yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

2015BRM418恵那400ライド

6月9日(火)に2015年4月に開催されたAJ静岡のBRM418恵那400kmのコースを走ってきました。会社が今週休業で10日より梅雨入り予報が出ていたので、急遽思い立ってのソロライドです。今年はコロナ禍で出走予定だった4月以降の400km以上のブルベが全て中止、延期となった為、私にとっては1年ぶりの400km超ロングライドになります。

コースは私がブルベで初めて走った400kmで、当時は経験値はなく、連続する厳しい峠の登りに苦しめられ、ミスコースで1時間以上彷徨い、深夜2時過ぎの睡魔ととにかく何とか完走した思い出のあるコースです。今回は経験値、装備も十分で、力加減も把握しているので、当時よりもライドをコントロールしながら走れると思いますが、それでも当時のAJ静岡のHPに登りが多いコースなのでコースプロフィールを確認して、自分の脚力を考えてエントリーして下さいと注記されていたコースなので厳しいコースです。

当時と同じく袋井の原野谷川親水公園を発着点に天竜二俣~大地野隧道~折元峠~赤坂峠~治部坂峠~清内路峠~馬籠峠~恵那~山岡~作手~浜名湖~袋井と走ります。

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朝4時半に起床し、軽く朝食を食べて、車に自転車を積んで出発します。6時少し前に袋井の親水公園に到着し、6時スタートでライド開始です。今回は厳しい登りが多いので相棒はRoubaixです。モバイルバッテリーを入れるためにトップチューブにバッグを装着していましたが、乗り降りの際に邪魔なので、今回はVOLT300のバッテリーをモバイルバッテリー代わりに使用できるアタッチメントを装着して、ライトのブラケットに差し込んでトップチューブバッグは装着しないようにしました。
Qシートもハンドルステムに装着していましたが、これも邪魔になるので、ウェアの背面ポケットに入れて、必要な時だけ見ることにしました。
背中の汗ムレを嫌ってデイパックを背負わないで、背面ポケットにスマホと財布を入れるようにしましたが、スマホのiphone11で大きくて重いため、走行中はデイパックに入れていた以上に背面ポケットの違和感が気になって失敗でした。

↓早朝の袋井の原野谷川親水公園。9日は梅雨入り前の貴重な晴天になりました。

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最初のPC1は27.3km地点の天竜二俣セブンイレブンです。平坦区間なので1時間程度で到着し、早くも1時間20分程のマージンができました。到着と同時にモバイルバッテリーを自宅に忘れてきたことに気づきました。バッテリーがないとGarminのログが途中で取れなくなるので、やむなくPC1から急遽自宅に取りに帰ります。PC1から自宅までは14km超で往復で約29km、時間にして1時間半ロスしました。とりあえずPC1に戻ってきて、缶コーヒーとよもぎ大福で一息つきます。

↓PC1のセブンイレブン天竜二俣町阿蔵店 到着後の忘物ライドで距離と時間をロス。

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PC1をクローズ時間から20分程経過して気を取直して再スタートしました。ここから先は先日はしった茶臼山200kmのコースと茶臼山の折元峠まで同じコースで十分に土地勘のあるルートです。最初の長い登りの大地野隧道までは、いつもは休憩する道の駅くんま水車の里にも立ち寄らず一気に登ります。Roubaixは軽量なのでかなり楽に登りをこなせます。大地野隧道では東栄側の隧道出口で写真を撮りました。

