yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

BRM724名古屋600km白馬/前編

7月24日(土)に開催されたRC名古屋主催のBRM724名古屋600km白馬を走ってきました。元々は5月に予定されていたブルベでしたが、コロナにより6月そして7月と延期になり、暑さが厳しい時期での開催になりました。コースは豊田の柳川瀬運動公園を発着点に北上し、長野善光寺まで行って戻ってくるコースです。

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比較的登りが少ないコースが多いRC名古屋のブルベでは登りが多く、治部坂峠往復、聖高原と登坂距離10km以上の登りがあります。走った後のガーミンの実走値では総獲得標高は約6500m弱でした。しかし今回一番の懸念事項は暑さです。スタート時間はいつもとかわりなく5時スタートの為、24日と25日の2回の昼間の暑さをどう耐え忍ぶかが完走の大きな鍵となります。山岳コースの為、今回の相棒は軽量なカーボンフレームのRoubaixにしました。また暑さ対策としては金属製の保冷ボトルを2本用意し、常時冷たい飲み物が飲めるようにしました。また首にタオルを巻き、首筋の日焼けを防ぐと同時にいざ暑さが耐えられなくなったら、コンビニで氷を買ってタオルにくるんで首に巻けるよう備えました。(今回は結局最後まで氷タオルは実行せずに済みました。)

24日は2時半に起床し、3時過ぎに浜松を出発して、4時15分頃に柳川瀬公園に到着しました。暑さが厳しいことは確実なので、熱中症回避でDNSした人が多かったと思われ、見た感じでは出走者は30名程だったように思います。

↓脚に自信のある猛者しか参加していないようで、出走者は少なかったです。

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RC名古屋のスタッフの方に誓約書を提出して、ブルベカード返送用の封筒を貰い、準備します。今回の600kmは久し振りに宿を手配せずに走ります。涼しい早朝と夜間に距離を稼ぎ、暑さの厳しい日中は最悪稼いだマージンを使ってゆっくり休み、制限時間をフルに使って走る作戦です。5時定刻にスタートし、そこそこのペースで飛ばします。この時間は20℃前後の気温で走り易く快調でした。ただ湿度は高いようで汗がじっとりと体にはりつく感じです。ガーミンのナビゲーション開始をすればOKと思っていましたが、10km程走って走行距離が表示されないのでおかしいと思っていたら、どうもトレーニング開始ボタンも押さなければいけないようで、10kmログを無駄にしました。足助まで順調に走り、R153に入って長い登りのスタートです。何回もブルベで走っていて勝手を知っているので、飛ばし過ぎず一定ペースで走ります。早朝なので伊勢神トンネルも車の交通量が少なく、トンネル幅が狭く、大型車が来るとかなり怖い思いをしますが、助かりました。ほどなく稲武の道の駅まできましたが、体調は悪くなく、ドリンクも十分だったので休憩せずに、とりあえず、根羽か平谷まで一気に走ることにしました。途中月瀬の大杉でトイレに立ち寄りましたがなんとか77.7km地点のネバーランドまで一気に走り通すことができました。ネバーランドでドリンク補給をしっかりして、治部坂峠を目指します。治部坂峠はピークのトンネル手前で相変わらずの片側交互通行規制で、車に悪いと思いながらできるだけ急いで登ります。規制区間を過ぎたところで対向車の高齢者ドライバーが大きな声で「こいつらのために待たされたか」の捨て台詞にかなり不愉快な思いをしました。最近、若い人よりも残念な高齢者を多く見かける気がします。何はともあれ、最初の難所の治部坂峠を気温が高くなる前に走破できてほっとしました。とりあえずお決まりの峠の写真を撮ります。

↓治部坂峠(平谷側)標高1187mで地上より6℃以上気温が低いので助かりました。

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ここから約18km、途中寒原峠の登り返しがありますが、一気に下ってPC1ローソン阿智駒場店に10時10分に到着しました。約2時間弱のマージンで順調です。ドリンク補給をして、おにぎり2個とアイスクリームを食べてクールダウンします。。

↓PC1ローソン阿智駒場店 103.9km地点 ここから暑さとの戦いです。

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ここまでM田さんと一緒に走ってきました。PC1でスタート時間を30分間違えたMさんが追いつき、3人で走ります。さすがに10時を過ぎて、市街地走行になると暑さが厳しくなってきました。特に信号で止まった時の暑さは最悪でした。飯田市街のR153は車が渋滞気味で参りました。無理はできないのでとにかく心拍数が140以上にならないようにペース配分し、保冷ボトルの冷たい飲み物を適宜補給しながら慎重に走ります。走ってしばらくMさんが暑さにたまらず、ペースを落として離れてしまいました。私とM田さんの二人で再び走ります。PC1から次のPC2までは94.3kmあり、この暑さでは一気に走り通すことはできないので、ちょうどお昼すぎだったので駒ケ根の手前の飯島でコンビニのイートインで昼食にすることにしました。
氷を買って2本の金属製保冷ボトルに入れ、水をしっかり補充します。定番のコーラで糖分補給し、炙り焼きチキンステーキ丼でがっつり昼食を取りました。ファミリーマートJAいいじま店はイートインスペースが広く、良く空調が効いていて、いい休憩ができました。

