどお腹がすき始めたのでありがたいかぎりです。

↓赤水滝の駐車場でお店が用意してくれた焼き芋を美味しく頂きました。

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赤水滝で登りはほぼ終了です。難所を過ぎてほどなく最終目的地点の黄金の湯に到着です。山深いこのあたりは、ちょうど紅葉のピークになりつつあるようで、紅葉やカエデなどの広葉樹がきれいに色づいていました。

↓黄金の湯の入口ちかくの広葉樹はきれいに色づいていました。

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梅ヶ島周辺は今が紅葉の見ごろです。この日は本当に気持ちのいい晴天でした。

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黄金の湯にはほぼ12頃に到着しました。多くの観光客賑わっていて、食堂は大混雑で一時的に食券が販売中止になっていました。売店には羊羹や煎餅、饅頭はありますが、パンは売っていないので、時間をおいて食堂に行くと何とか食券を購入でき、そば定食を注文しました。料理がでてくるまで少し待ちましたが、なんとか出発時間前にしっかり昼食をたべることができました。

↓そば定食はこんにゃく、イワナ、そばとヘルシーメニューです。

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13時30分に再集合し、集合写真を撮って帰路に着きます。帰路は下り基調のラクチンサイクリングです。ただ道が狭く、コーナーが厳しい区間があるので、車との接触、落車に要注意です。気持ちよく飛ばして往路の第1休憩ポイントの真富士の里に到着しました。ここでほぼ解散です。あまり集団で走ると車に迷惑をかけるので、私とT中さん、そして私と同じ浜松店の常連参加のK木の3名で最後尾でお店に向かいます。疲れない程度のスピードで走ります。静岡市街の幹線道路は往路以上に交通量が多く気を使いましたが、無事16時頃、お店に戻ってきました。しばらく参加者の方と雑談して16時半少し前にお店を後にしました。ここからT中さんと自走で川越広場まで戻ります。帰路は時間を気にする必要がないので、10kmほど遠回りですが交通量の少ない、AJ静岡ブルベ定番の道で帰ります。いちご街道、大崩、大井川リバティと走って18時半前に川越広場に到着しました。最後の約15kmの大井川リバティが爆風ではないですが、横風、向かい風で少し苦戦しました。この後、蓬莱の湯に立ち寄って炭酸泉でしっかり疲れを癒して、夕食を食べて帰りました。T中さんには140km程度でのんびりしたサイクリングになると伝えていましたが、予想に反して今回の参加者は健脚揃いでかなりのペースで、おまけに最終的に170kmのライドになったので、申し訳ないことをしました。

先週に続き、秋の晴天の中、楽しいライドになりました。引率されたお店のスタッフの方に感謝です。今回のライドでブルベシーズンオフの11月にも関わらず、月間走行距離が1000kmを超えました。これからより寒くなって行きますが、寒さに負けず、引き続きしっかり乗り込んで行こうと思います。

19BYK1109鈴蘭高原445km(復路)

11月9日(土)は0時に眠りにつき、10日(日)は7時過ぎに起床します。氷点下30度対応の寝袋と石油ファンヒーターのおかげで寒さに悩まされることなく十分に睡眠をとることができました。朝、相当な冷え込みを覚悟しましたが、5度以下は間違いないと思いますが、氷点下まではいっていない感じです。10日も朝から秋晴れでした。火をおこし、皆で朝食の準備をします。9日は日没後の到着だったので、くるみ温泉&キャンプ場の様子がよく分かりませんでしたが、近くを清流が流れ、紅葉で色づく山に囲まれた最高のロケーションでした。敷地自体はそれほど広くないですが、温泉、釣り堀があり、旅館も併設しています。洗い場は温水が出る蛇口があり、充実した設備です。1年中営業していて、真冬でも本格派のキャンパーが訪れるそうです。

↓キャンプ場横を流れる清流

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↓9日は私たち以外にも多くのキャンパーが利用していました。

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↓私たちが宿泊したバンガロー。灯油を購入すればヒーターで十分な暖をとれます。

