yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

BRM1016中部400km福井

10月16日(土)にAR中部主催のBRM1016中部400km福井を走ってきました。10月2日(土)にAD近畿の上越400km、10月7日(土)にAJ静岡の北遠南信300kmと3週連続のブルベです。中部400kmは111名のエントリーでしたが、16日の予報が雨確実だった為、当日出走したのはほぼ半数の53名でした。

発着点の道の駅瀬戸しなのまでは浜松からは車で1時間半弱ほどかかります。8時スタートなので余裕を持って7時前後に到着するよう4時半に起床して朝食を済ませてサイクルジャージに着替えて5時半に家を出ます。予定井通り7時過ぎに到着し、自転車を車から降ろして受付を済ませます。今回の相棒はTREKシクロクロス車crossripです。前後に泥除けを装着していて、TOPEAKのリアキャリア、リアバッグを搭載し積載性も十分で、スタンドも装着しているので使い勝手は抜群です。ただ重い為、ペース配分をしっかりしないと、後半疲労が襲ってくるので無理ができません。

中部のブルベなので顔なじみの参加者が多く、スタートまで談笑します。出走はしないですが、ikarugaさん、Kさんも見送りにだけ来ていました。スタート時点は晴天でとても雨が降ってくる雰囲気ではなく、ひょっとして予報が外れて雨に降られないのではと淡い期待を持ちました。

コースは瀬戸を出発し、郡上に向かい、九頭竜川沿いに大野、福井に向かい、福井で折返してR365を南下して木之本に向かい、揖斐川町を抜け、瀬戸に戻ってくるコースです。RideWithGpsでルートを引いた際には獲得標高は6000m超で本格的山岳コースかと警戒していましたが、ツイートで土地勘のある方が登りの少ない走り易いコースとつぶやいているのを見て安心しました。実際走り終わっての走行ログを見ると総獲得標高は3494mでした。今まで7年間の中で走ってきた400kmブルベでは一番登りの少ないブルベになりました。

↓標高1000m超の登りはなく、AR中部のコースでは異例の平坦基調の400kmでした。

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コロナ禍の為、車検とブリーフィングはありません。スタート時間の8時になるとそれぞれが走り始めます。一斉スタートなので私はスタート直後の混雑を回避する為、先頭の方で走り始めます。

↓ブリーフィング、車検はなく、簡単な説明の後、8時定刻でスタートします。

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スタートから関までの約50kmの区間は市街地走行の為、信号での一時停止を余儀なくされますが、大きな登りはなく快調です。スタートしてほどなく三船さんと追随する参加者の快速トレインにいつものようにあっさりパスされます。カーボンディスクロードの軽量なRoubaixが相棒なら少しは三船さんのトレインについて行こうかと思いますが、Crossripでは無駄に疲弊するだけなのでその気にすらなりませんでした。後ろから声を掛けられしばらく女性の健脚のMさんと平坦が速いIさんと一緒に走ります。関市内に入ると刃物祭りの交通渋滞に捕まりました。幸い歩道が走れそうだったので、歩道に逃げて、歩行者の人に注意しながらゆっくりパスします。関市を抜けると市街地走行は終わり、車の交通量も少なくなり、信号もあまりないので走り易くなりました。寺尾の登りでMさんが先行し、Iさんはマイペース走でボッチ走になりました。板取川沿いのR256に出ると清流沿いの快走路です。アユ料理のお店が何店かあり、一瞬立ち寄ろうかと思いましたが、道中いつ雨が降ってくるかわからないので、雨が降ってくる前に進めるだけ進む必要があるので素通りします。ほどなくPC1のモネの池第1駐車場に到着しました。駐車場の時計台の写真を撮って通過チェックとするPCです。制限時間はありませんが、11時20分到着で早くも1時間半強のマージン確保です。

↓PC1モネの池第1駐車場の時計台 73.6km地点

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↓モネの池には行きませんでしたが、HPには絵画のような写真が掲載されていました。