↓広いイートインがあるコンビニは本当に助かります。

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M田さんと休憩していると、先ほど遅れたMさんが通過していきました。しっかり昼食を取り、休憩もできたので、再び暑さとの戦いに戻ります。暑いといってもこの辺りは標高が600~700m程あるので、市街地でなければ風は若干の冷たさを感じるので、無理しなければ熱中症の心配はなさそうです。しばらく走ると先ほど通過していったMさんがコンビニで休んでいるのを見つけたので立ち寄り再び3人で走ります。駒ケ根を過ぎ伊那に入ると、予報通り小雨が降り出しました。合羽を着るほどの雨ではなく、この雨でかなり気温が下がり、走り易くなりました。気温が下がったことでMさんも調子を取り戻し、3人揃ってPC2のファミリーマート塩尻免許センター前店に到着しました。15時24分の到着でマージンを約3時間弱としました。暑さに苦しみながらも約200kmを10時間半で走っているのでペースとしては快調です。ここでは熱中症対策でボトルにポカリスウェットを補充しました。水ばかりだと塩分とマグネシウムが補給できず、脚攣りの原因になるので注意が必要です。クールダウンでまたアイスクリームで体を冷やします。伊那を過ぎて塩尻市内に入ってくる前までは雨のおかけで涼しかったですが、塩尻でまた厳しい暑さが復活しました。

↓PC2ファミリーマート塩尻免許センター前店 198.2km地点

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小休止で Mさん、M田さんの3人で再スタートします。アルプスグリーンロードを安曇野方向に走ります。塩尻ではワインブドウの栽培が盛んでいたるところにブドウ畑がありました。時折リンゴ畑も見かけます。天気が良ければ左手に北アルプスの峰々を見ながらのライドになりますが、残念ながら雲がかかって見えませんでした。ここまで快調に私が曳いてきましたが、安曇野を前にして、5月末の静岡の600kmで発症した右足親指の痛風の痛みが強くなってきました。ダンシングができない状態でM田さん、Mさんのペースについていくことが厳しくなったので、途中自販機の所で待ってくれていましたが、私のペースで走ると遅くなってしまうので先にいってもらうことにしました。ここからは孤独なライドのはじまりです。右足の親指に力がかからなければ問題ないので、ギアを軽くして、ペダルの踏み込みを弱くしてケイデンスで走るようにしました。しばらくその走り方をしていたら痛みは少しましになってきました。道路の名称が安曇野スケッチロードにかわり、信州の景色を満喫できるサイクリング快走路区間は続きます。おしゃれなお店が立ち並ぶ安曇野を抜けると信濃大町に到着です。痛風の痛みはありますがそれ以外は調子は悪くないので走り続けます。木崎湖、青木湖を左手に見てR148を北上します。木崎湖より北でR148を走るのは初めてでしたが、トンネルはいくつかあるものの道幅がそれなりにあったので車のストレスを感じることなく走ることができました。ほどなく白馬に入りPC3のセブンイレブン白馬みそら野店に19時08分に到着しました。これでマージンはさらに広がり4時間弱となりました。M田さん、Mさんは当然先着していて夕食をとっているところでした。私もここでコンビニ弁当でしっかり補給します。折返し地点の善光寺まではここから42.6kmです。

↓PC3セブンイレブン白馬みそらの店 271.4km地点

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私が到着して程なくしてT内さん、和さんも到着しました。さすがに暑さに少し疲れた感じですが、安定した堅実な走りです。Mさん、M田さんは先に出発しました。私は夕食を取り終わると、etrexの電池を交換して、フロントのライトを点灯してナイトライドの準備をしてからスタートします。走り出してしばらくするとルートのK33が工事で通行止めになっていました。やむなく迂回指示に従いetrexで現在地を確認しながらR148に迂回します。2km程遠回りしてルートに復帰することができました。ゴールしてから他の参加者に訊くと、自転車は通れそうだったので押し通った人が多かったようです。白馬から長野へのK19は人寂しい山間部の暗闇区間でしたが、道の舗装の状態は良く、道幅もあり、ほとんど下り基調で快走路でした。長野市に近づくにつれ道路がひどく濡れていましたが、幸い私が通過するころは雨はまったく降っていなくて、助かりました。白馬長野有料道路は自転車は20円とのことでしたが、料金所では特に指示もなくよくわからなかったので通過して、自転車は歩道を走るように標識がでていたので従うと、草が生えていて整備されていない歩道でびっくりしました。落車しないようにパスして、車道に戻り、先日の大雨で法面が崩れ復旧工事をしているR19の片側交互通行の区間も無事パスしていよいよ長野市です。長野市に入ると時間的には交通量が少なくなっているとはいえ、車の交通量はそこそこあるので注意して走ります。途中M田さん、M中さんとすれ違いました。信州大学前の交差点を右折してしばらく走ると善光寺の参道に到着しました。ここは通過チェックで善光寺山門の灯篭の写真を撮る必要があります。夜の21時を過ぎていたので、参道は真っ暗で人影もほとんどありません。参道は石畳で段差があるところもあり、自転車を押して山門に向かいます。指定された山門は善光寺本堂に一番近い門です。真っ暗でしたが何とかお題の写真を撮り、本堂の写真もとって、事務局に指定されたメールアドレスに写真を送信しました。事前に写真だけ添付すれば送信できるように下書き保存しておいたので、慌てることなく落ち着いて送ることができました。

↓通過チェック 善光寺山門灯篭 314kim地点 21時30分到着

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善光寺本堂 暗くて良くわからず、本当にただ立ち寄っただけになりました。

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暑さに苦しめられて22時前には着かないと思っていたのが予想に反して21時30分に到着し、宿を取らなかったことを少し後悔しましたが、今回は宿なしでどこまで行けるかの再確認の意味もあるブルベということで、気を取り直して走ります。途中T内さん、和さんがやってきたので山門はさらに奥であることを伝えて、一人先を急ぎます。とりあえずここから19km先の通過チェックのコンビニまで走ります。ここまでは右足親指の痛風の痛み以外は順調です。次の心配はどこで睡魔に襲われるかですが。。。後編に続きます。