yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

機材紹介1/Specialized RoubaixComp2017年モデル

現在ブルベに投入しているのは、Roubaix(Specialized)、Slate(Canondale)、Crossrip(Trek)、DomaneAL(Trek)の4台です。
カーボンバイクはSpesializedのRoubaixだけで、他3台は全てアルミバイクです。
晴天で山岳ブルベはRoubaix、雨のブルベはCrossrip、悪路ブルベはSlate、気分転換でDomaneALと使い分けています。

今回は私のブルベバイクのエース機Roubaixを紹介します。

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2019年のAJ岡山主催の総獲得標高が14000m超のBRM423中国山地1000kmもRoubaixで完走しました。カーボンの為、軽量でフロントに50/34Tのコンパクトクランク、リアに11/32Tのギアを装備する為、登坂が他の3台に比べると圧倒的に楽にこなせます。主要なスペックは下記表の通りです。

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2017年Roubaix最大の特徴はヘッドチューブ内にばね式のストローク量20mmのサスペンション機構「フューチャーショック」を初搭載したことです。
ブルベでは舗装が悪い道路を走ることが多く、振動による手の平へのダメージが無視できません。実際2017年10月に走ったAD近畿主催の四国1000kmでは手の平が打撲した状態になり、半年ほど手の指の末梢神経の損傷による痺れが残りました。それを防ぐために最近ではパッドの厚いグローブや頻繁にハンドルを握る位置を変えるなど意識するようにしています。Roubaixではフューチャーショックのおかげで、手への振動を減衰することができダメージをある程度抑えることができます。

↓フューチャーショック。最大20mm上下にストロークし、衝撃を減衰します。

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またシートポストもサドルとの結合部に緩衝材のあるカーボン製のCG-Rシートポストを採用し、お尻への振動を軽減してくれます。さらにシートポストを前後方向にしならせるようにフレームとの結合部に意図的に隙間が設けられています。悪路でも安定したペダリングを少しでも確保する工夫です。

↓CG-Rシートポストは緩衝材とトップチューブ結合部に遊びを設けています。

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フラットマウントの油圧ディスクブレーキを採用している点も、雨の中走る機会が多いブルベでは非常に助かっています。油圧の為、ブレーキレバーを軽く握るだけで
大きな制動力が得られ、天候に関係なく制動力が一定です。リムブレーキでは雨の日は制動力が落ち、ブレーキパッドの摩耗が早くなりますが、そういった不安はありません。残念なのは当時の105グレードの油圧ディスクSTIレバーが巨大で不格好な点です。今のモデルはかなり小さくなってデザインが洗練されています。

↓フラットマウント方式のディスクブレーキはすっきりしています。

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↓2017年の105グレードのディスクブレーキ用STIレバーは巨大でかなり不格好です。

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フレームはS-WORKSのFACT11Rカーボンの1グレード下のFACT10Rカーボンを使用しています。1グレード下でも非常に軽量でおそらくペダルがない状態では8kg台だと思います。その為、走りが非常に軽く、スピードがよく乗ります。

ブルベ装備としてはハンドルにレックマウントのアタッチメントを使用してCATEYEのVOLT300を2個装着し、走行時の諸データ及びGPSログを取る為、GarminのEdge820Jをハンドル左側に、右側にはナビの為にEterex30Xとベルを装着しています。Edge820Jをレックマウントに装着しないのは給電のUSB端子の位置の関係でモバイルバッテリーからの給電ができないので、やむなく左側にわざわざ別のバーマウントを付けて装着しています。

↓Roubaixはホバーハンドルの為、ハンドルバーへの用品取付場所が限られます。

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サドルレールにはオルトリーブのサドルバッグを装着するためのアタッチメントを取付けています。サドルバッグは一部改造して、ゆるふわーくす製のアタッチメントを取り付けてCATEYEのオートリアライト(TL-LD570-R)を装着しています。Lサイズでも収容容量が2.7Lしかない為、パンク修理セット、ライトの予備バッテリー、ウィンドブレーカー等の基本装備だけしか入りません。合羽が必要な場合はデイパックを背負います。

↓旧型のサドルバッグの為、後ろに下がりがちになるのが欠点です。

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シートステイにはCATEYEリアランプ(オムニ3オート)を左右に装着しています。過去に夜間走行時に後ろから来た車が私の右ひじをかすめたことがあり、それ以来、とにかく目立つようにサドルバック、左右チェーンステー、ヘルメットの計4か所にリアライトを装着しています。

↓格好は気にせず安全第一でリアライトを複数装着しています。

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ペダルは降車時の歩きやすさを重視して片面がフラットになっているSPDペダル(シマノPD-EH500)を装着しています。以前頻繁にビンディングを外す必要のあるコースで左膝を痛めたので、最近はウォーキングシューズ、ランニングシューズで走ることが多くなりました。雨の日にソールから雨水が侵入しないのも大きなメリットです。


↓ペダルはSPDとフラット併用タイプをブルベ車には全て装着しています。

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一番私が試行錯誤し改善し続けているのはQシートです。e-trex30xのナビ機能でミスコースなく走れますが、Qシートは重要な補足情報や、先のルートの情報を確認できるので、主催者提供のQシートを見やすく加工して必ず用意します。このQシートについては別の機会にまた改めて紹介したいと思います。

↓私のQシートは凝っているので売り物になると言われたこともあります。

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過酷なブルベをくぐり抜けてきたRoubaixですが、昨年の中国山地1000kmで夜間、雨と疲れと睡魔と峠を越えた安心感で、ピークの脇にあった林道入口の立ち入り禁止の為のチェーンロープになぜかふらふらと突っ込んであわや落車しそうになりました。その時ヘッドチューブをチェーンで大きく傷つけてしまい、その傷隠しのために仕方なくカーボン柄のシールを貼ってごまかしています。今もそのカーボンシールを見ると当時の苦い記憶が蘇り、自分への戒めになっています。

ヘッドチューブのカーボン柄シールは過酷な1000kmブルベの爪痕です。

f:id:yamakeirns:20200708152759j:plain今回紹介したRoubaixが私が所有するブルベ車の中ではエース機です。これからもこのRoubaixでいくつものブルベを走っていきたいと思います。