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お題の写真を撮り、自販機でドリンク補給をして、次のコンビニPCまで40km程あるので、ハンガーノックを警戒して持参した補給食の羊羹を食べて再スタートします。スタートしてすぐにタラガ峠ですが、RWGではトンネルの標高を山頂で拾ってしまうせいで標高723mだったので警戒していましたが、実際は400mもないようで、大した登りではなく、難なくパスできました。タラガ峠を下ると郡上八幡です。長良川沿いを走ります。鮎釣りをしている釣り人を多く見かけました。淡々と走っていると和さんにパスされ、郡上八幡の手前でさらに一人の参加者にも追い抜かれました。そしてクマジャージのクマさんにもパスされました。疲れていたわけではないので何とかクマさんには追いつこうと頑張ってペダルを踏みこみます。熊さんも時折力強いダンシングで加速し、なかなか追いつきません。それでもしばらく頑張って走っていると何とか追いつき追い抜くことができました。ほどなくPC2のファミリーマート白鳥バイパス店に到着しました。13時9分で2時間半以上のマージンを確保しました。かなりいいペースです。ここでカルビ焼弁当で昼食をとり、整腸剤として飲むヨーグルトで喉の渇きを潤します。ここから大野までは補給困難区間の為、予備補給食として塩大福、ミニ大福、バームクーヘンを買いました。このコンビニで名古屋、中部のブルベで時折顔を合わせて言葉を交わしていたNさんと合流しました。Nさんとはここからゴールまで一緒に走りました。ボッチ走ではなく道中助け合える心強い援軍です。

↓PC2ファミリーマート白鳥バイパス店 115km地点

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Nさんと一緒に再スタートします。当初運が悪ければこの辺りから雨も覚悟しましたが、この時点でも雨が降る気配はなく、運が良ければ折返し地点の福井まで雨に降られずに行けそうな気がしてきました。走り出してほどなく今回のコースで最高標高(760m)の油坂峠の登りが始まります。峠のプロフィールは登坂距離5.03km、獲得標高319m、平均勾配6.3%です。Nさんと談笑しながらの登坂で眼下に白鳥の街並みを見下ろしながら、いいペースで登りきれました。先行していた参加者の方を何名か追い抜きました。トンネルが見えて油坂峠の登りは終了しました。

↓油坂峠のピーク(白鳥側)

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トンネルを抜け、下り切ると左手の眼下に九頭竜湖が見えてきました。ここから約10km程のダム湖沿いのR158は絶景区間でした。ただ降雪地帯なので舗装が荒れていて、舗装状態を確認しながら走らないといつ舗装の割れ目や穴にはまってパンクしかねないので走行中は景色を楽しみながらも気は抜けませんでした。

九頭竜ダム ダム湖の景観は素晴らしかったです。

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↓九頭竜は山深い秘境国道です。昼間は絶景ですが、夜間走行は大変だと思います。

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しばらく走り続けるとNさんのサイコンのプラスチック製のブラケットが路面の悪さからくる絶え間ない振動のせいか破損しました。振動はネジの緩みや樹脂製パーツが疲労で破断したりするので注意が必要です。白鳥から秘境のような区間を50km弱走ってきてようやく福井県大野市までたどり着きました。左手にきれいな道の駅が見えたので小休止で立ち寄ります。今年の4月下旬にOPENしたばかりの道の駅越前おおの荒鳥の郷という道の駅でした。モンベルショップも道の駅内にある、きれいな大きな道の駅でした。ここでトイレとドリンク補給をして一息入れます。道の駅にはサイクリングラックも整備されていましたが、この日はこの後雨が予想されるせいかサイクリストは誰もいませんでした。スマホで天気予報を確認するとどうも18時過ぎから雨が降りだしそうな予報です。今のペースならちょうど200km程で折返し地点になるPC3の福井のコンビニまで雨に降られずに到着できそうです。

↓道の駅越前おおの荒鳥の郷(道の駅HPより) 162km地点

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↓道の駅には立派なモンベルショップが併設されていました。

