yamakeirnsのブログ

趣味のブルベを中心に気の向くままに書き留めていきます。

20BRM328名古屋300km伊良湖

3/28土にRC名古屋主催のBRM328名古屋300km伊良湖を走ってきました。コロナウィルスの影響で開催が心配されましたが、濃厚接触を極力避けるように運営方法を変えての開催となりました。RC名古屋のスタッフの方にはいろいろと運営を腐心されての開催で一参加者として感謝の言葉しかありません。

3/28土は夜雨予報で昼間も不安定な天気の為、エントリーは81名でしたが、出走者はその約6割の47名程でした。いつもと違い参加者が行うブルベカードへのエントリーNo、姓名、住所、クラブ名の記載はなく、エントリーNoと姓名がプリントアウトされた紙が貼付されて、記載が省略されました。PC、通過チェックでの時間記載も今回はスタッフではなく、本人が行います。とにかく濃厚接触を少なくする為の苦肉の対策です。コースは非常にシンプルで豊田~下山~段戸~新城~豊橋伊良湖の往復コースで、獲得標高は約3000m弱のコースです。前半と後半の登り、伊良湖に向かう往路のR42の36km区間の向かい風、そして雨にどれくらい降られるかが完走のポイントになります。

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ブリーフィングでは開催に際してスタッフの方たちが最後まで中止か、延期を考えていたことが伝わってきました。多くのイベントが自粛される中で、止むを得ない状況です。そのことを実感しながらしっかり走ってこようと思いました。スタート前いつもと同じように顔なじみのMさん、和さん、Tさんと談笑します。今回はどこかで雨が降られることは確実なので積載性と前後にしっかりフェンダーのついたCROSSRIPで走ります。装備重量は15kg前後はあると思われるので、一定ペースで走ることを心がけます。

↓いつものような受付の設置はなく、ひっそりとした感じです。

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雨装備として今回はワークマンでレイングローブとレインシューズを準備しました。どちらも未だに装備として迷いがあるグッズです。いろいろなものを試してみましたが、結局は最後は濡れてしまいます。用意はしましたがレイングローブは寒くなければ素手で走るつもりです。レインシューズはゴム長靴のシンプル版のような形ですが、300km走ってみてムレがどうなのか、どの程度濡れを防げるのか検証するつもりです。

車検がスタート時間の7時の10分前から始まり、終了した人からスタートして行きます。今回のコースは豊橋市内以外はほぼ土地勘のある道です。スタート時点ではまだ道路は濡れていましたが、雨は止んでいて、気温も寒さを感じることはなく、それほど悪くない状況でした。最初は通過チェックポイントで23.4km地点の下山村にあるコンビニです。7km、平均勾配4.5kmの登りの先にあります。8時頃到着し、1時間程のマージンを確保し順調です。ブラックコーヒーとシュークリームで軽く補給します。

↓最初の通過チェックの下山村のコンビニ。昔バイクでよく立ち寄りました。

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次のクローズ時間の設定のあるPC1は50km先の長篠にあるコンビニで、途中今回のコースで最高標高678mの段戸トンネルを超えて行きます。往路は下山村ですでに300m強登ってから、登る感じなので思ったよりも楽に登れました。

↓往路は2段階での登坂だったせいか段戸トンネルまで以外に楽に登り切れました。

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段戸トンネルまで登り切るとPC1までは下り基調の快走区間です。途中R420で深い水溜まりの場所があり、びっくりしましたが、寒狭川(豊川)沿いのR257区間に入ると所々で山桜がきれいに咲いていて目を楽しませてくれました。

↓淡いピンク色の山桜が随所で満開を迎えていました。

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73km地点のPC1の鳳来長篠のコンビニには10時に到着しました。約2時間弱のマージンで快調です。この辺りは織田・徳川連合軍と武田軍が激突した長篠の戦い(現地では設楽原の戦い)ゆかりの場所で、バイクで古戦場めぐりをしていた頃はよくガイドマップを手に散策した場所です。次のチェックポイントは伊良湖岬でここから約80kmあるのでおにぎり2個とみそ汁でしっかり補給を取ります。

↓PC1の長篠鳳来のコンビニ。曇天ですが、昼間は寒さを感じさせない暖かい日でした。

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PC1を過ぎてしばらく走ると豊橋市街を通りますが、この区間がブリーフィングでも注意喚起があった通り、交通量が多く、おまけに路側帯の幅が狭い区間があり、通過にかなり気を使いました。この区間から昨年台風19号の中開催されたAJ岡山の高山1000kmで上越まで一緒に走ったTさんと一緒に走ります。Tさんは膝を痛めているようですが、あまりそれを感じさせない走りです。この日はさらに機材の調子もよくないようで、時折リアのハブから異音がする慢心創痍の状態ですがブルベ歴戦の猛者なのでだましだまし走ります。何とか豊橋の交通峠を突破し伊良湖岬に向かうR42に入ってしばらく、今度は雨が降ってきました。やり過ごせる感じではなかったので途中で中学校の庇に避難して合羽を仕方なく着込みます。着込んでからしばらくすると、よくあることで雨が止み始めてムレが襲ってくる状態になりました。ちょうどお昼時で海鮮料理のお店があったので、Tさんと一緒に昼食を取ります。海鮮丼をがっつり食べるつもりでしたが、時間が遅くないのになぜかネタ切れで仕方なく海鮮ランチを注文しましたが、1100円で意外にもボリューム満点のランチで大満足でした。