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朝食を終えて、片づけをして名残惜しいですが10時半に解散です。復路は224km、獲得標高は2800mの道のりです。鈴蘭高原への登りの前には思わず一日のんびり過ごしたくなるような長閑な山村の道を進みます。

↓キャンプ場を出てからすぐの長閑な山道。10日もサイクリング日和です。

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復路の鈴蘭高原の登りも7.4km、平均勾配5.4%、400m登ります。昼間なので紅葉を楽しみながら登りをパスします。1時間程かけて登り切りました。標高1344mの鈴蘭高原のピークからは御嶽山乗鞍岳北アルプスの山々が秋晴れの中きれいに見ることができました。

御嶽山。まだ水蒸気の噴煙が見えました。

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乗鞍岳。いつか乗鞍スカイラインも走ってみたいと思います。

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↓肉眼では奥穂高槍ヶ岳笠ヶ岳などの北アルプスが遠望できました。

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雲一つない眺望で苦労して登った甲斐があった絶景でした。下りは寒いのでしっかりウィンドブレーカーを着こみます。11時近かったので、昨日のナイトライドよりは暖かく、紅葉を鑑賞しながら鈴蘭高原を下ります。

↓鈴蘭高原周辺の紅葉は今が見頃です。

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登りは1時間以上かかりましたが、下りはあっという間に終了です。往路立ち寄った道の駅奥飛騨小坂はなももに立ち寄ります。レストランが営業していたので、ちょうどお昼少し前だったので昼食をとります。朴葉味噌定食を注文しました。

↓道の駅奥飛騨小坂はなもも。すぐ近くに小坂温泉があります。

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↓朴葉味噌定食

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 朴葉味噌でご飯が進みます。お腹が満たされたのでライドを再開します。ルートは往路をほぼ逆走するコースです。往路の疲労が若干足に残っているので、快走とはいかないですが、ブルベと違い睡眠をしっかりとっているので睡魔はなく、秋晴れの中景色を楽しみながら走ります。下呂温泉駅でドリンク補給し、舞台峠を越え、加子母の道の駅では大福とシフォンケーキで軽く補給します。付知周辺の交通量の多いR257では、車に追い立てられるのがいやなので、時折歩道を走ったりしました。旧中山道のK410で日が暮れ始めました。恵那でちょうど道のりの半分です。残りまだ110kmあります。恵那と岩村の間でナイトライドとなりました。夕方の交通量の多い時間で岩村までそこそこの交通量があり、いくつかあるトンネルは面倒でも安全第1の為、歩道を利用しました。岩村から先はコンビニも飲食店もないため、岩村手前のコンビニのイートインで夕食をとります。岩村を過ぎると車の交通量も一気に少なくなります。往路に比べて復路は獲得標高が1000m弱少ないので、長い登りに苦しめられることは少ないですが、秋の山間部のナイトライドは気温が低く、ただただ漆黒の闇を淡々と走ります。

結局浜北の自宅に到着したのは日付が変わる直前の23時半でした。途中長く休憩をとったこともあり、予想よりも1時間程遅い到着になりました。2日間で約445km、獲得標高6500mを走破しました。

↓復路は224km、獲得標高2800mでした。坂よりも寒いナイトライドが大変でした。

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ブルベと違いしっかり睡眠をとっていること、制限時間を気にすることなく終始自分のペースで走ったので、400kmブルベよりも疲労感はない感じでした。11月は今回のライドで月半ば前にして累計で850km走行しています。11月も1000km超のライドになりそうです。

来週はバイシクルわたなべカネボウ通り店主催の梅ヶ島ライドに参加します。島田まだ車で行ってそこから自走するつもりです。往復140km程度のライドになります。今度は奥静の紅葉を満喫してこようと思います。

19BYK鈴蘭高原445km(往路)

11月9日(土)、10日(日)で高山の鈴蘭高原に行ってきました。今後は200km以上の個人的なロングライドはBYKと分類しようと思います。

11日(月)に終日有休が取れれば10日の復路は開田高原へ抜けて~伊那~分杭~地蔵~兵越の1WAYコースにしたかったのですが、260kmで獲得4000を超える超山岳で10日真夜中の帰宅になるので断念です。ただ往復コースでも特に往路はルートラボでは4000m近い山岳で走りごたえ十分です。