↓大地野隧道。いつもと違い隧道を出た東栄側からの写真です。

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大地野隧道からは東栄まで一気に10km超の下りですが、今日は平日の為、途中で三信南遠道路工事の大型ダンプカーが通行していて、下りの途中2か所で大型ダンプとのすれ違いの為にガードマンの指示で停止を余儀なくされました。AJ静岡のブルベでは良く通る区間なので、早く工事が終了してくれることを願うばかりです。R151に出てしばらく走ると無料休憩所を併設したファミリーマートに到着します。1時間半の忘れ物ロスのおかげで11時頃になっていたので、折元峠までの長い登りを考えてコーラ、おにぎり2個で補給し、ボトルの中身を水から麦茶に入れ替えました。幸い無料休憩所は机、イスが対面にならないよう配慮された形で再開していました。9日は昼間は夏日の気温で空調の効いた休憩所はありがたいかぎりです。道中、顔見知りではないですが、どうも私と同じ会社の社員とみられるツーリングライダーを各所で見かけました。この休憩所にも会話の内容からおそらく同じ社員と思われる4名のサイクリストが休んでいました。

ファミリーマート北設楽東栄町店に併設された休憩所も再開していました。

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無料休憩所を出発して、R151をそのまま5km程北上し、K80へ入ります。K80は車の交通量がなく、静かな山間部の県道で快走路です。津具村に出る直前に勾配が厳しい区間がありますがダンシング多用で乗り切ります。津具村の自販機でジンジャーエール補給をして、K10で折元峠へ登ります。先日の茶臼山に行った際には並走する激坂町道に迷い込んでしまいましたが、K10は距離は長くなりますが、勾配は厳しくなく登り易い坂です。

↓折元峠▲916m 先日の激坂町道と違いK10は登りやすい坂です。

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折元峠からは根羽のR153の合流点までの10km弱の区間も下りの快走路で快調に下ります。R153に出て治部坂峠までの16kmは長い登りです。前半の登りは赤坂峠で途中に武田信玄の終焉地の候補地の一つとされる信玄塚の史跡があります。信玄ファンの私はいつもここで一礼して通過します。

↓赤坂峠途中にある信玄塚。壁面に武田の騎馬隊の絵が描かれています。

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赤坂峠は7km程の登りです。信玄塚は2km程の地点でここから5km登るとピークで道の駅のような施設のネバーランドがあります。その先の道の駅ひらやで休憩しようか迷いましたが、ネバーランドでトイレ、ドリンク休憩をしました。R153の登り区間が開けているので夏日の日差しが厳しく、日陰区間がないのでパスするのに苦労しました。

↓赤坂峠ピーク手前にあるネバーランド。営業していますが、ひっそりしています。

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赤坂峠を越えると、次は治部坂峠です。5km程の登りです。途中工事による片側交互通行区間があり、自転車だと走行時間中に登り切れないことが多いので魔の区間ですが、幸い、時間切れになった時に対向車線に誘導されて事なきをえました。治部坂峠が今回のコースでは標高1187mで最高標高地点です。

↓治部坂峠▲1187m トンネルの出口付近が最高標高点です。

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治部坂峠をパスすると途中寒原峠で少し登りますが、昼神温泉入口のR256への分岐点までの約16kmは豪快な下り区間です。コーナーが連続し、途中トンネルもあるのでスピードに注意が必要ですが、交通量は少ないのでご褒美区間です。下り切れば飯田市ですが、今回は途中の分岐でR256入ります。R256に入ってすぐの昼神温泉街にPC2のファミリーマート信州昼神店があります。ここで本来は134km地点ですが、29km無駄走りしているので163kmです。14時42分の到着でマージンはわずかに14分です。山岳コースでの時間ロスがいかに挽回できないかを痛感です。今回はPCではおにぎり2個とドリンクだけの補給にとどめ、いつものコンビニ弁当やヨーグルトを食べたりするのはやめてみました。

↓PC2のファミリーマート信州昼神店。15年時はスタッフが通過チェックしていました。

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 ↓昼神温泉街もコロナ禍のせいかなんとなく活気がない印象でした。

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 PC2を過ぎると清内路峠の登りが始まります。登坂距離約12km、平均勾配4.6%の長い登りです。過去のブルベで何回か走っていますが、どうも坂の長さに集中力が切れて途中休んでしまうので、今回は足つきなく一気に登るべく、ダンシングを多用しながら格闘します。激坂はないですが、直登型の坂が多く、気持ち的に登坂がつらくなる坂です。淡々と一定ペースで登り、12km足つきなく走破できました。治部坂峠と同じく、ここも登り切った先はトンネルです。