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ここから福井市のPC3まではまだ40km程あります。市街地でも車の交通量は少なく走り易いですが、相変わらず路面の舗装はあまり良くないので、スピードを出して走ろうという気にはなかなかなれません。一定ペースで淡々と走ります。追い風のおかげでかなり体力をセーブして走れました。PC3まで残り2.7kmは往路、復路重なるので先行する参加者数名とすれ違いました。PC3ファミリーマート福井下馬店にはほぼ日没後の17時30分に到着しました。マージンは4時間弱まで拡がりました。ここで金沢風カレーと飲むヨーグルト、コーラでしっかり補給します。ボトルにも麦茶を補充します。以前はポカリスウェットを補充することも多かったですが、金属製の保冷温ボトルではポカリスウェトは酸性で良くないとの記事を見たので、それ以降はもっぱら麦茶をドリンクボトルに補充しています。

↓PC3ファミリーマート福井下馬店 199.6km地点

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まだ雨は降ってきませんが、スマホで天気予報を確認するとこのあとしばらくして雨が降りだし、振り続ける予報です。とりあえず再スタートした時点では雨はまだ降ってきませんでした。ここまで天気が持ってくれたのは幸いでした。鯖江市、越前市と走りR365に入る前の225km地点でついに雨がパラパラと降ってきました。ちょうどトンネル近くだったので、トンネル内で立ち止まって歩道に自転車を上げて合羽を着込みます。15℃対応のジャージを着ていたのでその上から合羽を着るのは暑い感じだったのでジャージは脱いでアンダーウェアーの上から合羽をきました。今回靴が完全に濡れない様に底がしっかりあるシューズカバーとネオプレーン性のグローブを新たに用意しました。また以前はヘルメットカバーを装着していましたが、ヘルメットのリアランプが見えなくなるので、最近はサイクルキャップをかぶってその上からヘルメットをかぶって雨対策しています。直接雨に濡れないし、キャップの庇のおかげで眼鏡が雨に濡れにくいので視界も十分に確保できます。

↓ネオプレーン性グローブは親水性が高く、手を冷やさずに済みます。

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↓フラペにしか使えないですが、靴底も完全防水カバーは靴を濡らさずに済みました。

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パラパラの雨が次第に本降りになり、トンネル内で合羽に着替えたのは正解でした。しばらくNさんと2人で淡々と雨の中を走っていると本格的に山間部に入る前に一人の参加者に追いつきました。先行していたTさんです。雨のせいでヘルメットの防風シールドが曇って失速してしまったようです。Tさんを吸収して3人で栃ノ木峠を目指します。合羽を着てのヒルクライムで蒸れるせいか、意外に喉が渇きます。Nさんがボトルの水が心もとなくなってきて喉の渇きを我慢してのライドになりました。R365の栃ノ木峠はstravaのセグメントで走行後に確認すると登坂距離15.44km、獲得標高421m、平均勾配2.7%のロングヒルクライムでした。激坂はないですが、緩斜面の登りが延々と続きます。夜間の漆黒の闇の中を走っているのでとにかく長く感じます。ただ3人で走っているので時折談笑して気を紛らしながらパスします。ピークは余呉高原のスキー場です。ピ-クを過ぎて少し下って登り返したところで道路脇に水の看板がある汲水場所がありました。そこでしっかりボトルに水を補充して、Nさんの水切れ問題も解消できました。PC4のコンビニまではほぼ下り基調です。私とTさんはディスクブレーキなので下りでも全く心配ないですが、リムブレーキのNさんは雨が降りだしてからブレーキがあまり効かなくなったので減速して慎重に下ります。木之本に近づくにつれ雨も小雨になりました。PC4のセブンイレブン木之本インター口店には21時44分に到着しました。マージンは4時間半になりました。少し雨で寒さを感じたのでホットコーヒで体を温めて、パンで軽く補給します。アンダーウェアの上に合羽では少し寒さを感じたので、ここでジャージを再び着込みました。