浜北~鳳来~設楽~岩村~恵那~下呂~鈴蘭高原~くるみ温泉のルートです。今回は昔の職場仲間でのキャンプに参加する為のロングライドです。前々日に車組に寝袋、着替、椅子などの荷物を託して、単身自転車で222km/獲得標高3700mを走破します。便利さ重視で今回の相棒は自転車通勤に使っているTREKのCrossLipです。前後フェンダー、リアキャリア、サイドスタンドを装備しています。重量はおそらく荷物積載前でも13kgあると思います。荷物を積載すれば15kg前後なのでスピードサイクリングには不向きですが、のんびりライドには最適です。

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朝4時に起床して朝食を済ませ5時に出発します。今回寒さが心配なのでパールイズミの15度対応の厚手の長袖ジャージ、タイツを着て、念の為に保温下着をリアバッグに準備しました。浜北でも早朝は10度前後です。グローブはフルフィンガータイプですが、冬用を予備でバッグに忍ばせておくことを忘れてしまいました。

ほぼ今年のブルベで走った道で土地勘があるので快調に走ります。40km過ぎにある田峰の稲目トンネルが工事中で車道が狭いので歩道を走れという表示でしたが、歩道もコーンが並べられていて、途中で歩くことを強いられました。実際に自転車で走る人への配慮が全くないことに腹が立ちました。

↓工事中の稲目トンネルは狭い歩道にコーンが2つ何か所も並べられていました。

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設楽で連続して2か所登りが登場しますが、何回も走っていて勝手を知っているので、一定ペースでパスします。設楽周辺は寒さが厳しい所ですが、走っているかぎりは問題ない寒さで助かりました。設楽、名倉、稲武あたりはまだ紅葉はこれからのようです。95km地点の上矢作の道の駅で少し長めの休憩を取ります。補給も兼ねて五平餅を2本食べました。甘辛の味噌が良い感じで、薦められた漬物のサイクリング途中にはいい塩分補給になりました。

↓上矢作の道の駅にライダーは複数みかけましたが、サイクリストは私だけでした。

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↓五平餅を2本食べてしっかり補給です。のんびりしたいですが先を急ぎます。

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新木の実トンネルから岩村まで下りです。ただセンターラインにキャットアイが埋め込まれているトンネルがいくつか登場するので、自転車に配慮のない自動車に気を配りながら、危険な時は道路を横断して反対側にある歩道も利用しながらパスします。最近冬に凍結の危険のあるトンネルは車の為に舗装に縦溝がきってあり、気を抜くとハンドルを取られて高速落車しかねないので注意が必要です。岩村を過ぎて恵那に入ると国道から逸れてK410を走ります。ここは旧中山道で道幅は狭いですが、車の往来は生活者だけで少なく、往時の遺構を説明した看板、石碑を多く見かけます。雰囲気のある道ですが、細かい勾配の厳しい箇所が連続して登場します。標高がないのでルートラボの高度プロフィールでは平坦区間のように見えます。一部で戦国時代の島津が取った戦術をなぞらえて、釣り野伏と呼んでいる人がいますが、まさに釣り野伏せ区間です。

恵那高校から先の区間はさらに凶悪区間でした。ブルベでは下ることが多かった区間ですが、登りでは激坂が破壊力満点でした。R257に戻ると主要国道の為、交通量が一気に多くなります。ちょうどお昼過ぎだったので、付知の道の駅で昼食を取ります。運よく私が食堂に入ったタイミングはまだ待ち時間はそれほどなく入れました。郷土料理のけいちゃん定食を注文します。鶏肉を味噌でからめて蒸し焼きにした料理です。私の大好物で岐阜に来たときはよく注文します。食事をしていると、食堂入口には行列が出来ていました。

↓岐阜の郷土料理、けいちゃん。ヘルシーで美味しい料理です。

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↓いつもは混雑しているのでドリンク補給だけですが、今日はゆっくりできました。