↓清内路峠のピーク清内路トンネル。標高1171m とにかく長い登りです。

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清内路峠から馬籠峠まで約13km一気に下ります。峠の下りはじめはコーナーが厳しく、舗装が悪い箇所もあるので、スピード抑え気味に下ります。あっという間に下ると馬籠峠に向かう旧中山道K7の入口に到着です。馬籠峠は標高790mで約5km弱、平均勾配6.5%の登りです。くねくね曲がった登りで、いくつも続き、勾配がそこそこ厳しいので、過去この峠も途中休憩しながら登りましたが、ここも休憩しないで一気に登ります。昔と違って、休むダンシング、コンパクトクランクにリア32Tのギア、カーボンフレームの恩恵で一気に走破しました。

↓馬籠峠ピーク。馬籠峠も足つきなく無事走破できました。

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↓馬籠峠ピークには雰囲気のあるお茶屋さんがありました。

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 馬籠峠を過ぎてしばらく下ると馬籠宿の上入り口に到着です。17時頃の到着だったので観光客の姿はなくひっそりしていました。ここでドリンク補給とトイレに立ち寄り一息つきます。1時間半のロスがなければ少し散策したところですが、時間も時間なので断念です。写真を撮って出発します。

妻籠宿、上入口周辺。時間に余裕がなく散策できず残念でした。

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 馬籠宿から恵那市街地へ下ります。平日なのでちょうど通勤の帰宅時間にぶつかり、交通量が多く、車に注意しながら走ります。馬籠宿を下り切ってからPC3までの28kmの区間がパスするのに大変でした。恵那を走ったことがある人は分かると思いますが、道は平坦ではなく、小さなアップダウンが頻繁に登場します。コース中に1000mを超える地点があると、コースプロフィールでは200m以下の登りはあたかも平坦区間のように表示されてしまいますが、まさしくこの28kmはそのような区間です。2015年はこの区間で右折と左折を間違えてミスコースして現在地が分からなくなり、復帰するのに1時間以上かかった苦い経験があります。その時はPC3に到着するのが関門の10分前とかなりピンチでした。当時はCATEYEのサイコンの距離とQシートで走っていたので、ミスコースからの復帰が大変でした。2017年夏以降にGARMINサイコンにしてからは大きなミスコースの心配はなくなり、走りに専念できるようになりました。PC3のセブンイレブン恵那永田店には18時52分に到着しました。何とか30分強のマージン確保です。ここでもおにぎり2個とドリンク補給で済ませて出発します。

↓PC3セブンイレブン恵那永田店。今回は明るいうちに到着できました。

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19時を過ぎて日没を迎えナイトライドの開始です。PC3を過ぎてしばらくすると区間距離5km、平均勾配3.7%の登りが登場しますが、清内路峠、馬籠峠を走破で登りの免疫十分なので淡々とパスします。昨年4月にAJ岡山の中国山地1000kmを走破してから、速くないかわりにダメージが蓄積されない登りの走法を何となく掴んだ感じなので、坂が連続してもヘロヘロになることがなくなりました。山岡の登り区間をパスすると豊田までは下り基調の平坦区間です。途中大正村で休憩して、eTREとVOLT300の電池を交換しました。eTREXは300kmの走行なら電池交換なしで走れますが、400kmになると20時間超えるのでどこかで電池交換の必要があります。

↓R363の明智にある大正村。20時半過ぎの到着で当然誰もいません。

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大正村を過ぎて明智川沿いのK11で豊田を目指しますが、この区間は昼間走ると交通量が少なく、サイクリング快走路ですが、深夜は人気のない川沿いの暗闇を延々に走る感じです。距離的にも35km位の区間距離があり、距離以上に長く感じました。PC4のセブンイレブン豊田市中金町店には22時13分に到着しました。1時間のマージン確保です。この後、根引峠、作手高原への登りがあるので、またまたおにぎり2個とドリンク補給をします。