↓R42のどんぶり街道の途中で昼食で立ち寄ったお店

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↓刺身、鯖の煮付、エビフライがあり1100円で満足でした。

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しっかり昼食を食べ一路伊良湖岬に向かいます。この日は強い向かい風の日で伊良湖岬までの40km弱の道のりは苦行になりました。一定ペースで淡々と走ります。伊良湖岬まで後10km程でおそらくトップで伊良湖岬を折り返してきた参加者と行き交います。1時間以上は差がある感じです。そうこうしていると左手に菜の花が一面に咲いている菜の花まつりの会場脇を通過します。春を感じさせる風景で思わず立ち止まって写真を撮りました。

↓一面に菜の花が咲き乱れる風景は絶景でした。

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菜の花畑を過ぎると右手の山の頂に伊良湖ビューホテルが見えてきました。このホテルが見えてくると登場するのが激坂です。勾配が厳しいのでアスファルト舗装ではなく、激坂お決まりのコンクリートのドーナッツ舗装です。登坂距離は短いので、激坂の先に待っている伊良湖岬の絶景を思って耐え忍んで何とかパスします。天気があまり良くないので写真映えしないですが、激坂を登り終えてこの風景を目にするとほっとします。

↓曇天が残念ですが、伊良湖岬のこの風景はいつ来ても感動します。

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厳しい向かい風、最後の激坂も乗り越えて伊良湖岬にある通過チェックポイントの道の駅クリスタルポルトには15時少し前に到着しました。途中昼食でお店に入っていることを考えると悪くない時間です。しっかり昼食はとっているのでドリンク補給だけで指定された場所で自転車を入れて写真を撮ってそれほど長く休憩をせずに折返し、ここまで来た道を戻ります。

↓コロナウィルスの影響かいつもより観光客がかなり少ない気がします。

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 R42の帰路は快速とまでいかないまでも追い風基調で往路に比べるとかなり楽に巡航できるようになりました。帰路もTさんと一緒に協力しながら走ってくると、途中でSさんが追いついてきました。どの程度時間に余裕がありますかと訊かれたので、2時間半程度は余裕がある旨答えると安心されたようでした。話を聞くと300km初完走を目指しているとのことなので、私もTさんも先を急いでいないのでSさんの300km初完走を応援しようということで、私が前を牽き、Tさんが後ろを固める形で一定ペースで走ります。Sさんは2018年のAR中部の完走率50%を切る過酷な300kmが初300kmでその時DNFしてからしばらく挑戦を止めていたということでした。私も19時間30分かかって何とか完走した300kmでした。今回は200km近く走ってきて2時間半以上マージンがあるので無理しなくても十分完走は見えているので230km地点のPC2の前にコンビニで休憩します。新城に入ると雨が降ってきたのでまた庇のある建物の軒先で合羽を着ますが、今回もほどなく雨が止みます。ただいつ雨がまた降りだしてもおかしくないので、ムレを気にしながらも着続けて走ります。PC2には19時に到着しました。3時間強のマージンです。最後の通過チェックのコンビニには約50kmあり、今回のコースの最難所の復路の段戸トンネルへの登りが待ち構えているのでコンビニ弁当でしっかり補給します。

↓往路のPC1と同じコンビニが帰路のPC2です。ここから山間部のナイトライドです。

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 すっかり日が沈み闇夜の山間部の国道を3人で協力して走ります。R420に入ると約11km、平均勾配4%弱の長い登りです。激坂はないですが、とにかく暗い山間部の国道をひたすら長く登り続けるので足よりも精神的に厳しい登りです。途中でSさんが遅れ、Tさんも膝の痛みとリアハブの不調と戦いながら私の少し後を付いてくる状態で、3人ちりじりで登ります。何とか段戸トンネルに辿り着きしばらくするとTさんが追いついてきました。ここでSさんを待とうかと思いましたが、何もないのでとりあえず最後の通過チェックのコンビニでまで行ってそこで待つことにしました。この段戸トンネルで登りは終了したと思い込んでいましたが、最後の通過チェックのコンビニまでいくつか登り返しがありコンビニにたどり着いたのは22時過ぎでした。ここからゴールまでは後20km強でほぼ下り基調です。コンビニでTさんと最後の補給、談笑しながら待っているとSさんが辿り着きました。段戸山トンネルの登坂の途中から雨が降りだし、気温が下がってきました。このコンビニでは道路にある温度計は9度でした。

↓往路の最初の通過チェックのコンビニが復路最後の通過チェックです。

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 最後は寒さに耐えるために体を発熱させなければいけないので飛ばし気味に走ります。途中Tさんの自転車の調子がかなり怪しくなりましたが、何とか3人揃って23時38分、所要16時間38分で完走しました。Sさんは300km初完走です。雨が降る寒い中、RC名古屋のスタッフの方は待機されていて、ブルベカードの記入事項を全て記載し、レシートと併せて提出し、終了となりました。

今回天気には恵まれませんでしたが、参加者同士の交流、春を感じさせる風景、グルメと充実したブルベになりました。とにかく開催、運営してくれたRC名古屋のスタッフの皆さんには感謝です。そして途中から一緒に走ったTさん、Sさんにも感謝です。

個人的には3月から毎週ほぼブルベ状態です。来週4/4土はAJ静岡スタッフとしてBRM418箱根富士400kmを試走します。コロナウィルス関係の暗い報道ばかりが続き、状況によってはブルベ開催がきびしくなる可能性がある状況で心配ですが、早く状況が好転することを祈るのみです。