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ここからくるみ温泉まではまだ80km程あります。この段階で13時30分だったので、到着時間が下手をすると鈴蘭高原の登りが厳しすぎる場合、19時を過ぎかねないので、車組に途中で夕食も済ませていくので私抜きでキャンプの食事をしてくれるよう連絡しましたが、待っているとのことなので、のんびりできなくなりました。覚悟を決めて先を急ぎます。加子母、舞台峠の登りも頑張って走破します。舞台峠の頂上でうまいもん祭りをやっていましたが、立ち寄る時間がないので、止む無くスルーします。

↓5月の高山600kmでも通った舞台峠。峠ではうまいもん祭りをやっていました。

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下呂手前からまた国道を逸れてK88で高山の小坂を目指します。K88は今年、名古屋の600km、静岡の600kmで走った区間です。川を挟んで並走するR41と違って交通量は少なく快走路です。ただ多少のアップダウンが連続します。下呂温泉駅で写真だけ撮ります。キャンプではなくこの辺りで泊まって、温泉を満喫して、美味しい料理とお酒を飲めれば最高ですが、ここから目的地まではまだ50kmあります。14時半なので普通の道なら17時到着が確実ですが、私にとって未知の鈴蘭高原が待ち構えています。

下呂温泉駅前。川を挟んで両岸に温泉旅館が立ち並びます。

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鈴蘭高原に登る前に手前の道の駅で車組に連絡します。日没にはまだ1時間余裕がある16時ですが、くるみ温泉まで26kmあり、ここから14km、約700m、平均勾配5%超の坂を登ります。車組には何とか18時頃には着けるかも一方入れて登坂開始です。鈴蘭スカイラインは2車線のきれいな舗装路で、日没前は周囲の紅葉を楽しみながら登れましたが、日没になると闇に包まれ、気温も6度位しかなく、苦行です。

↓鈴蘭高原手前の道の駅飛騨小坂はなもも到着した16時には売店は閉店していました。

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↓まだ日没前ですが7.4度です。頂上はここから500m上で3度は確実に低くなります。

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前方に動物を見たので熊でないことを祈って良く見ると日本カモシカでした。ブルベで山中を走っていると日本カモシカはよく見ることがあります。私を追い抜く車はなく、鈴蘭高原から降りてくる対向車がまれにきますが、日没後の山道を自転車でなぜ一人で登っているのかと皆一様に不思議な顔をして通り過ぎて行きます。夜間は周囲が見えないので、距離感がなくなり、登りが永遠に続く錯覚に襲われます。E-TREXは頂上に頂上マークが表示されるので、それをよりどころにダンシング、シッティングを繰り返し格闘します。何とか標高1344mの頂上にたどり着きました。昼間なら御嶽山乗鞍岳がきれいに見える絶景ポイントですが、暗闇の中に石碑があるだけです。

↓鈴蘭高原の頂上にある石碑。17時30分過ぎですが完全な闇です。

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宿までまだ10kmあります。下りで昼間ならあっという間ですが、日没後で真っ暗でさらに気温が5度切る中の下りは登り以上につらいものがあります。5度切ると冬用のグローブが必要なことを痛感です。寒い中での長い登りで思いのほかエネルギーを使ったようでハンガーノックの気配を感じたので、キャンプ場前の集落の自販機でホットココア補給をします。当初の甘い見込みからは遅れて18時頃ようやくくるみ温泉のキャンプ場に到着しました。とりあえずすっかり空腹なので車組が作ってくれた料理を平らげ、キャンプ場内にある温泉に浸かってようやく人心地を得ることができました。朝5時に出発して13時間かかって220km走破しましたが、へろへろになることなく深夜までかつての職場仲間と歓談し、楽しい時を過ごすことができました。このキャンプ場は1000m弱標高があるので、朝は今の時期でも氷点下になるそうです。ただ温泉を併設した雰囲気のあるキャンプ場なので我々以外にもテントサイト、バンガローはほぼ埋まっている状態でした。バンガロー内には灯油ファンヒーターがあり、灯油を購入すれば十分に暖を取ることができました。明日も来た道を帰るのでしっかり眠ります。ブルベとの違いはゆっくり睡眠できることですが、この違いが体の疲労度に大きく影響することを今回のライドでも実感です。復路はまた改めて記載します。