↓PC4のセブンイレブン豊田市中金町店。ゴールまでまだ150km程あります。

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PC4から10km程走るとR301の根引峠、作手高原の最後の難所の50km区間になります。根引峠が標高349m、作手高原が549mなのでここまで越えてきた治部坂峠、清内路峠に比べると登り的には大したことはないですが、夜間にまったく人気のない静かな山道を一人走るのはなかなか大変です。今日は平日なので心配していないですが、R301はよく本宮山スカイライン入口に走り屋が集結していて爆走していることがあるので多少心配しながら走ります。作手の道の駅で休憩したかったのですが、ヤンキーがいることが懸念されるのでその手前の自販機で補給食のカロリーメイトと温かい缶コーヒーで一息いれて最後の魔の区間を走破します。15年の時はここは4月中旬だったこともあり気温が2度しかありませんでしたが、6月上旬の今回は14度と下りで寒さを少し感じる程度でした。途中たびたび鹿を見かけびっくりしました。全部で5頭位みかけたのでかなりの頻度でした。本宮山スカイラインの入口に到着すると幸い走り屋は一人もいませんでした。ウィンドブレーカーをしっかり着て一気に新城まで下ります。新城を抜けるとルートは宇利峠を越えます。宇利峠は標高177mの峠で登坂距離2.8km、平均勾配4.4%の登りです。このころになると睡魔が襲ってくることを心配しましたが、その気配はなく、助かりました。宇利峠を越えると、浜名湖です。地元なので安心です。最後のPC5セブンイレブン浜松馬郡店には4時2分に到着しました。夜が明けて周囲は明るくなってきました。ここでもおにぎり2個で補給し、塩っけのあるものが欲しかったので味噌汁を飲みました。ここで問題が起きました。今回VOLT300のバッテリーをCATEYEの急速充電のアタッチメントをつけてモバイルバッテリーとして使用していましたが、バッテリー容量が2400mAhと小さく、給電電圧が低いようで、バッテリーの残量が減ると同時にGARMINへの給電が不安定になるようです。あと50km程度なので、GARMINをバッテリーセーブモードにしてしのぐことにしました。

↓最後のPC5セブンイレブン浜松馬郡店。明るくなりはじめた4時に到着しました。

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PC5を出発して一路ゴールの袋井親水公園を目指します。交通量の多いR150を通るので要注意です。早朝で交通量が少ないとはいえ、車道を端を走る自転車に配慮のないドライバーが多く、特にすぐ脇を減速しないで走る何台かの大型車のプロ意識の低さに閉口して、自分自身で身を守る為、段差があり走りづらいですが、歩道を走ることにしました。袋井親水公園が発着点の場合、エコパ経由であえて登り区間があることをスタート時とゴール時にルート設定されることが多かったですが、今回のコースも最後に3段坂があります。長距離走ってきての3段坂はスペック的には大したことないですが、破壊力があります。最後の関門の3段坂をパスして6時15分にゴールしました。29kmのロスを含めて435kmを24時間15分で走破しました。1時間半のロスを除けば、22時間45分だったのでまずまずでした。久しぶりの400kmで登りのつらさは日々の鍛錬のおかげで大してダメージはないですが、睡眠不足によるダメージの大きさは鍛錬ではどうにもならず、10日一杯からだ全身の倦怠感が残りました。

↓すっかり明るくなった6時15分にゴールしました。

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最近コロナの緊急事態宣言が解除され、新規感染者数が少なくなってきました。10月末まで今の状況が続き、オダックスジャパンのブルベ開催自粛要請が解除されれば、秋開催に希望が持てますが未知数です。今年は5年連続で達成しているSRの達成が難しいかもしれません。個人的な希望ではAR中部の9月に開催予定の1000kmが開催され、完走できればと願っています。いずれにしても早い収束を期待するだけです。