PC4セブンイレブン木之本インター口店 276.8km地点

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雨は完全に止んだわけではないので合羽はまだ脱げません。とりあえず合羽は脱がないで再スタートします。しばらく走ると土倉鉱山に向かう登りが始まります。雨がぱらぱら状態なので思い切って街灯のある場所で立ち止まって合羽を脱ぐことにしました。合羽を脱ぐとすっきりして走りが軽くなりました。土倉の登りは長い登りではないのでほどなくパスして一気に下ります。途中305.7km地点の道の駅夜叉ヶ池の里さかうちに立ち寄り休憩します。睡魔には襲われていませんが、ここまでそれなりのペースで走ってきて十分なマージンがあるので、無理せず30分程しっかり休憩します。休憩所はないですが、トイレ前に少し広い屋内スペースがあり、自販機でホットコーヒーを買ってしばしNさん、Tさんと談笑しながらそこで休憩します。後続の参加者も私たちと同じように道の駅に立ち寄り、それぞれ屋外のベンチで仮眠したりしています。土曜日の夜はまだ寒くなる前だったので外気温は17℃前後あったので、屋外でも十分寝れる感じでした。ここから最後のPCのPC5までは50km程です。この休憩で少し元気になったので、3人で再び走り出します。ここからは大きな登りはないので気が楽です。幸い再び合羽を着なければならない程の本降りの雨は降ってこないので助かりました。ただ路面は所によりかなり濡れている箇所もあったので、通過のタイミングでは雨に降られる可能性はありました。PC5のセブンイレブン岐阜太郎丸新屋敷店には2時40分に到着しました。ここでマージンは5時間になりました。このペースなら朝6時前後のゴールになりそうです。深夜ですが小腹が減っていたので豚カルビ弁当を食べて、コーラとまたもや飲むヨーグルトを飲みます。今回のブルベは飲むヨーグルトをよく飲みました。そのせいかゴールまで快腸でした。

残りは50km弱です。最後の50kmは市街地走行で登りもなく、一定ペースで走れますが、少しづつ睡魔が襲ってきます。走行に支障が出る程の睡魔は危険なので無理せず途中コンビニで休憩して、極力談笑しながら3人で力を合わせて走ります。最後の道の駅瀬戸しなのの登りをパスして5時53分にゴールしました。AR中部のゴール受付はブルベカードのQRコードを読み取り機に読ませれば、ゴール時間が記録され、大型の液晶画面に表示されます。その画面で確認すると53名が出走し、私たち3人は11番目の完走者でした。一番着は三船さんが16時間7分でぶっちぎりでした。そこそこ休憩した割に早いゴールになったのは、どうも他の参加者は稼いだ時間のマージンを仮眠に充ているようでした。私たち3人もバラバラで走っていたらそうしていたと思いますが、3人で揃って走った強みでうまく睡魔をコントロールしながら走破できました。Nさん、Tさんに感謝です。

↓5時53分/21時間53分で無事完走しました。

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私たちがゴールしてからほどなく、和さん、クマさん、Mさんが揃ってゴールしました。とりあえず自転車を車に積んで着替えて、ゴール受付でスタッフの方、Nさん、Tさんと談笑しながら、今年フレッシュを一緒に走ったOさんを待とうと思いましたが、1時間以内にゴールしそうではなかったので、帰ることにしました。

AR中部のスタッフの皆さんと道中声を掛け合った参加者に感謝です。浜松の自宅ではなく北名古屋の実家に立ち寄り、一眠りしてから、合羽や自転車の片づけをしましたが、リヤホイールの汚れを落としているとスポークが1本折れていることに気付きました。走行中リアに違和感は感じませんでしたが、運が悪ければ走行に支障が出るトラブルになりかねないのでびっくりしました。リアキャリアの積載と悪路での下りの振動で折れてしまったようです。ただスポーク本数の多い堅牢なホイールだったので1本程度のスポークの折れは問題にならなかったようです。

↓リアホイールのスポークが1本折れていました。

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今年の参加ブルベはあと10月30日のAR中部の600kmのみとなりました。完走すればトリプルSR達成です。10月末で寒さ対策がキーとなると思いますが、有終の美を飾るべくしっかり走り切りたいと思います。