山岳ロングライド 浜北~遠山郷

11月1日(金)に有休がとれたので南信州遠山郷まで山岳ロングライドに行ってきました。コースはR152を北上し、遠山郷、新野峠、熊と山岳中心の210km、獲得標高3300mです。早朝出発の予定が起きられず、ナイトライドを覚悟して9時半に自宅を出発です。

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特に時間に制約はないので、普段通勤に使っている重量車のCrossLipで走ります。重量車ですが、リアキャリアとスタンド、前後フェンダー装備がゆったりロングライドには重宝します。極力交通量の多いR152を避けて対岸の天竜川沿いのK360、285を北上します。台風19号の影響かK285が秋葉ダムの手前と佐久間の大間で土砂崩れで通行止めになっていました。

↓秋葉ダム手前のK285の通行止め箇所。コンクリートの法面が崩壊していました。

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↓春には桜の名所の秋葉ダム。紅葉はまだ殆ど始まっていない感じです。

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↓2か所目のK285の通行止め箇所。土砂が完全に道路を塞いでいます。

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この日は爽やかな秋の晴天でサイクリングには最適です。平日だったのでダンプカーの通行を心配しましたが、珍しく私が進む方向に走るダンプはほとんどありませんでした。K285からR152に合流する佐久間の渡辺商店でドリンク休憩をしました。R152は天天竜二俣を過ぎるとコンビニは全くなく、水窪町までは食べ物の補給はできません。出発が遅かったので、ちょうど13時前後に水窪の地場産品を販売しているお店「国盗り」前を通るのでそこでの昼食を見込んで走ります。

↓K285とR152の合流点にある公衆便所。水窪に行くときはいつもここで休憩します。

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水窪にはほぼ予定通りの時間に到着しましたが、平日の為、国盗りのレストランが12時50分で営業終了で止む無く30km弱先の兵越峠を越えた今回のライドの終着点の遠山郷かぐらの湯を目指します。

兵越峠は草木トンネルまではゆるやかなな登りですが、そこをすぎて残り6km前後は10%前後の登りが続く厳しい登りです。

↓草木トンネルまでは5~7%前後の緩やかな登りです。

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久し振りの兵越峠でこんなに勾配が厳しかったかなと思いながらなんとか登り切りました。標高は1100m程あります。先週恒例の遠州軍と信州軍の綱引きが行われた場所です。2019年は遠州軍が勝ちました。さすがに標高が1000m超えると少し寒さを感じるので、下りにそなえてしっかりウィンドブレーカーを着ます。

兵越峠ピーク。この近くに広場があり、毎年国盗りの綱引きが行われます。

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遠山郷かぐらの湯には15時頃に到着しました。かぐらの湯のレストランも平日営業時間で14時50分で終了していました。やむなくパンを購入して昼食を済ませます。湯冷めが怖いので温泉に入るのは断念しました。

↓飲むと少し塩分を感じる泉質です。ここで15時で日没まで2時間強です。

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遠山郷から先はR418を新野まで走ります。はじめは下り基調で快調に走れますが、天龍村の平岡を過ぎた辺りから7~8%前後の坂が延々続きます。幸いここもダンプはこの日はあまり走っていないようで、紅葉直前の南信州の山深い国道の雰囲気を味わいながら、淡々と新野の道の駅を目指します。

新野の道の駅には17時過ぎに到着しました。いよいよここから約90kmはナイトライドです。道の駅でおいしそうなリンゴを販売していたので、荷物が多くなりますが、リアバッグに収まったので購入します。この後新野峠を越えます。ここからの新野峠よりも、平岡から新野までのR418の方が厳しい登りでした。ブルベで過去何回も登った新野峠なので、あさっりパスします。

↓新野の道の駅には17時過ぎに到着しましたが、すっかり暗くなりました。

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↓新野峠のピーク。暗闇の中一人で走るのでどちらかというとメンタルの訓練です。

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野峠から東栄までは一気に下るご褒美区間です。ウィンドブレーカーを着ているので上は寒くないですが、下は3シーズンのサイクリングタイツなので下りは寒さを感じます。中設楽のファミリーマートまで一気に下ります。ファミリーマートではおにぎり2個とみそ汁、カルピスウォーターで軽く補給します。R151をひたすた鳳来まで走れば下り基調で楽に走れますが、あえて東栄町をすぎてからK9で熊まで10kmの登坂をします。さすがに夜間なのでK9は全く車の往来はなく、暗い静かな山道を淡々と走ります。途中道路脇にニホンカモシカに出くわしびっくりしました。熊から先もK9から外れて途中渋川に向かうK47を経由します。走ったことがない県道でしかも夜間なので、厳しい登りでないことを祈りましたが、ほどよい登りで助かりました。K47では立派な角をもった雄鹿に出くわしました。猪、熊でなくてなによりです。ブルベ気分を味わいながら、途中浜松SAで休憩して、22時に帰宅しました。あと2時間早く出発していれば、昼食でおいしい郷土料理が食べられたので失敗でした。

スピードを気にしなければCrossLipは走り易い相棒です。でも今回の時間を見ても時間を急ぐ場合はやはりハンディが大きいようです。

例年11月、12月はブルベがない期間で月間走行距離が落ち込む区間なので、月間1000kmはしっかり走り込めるよう、自転車通勤と週末のロングライドに励みたいと思います。

撤収ライドDAY2

撤収ライド2日目の14日(月)は雨模様の天気です。7時過ぎに起床して、ホテルの朝食バイキングでしっかり朝食を摂ります。外に目をやると雨は降っていないですが、道路はしっかり濡れています。デイパックとリアキャリアーバッグにはレインカバーをして、ガーミンEDGE820Jにはビニール袋で覆ってしっかり雨対策をします。自身は合羽の上着は着ないで、下だけレインソックスに、レインシューズカバー、モンベルの合羽で完全装備です。今回ヘルメットにKABUTOのレインヘルメットカバーを装着しましたが、直接頭が濡れないのでかなり重宝しました。いつもホテルのアメニティーのビニールのヘアカバーを使用していましたが、風によるバタつき、見栄えの悪さが気になっていましたが、KABUTOのヘルメットカバーは風によるバタつきもなく、見栄えも良好でした。今後の常備アイテムの一つになりました。とりあえずホテルに長居してもしょうがないので9時前に出発します。

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ここから高山までのルートは5月末に行われた静岡の高山600kmのルートに重なります。R361で権兵衛峠を越えて木曽に入り、開田高原長峰峠を越えて高山に入るルートです。静岡の600kmの際は夕方、夜間に走った区間ですが、今回は雨の中昼間に走ります。最初の登りは権兵衛峠です。約10km、平均勾配3.9%、標高1177mの峠です。長い登りですが激坂ではないので淡々と登ります。峠よりも約4.4kmの権兵衛トンネルの走行に気を使います。最初は車を避けるために、トンネル脇の狭い段差の歩道(?)を走っていましたが、ふらついて落ちるとかえって危ないので途中から車道を走りました。伊那から木曽に抜ける国道の為、交通量があり、脇を高速で車が駆け抜けていくのはあまり気持ちいいものではありません。じっと耐えてふらつかないように走ることだけ注力してパスしました。

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権兵衛トンネルを抜けると雨が降ってきました。ウィンドブレーカーでどこまで行けるか試そうと思い、合羽の上着を着ないでウィンドブレーカーだけでしのぎます。権兵衛トンネルから先の区間が路面が濡れていて、下りでスピードが出る区間だったので、かなりリスキーでした。最近トンネルの入口、出口前後に凍結防止のために縦溝が舗装によくきられていますが、気を抜くとハンドルを取られて落車しかねないので本当に要注意です。晴れていれば豪快に下れる快走路ですが、今回は雨の中、楽しくない下りでした。下りきると、静岡の600kmでPCだったセブンイレブンに到着です。ここでコーヒーと肉まんで軽く補給します。

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ここから高山まではまだ70kmあります。最後の難関は開田高原です。開田高原は約15km、平均勾配3.7%、標高1273mです。開田高原も激坂はないですが、とにかく長い登りです。おまけに開田高原目指して登り始めると雨は本降りになってきました。開田高原を登り切った先に静岡600kmでも休憩した、自販機のある公衆トイレがあることを知っていたのでそこを目指します。道中そば祭りの幟があり、そば屋さんに立ち寄ろうかと思いましたが、合羽を脱いだりするのが大変なので断念しました。なんとか目的の公衆トイレに着いたので、ここで予備補給食の羊羹を食べて、温かいコーヒーを飲みました。ウィンドブレーカーでは風は防げても、ウェアはすっかり濡れてしまったので、保温下着を着て、乾いたウェアに着替えて、モンベルの合羽をしっかり着こみます。高山までは後60km強です。登りは20km弱で終了します。気を取直して再び走り出します。坂よりも本降りの雨に本当に参りました。最後の登りが長峰峠ですが、標高が1354mあり、標高による気温の低さが追い打ちをかけます。長峰峠から高山までの約40kmの下りが最悪でした。一気に高山を目指しても良かったのですが、昼食が補給食の羊羹だけだったので、途中朝日村の道の駅に立ち寄りました。食堂が空いていたので、鶏ちゃん定食を食べました。雨で冷え切った体にはご褒美でした。

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残りは20kmもないので、頑張って走ります。何とかスタート地点の旅館富士屋には16時過ぎに到着しました。110km位の道のりでしたが、雨のせいで随分時間がかかりました。今回11日~14日で合計650km、獲得標高9000mを走りました。11日と13日は天気にも恵まれサイクリングを楽しめましたが、12日朝、14日は雨で苦労しました。
台風が迫る中、7名が出走し、全員がDNFになったのは残念ですが、誰一人無理をせず、台風を回避したことは幸いでした。私もあわよくば台風の到達前に2日目の山梨の宿に着く可能性にかけて出走しましたが、今回の超山岳コースは悪天候で完走できるほど甘くないコースでした。1週間過ぎたいまでも台風さえこなければという思いは強いですが、貴重な経験になりました。

遠路、ブルベの運営の為に高山まで来てくれたAJ岡山の澤田さんと今回お会いできなかったですが、山内さんには、参加者の自己判断のもと、スタートさせてくれたことに感謝です。正直、当日の中止を覚悟していました。澤田さんには途中、何度も安否確認の連絡をいただき、すぐに返信できずご迷惑をかけました。また富山を過ぎて互いに励ましあった、Tさん、Fさんにも感謝です。2019年のブルベはこれで終了ですが、また2020年も性懲りもなく、たくさんのブルベを走っていきたいと思います。

↓撤収ライDAY2の14日はほぼ終日雨でした。伊那~高山約110kmを走りました。

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撤収ライドDAY1

10月12日(土)12時に長野市のホテルに避難し、ホテルに籠っていましたが、今回のルート上の長野、山梨、静岡がいずれも大雨特別警報が発令され、夜には千曲川の堤防決壊のニュースが入ってきて、台風19号の猛威にびっくりしました。翌日の13日にどの程度影響があるか分かりませんが、13日は伊那にホテルを予約していたので、伊那に向かいます。ホテルの朝食バイキングでしっかり朝食をとって8時過ぎに出発です。

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ブルベは終了したので、時間を気にする必要はないので、とりあえずホテルから2km程先にある善光寺に向かいます。まだ早朝ということもありますが、台風翌日の為、善光寺の門前通りの人通りはいつもよりかなり少ない印象です。仁王門前の五地蔵の裏側に自転車を立てかけて観光します。人が少ないので初めて善光寺本堂の内陣廻りを出来ました。本堂地下の真っ暗な回廊を進みますが、一回り目は結願の錠前を見つけることができず、二回りしました。門前通りの土産物店でそば饅頭を購入しましたが、お店の方の親戚の方が千曲川が決壊した地区にいて被災したとのことで、心配そうな顔をされていました。善光寺も山門内の見学が中止されていたり、提灯等が破損していました。

善光寺本堂 初めて内陣廻りが出来ました。

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↓台風の影響で山門内の見学は中止されていました。

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↓いつもは多くの人通りがある門前通り。台風翌日はひっそりしていました。

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↓門前通りの観光案内所に善光寺参りのシンボル牛の銅像がありました。

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善光寺観光の後は一路R19で松本を目指します。長野市から松本市までは75kmです。台風の影響を心配しましたが、R19沿いを流れる千曲川犀川は濁流でしたが、R19には影響がないようで通行止め箇所はありませんでした。上空にはおそらく千曲川が決壊した穂保地区に救助に向かうヘリコプターが飛んでいました。

↓R19沿いの犀川。決壊はしていないですが、それでも茶色の濁流です。

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松本市以北のR19を走るのは初めてでしたが、この日は交通量は少なく走り易い道でした。途中道の駅で休憩しながら13時前に松本市に到着しました。とりあえず松本城を観光します。いつもは裏からの写真撮影が多いですが、今日はしっかり正面に回って、松本城の特徴である月見櫓のある正面から写真を撮ることができました。

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松本城からは、当初ブルベで走る予定だったコースを巡航します。松本城近くのコンビニで昼食を食べて市街を抜けます。途中イオンショピングモール周辺が大渋滞していて車をよけながらの走行になりましたが、K63に入り、少し登ると交通量も少なくなり右手に中央アルプスの山並み、眼下に松本市街が広がる眺望のよい快走路でした。当初ルートではこのまま塩尻に抜けて高ボッチ高原を登ります。高ボッチ高原はR20で塩尻峠に向かう途中に登り口があります。標高1641mで約10km、平均勾配7.4%の激坂です。1時間以上格闘して何とか足つきなく登り切りました。天気がよければ、中央アルプス南アルプス、富士山が見える、360度の展望スポットですが、13日は靄が立ち込め、気温も10度以下で残念でした。とりあえず、写真チェックポイントを写真に収めます。

↓12日の登るはずだった高ボッチ高原。かなりの激坂でした。

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高ボッチ高原は靄が立ち込め、寒風が吹き荒れる眺望には最悪の天気でした。

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登りはもちろん激坂に苦しめられましたが、下りの方が慎重に下らないと滑りそうでさらに頂上ですっかり体を冷やしてしまったので苦労しました。この後、塩嶺高原、勝弦峠と2km程の登りがありましたが、そこそこの勾配の登りで、高ボッチ高原を登り切った脚には堪えました。17時になると、日没で暗くなってきました。ブルベでPC4に設定されていた諏訪湖のコンビニには18時18分に到着しました。12日の雨の中、台風到達前の午前中にここ517km地点に到着するのは、13日走った感じだと無理そうです。私より先行していた1名の方は戸隠を超えて、信濃大町まで走破されていますが、高ボッチ高原の激坂を雨の中走破して時間内にこの諏訪湖のコンビニには到達していないと思います。到達していれば超人領域です。

このコンビニで夕食をとった後、諏訪湖を一周して有賀峠を登ります。今年中部の400kmで衝撃を受けた峠ですが、それ以上の高ボッチ高原の衝撃のおかげで、意外にあっさり登り切れました。ブルベでPC6に設定されていた箕輪のコンビニには20時30分に到着です。ここから13日宿泊の伊那パークホテルまでは5.4kmです。下り基調の為、21時前に到着しました。伊那パークホテルは部屋まで自転車を持ち込むことを認めてくれるので非常に助かります。長野市からここまでは約170kmでした。1泊して残り高山までの100kmを走破します。睡眠をしっかりとりながらのロングライドは体にあまりダメージがないことをこの撤収ライドで実感しました。ここから高山までの撤収ライドは改めて記載します。

 ↓撤退ライドのログ。DAY1は長野市~松本~諏訪~伊那の170kmです。

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